年金生活・・・50代から準備して、60歳になる前にアーリーリタイアすることができました。
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2019年の公共料金

年金生活も、4回目の正月を迎えた。正直言ってやや不安があったリタイア後の生活だが、多少の不自由があるのは仕方ないとしても心静かに暮らせていることはありがたいことである。

65歳になって加給年金が入ってきて、税金面でも楽になるまでが厳しいと思っていたが、ほぼ半分の期間が経過した。5年全部残っているのと、あと2年半ではかなり違う。このままアクシデントが起きずに65歳になれば、多少の余裕ができる。

あと2年半と考えるとき、私がよくやるのは2年半前はどうだったか思い出すことである。2年半前は、ちょうどポリテクを卒業した頃で、いくつかの資格を取るため試験を受けていた時期である。

あれから2年半というと、そんなに前だったっけという感覚だから、きっとあと2年半も意外と早く過ぎるのだろう。早く時間が過ぎるのは年金面だけ考えるとうれしいけれども、それだけ早くお迎えが来るということだからうれしがってばかりもいられない。

この年金生活の記事では、年初めに前年の生活費節約状況をお伝えしているが、今年もお送りしたい。まず1回目は公共料金について。

昨年1年間の公共料金支出は合計で月平均35,400円、一昨年より3,700円、率にして9.5%減少した。特筆すべき動きは、電気を東京ガスに一本化したのと、WOWOWを解約したことである。そのあたりを中心に、項目ごとに振り返ってみたい。

まず電気代について。月平均では7,700円、一昨年比で13.7%の大幅減少である。

ただ、切り替えに伴って請求月が1ヵ月遅くなっているから、それを勘案すると5.9%の減少、このうち使用料減が4.0%あるから、東ガス一本化による効果は1.9%、金額にして月平均150円前後である。

切替え前の試算では年間3,000円、月平均にして250円違うと見込んでいたから、それに比べると小さかった。とはいえ、東電のままにしていればもっと高かったのかもしれない。それとも、深キョンにうまくやられたのだろうか。

ガス代は月平均5,300円、一昨年比600円、10.2%増加である。内訳をみると、使用量増が6.5%、単価増が3.7%で、ともに増加している。

東京ガスのマイページで月ごとの使用量グラフが出てくるのだが、これを見ると2月・3月を除いて毎月まんべんなく使用量が増えている。ということは、天候とか特殊要因にかかわらずガスを使う機会が増えているのである。

最近、歳のせいか手足が冷えることが多く、顔を洗ったり食後の後片付けをしたりする時にすぐお湯を使ってしまう。おそらく、そういった積み重ねが効いてきているんだろう。この程度は仕方ないかもしれない。

水道代は月平均4,500円、一昨年比で10.6%の減少である。実は、これも水道局の収納方法変更によるもので、支払いが2ヵ月に1度となったので実質1ヵ月分が今年回しになっただけである。今年はもとにもどるはずである。

電話・インターネット経費は月平均12,400円と一昨年より1,200円減少しているが、一昨年行った奥さんのガラホ切替え費用が大きかったためで、それを除いた通信費のみでは逆に月平均約1,000円増えている。

これは、ガラケーからガラホへの切り替えではほとんど通信料変わりませんよというauのセールストークにやられたためで、実際にはアプリ切り替えだの何だのガラホが勝手に通信するので、通信料は確実に増える。

すべて無料通話以内で済ませた場合、ガラケーの時は2人で4,000円くらいだったものが、奥さんがガラホにしたら5,000円になった。その分の1,000円増である。

そうしたことを考えると、2022年にガラケーが使えなくなった後どうするかは、よくよく考える必要がありそうだ。私のようにほとんど家にいる人間が携帯を持つ理由があるのだろうか、と最近考える。少なくとも、30年前は誰も持っていなかったのである。

TV・有料放送は月平均5,400円。金額で1,500円、率にして21.7%と大幅に減らすことができた。最大の要因はWOWOWを解約したことで、月に2,400円違う。井上君を見るのに5月だけ再契約したのと、DAZNが増えたので2,400円減とはならなかったが、これは大きかった。

