2020年秋、長年患ってきた糖尿病や、老化に伴う諸症状の改善のため糖質制限を始めました。

2024年7月 減り期続く 生活習慣病療養計画書   SGLT2阻害薬を捨てる
これは貧血じゃなくて塩分摂り過ぎ?   2024年8月 一気に80kgを割り込む
  

減り期続く 生活習慣病療養計画書 ~糖質制限2024年7月

2024年6月の最高体重は84.2kg、最低体重は82.3kg。春以来の「減り期」が続いている。

最高とか最低は朝一番、起きてすぐ体重計に乗った時の数値である。だから、朝走ってきた後はこれより低い体重になっていることが多い。ボクサーなら減った時に計った数字でいいけれど、健康管理のためだから起き抜けの体重にしている。

31日間の平均をとると83.1kg。5月が84.4kg、6月が83.9kgだから、今月はこれまで以上に減っていることになる。さかのぼると1月が86.1kg、2月が86.2kg。「減り期」が始まった3月が85.0kgだった。

糖質制限の内容は特に大きく変えていない。白米・うどん・ラーメンは原則摂らない。朝はパンとワンプレート、お昼はグラノーラなどの日替わり、夕飯はおかず中心で主食なしの日が半分くらい。間食は結構摂っている。

聞くところによると、糖尿病の生活指導の中に、とうとう糖質制限が取り入れられたそうだ。当り前というか、遅すぎである。糖尿病学会のボスの意向とかどうしようもない理由に違いない。江部先生は20年以上前から効果をあげているのに。

姑息なことにその指導では「糖質制限」と言わず「炭水化物制限」らしいが、同じことである。そして、炭水化物は必須栄養素ではないことも明記してあるそうだ。私が糖尿病になってすぐそういう情報提供をしてくれれば、もっと早く薬を減らせただろう。

情報提供といえば、前回お医者さんに行った時、変な書類にサインを求められ変な説明をされた。「生活習慣病療養計画書」という書類で、この春の診療報酬改訂によりこれを説明しないといけなくなったそうだ。

その内容は、体重が重すぎるので基準体重まで減らしましょうとか、いつの時代かと思わせる。食事を減らせとか節酒とか、1日1万歩とか、いまさら言われて何か参考になるんですかという世界である。

奥さんの知り合いも同じように医者でこの説明を受け、あと3kg減らしましょうと言われたそうだ。「この歳になって3kg減らせる訳ないじゃない」とおっしゃっていたという。

この療養計画書に糖質(炭水化物)制限のことなんてひとつも書いてない。書こうとしてもその欄(その他注意事項みたいな)すらない。こんな書類を印刷したりする経費(それは結局健保から出る)がもったいない。(書類ひな型は厚労省ホームページにあります。生活習慣病療養計画書で検索)

糖尿病専門医の集まりで、糖質制限は療養計画書に入れないが治療方法のひとつとして説明することは認める、みたいな取引があったのかもしれない。患者不在、利用者不在である。そんなことをしたところで、糖質制限食やロカボマークはどんどん増えているというのに。

生活習慣病療養計画書。診療報酬改訂により、余計な書類が増えた。こんなことで医療費を増やしてどうすると思う。


この春の「減り期」以来初めての血液検査、結果が返ってきた。

体重も順調に落ちているし、毎日体も動かしている。夜トイレに起きる回数が多く眠りが浅くなっていることを除き、体調に悪いところはない。だから検査数値も悪いことはないだろうと油断していたら、こういう時に限っていろいろ出てくるのであった。

まず言われたのは「血糖値、ヘモグロビンA1cは正常です。問題ありません。LDLコレステロールが下がりすぎているので、アトルバスタチンの量を減らしましょう。」

確かに、LDLの数字が59になるのも初めてだし、HDLより少なくなったのもこれまで見たことがない。HDLが42、LDLが208などという数字ばかり見てきたから、自分の体のこととはいえ違和感がある。

