鶏足山・ミツマタ群生地 [Mar 29, 2023]

この図表はカシミール3Dにより作成しています。GPS不調により一部トラックが不正確です。
2月終わりに宝筐山に行った後、3月はマラソン大会の準備に日々を送った。ようやく大会が終わり、これから山歩きの季節である。
今年は観測史上もっとも桜の開花が早かったそうで、家の近くでも3月には満開となった。あいにく開花日前後から梅雨のような天気になって、あまりお花見日和にはならなかった。
ちょうどこの時期、ミツマタも見ごろを迎える。最近、ミツマタが評判といえば鶏足山である。鶏足山という名の山はいくつかあるようだが、もともと弘法大師の伝説に基づく。
弘法大師が夜を徹して護摩焚きをしていると鶏の声がする。まだ朝には早いがと行ってみると、鶏の形をした石だったという。石でさえ、お大師様の霊威には従うということらしい。山号に鶏足山を使っているお寺もある。
鶏足山は水戸線より北、栃茨県境にある。電車では不便な場所なので車を使う。ずっと一般道だと時間がかかるので、往路は一部高速を使うことにした。
岩間ICで下りて笠間稲荷の案内にしたがって北上する。かつて難台山の帰りに間違えて遠回りした道や、ずっと昔に焼き物を見に来たあたりを通って笠間市内に入る。国道50号から県道に入り、県境の道を目指す。
ところがこの道、付近の採石場に出入りするトラックで交通量が多い。さらに道幅が狭くまっすぐでないので、向こうから道幅一杯のトラックが来て鉢合せとなり、何度か後退を余儀なくされた。
ようやく採石場が終わって田舎道になると、間もなく鶏足山の赤沢登山口である。20台くらい止められる駐車場の他に、さらに30~40台止められる臨時駐車場を用意してくれている。しかし、トイレは男女1つずつしかない。
駐車場から見えるところに登山口があって、大きな看板に案内図が描いてある。
この山域には鶏足山・焼森山のピークの他に、峰を越えて栃木県側にミツマタ群生地があるのだが正確な位置が分からない。かなり混みあうらしいので早く着きたいのだが、それほど広い山域でもないし、まだ7時過ぎなのでまず鶏足山に向かう。
主稜線へはいくつかルートがあるが、もっとも鶏足山寄りは赤沢富士から三角点に向かうルートである。赤沢富士ルートは登山口からすぐの急登を登る。急登とはいっても奥多摩ほどではなく、少し息が切れるくらいである。
特に休みを入れるまでもなく、20分ほどで祠の前に出た。ここが赤沢富士かと思ったら、道案内には「←赤沢富士」とあって下り坂になる。ところが下り坂はすぐ林道に合流してしまう。赤沢富士がどこだったのか結局分からなかった。
林道に合流してそのまま進むと下山してしまうので(ここで間違えて5分ほど下ってしまった)、林道から分岐した急登を登る。最初は心細い道だがすぐにちゃんとした登山道になり、ここを進むと三角点に達する。
三角点は鶏足山の最高標高点であるが、ふつう鶏足山と言われるのはここではない。「見晴台(弘法大師の護摩焚石)」の案内にしたがい、いったん下ってまた登らなくてはならない。
鶏足山の赤沢登山口へ行くには、採石場の細い道でダンプとすれ違わなくてはならない。駐車場から登山口はすぐ。
赤沢富士への道は結構な急傾斜だ。鶏足山稜線へは他の経路もある。
稜線に出ると間もなく三角点。ここが最高標高となるが、ご覧のとおりそれほど眺めは開けていない。
三角点から鶏足山へは、WEBによるとすぐ近くなのだが実際はかなり下る。一瞬、間違えたかと不安になるくらいだが、分岐はなかったはずだ。やがて登り坂となり、向こう側の景色が開けた。
小さなお社があって、「鶏足山」とワープロ打ちの山名標が立てられている。ネットでよく見る弘法大師伝説の案内板は、山頂から少し下がった林の中にある。案内板も、一緒に置いてある山頂の新年神事の案内も、半ば朽ちてしまっている。
とはいえ、眺望は最高である。最高標高点ではないので360度とはいかないが、東の栃木県側、西の茨城県側ともさえぎるものがなく、山並みが幾重にも連なっている。
栃木県側は、南北に走る送電線と鉄柱の列がかわいらしい。この日は霞がかって遠くの山は見えなかったが、条件がよければ日光連山も高原山も見えるはずである(筑波山や雨引山から見えるくらいだ)。