もともとボクシングを見るためにWOWOWを契約してきたのだが、世界的にも、HBOがボクシングから撤退して代わりにDAZNが台頭するなど、ボクシング中継をめぐる環境は変化している。山中騒動以来、帝拳の関わる番組を見たくないので、ちょうどよかった。

以上を合計すると、月平均の公共料金は35,200円、一昨年と比べて3,900円、約1割減少した。上に書いたように請求時期のずれによるものはリバウンドするので今年はこのままではすまないだろうけれど、とにかく減らせたことはうれしいことであった。

2019年の公共料金(月平均)

費  目 2017年 2018年 2019年 備  考
電  気 7,900円 8,900円 7,700円 東京ガスに移管
ガ  ス 4,700円 4,700円 5,300円
水  道 5,400円 5,000円 4,500円 上・下水道
電話・インターネット 11,500円 13,600円 12,400円 NTT/au/らーばん
TV・有料放送 8,000円 6,900円 5,500円 NHK/CATV/CS
合  計 37,500円 39,100円 35,400円

2019年の準公共料金・税保険料

年金生活2020の第二回は、2019年の準公共料金と税金・保険料について。

両方とも、一昨年に比べて増えてしまったのは残念なことであった。準公共料金については医療費の増加、税保険料については国保保険料が大幅に増えたことが原因である。

準公共料金の推移は表のとおり。昨年の月平均支出は20,200円で、一昨年より3,600円増加した。内訳をみると、クリーニング代700円増もあるけれども、他は医療費の増加である。昨年は、私も奥さんも歯医者にかかる回数が多く、こういう結果になった。

とはいえ、歳をとれば医者のかかりが増えるのはやむを得ないことである。所得が低いと年間10万円に届かなくても所得控除の対象となるので、少しは返してもらえる。

近くにかかりつけの医者があって診てもらえるのは、お遍路の時のように旅先で不便があるととてもありがたいと感じる。痛いとか苦しいのは、がまんしろと言われても限界がある。多少の支出増は仕方がないことと思う。

税金・保険料の明細は表のとおり。昨年の月平均支出は43,200円で、一昨年と比べると1万円以上の大幅な増加となってしまった。

所得税・住民税はリタイア直後の無収入の時期が過ぎて、月平均3,400円の支出である。月平均で書くと小さいけれども、実際の支出は所得税5,200円、住民税35,200円だから決して少ない金額ではない。

それ以上に大きかったのは国民健康保険料で、月平均14,000円、一昨年の4,300円から大幅に増加してしまった。準公共料金のところで医療費が増加したと書いたが、それどころではない月々1万円の増加である。

それでも、医療費の9,700円を3割負担で割り返すと、保険から出ている金額は22,600円となるので、まだ他の保険者の皆様に助けていただいている計算である。私程度の通院でこれだけ負担が大きいということは、国全体でみると健保財政は相当厳しいと見当がつく。

年金保険料は若干の減少。一昨年7月から昨年6月まで奥さんの年金保険料が免除となり、一昨年前半は軽減なし、昨年後半は1/2軽減ということで若干減少している。

他の項目でもわずかな増減はあったが、所得税・住民税と国民健康保険料の増加だけで1万円以上の負担増である。以前、年金生活を設計するにあたって税金・保険料を月3万円と見積もったが、これは無理なのだろうか。

奥さんの年金保険料は今年までで終了(60歳になる)するが、金額的には月平均4,000円ほどの減少である。ともかくも、3万円のうちほぼ半分の14,000円が国保保険料としてかかってしまうのでは、かなり痛いというのが本音である。

固定資産税を納めなければ家賃がかかるし、自動車関連費を節約しようとすれば交通費を別に用意しなければならない。税金・保険料を払って、しかも生活を成り立たせるためにはどうしたらいいのだろうか。今年以降の課題である。

2019年の準公共料金(月平均)

費  目 2017年 2018年 2019年 備  考
医 療 費 5,200円 6,800円 9,700円
灯油・ガソリン 6,900円 6,800円 6,800円
新  聞 2,800円 0円 0円 2017/11解約
クリーニング 2,800円 3,000円 3,700円 ダスキン
合  計 17,700円 16,600円 20,200円