糖尿病薬がなくなってからも、高脂血症薬のアトルバスタチンは続けてきたから、その効果かもしれない。調べると、LDLの下がりすぎは動脈硬化のリスクが少ない場合と、逆に全身状態が非常によくないケースがあるとのことである。まあ、薬が減るのはたいへんいいことである。しかし、話はそれですまなかった。

eGFRの数字が引き続きよくないです。ここ最近、50台を行ったり来たりしています。腎臓の状態があまりよくないということです。」

eGFRとは推算糸球体濾過量のことで、腎臓がどの程度働いているかを示す数字である。本来は一定期間の尿を採取して調べるが、血液検査の結果から推定できる。推定にあたって使うのは、クレアチニン値と年齢・性別である。

eGFRは60~90程度が通常だが、60を下回ると腎機能の低下が疑われ、50を下回ると治療対象となる。私の場合、1年半前に50.7まで下がり、その後60台まで回復したものの、今回再び56.2と下がってしまったのだ。

ただ、クレアチニンは血液中の老廃物であるので、腎機能が低下した場合だけでなく筋肉量が多い場合や、たんぱく質の多い食事をとった場合にも上昇する。私は若い頃からクレアチニン値が高く、30~40代の頃は1.1とか1.2だった(昔は小数点1位まで測定)。 これまでの人間ドックでも、0.9を下回ったことはほとんどない。

だから、eGFRだけで判断せず、なぜそういう数値になっているか検査しないと、本当に腎臓がよくないのか分からないのではないだろうか。私の場合、クレアチニン値は1.03でよくないといっても過去もあった数字である。にもかかわらずeGFRが下がっているのは、歳をとったからなのである。

[Aug 6, 2024]

先月の検査結果が返ってきた。血糖値・HbA1cは改善したものの、他のところで異常値が出ていた。


健康管理は自己責任 SGLT2阻害薬を捨てる

今週はもう少し軽い記事を準備していたのだが、緊急事態が発生してしまったので急きょ差し替え。発端は8月1日に先月の検査結果を聞きに医者に行った時に、珍しく長々と説明されたことであった。

糖尿病の指標である空腹時血糖やHbA1cの数値は良好で、薬も飲んでいないのに正常範囲内である。肝機能は高脂血症薬を飲み続けていることもあって、コレステロールも中性脂肪も正常、LDLは下がりすぎというくらいであった。

ところが、腎機能の数値が好ましくないとおっしゃる。eGFRの数値が60台から50台に下がり、治療を始めた方がいいという説明である。eGFRについては調べたことがあって、例えば腎臓で濾過がされていないとかそういう数字ではなく、クレアチニン値と年齢・性別から目安となる数字を出しているだけである。

私は若い頃からクレアチニン値が高く、30代の頃も1.1~1.2であった。その後も落ち着いてきたものの0.9を下回ったことはない。だからいいということではないが、大騒ぎするほどでもないと思っている。ちなみにクレアチニン値は筋肉量が多い人ほど高くなる。私は67歳で体内年齢51歳と出るくらい筋肉量が多い(体脂肪も多いが)。

腎不全や人工透析の人はeGFRが15とか20に下がる。腎臓病そのものが自覚症状のほとんどない病気だが、いま現在、尿蛋白が出ているとかむくんでいる訳ではない。さらに下がって30~40になったとしてもまだ症状は現れない可能性が大きい。その頃には寿命が来るはずである。


なのにお医者さんは今回、eGFRをたいへん気にする。今回の56.2は確かに低いけれど、2年前の50.7ほど悪くはない。eGFRなんてものを算定しなかった昔の人間ドックでも、試算するとeGFR50は40代の頃から結構ある。

「糖尿病の薬ですけど、腎臓の保護に効果のある薬があります。SGLT2阻害薬というもので、これまで処方したことはないかな」これほど心配するということは、素人に分からないだけで深刻な病気なのかもしれない。

他の検査数値はみんな良好なのにと思いながら、なにしろ20年にわたりお世話になっているものだから、「そんなにいい薬なら飲んでみますか」ということになった。

すると、腎臓で戻す糖分を戻さないで尿に出します、とか、脱水症状になりやすいので水を多めに飲んでくださいとか、使用すると体重が減ります、とか後から言い出した。 そんなに副作用があるなら処方するより先に、本当に腎機能が落ちているかどうか調べるのが先じゃないですか、というのは家に帰ってから気がついた話である。