しばし、この眺望を一人占めする。まだ時刻は8時半前で、駐車場はかなり埋まっていたが稜線ではそれほど人は見なかった。とはいえ、それほど人数いられるよう広さではないし、座ってお弁当を広げたら1、2グループで満杯だろう。
後ろから次の登山者がくる気配だったので、頂上を後にする。いったん三角点に戻り、ミツマタ群生地へは稜線を栃木県側に下りる分岐があるはずだ。
稜線に戻って5分ほど歩くと、「ミツマタの小径」と案内の立っている分岐がみつかった。右折してそちらに向かう。「小径」というだけあって歩きやすい登山道だが、ここ数日の雨でぬかるみが残っている。傾斜もあるので、派手に滑った跡も残っている。
さて、問題はどのくらい下れば群生地になるのか正確には分からないということであった。小径はしばらくなだらかに続いていたのだが、やがて傾斜のあるスイッチバックとなった。
有料の第一群生地の前に、無料の第二群生地があるらしいのだが、それすら見えてこない。もう終わってしまったのかと思った頃になって、ようやく第二群生地が現れた。
道の両脇にミツマタが咲いて、トンネルのようになっている。両脇をみると、急傾斜の山腹もかなり上の方まで咲いている。このようにまとまって他の樹木がないところをみると、自然林ではなく人工林なのだろう。
第二群生地はすぐに終わってしまったが、ミツマタが咲いているのを見たらせっかくだから有料群生地にも行ってみようという気になった。幸い、騒がしい声は聞こえてこない。まだ人出はそれほどではないようだ。
林道と合流して、右に雷神神社の鳥居を見送ると、ほどなく有料群生地のプレハブが見えてきた。稜線からは20分ほど下っただろうか。「保全協力金お願いします」と声をかけられる。1人300円である。
プレハブの横から遊歩道が始まり、園内は一方通行である。登り坂を登って、右に曲がるとすぐに満開のミツマタが目の前に広がる。谷全体にミツマタが植えられていて、それが全部咲いているのであった。
鶏足山頂上は三角点より標高は低いが、景色はずっと開けて眺めがいい。
栃木県側も茨城県側も、遠くまで望むことができる。ただ、それほど広い場所ではない。
ミツマタ群生地へは、いったん稜線に戻って「ミツマタの小径」分岐を栃木県側に入る。下山してしまうのではと思うくらい標高を下げる。
家にもミツマタは何本かあるが、奥さんによると丈夫な木なのでそれほど手間はかからないという。北側に植わっているけれど、それほど神経質になる必要はないようだ。
季節になると黄色い花がきれいだが、花が終わると愛想がないという。もともとコウゾやミツマタは和紙の材料で、花を見る目的だった訳ではないから、仕方ない面もあるだろう。
それにしても、谷一面を覆っているミツマタは壮観である。ひとつの谷にまるごとミツマタを植えたように見える。遊歩道は左岸を遡って登って行き、どん詰まりでUターンして右岸を引き返す。どん詰まりには、昔マンガンを試掘したという坑口が残されている。
まだ9時過ぎなのでそれほどお客さんは多くはないが、それでも20~30人はいるだろう。三脚を立てて写真撮影しているおじさんや、スマホで記念写真を撮る二人組がいる。
「4時に横浜をでてきたんですー」と話している。TVでやったようで、それを見てやってくる人がかなりいるようだ。
なるべく人が滞留している場所を避けて、私も写真を撮る。300円の料金(保全協力金)をとるだけのことはある。ただ、遊歩道は一方通行で立ち止まると後ろの人がつかえてしまうので、それほどゆっくりできない。
正直言って桜並木はそれほど好きではない。桜はすぐに散って、道が花びらで一杯になるのも気になる。掃除するのが大変だと思う。それよりも、山の中でつつましく咲くヤマザクラや、街中だったら枝垂桜の方が好きだ。
散っている桜をみると「自虐の詩」で、お金持ちの△△さんが花束持ってくるとみんなほめるけれど、枯れた後片づける私を誰もほめてくれないと幸江さんが独り言を言ったのを思い出す。不思議に、満開のミツマタを見ても桜とは違って散ったらどうするとは思わない。
さて、ずっと登り坂が続いたが、最後にスイッチバックで下りる場所があって、間もなく出口になる。入口より20mほど下にあるだけだった。
料金徴収係の人(おそらく町役場職員)が話していたのを聞いたら、今年は暖かかったので開花が早く、もう少しで見ごろは終わってしまうらしい。私は先週マラソン大会があったのでたまたまこの日になったのだが、グッドタイミングだったようである。
