2020年秋、長年患ってきた糖尿病や、老化に伴う諸症状の改善のため糖質制限を始めました。

2024年1月 立ちくらみ   2024年2月 厚労省発表の飲酒ガイドライン
2024年3月 久方ぶりの減り期     

糖質制限2024年1月 立ちくらみを起こした

2024年1月の最高体重は87.4kg、最低体重は84.9kgだった。2023年12月に続き最低体重84kg台は出たのだけれど、ちょっと気になることがある。

糖質制限を始めて十数kg減らした2年前、85kgまで落とした途端に帯状疱疹になった。もしかすると、体に必要な抵抗力がなくなっているのではないかと心配して、以来体重よりも体調維持を最優先して今日に至っている。

昨年来の体重減少は糖質制限に加えてランニングをとり入れたことによるもので、運動習慣が体に悪い訳がない。定期的にマラソン大会にも出て、タイムはともかく10kmくらいはそれほどへたばらずに走れるようになった。

ところが先日のことである。図書館で書架を見て回っていたところ、突然頭がくらくらしたのである。図書館にはところどころ椅子が置いてあるので座って事なきを得たのだけれど、立ちくらみである。

立ちくらみは、大学生の頃よくやっていた。身長176cmは当時もいまと変わらないが体重は60数kgで、昔の写真を見ると胸が薄く首が細い。特に人込みで起こすと、冷や汗ものだったことを思い出す。もう50年近く前のことである。

帰ってからWEBで高齢者の立ちくらみについて調べた。いろいろな病気が原因となるようだが、典型的な理由の一つが、老化により血圧の調整がうまくいっていないことにあるのだそうだ。

例えば急に立ち上がって歩き出したような場合、血液の多くは動き出した足腰に集中する。その結果、高い位置にある頭(脳)に回る血液が少なくなり、ふらついたりぼんやりしたりするのだそうだ。

走っている時そうならないのはなぜかというと、心拍数が増えることで血流が増えて、頭(脳)にもちゃんと血液が回るからである。本当はそうやって自然に心拍数や血圧を調整するのだが、それがうまくいっていないらしいのである。

とりあえず、ランニング前に準備運動を欠かさないのと同様、急に動き出したりしないことが大切である。もうすぐ67歳。若い時と同じようにすばやく動こうとしても、体が反応できないのである。

体重が84kg台と30年前に戻ってはいるせいか、この間立ちくらみを起こした。こんなことは数十年なかったことで、少し気がかりである。


2024年1月のアルコール摂取量は1日平均19gと引き続き20gを下回った。お正月だというのにかなり節制している。最近思うのは、アルコール摂取量が減っている要因のひとつが、新ジャンルの税率引き上げではなかろうかということである。

昨年10月に、かつて第三・第四のビールといわれていた新ジャンル(財務省用語)の税率が引き上げられた。現在は、350ml換算で、ビールは63.35円、発泡酒・新ジャンルが46.99円である。

つまり、払っている値段の半分近くが税金になる訳で、酒税全体に占める割合も、ビールとチューハイで半分以上である。節税という点では、ビール以外の清酒や蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ジンなど)を飲んだ方がいいことになる。

それはそれとして、新ジャンルの酒税引き上げ後の量販店の値付けをみると、350ml6本だと、一番搾りが1000円、金麦が800円である。以前は特売時に600円くらいだった第三・第四のビールが、軒並み800円前後に値上げされている。

ビールの税率も若干値下げ(350ml換算で7円弱)されているけれど、ビールの値段はあまり変わらない。しかし、ビールより6本セットで400円安かった金麦の値段が、200円しか変わらなくなってしまった。

一番絞りが1000円で金麦が800円なら、一番搾りを買う。金麦はビールより安くて味はビールとほとんど変わらないから飲んだけれど、値段が同じくらいならやっぱりビールがいい。

そして、酒税に関係ないノンアルコールビールの値段は、6本セットで600円なのである。ビール1000円との価格差は大きい。800円と1000円ならおいしい方を選ぶが、600円と1000円だと600円の勝ちである。

まして、ノンアルコールは健康にいい。糖質もプリン体もほとんど含まれないし、食欲が増進したり飲み始めると止まらないなんてこともない。夕食後の時間も有効に使えるし、眠れなくなることもない。

そんな訳で、酒税引き上げ以降、ますますノンアルコールビールを飲むことが多くなった。ヨーロッパでもノンアルコールの市場は急拡大しているというから、輸入品でおいしいノンアルコールが出回るのも遠くないだろう。

健康志向に加えて、お財布にもやさしいということになると、ますますノンアルコールビールの比重は高まっていくことが予想される。半世紀前には、酒とギャンブルは不況も関係ないと言われていたが、どうやらそうではないようである。

[Feb 10, 2024]

ヨーロッパでは、健康志向の高まりからノンアルコールビールの市場が急拡大している。日本でも酒税があまりにも高いことにより、ノンアルコール傾向が促進されるかもしれない。