診察が終わり薬局に行って薬を受け取ると、これがまた高い。薬価・管理料で7,000円以上、自己負担額が2,000円以上である。せっかく糖尿病薬を減らして医療費支出を削減したのに、これでは元の木阿弥である。そして、帯状疱疹のように一度飲めば治るというものでもない。

ただ、それだけ腎臓がダメージを受けているなら仕方がない。とりあえず飲んでみて体調が悪くならないかどうかだと思って飲み始めると、これがとんでもないことになった。

まず頻尿、それも夜中のトイレも4~5回でよく眠れない。普段から夜中起きると眠れなくなるので、エチゾラム(デパス)を出してもらっているのに、飲み始めてすぐ眠れない状態になった。

そして、全身がだるい。後から考えれば、マイルドとはいえ糖質制限して少なくなっている糖を排泄してしまっては、血糖値がどんどん下がる。血糖値がまともなのに無理やり下げれば、低血糖発作である。

2日しか飲んでいないのに、そして薬を変えたと教えていないのに、奥さんが「急にやせてじいさんになった」と言い出した。これは、ただごとではない。


SGLT2阻害薬の仕組み。腎臓で濾過された糖分を血液に戻す仕組みをブロックして、そのまま尿で出してしまう。強制的に糖尿病にしてしまうような治療である。


全身の倦怠感、ランニングの最中に訪れる尿意、夜中もトイレで眠れない状態になって、これは放っておけない副作用だとすぐに気づいた。

薬局でテルモの検査紙を買ってきて調べると、2回しか飲んでいないのに尿糖が++(最高値)である。これは相当強い薬である。血糖値が正常なのに尿でどんどん排泄されれば、低血糖に限りなく近づく。現状どこも悪くないのに、薬で糖尿病の症状を起こしてどうする。

下図はSGLT2阻害薬が長期的に有効であることを証明する資料とされるが、これもよく考えるとおかしい。まず、上の2データはアルブミン尿が出ていない、もしくは少ないグループで、eGFRはそれほど悪くない。このグループは、SGLT2阻害薬を使っても使わなくてもたいして違わない。

私の場合アルブミン尿は出ていない。にもかかわずeGFRが低いのは、クレアチニン値が高いからである。

アルブミン尿が出ている(eGFRが60前後)グループは、SGLT2阻害薬の使用により10程度の違いが出るが、192週と3年近い試験期間であっても、プラセボ群のeGFRは平均45を上回っていて、腎不全や要透析レベルにはほど遠い。それだけの期間偽薬を使っていたということは、治療をしなくても問題なかったということである。

腎機能悪化が怖いのは最終的に人工透析になってしまうからだが、人工透析が必要なeGFRは15~20とされる。ということは、SGLT2阻害薬を使おうが使うまいがそこまで悪くなることは少ないし、まして3年で透析まで一気に進むことはないという試験結果である。

さらに、SGLT2阻害薬を使い始めるとeGFRはまず急激に悪化してこれは仕方がないこととされるが、よく考えるとこれも妙である。28週、約半年使い続けないと効果が出ないのは即効性がないということだし、その後ずっと服用し続けないといけないというのは、薬品会社の思う壷ではないのか。

ちなみに、SGLT2阻害薬カナグルの1錠当たり薬価は158円50銭。私が以前飲んでいたグラクティブは61円だから、3倍近い値段である。なのに、尿から糖分はダダ洩れ。言葉どおりの意味での糖尿病は治らないし、かえって悪化する。

尿の中に糖分があっても、血液中の糖分さえ減れば問題ないということらしいが、ヒトの体はそんなに単純ではない。血液中に糖分が少なければ中性脂肪を分解して作ろうとするし、体も糖分を求める。低血糖でブドウ糖を補給するのはそのためである。

そもそも、尿路は糖分が通るようにできていないので、尿管感染症や雑菌の繁殖リスクは急激に増大する。結石だって増えるかもしれない。

糖尿病とは血液中の血糖値やHbA1cが問題なので、尿から糖が出ても問題ないというのは学会や専門医が言っていることである。そもそも、尿から糖分が出るのが世間一般に言われる糖尿病で、それにより体力が失われ全身の毛細血管の活力が失われる。