帰りは稜線まで結構な高低差がある。おそらく標高150m以上は登り返さなければならなかっただろう。下りで感じたよりも傾斜がきつく感じた。最近はむしろ逆のことが多かったのだが。
30分ほどかけて「ミツマタの小径」分岐まで戻り、次は焼森山を目指す。三角点とは逆方向に稜線を進む。
ミツマタ群生地はひとつの谷をまるごとミツマタで埋めてしまったような壮大な森。300円の保全協力金を払うだけのことはある。
朝早くから、カメラを持ち込む人や記念写真を撮るグループでにぎわっていた。
見ごろは3月中旬から下旬。まさにいまの時期しか見ることのできない風景。
稜線からはゆるやかなアップダウンである。赤沢登山口への下山路分岐がある弛(たる)み峠を過ぎて若干登るが、ピークとか峠とか大げさなものではない。
弛み峠からあと2つほど分岐を過ぎ、少し登ると焼森山のピークとなる。標高423m、鶏足山と同様、東西に視界が開けて眺めがいい。ただし、ピークは広くはなく、2、3人登ると居場所に困るくらいである。
よく見ると、いま登ってきた弛み峠からの道と、反対側の栃木県側に下る道の他に、北方向への踏み跡がある。何人かは、ここを登ってきたのだが、1/25000図にもWEBにも載っていないのである。
ちょうど単独で来た人がいたので聞いてみると、「ここ以外から来れるんですか」と逆に驚かれてしまった。ミツマタ群生地から直接登ってくる道がこれで、普通に来るとここを通って登ることになるらしい。
群生地で保全協力金を払った時にいただいたパンフレットによると、領収証の発行元は「焼森山ミツマタ保全協議会」である。だから、焼森山に直接登ってこれて不思議ではない。
山域的には、焼森山よりも鶏足山の山麓にミツマタ群生地があるように見えるので、鶏足山・焼森山・三角点ピークを含むこの山域全体を、栃木県側では焼森山、茨城県側では鶏足山と呼んでいたのかもしれない。
さて、焼森山には休めるようなスペースがなく、その下のスペースにもカタクリらしき野草の花芽がついているので座りづらいので、倒木のある場所まで下りてひと休みしていた。すると、シニア女性が大部分の団体が登ってくるのである。
かなり多い。二十人くらいかと思っていたら、まだまだ続く。三十人以上いただろう。確かに眺めがいい山ではあるが、鶏足山も焼森山もあんな大人数がいられる場所はない。
少し下で休憩中だった地元のおじさんに聞くと、「四十人だって。東京から来たんだそうだ」とやはり驚いていた。時刻は11時。鶏足山・焼森山に登るにせよ、ミツマタ群生地を見に来たにせよ(おそらくそうだろう)、昼食や休憩なしで済ます時間とは思えない。
ミツマタ群生地自体は、四十人一度に入っても大丈夫だろうが、あそこには売店もなく、ベンチが5脚ほどあるだけでテーブルもない。トイレも仮設の移動トイレが2つ置いてあるだけである。
TVでやったところに連れてくるのはいいけれど、明らかにオーバーキャパシティである。4、5人グループが10組だったら時間的にも分散するだろうが、40人もいっぺんに来ると山道ですれ違うのも一苦労だし、偶然はち合わせたら騒がしくて仕方ない。
帰りに登山口駐車場に行くと、「大型車進入禁止」と書いてあるので路肩に大型観光バスを止めていた。まあ、採石運搬のダンプと登山客がほとんどだからお互い様ともいえるけれど、なんだかなぁという気がした。
この日は午後から雷雨に注意という予報だったので、昼前には下山した。50号線経由で岩瀬からつくばに出て、またウェルネスセンターでひと風呂浴びて帰った。
この日の行程
鶏足山登山口(181) 7:25
8:30 鶏足山(405) 8:40
9:10 ミツマタ群生地(240) 9:45
10:20 焼森山(423) 10:25
10:40 弛み峠下(410) 10:50
11:35 登山口(181) [GPS測定距離 7.1km]
[Apr 27, 2023]
再び稜線に戻り、弛み峠から焼森山を目指す。ゆるやかなアップダウンの歩きやすい道だ。
焼森山。ここもいい景色だがたいへん狭い。ミツマタ群生地から直接登る踏み跡もあるようで、そちらから何人も登ってきた。
帰りは弛み峠付近から林の中の急坂を下る。林道と合流して登山口に戻る。