2024年2月 厚労省発表の飲酒ガイドライン

2024年2月もゆるゆるの糖質制限を続行。最高体重は87.6kg、最低体重は84.9kgであった。最高体重・最低体重ともほとんど変わらなかったが、若干体重が増えてしまった。

2月は結婚記念日があってその前後に飲みかつ食べてしまったのと、ハーフマラソン挑戦で炭水化物を多めに摂ったことによるかもしれない。いずれにしても、体重のわずかな増減を気にしないよう心がけているし、いずれもコンマ以下の増加だから、まあいいとしよう。

さて、今回の話題はアルコール摂取量について。先月、厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表された。このガイドラインは不適切な飲酒を減らすことを目的としていて、わが国において公的機関がこうした指標を公表するのは初めてのことだそうだ。

その内容をみてちょっと驚いたのだが、脳卒中、大腸がんなどの項目で発症リスクが高まるとされるアルコール摂取量は1日平均20gなのである。

この数字はなんと、私が昨年来気にしている1日平均20g以下とまったく同じである。アルコール摂取量に換算するという考え方も同じである。

まさに、時代が私に追いついてきている。私の場合は、体調が悪くならない目安として経験的に出てきた数字だが、厚労省の数字は研究成果に基づき、きちんと統計的に処理されて出てきたものである。

ガイドラインによると、脳卒中(出血性)等で1日20g、脳卒中(脳梗塞)等で1日40g、肝がんで1日60gだそうである。どの項目も1日平均20g以内に納めれば、発症リスクは高まらないということになる。(男性の場合。高血圧などアルコールを少しでも摂取すればリスクが高まるものもあるが、これはまあ無理)

かつては酒は百薬の長とされ、適量のアルコールはむしろ健康にいいとされていたが、厚労省はこれを完全に否定した訳である。そして、チャンポンはいかんとか、週1日休肝日とかでは不十分で、きちんとアルコール摂取量を計算して飲むことが推奨されている。

ただ、1日平均20g以内ということは、1日におよそビール350ml1缶ということである。ビールを1缶におさめるだけなら簡単だが、その他に日本酒もワインも焼酎もあるのだから酒飲みには難しい。そしてガイドラインには、あらかじめ飲む量を決めてそれ以上飲むなとも書いてある。そんなことができる呑兵衛はいない。

厚労省のこの発表には、飲食業界や呑兵衛連中から非難轟々のようだが、信頼できる研究成果を基にしたものだから文句の付けようがない。

アルコール度数14%の養命酒の売上に響くかもしれないが、みんながアルコール摂取に気を使わなければならないのは、当り前といえば当り前なのである。

ちなみに、2月のアルコール摂取量は1日平均17g。最近は週2日くらいしか飲まない。休肝日2日ではなく、休肝日5日である。これで3ヶ月連続20gを下回った。厚労省の言う通りにしているから、何かいいことがあるだろうか。

厚生労働省が飲酒リスクについて発表。昨年から個人的に気にしていたアルコール1日平均20gが公的指標となった。時代が私を追いかけている?


先月は、1月の精密検査の結果が返ってきた。例によって大差ない結果を予想していたのだけれど、案に相違していくつかの項目で大きく数字が変動していた。

お医者さんも、「腎機能がよくなってますね。ダイエットの効果かな」と意外そうにしていたけれど、クレアチニンが直近の1.01から0.85に大きく改善し、その結果eGFRも57.7から69.6に大きくアップした。

クレアチニンは最高で1.17まで上がり、eGFRは50.1まで下がっていた。クレアチニンは筋肉が運動した後にできる産出物で、本来腎臓で濾過されて血液中にそれほど残らないものである。それが残っているのは腎臓が十分働いていないということで、1を超えるとあまりよくない。

eGFRはクレアチニン値を性別・年齢で補正したもので、正常範囲は60以上である。私の場合、年齢に比べて筋肉量が多いので(体内年齢は51歳である)、eGFRはそれほど気にしなくてもよさそうだし、クレアチニンの上昇は糖質制限でタンパク質を多く摂取していることもあると思っていた。

ところが今回の結果をみると、 クレアチニンは0.85である。クレアチニンは昔は人間ドックの検査項目に入っておらず、入ってからもしばらくは小数点以下1ケタだった。だから昔の0.9は0.85から0.94の可能性があるのだが、ともかく0.8台というのはこれまであまりなかった数字である。

唯一の例外は二年前に帯状疱疹を発症した時で、この時の検査で0.82という数値が出ていた。帯状疱疹完治後には0.93に戻って今日に至るのだが、クレアチニンそのものは筋肉を使った結果発生するので、それが低くなっているのが何を意味するのかよく分からない。

前回検査以降に変わったことといえば、ランニングの距離を伸ばしたことである。運動療法は腎機能改善の方法として推奨されているので、その効果があったのだろうか。いずれにしても、クレアチニン値及びeGFRが改善したのは喜ばしいけれども、帯状疱疹の時と似た検査結果なので、用心しつつ半年後の検査を待つこととしたい。

他にも、ここ数年程度が進んでいた貧血傾向、ヘモグロビンやヘマトクリットといった項目も、10年前くらいのレベルに戻っている。さすがに40代の頃に比べると落ちているけれども、一時は基準値ぎりぎりまで悪化していたので、めざましい改善である。