学会や専門医が決めた基準値を下回るように薬を作るというのは、かつてのコレステロールと同じで、下げること自体に効果があるかどうか疑ってみる必要がある。糖尿病の治療は、まず糖が尿に排泄されないのが第一ではないのだろうか。

健康管理は自己責任であり、妙な薬で体調が悪化しても、医者も薬局も製薬会社も何とも思わない。医者は最新医学情報を論文や臨床で学ぶのではなく、薬品会社のセールスマンからの受け売りである。昔からある薬品はともかく、近年認可になった薬品についての知識は、薬品会社に都合の良い情報に操作されていると思った方がよさそうである。

ということで、たいへんもったいないことであるが、処方されたSGLT2阻害薬は2日分だけ飲んであとは廃棄することとなった。私の負担は3千円ほどだが、健保はさらに7千円負担することになる。こういうことをしているから、健保財政はどんどん悪化するのだ。そして、利用者(患者)の健康維持にもまったく役立たないのである。

実は私に言わないだけで私の腎臓には深刻なダメージがあるのかもしれないので、それはまた別に対策を考えている。ともあれ、いま現在体調が悪くないにもかかわらず、わざわざ糖尿病の症状を起こす薬を飲まなければならない必要性を、私はまったく理解できない。どうしても必要であれば、患者に分かるように説明するのが医師の仕事だろうと思う。

SLGT2阻害薬の効果についての調査結果。プラセボ(偽薬)群と明らかに違うのはすでに腎機能が低下している(アルブミン尿が出ている)グループで、それでも腎不全レベルまで低下しない。


[Aug 9, 2024]

これは貧血じゃなくて塩分摂り過ぎ?

基準値以下に減ってしまったLDLとお医者さんが気にするeGFRの他にも、いくつか気になることがあった。まず第一は、尿素窒素(高すぎ)とヘモグロビン(低すぎ)である。

ヘモグロビン13.8は、2年前の13.6に次ぐ低い数字である。このところ14~15だったのが、また急に下がっている。貧血などの症状はないものの、少し前に立ちくらみを起こしている。鉄やビタミンCのサプリを摂っているけれども、30年スパンでみると傾向的に下がっているので、年齢的にやむを得ない面もあると思われる。

2年前にはヘマトクリットも41.2まで下がったが、今回もまた42.1で、ヘモグロビンと歩調を合わせて減っている。ただ、こちらは異常値にはなっていない。男性平均は40~50とされるので、40を下回らなければそれほど気にすることはないかもしれない。

糖質制限で高たんぱく食を摂れば、人体の仕組みからして尿素窒素は必ず上がると江部先生が言っている。クレアチニンも若干その気味があって、筋肉量が多い人、肉を多く食べる人は高く出る傾向にある。

ただ、尿素窒素の上昇、クレアチニンの高止まりは腎臓に負担がかかっていることを示すことは間違いないので(江部先生はならないと言うけれども)、糖質制限しているとか、昔からそうだと安心せずに、対策が必要かもしれない。

ということで、今月から心がけているのは昔から腎臓をいたわるとされるいくつかの方法である。塩分を制限し、高たんぱく特に動物性たんぱくをなるべく控え、アルコールを控える食生活である。(禁煙もあるが、もともと吸わない)

アルコールについては、7月は内科検診・歯科検診があったのでこれまで以上に控えて、1日当たり15gと6月より3g減った。厚労省基準の75%であり、1ヶ月にしてアルコール90g、日本酒にして四合半節酒したことになる。

減糖に加えて減塩というのは神経を使うけれど、歳も歳なのである程度気をつけるのは仕方がない。過去60年以上、そばつゆもラーメンの汁も飲み干す生活をしてきたので、気を使う程度でも違うかもしれない。

肉の量を減らすのは難儀であるが、年金生活の経済的事情からも節約が求められていたところである。豚肉・鶏肉の量を減らすのはさほど苦にならないが、牛肉を減らすのは寂しい。もっとも、一度に300gも400gも食べるのは体に負担がかかると言われると、それはそうですよねと同意せざるを得ない。