筑波山(坊主山北ルート) [Apr 24, 2023]

この図表はカシミール3Dにより作成しています。
昨年春に筑波山に行った時、男の川ルート、女の川ルートの入口に通行禁止の掲示が貼られていて、それを見てから筑波山から足が遠のいていた。
いま行っても同じだろうし、来てほしくないところに行っても面白くないと思っていたが、筑波山第3のピークである坊主山にもいくつかバリエーションルートがあるらしい。
もちろん、バリルートなので道案内とかはないけれども、それなりに踏まれていて危険個所もないようだ。行くなら雑草が繁らないいまのうちということで、急きょ計画して行ってみることにした。
駐車場はつくしこで、途中まで薬王院コースを登る。去年から再開したランニングで鍛えたから、「天国への階段」をひいこらせずに登れるか確かめたい。そこから先、前に登ったときに見つけた踏み跡を探索する予定である。
つくしこは「つくし湖」が正しいのかと思っていたら、どうやら「つくしこ調整池」が正式名のようで1/25000図でもそうなっている。確かにダム湖ではなく霞ヶ浦から通している用水路だから、少なくとも自然地形ではない。低い土地から高い土地に通している長大な用水路の調整池である。
駐車場から関東ふれあいの道を歩く。と思ったら、駐車場を出てすぐ真新しい「薬王院コース」の案内板がある。行先は、左上の展望台を示しているようだが、寄り道するだけだと嫌なので勝手知ったる椎尾からのルートをとる。傾斜危険地の看板のある急坂だ。
車道と合流してすぐ薬王院が左に見える。この日は道が空いていて6時半に着いてしまったので、早く下りて来れたらお参りしようと思う。仁王門の少し先にふれあいの道分岐のある階段がある。
このあたり、ちょっと迷うところだが前に来ているので安心である。昔修験者が通ったルートで、その先にあるから坊主山なのだろう。別名太郎山ともいうが、これは男体山・女体山とセットの山名で、日光にもある。
林道出合までの標高差約300mはゆるやかな坂道と急階段が入れ替わりに現れる。前回は途中で休憩を入れたけれども、今回は林道まで一気に登った。休む場所がないのは分かっていたので、ここでリュックを下ろし、水分補給して屈伸運動する。
さて、林道を越えてしばらくすると急登「天国への階段」が始まる。標高差でおそらく200mほど、急傾斜の階段が続く。これがあるのは分かっているので、林道での休憩が必要なのである。ばんえい競馬の第二障害と同じである。
そして、なるべく上を見ない。上を見るとまだまだ続くのが見えて余計に疲れる。一瞬見て景色を覚えたら、あとは足元と4、5m先だけを見てひたすら登る。
このところのランニング効果なのか、2回目で目が慣れたためか、それほど息も上がらずにスイッチバックの連続階段まで登った。ここまで来ればあともう少し。
途中から左ヒザが痛んだので、ステッキを持ち換えてなるべく左足に体重がかからないようにした。そして、なるべく手すりを使わないようにしなければならない。土台が腐っていて体重を支えられないのと、棘が刺さりそうなのだ。
この日は薬王院コースなので、つくしこ駐車場に止める。「つくし湖」ではなく「つくしこ」が正式名称のようだ。
しばらく来ない間に、新しい案内表示ができていた。紫色でたいへん目立つ。
このコースの難所・天国への階段もひいこらせずに登ることができた。
スイッチバックの階段を登り切って、ようやく傾斜が緩やかになる。ここから標高600m台で、案内柱が前後して2基現れる。どちらの場所でも登山道が分岐しているが、1/25000図には薬王院コースの他に道はない。
後から現れた「標高670m筑波山頂まで940m」のすぐ後にある分岐が、方角的に見ると坊主山に直接登る道であるらしい。この先の分岐で分れても坊主山に行けるのだが、それだといったん下ってまた登ることになるのだ。
道は踏み跡というよりはっきりした登山道で、迷う場所も危険個所もない。女体山直下の岩場の方がずっと危ない。途中に林界標の杭があるから、もともと林業で使われていた道なのかもしれない。
擬木の階段もないので、かえって歩きやすい。しばらく登ると、視線の先に山頂らしき場所が見えてくる。