2019年の税金・保険料(月平均)
費  目 2017年 2018年 2019年 備  考
所得税住民税 3,200円 0円 3,400円
固定資産税 6,900円 6,200円 5,900円
国民年金 16,200円 4,100円 3,400円
健康保険 39,000円 4,300円 14,000円 2018~国保
自動車関連 6,000円 6,100円 5,800円 自動車税、任意保険
生命保険 6,800円 6,800円 6,800円 がん保険含む
火災保険 3,000円 3,000円 3,300円 地震保険含む
その他 3,800円 1,000円 600円 個人賠償、山岳保険
合  計 84,900円 31,500円 43,200円

2019年の生活費

年金生活2020、今週は年間生活費の集計である。2019年の生活費合計は月平均213,300円、一昨年より3,700円の増加となった。

増加の大きな要因は、先週説明した税金・保険料の増。ここで11,700円増えているので、あとの部分ではむしろ節約している計算になる。

公共料金以外で大きく減らすことができた項目の一つが教養娯楽費で、昨年8月にスポーツジムを退会したことによる。ジムをやめても運動をやめた訳ではないので、公共のスポーツ施設に1回400~500円かけて通っているが、それでも月数千円の節約になる。

生活用品で月平均900円減少している。これは、一昨年に冬物のトレーナーを新調したけれど、昨年は大きな支出がなかったことによる。ジャージーがゆるくなったのを以前は買い直していたが、今年は百均でゴムを買ってきて修繕した。

奥さんが「年とったら身なりに気をつけないと、みすぼらしいから注意しなさい」と言われるけれども、家の中にいる分には誰も見ない。ユニクロの暖パンなど10年近く着て相当疲れてきたが、今年もなんとか破れないで過ごせそうだ。

生活費全体をみると、年金生活を月20万円で過ごすためには、1万円ちょっと不足してしまっている。今年いっぱいで奥さんの年金保険料の負担がなくなるけれども、それでも足らない。頭の痛いことである。

事前に見込んでいた計画との最大の違いは、国民健康保険料である。年間で約20万円、月平均14,000円もかかるとは思わなかった。そのしわ寄せがどこに来ているかというと、修繕積立金にきているのである。

修繕積立金は昨年、月2万円から15,000円に減らさざるを得なかったが、リタイア前は月3万円であった。積み立てているのは家と自動車の修繕費・買い替え費用である。自動車関連費用だけで月平均15,000円ほどかかっているので、昨年は家の修繕のために積み立てられなかったということである。

幸い昨年度は大型家電もガス給湯器も無事であった。去年の春に洗面台の陶製シンクにヒビが入ったのだが、セメダインで応急処置して屋外用補修テープを貼ってすませてしまった。

奥さんと飲んでいて、「ローンがないことほどありがたいことはないよね。固定資産税だけ払っていれば追い出されることはないし、修繕するおカネがなければ我慢すればいいだけだし」という話になる。ローンの済んだ家があるというのはありがたいことである。

あと2年半で65歳になり、年金の増額や税金の優遇がある。もちろん、実際に楽になるかどうかは分からないけれども、それを頼みにがんばるしかなかろうと思っている。

さて、WEBをいろいろ見ていると、東南アジアに行けば年金受給の範囲内でいい生活ができるらしいが、よく中身をみると、外食したり飲みに行ったりゴルフをしても年金で足りるということのようである。

私も年金受給の範囲内で日本に暮らしているが、ゴルフにおカネを使うのはもったいないし、外食もほどほどでいい。週に何回か奥さんの手料理でお酒を飲んでも、いまのところ資金的に不自由は感じていない。

思うに、使えるおカネを増やす(海外の通貨安で実質的に増えるということも含め)ことよりも、使うおカネを減らすことの方が、私には合っているようである。東南アジアに行かなくても幸せに過ごせるのなら、その方がいい。

2019年の生活費(月平均)

費  目 2017年 2018年 2019年 備  考
食  費 41,300円 44,000円 44,000円
生活用品等 13,000円 12,400円 11,500円
公共料金 37,500円 39,100円 35,400円
準公共料金 17,700円 16,600円 20,200円
教養娯楽費 22,200円 21,000円 19,000円 スポーツクラブ
お小遣い 25,000円 25,000円 25,000円
修繕積立金 37,500円 20,000円 15,000円
税金保険料 17,600円 31,500円 43,200円
合  計 211,800円 209,600円 213,300円


[Jan 23, 2020]

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