しばらく小康状態を保っていた貧血関連の数値、ヘモグロビンとヘマトクリットが、再び下降線をたどっている。歳だから仕方がないともいえるが。


今月はじめに検査結果が返って以来、引き続きいろいろ調べている。はっきり言って、精密検査もせず糖尿病薬、それもSGLT阻害薬を処方したのが気に入らない。自分の体だからリスクは自分自身にかかってくる。

開業して30年近く経っているから、最新知識があるかどうかは医師個人の努力である。糖質制限の情報提供すらしない訳だから、あまり期待できないのかもしれない。

検査結果で気になることのひとつが、ヘモグロビンとヘマトクリットの減少であった。過去四半世紀、緩やかに落ち続けているから年齢的に仕方ないものと思っていた。貧血に効果があるとされる鉄のサプリメントを摂るぐらいで、他に何もしていなかった。

今回調べていて、はたと気づいたのはYouTubeにあげられていたある人の検査数値を見てからである。私のケースには直接あてはまらなかったが、不審に思って関連事項をいろいろ調べてみた。

すると、ヘモグロビンやヘマトクリットの異常値(低値)について、2年前に医者は「貧血」といって再検査したのだが、これはたいへん疑わしいことが分かった。MCV(平均赤血球容積)、MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)、MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)といった貧血関連の検査数値に異常がなく、むしろ改善していたからである。

医者は過去のカルテを持っていてもいちいち見ない。自分のデータは自分で管理して考察しなければならない。


つまり、個々の赤血球をみると、容積にもヘモグロビン量にも異常はない。過去20~30年で傾向的に落ちていることもない。むしろ、最近では容積(MCV)が増えているから、その分濃度がやや薄くなっているくらいである(でも異常に低くはない)。貧血対策はあまり意味がないということである。

むしろ問題は、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットが傾向的に下がっていることで、検査ではヘモグロビンに異常値が出たけれど、赤血球数、ヘマトクリットも傾向的に下がっている。特に、赤血球数の減りが激しく、30年間で1割以上減っている。これは老化現象だけとは言えなさそうだ。

赤血球数は血液µl当たりなので、赤血球が減っているのかもしれないし、血液が増えているのかもしれない。血液が増えると心臓はより多く血液を送り出さなければならないから、血圧が上がる。幸いいまのところ血圧は正常である。

さらに調べると、血液が増える原因として塩分の摂り過ぎが考えられるという。摂り過ぎた塩分は血液中にNa+イオンとして残り、それを薄めるため血管外の水分が引き込まれて、結果的に血液が増える。

糖尿病のため20年以上通院しているが、塩分を制限しろと言われたことがない。そんなことは常識と思っているのかもしれないが、検査で異常値が出るのは塩分摂り過ぎの可能性が考えられるくらい言ってもいいのではなかろうか。少なくとも貧血より可能性があるし、素人が調べて考えつくことなのである。

残念ながら20年来のかかりつけ医は私のカルテ(人間ドックのデータも渡している)をちゃんと見ていないし、綴じてあるだけで調べることもしていない。1分以内しか見なければ、その程度の診断しかできない。自分で考えて判断しなければ自分の体を守れないことを改めて感じた。

[Aug 13, 2024]

糖質制限に加え、塩分制限を心がけている。手作り料理で糖質を少なくすることができるが、塩分はそう簡単に減らすことができない。工夫が求められる。


糖質制限に加えて塩分制限も行わざるを得ない状況となって、またもや見直さなければならないのが食事の内容である。

最近のローテーションは、朝が奥さんの手作りワンプレートとトースト、昼がグラノーラか手作り料理、夜は肉だったりそば、スパゲティだったりする。朝晩は奥さんに塩を控えるようお願いしたが、問題は昼である。

グラノーラは1食当たり塩分0.4gぐらいなので、牛乳を加えても1g未満。あまり気にすることはない分量である。しかし、日替わりで食べている手作りのお昼が、塩分制限にひっかかるのである。