8時35分坊主山到着。6時45分につくしこ駐車場を出たから、1時間50分で着いたことになる。前にこのルートを来た時には2時間半かかっているから、40分短縮したことになる。
前には2度とった休憩を1回で済まし、歩くスピードも速くなったと思うけれど、40分とは予想以上である。2年3ヶ月の間に体重も絞れているし、ランニングで足腰が鍛えられたのだろう。66歳にしては上出来である。
山頂付近を見回る。たいして広い頂上ではないが、四方向すべてに踏み跡が下っている。WEBによると、1号路・2号路というのがあるらしい。ともあれ、下りの時の話だ。
まずは薬王院コースに戻って、男体山を目指す。すると、坊主山直下でへんなものを見つけた。
前に男の川ルートを歩いた時に分岐の目印となった「一五三補一」と同じような、タイルを石にはめ込んだような物体である。何の用途に使ったものだろうか。謎である。
合流してすぐに自然歩道の分岐となる。ここには「大石重ね」という旧跡があって、昔筑波山にお参りした人が麓から持ってきて重ねた石なのだそうだ。その大石重ねのすぐ上に、休憩所の四阿がある。
座ってから気づいたのだが、4つの柱のうち3つが真新しいコンクリートで補強されている。ベンチは古いままだし他には特に目新しいものもないのだが、支柱だけがコンクリで補強されている。
つくしこからここまで座る場所がまったくないので(だから前回は天国への階段に座り込んだのだ)、この日初めて腰を下ろしての休憩である。まだ朝早いけれども、これから男体山に近づくとさすがに人が多くなってくるはずである。
標高670mの案内柱先の分岐を左に進むと、坊主山に直登する。特に迷う場所はなく、林界柱が立っているので使われている道のようだ。
5分ほどで坊主山頂上に到着。道案内はないが、何ヶ所かはっきりした踏み跡が頂上から分かれている。
薬王院コースに復帰して、自然歩道休憩所でひと休み。四阿の支柱が最近コンクリで補強されていた。
自然鑑賞路は手を入れたようで、真新しい鉄のチェーンや足場板が目についた。案内板にも「この間通れません」とは書いてなかったから、復旧して1周できるようになったのかもしれない。
とはいえ、行ってみたら進入禁止では困るので、「迂回路→」の表示に沿って男体山への裏側ルートから頂上へ。こちらの方が正面から岩場の急登を登るよりかなり登りやすいのだ。
頂上に着き、まず神前で参拝。無事登頂できたことをお礼申し上げる。ちょうどこの頃から晴れてきて、頂上からは西側の展望が開けた。胸がすくような絶景である。
地平線近くは霞んでしまっているが、かすかに日光連山や高原山の山影が覗いている。今年は暖かくなるのが早かったが、金精道路はまだ通行止めである。
さすがに男体山、次々と登山者が登ってきたのでそそくさと失礼する。御幸ヶ原に向けて、正面ルートを下る。このところずっと冬に来てアイスバーンだったり滑ったり苦労した場所だが、この日は路面も乾いて滑ることもなかった。
御幸ヶ原で見たかったのは、新たに設置されたオブジェであった。いろいろな登山報告に載っている、双耳峰をデザインしたしゃれた山名標である。
ちょうどケーブルカーを下りてきた正面に設置されていて、厚さはそれほどない。足元に置かれた砂利がややシャビーであるが、おそらくこれから先筑波山のランドマークになるであろう。
新しく設置といえば、男体山側のトイレも新しくなっている。外装だけでなく内部もリフォームされていて、もちろん水洗である。百名山とはいえケーブルカーもロープウェイもある観光地で、登った後心配することの少ない山である。
ちょうど開いた売店でソフトクリーム400円を買い、しばしくつろぐ。天気は下り坂という予報だが、前の週のように6月並みの気温で真夏日という事態にならなかったのは何よりである。
10時になったので下山する。この日は女体山には向かわず、再び坊主山からバリエーションルートを下る予定である。反対側の自然鑑賞路を回って薬王院コースを目指す。
男体山からはみごとに景色が開けている。日光連山もかすかに望むことができた。
御幸ヶ原に新調された筑波山のオブジェ。今後は筑波山のランドマークになりそうだ。
御幸ヶ原に着くと晴れてきて、いま登ってきた男体山がきれいに見えた。トイレも最近新しくなった。