2、3年前から鉄のサプリメントを飲むようにした効果が出てきたのかもしれないし、ランニングの影響があるのかもしれない。いずれにしても、予想より検査結果がよかったのはうれしいことである。年寄りの冷や水でやり過ぎないよう、さらに精進したいものである。

1月の血液検査の結果をみると、ここ数年少しずつ悪化していたいくつかの項目で数字が改善されていた。前回検査以降変わったことといえばランニングの距離を伸ばしたことだけである。



2024年3月 久方ぶりの減り期

2024年3月の最高体重は85.8kg、最低体重は83.5kgであった。2月と比べて、最高は1.8kg、最低は1.4kg絞れている。生活はそれほど変わっていないから、言うところの「減り期」なのだろう。

ダイエットをしていると、まったく同じように生活しているにもかかわらずちっとも体重が変わらない時期があるし(というよりも、ほとんどそういう時期である)、がくんと体重が落ちる時期もある。

過去記事をみると昨年6月と12月に減り期があって、12月には2年3ヶ月ぶりに最低体重が84kg台に落ちた。それ以降、年末には増えたのだけれど、ここへ来て毎日の節制が実ってきたようで、83kg台達成である。

83kg台はもちろんうれしいけれど、それ以上に成果を感じるのは最高体重でも85kg台ということである。昨年夏くらいまで最低体重が86kg台だったのに、今は最高体重が85kg台である。奥さんには「体が薄くなった」と言われる。

手足や顔には皺が目立つけれども、腹回りを見ると痩せたというよりも絞れたという印象で、筋肉は落ちていないようだ。この体重になったのは20代前半以来だから、40年間あったはずの皮下脂肪、ぜい肉がなくなったということで、不思議な気がする。(あとしばらくで骨だけになるが)

最近読んだ本「土と内臓」によると、人間が自分の意志や努力でしていると思っていることのかなりの部分は、腸の中で微生物が行っているという説がある。微生物の構成が変わると、ホルモンの分泌も変わるし脳への信号伝達も違うらしい。

脳内物質として知られるセロトニンの大半は脳ではなく腸で分泌されていて、気分の浮き沈み、やる気のあるなしなどセロトニン由来とされる脳の働きは、もともと人体と微生物間の調整に使われたことが徐々に明らかになっている。

ここ数十年で急拡大している疾患、膠原病(自己免疫疾患)やアレルギーの原因のひとつも、腸内微生物が関係している可能性が大きい。以前、花粉症が増えたのは寄生虫(回虫とかいろいろ)がいなくなったためと言われたが、もっと小さな微生物が重要だった訳である。

地球外生物というと、火星人とかETを想像してしまうけれども、微生物とか単細胞生物だったら、太陽系外まで出なくても見つかるかもしれない。土星や木星の地下数kmまで調べられないし、地球人と意思疎通できない。そもそも目に見える大きさでないから見つからないだけである。

とはいえ、目に見えなくても人体に影響を与えるから、地球外生物と遭遇するのもよしあしである。どんな病気を招くか分からないし、彼らにとって出会うものはエサである。地球内の微生物だってまだ解明途上なのだから、地球外まで手は回らない。

モントゴメリー&ピクレー著「土と内臓」。土づくりが植物の生育に不可欠であるように、腸内微生物の構成が人間の健康に重要であると述べている。


先月のアルコール摂取量は1日平均18g、2024年に入って20g以下のレベルを維持している。

厚生労働省がアルコール摂取は健康維持に問題があると言った途端、9%のチューハイが安売りスーパーから姿を消した。2、3ヶ月前まで、低アルコールの安売りはごくわずかしかなかったのに、いまや9%がその運命にある。

普通に考えると、おカネをかけずに酔いたければ2㍑の焼酎とかウイスキーを買えばいいのであって、100円チューハイを5%から9%にしたところであまり意味がない。世の多くの人達は宣伝に左右されるということだろう。

だったら厚労省が何を言おうと旨い酒を呑むでよさそうなものだが、そういうものでもないらしい。昔の酒飲みは家計より酒だったが、いまそんなことを言っていたら家から放り出される。

私の場合、厚労省が通達を出す数ヶ月前からアルコール含有量に気をつけていた。体調にてきめんに響くようになったからである。安売り店に5%のチューハイがあまり置いてないし、9%より高いのはどうしたことかと思っていた。まあ、それだけ安い原料だということだが。

一方で、内閣府が以前から問題提起しているのにほとんど注目されなかったのが紅麹である。YouTubeの北條先生が力説するように製薬と名前が付いているけれどもあれは食品加工会社で、食中毒事件であると指摘している。

いずれにしても、EUでは何年も前から問題視されていて規制、日本では政府機関がHPで注意喚起しているにもかかわらず死者が出るまで放置である。これは何なんだろうと思う。

[Apr 16, 2024]

厚労省が指針を出してすぐ、マーケットから9%チューハイが姿を消しつつある。そのうち2㍑の焼酎やウイスキーもそうなるかもしれない。


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