このところよく作っていたのはマーボ豆腐であった。豆腐一丁のカロリーは250~300g、糖質は2~3gで糖質制限には適した食材であるが、味付けが問題である。醤油は大匙1~2杯軽く使うし、豆板醤、甜麺醤、鶏ガラスープの素にはたっぷり塩分が含まれている。水溶き片栗粉を入れて完食していたから、お昼だけで塩分10gを超えていたと思われる。

マーボ豆腐の他には、手作りのおからとか、豆カレー、チリコンカンを小分けして冷凍しておき、お昼にしていた。おからを煮るのに大匙4~5杯の醤油、だしの素が加わるし、カレーやチリコリカンのスパイスミックスにも塩分。材料を炒めるのにも塩コショウは必須である。

他には、トーストにはごろも煮の缶詰を乗せて食べたりしていたが、これも醤油漬けである。ただ、1缶当たり1.5g程度のようだから、マーボ豆腐に比べるとまだ塩分が少ない。

糖質は制限しても、これでは健康によくない。まったく迂闊なことであった。考えようによっては、多少のカロリーオーバーより悪影響があったかもしれない。

よくないことは分かったが、ならどうするか。お昼の場合は糖質や塩分に気をつけるだけでなく、費用を抑えることが重要である。おカネをかければいろいろやり方はあるけれども、費用がかかっては長続きしない。

とりあえずここ数日は、まだ残っている冷凍手作りカレーと、グラノーラでつなぐことになる。それから後は、塩分の少ない手作り料理を工夫するか、豆腐をそのままお昼にすることになる。

それにしても、ついこの間、安いし使うからというので、そばつゆや醤油・ソース、豆板醤や甜麺醤を買ったばかりであった。調味料はそんなにすぐ賞味期限は来ないけれど、このタイミングでと思うとつらいものがある。

[Aug 20, 2024]

一気に80kgを割り込む ~2024年8月の糖質制限

さて、8月の糖質制限について。6月に82kg台を達成して喜んでいたら、8月はさらなる改善を果たした。なんと40年以上(!)ぶりに、一気に80kgを割り込んだのである。

7月の最低体重が82.3kg、平均体重が83.1kgであった。今年3月の減り期開始以来、4ヶ月かかって約3kg絞ってきた。まずまず、無理のない範囲の減量であったと思っている。

ところが8月は、最低体重が77.9kg、平均体重が80.1kgで、3~4kgずつ減っている。4ヶ月分を1ヶ月で落としたことになる。特に80kgを割り込んでからは自分でも驚くくらいリバウンドがなく、下旬には77kg台まで達成することができた。

そもそもの発端は、SGLT2阻害薬の影響であった。この薬は血液に含まれる糖分を尿として出してしまうという、強制的に糖尿病にしてしまうような薬である。血糖値が標準になっている私がこんな薬を飲んで低血糖にならない訳がなく、体調不良で2日飲んで止めた。しばらく影響が続いて、体重は2kg落ちた。

ところが、薬の効果が抜けても体重の減少は続く。ちょうどその時期から塩分制限を始めたので、おそらくその効果もあるだろう。SGLT2阻害薬をやめて1週間経ってさらに1kg減り、80kgを割った。その後1週間でさらに減り、8月半ばから78~79kgで推移している。

 

これが無理のない範囲かどうかは議論の分かれるところだが、私の体のことなので議論するのは私と奥さんしかいない。奥さんはあまり減らし過ぎるのはよくないという意見だが、薄味にしたため調味料が減らないのは文句ないみたいだ。

9月半ばに予定している人間ドックまでは糖質制限+塩分制限を続けるつもりで、あわせて間食制限とアルコール制限も行っている。

8月の摂取アルコール量は1日平均13gで、6月の18g、7月の15gからさらに少なくなった。休肝日22日(飲んだのは9日)は人間ドック前くらいしか例がなく(今回もドック前だが)、1日に飲む量も減ったので厚労省基準18gをますます下回っている。