再び坊主山へ。男の川コース分岐を過ぎるとすぐに坊主山分岐である。「こっちへ来る人は少ないんだよ」と大声を出しながら歩く高齢者2人組が出てくるのを待って分岐を入る。誰か他人が来たら、しゃべってないで早く歩けと思う。
坊主山からは1号路・2号路といったバリエーションルートが下っているらしいが、頂上から見える道はどれも踏み跡というより登山道である。少なくとも、薬王院コースから分かれてくる道と大差ない。
今回は時間があるので、帰りの距離がより長くなる北登山口を目指すことにする。頂上の三角石の正面から下りる道で、男体山から入ってきた道から見ると90度くらい右になる。
下り始めてすぐ、イノシシが掘り返したと思しき穴が道の真ん中をふさいでいたのには驚いたが、道ははっきりしていて危険個所もない。ところがしばらくすると、どう見てもマウンテンバイクのタイヤ痕が縦横に走っているのを見ることになる。
蛇口三角点からのバリエーションルートもそうだったが、なぜこんな場所までマウンテンバイクで来なければならないのだろう。下まで通っていることは確かだけれど、何よりも木がかわいそうだ。
その後は、数十m下から響いてくる大声の登山客である。男女二人組であったが、男の声だけがずっと聞こえていて、しかも静けさを破るダミ声の大声である。
筑波山の主要登山道であれば騒ぐのも仕方ないけれども、地図に載っていない道で騒ぐのはどうしたものだろう。筑波にクマはいないからクマ除けではないだろうし、静かに山を楽しみたいとは思わないのだろうか。
この下山路は急こう配もなく、登りに使うとしたら御幸ヶ原コースや白雲橋コースより歩きやすいかもしれない。少なくとも岩場はない。男の川ルートとよく似ているが、男の川ルートのように進入禁止の貼り紙もない。
男の川ルートと似ているのは、薬王院コースから分岐してほぼ並行に下っているからかもしれない。違う点といえば、男の川ルートが文字通り沢筋なのに対し、こちらのバリルートは尾根筋であることだろうか。
坊主山頂上から30分ほど下ると、景色が開けて伐採地に出る。ここから下の山腹は高い木が伐採され、まだ低い苗木や自生したものなのかヤマツツジが咲いている。その伐採地に沿って道が下り、しばらくすると林道が見えてくる。
林道に合流した地点は男の川ルートの少し先で、この伐採地は下から何度も見た覚えがある。ここから林道を歩いて、薬王院コースのある筑波山の西側まで30分ほど歩く。
さて、帰りは薬王院にお参りしたのだけれど、ちょうどそこにいた副住職といった年恰好のお坊さんに、警戒感あらわな態度を示されてちょっと興ざめした。
ちゃんと手水場で手を清めて、お賽銭もちゃんと100円納めたのに、10mほど離れたところからうさんくさげにずっと見られたのである(見張られていたというべきだろうか)。
このお寺では、駐車場に「参拝者専用・登山者は×」と貼り紙しているし、山門近くにあるトイレには「使用できることを感謝し、ご本尊に挨拶しましょう」と書いてある。おそらく、駐車場も無断使用、トイレも汚しっぱなしにする登山者にいい印象を持っていないものと思われる。
とはいえ、何も悪いことをしていない登山者に警戒感むき出しはどうなのだろう。神社仏閣に仕える者は、本来オープンマインドでなくてはならないはずである。平安時代や戦国時代の僧兵気分では、そういう人達しか集まってこない。
オープンマインドなのはむしろ新興宗教やカルトで、既存宗教がこれではどうなのだろうと思ってしまうが、私ひとりが悩んだところでどうなるものでもない。きっとなるようになるだろうと、この歳になると思ってしまうのであった。
この日の行程
つくしこ駐車場(52) 6:45
7:45 林道出合(430) 7:55
8:35 坊主山(709) 8:35
8:55 自然歩道休憩所(740) 9:05
9:20 男体山(871) 9:25
9:35 御幸ヶ原(800) 9:55
10:15 坊主山(709) 10:15
10:50 坊主山北登山口(420) 10:50
12:20 つくしこ駐車場
[GPS測定距離 10.9km]
[May 25, 2023]
坊主山から北側の踏み跡を下る。男の川ルートと並行した尾根筋を下っているようだ。特に危険個所はない。
頂上から30分ほどで伐採地に出る。林道まで伐採地に沿って下る。
帰路では薬王院にお参りする。登山者にあまりいい印象は持っていないようだ。
筑波山(梅林ルート) [Oct 24, 2023]

この図表はカシミール3Dにより作成しています。
7月はじめに女峰山に登って以降、しばらく山歩きができなかった。いうまでもなく、長く暑い夏のせいである。
最高気温35℃超の猛暑日では、関東圏の低山は登れる状態ではない。真夏に筑波でトレラン大会があったそうだが、蜂が多くて大変だったという記事も見た。蚊もアブも、その他たくさんの虫も寄って来る。自重するのが賢い。
昨冬に筑波山(坊主山)の記事を書いた際、他にも登山ルートがありますよとコメントをいただいた。涼しくなったらぜひ挑戦してみたいと思っていたのだが、なかなか涼しくならない。10月に入り、ようやく最低気温が20℃を下回った。
ただ、この季節になるとマラソン大会が始まる。日程を調整し、かつ天候を選ばないといけないので難儀である。落花生マラソンが終わった週、10月24日が大丈夫そうだ。春以来の懸案であった筑波山のバリエーションルートに向かう。
ネットをみると、筑波山のバリエーションルートはいろいろある。梅林からの登りに限っても、谷コースと尾根コースがあり、尾根にもいくつかあるらしい。場所によっては踏み跡が不鮮明だったり薮が濃かったりするようだ。
2023年10月23日、朝5時に家を出る。ちょっと前までランニングをしていた時刻にもかかわらず、まだ真っ暗である。本当に、秋がなくなって夏からすぐ冬になるような印象だ。6時半に市営第一駐車場着。
ここは梅の時期には満車になるはずで、ニ三百のキャパシティがあるけれども、それ以外の時期は閑散としている。この朝は私一人、下山時にも3、4台が止まっているだけだった。
坂になっている梅林の中を登っていく。早くも登山しているような雰囲気だ。梅林の最上部にある展望四阿の近くに登山口がある。四阿で身支度を整え、筑波山神社方向に少し進む。
目印がないらしいが分かるだろうかと心配していたが、「進入禁止」の貼り紙が目立つようにあったのですぐ分かった。クレジットは茨城県とつくば市である。
高峯あたりの登山道をマウンテンバイクのコースにしてしまう茨城県にとやかく言われたくないし、理由が植生保護ということなので気をつけて歩くことにする。
男ノ川ルートでコケに×印をつけたり、女ノ川ルートで高山植物を踏み荒らす輩がいるから仕方ないけれど、誰も通らなくなって昔から人々が通ってきた道が廃道になってもいいのかなあと思う。
実際このルートに入るときちんとした登山道で、岩だらけで歩きにくい御幸ヶ原コースや白雲橋コースよりずっと歩きやすい。道幅もあり、植生が衰退して貴重な植物が失われる(と茨城県・つくば市が言っている)おそれはなさそうだ。
筑波山梅林から見上げた男体山。左に続く尾根を登って行ったと思われる。
梅林最上部にある展望四阿(あずまや)。下の景色がいいけれども、梅林ルートはここから登る。
「進入禁止」の奥は、きちんとした登山道。昔から歩かれていた道に違いない。
さて、今回登った梅林ルートは入山禁止の位置づけで、ヤマップだかヤマレコに登山ルートを入れようとすると、「入山禁止区域」となって表示されない。もちろん、ルート検索にも使えない。
それほど厳密にやるなら、筑波山関係のホームページとか、現地の目立つ場所にその旨表示すべきところ、そういうことはしていない。登山道に「入山禁止」と一方的に書いてあるだけである。(それは、東側の男ノ川ルート、女ノ川ルートも同じ)
もちろん、管理している自治体がそう言うのだから、尊重すべきことは尊重する。尾瀬でも丹沢でも奥多摩でも、進入禁止のところには入らない。(そもそも、ワープロで印刷した紙を貼るだけなんてこともないが)
ところが、筑波山系においては、登山道が歩きにくくて仕方がない。観光客が多すぎるうえに岩が多いし、でなければマウンテンバイクが縦横無尽に走っている道ばかりである。
本当に、貴重な植生の保護のためならば、見やすい場所に注意喚起して、理由をはっきりさせた上で協力をお願いするのが筋である。しかしそうしない。現場でいきなり進入禁止の紙を貼って問答無用である。
小町山のように、国有林の中に勝手にベンチを作られると困る場合でも、だから山道に入るなとは言わない。管理者ならまずはきちんと管理しろよという話である。