とはいえ、1ヶ月に飲んだアルコール量は合計400g。ビール350ml缶を1日1本飲んでいる計算になるので、普通人に近づいたとはいえまだ酒飲みの部類であることは否定できない。ただ、この量だと翌日に響くことはほぼないし、飲んだ後眠くなるくらいだから、たいへん健康的ではないかと思っている。

7月に82kg台でかなりうれしかったが、8月はさらに改善して80kgを割り込んだ。SGLT2阻害薬の影響もあるものの、塩分制限の効果もあった。


先月は一気に4kg体重が落ちてたいへん驚いたのだけれど、もうひとつ驚いたのは、ジムの体組成計で測ったところ、これまでとは違った結果が出てきたことである。

体組成計は計測にムラがあって、以前も体脂肪率や体幹部脂肪にかなりのブレがあったのだけれど、今回の結果が正しければ10年来の体組成が変わってしまったことになる。なにしろ、体重が100kgの時も85kgの時もほとんど変わらなかった体水分量が、いきなり減っていたのである。

残っているもっとも古い体組成分析は9年前、2015年7月のものである。その頃まだ糖質制限を行っておらず、体重は100kgを超えていた。その割には体脂肪率は26.0%でそれほど高くなく、体脂肪量も26.3kgだった。

2019年までの3kg減量は、主にウエートトレーニングで、ウォーキングすら定期的に行っていなかった。その結果、体脂肪が減って筋肉量が増え、3桁体重から改善することができた。

今年7月までの5年間に約15kg減量している。これは、2021年から始めた糖質制限と、2022年からのランニングの効果である。この前後に、体脂肪で6kg、筋肉量で8kg減っている。こういう実績であることから、ダイエットすると筋肉量と脂肪量が並行して落ちていくものと思っていた。

ところが8月の4kg減量の前後で数値をみると、体脂肪も落ちてはいるものの1kg半くらいで、筋肉量が2kg半減っている。何より目立つのは体水分量の減少で、7月まで15kg落としてもほとんど変わらなかった体水分量が、減量した4kg分まるまる減っている。

筋肉量は体水分量を含むから、筋肉量の減少は体水分量の減少によるとみることができ、しかも筋肉量の減少幅の方が少ないから、水分以外の筋肉は逆に増えている計算になる。もちろんブレや誤差はあるとしても、今回の体重減が体水分量の減少によることは確かなようだ。

タニタによると体水分量の適正水準は男の場合55~65%で、この数字だと60.8%なので、異常値という訳ではない(高齢者はもっと少なくてもいいようだ)。とはいえ、これまで約10年間の推移では見られなかった現象で、体が変調をきたさないよう注意しなければならない。

この1ヶ月で思い当たることは、SGLT2阻害薬の後遺症と、塩分制限の2つである。

SGLT2阻害薬は腎臓に働きかけて尿量を増やすので、脱水症状の副作用がある。水分補給はしていたつもりだが、それ以上に体水分量が減った可能性もある。これはよくない方向であり、早めにやめておいてよかった。

塩分制限により体水分量が減ったとしたら、これはよい方向、本来あるべき体の状態に近づいたと考えられる。過去の検査結果を精査すると、体内にNa+イオンが増えたことにより血液や体液(細胞内・細胞間の水分)が増え、それによりいくつかの項目で異常値が出ていた可能性がある。

体水分量4kg減の要因のひとつとして血液量が減っているかもしれず、それはヘモグロビン、ヘマトクリット等の異常値を改善させ、血圧も下げるかもしれない。

あと、ここ1ヶ月ほどの印象として、かなり張っていた太ももやふくらはぎの筋肉が、揺らすと揺れるくらい柔らかくなった。筋肉が張っていたのはぜい肉がなくていいことだと思っていたけれど、もし水分量が多いためむくんでいたのだとすれば、これも改善の方向といってよさそうである。

ともあれ、目標の人間ドックまであと約半月。リバウンドせずいまの体重を維持するとともに、いきなりの不調に見舞われないよう、日々慎重に過ごさなければならない。

[Sep 2, 2024]

先月ジムで測った体組成計の数値は、1ヶ月前とまったく変わっていた。これまで体重が落ちると筋肉量と体脂肪が減っていたが、今回は体水分量が激減していた。



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