そもそもこれらの道はケーブルカーやロープウェイが通る前から使われている道で、何百年も前から多くの人が信仰のため登ってきた。道を作った人の立場からすれば、未来の人も末永く使うだろうと思い、苦労して開いてきた道である。
そんなことを思いながら山道を歩く。なだらかで歩きやすい道である。擬木もないし行先案内もないし、テープすら見当たらないが道ははっきりしている。15分ほどで分岐になるが、ここを左というWEB情報である。
さらに15分くらいで左右に道が分かれる。踏み跡の濃い左を選んだが、このあたりからやや足跡が心細くなる。やがて、大岩が次々現れる場所に出た。尾根筋に岩が連続し、WEBで見た猿田彦神社の祠があった場所によく似ている。
岩の間を探すけれども、祠は見当たらない。標高を調べると550m、猿田彦神社の高さである。祠は見当たらず、進路もはっきりしなくなった。平らな岩に座って小休止。
進路を見失ったのは、もっとも踏み跡が濃い場所を選ばずに、神社を探して大岩の近くを探したためである。WEBによると、このルートははっきりした登山道で、変な薮に入ったらそれは道ではない。
一息ついて立ち上がる。太い踏み跡を見つけて少し下ると、赤テープの目印を見つけた。ここまでは正しいルートということだ。踏み跡が何ヶ所かあったので、順番に辿っていくと行く先はすべて薮である。
仕方がない、下山するしかないかと思って岩沿いをもう一度探すと、倒木の向こうに道が続いているのが見えた。どうやら、これが正しい進路のようだ。岩を抜けると登り坂が続き、何より道幅が広いので間違いない。
一時は撤退の二文字が頭をかすめたのだが、何とか先に進めそうだ。時計を見ると、休憩と道探しで30分ほど停滞してしまったようだった。
展望四阿から15分ほどで分岐となる。左が尾根ルートとの情報なので、ここは左を選択する。
標高550mで巨石が点在する場所に出る。このあたりが猿田彦神社かと思って探したのだが見つからなかった。
30分ほど探してようやく上に通じる道を見つける。頭上の林の向こうが稜線である。しかし、ここから自然研究路までさらに30分かかった。
進路を見つけるまで苦労したが、登山道そのものははっきりしていて、特に迷う場所はない。とにかく、一番濃い踏み跡を外さないように、他の事に気を取られないことが大切である。(猿田彦神社の位置とか)
稜線に出ると、目立つ木にペンキで赤く丸印が付けられている。もう少し上の方にも、同じ印の木が見える。道ははっきりした尾根道で、足場は岩交じりでごつごつしているが、白雲橋コースほどではない。
稜線まで登ればすぐに自然研究路に合流するだろうと思っていたが、そんなに簡単ではなかった。道なりに尾根を進むと、小さなピークがあり、三角点の石柱が埋まっている。
周囲はきちんと草が刈られ、近くの木に目印の赤い札も下げられている。現在も何かに使われていて、人がここまで来ているのだろう。しかし、電子国土にも古い地図にも、ここに三角点の表示はない。
彫りは浅くなっているが三角点と読めるし変だなあと思い、帰ってから調べると、どうやら明治時代に農商務省が設置した三角点らしい。これは、国有林の管理のために設置されたとのことで、「山」という字が多く彫られているという。そういえば、反対側に山と書いてあったようだ。[出典:あの頂を越えて https://www.onedayhik.com/memomk30.htm]
位置的には男体山の南西、標高660mの場所で、昔の1/25000図で男体山の周囲に描かれている登山道の一番低い場所にあたる。ということは、自然研究路設置以前には、登山道はここまで来ていたのである。
地図にない三角点を過ぎても、なかなか自然研究路に合流しない。1/25000図では登る一方の尾根だが、登ったり下ったり巻いたりするので長く感じる。そして、ようやく向こうに自然研究路が見えた。
ロープが張ってあり、反対側(自然研究路側)には「警告 入山禁止」の板が貼られている。すぐ横が大岩の展望台であり、ここから先が推奨登山道である。その割には、コンクリートの階段が斜めっていて歩きづらい。
自然研究路休憩所がすぐだったので、リュックを下ろして一息つく。大石重ねそばの休憩所と違ってベンチも古びているが、贅沢は言えない。テルモスのお湯でホットココアを淹れ、メロンパンでお昼にする。
家で朝食を食べたのが4時、自然研究路まで登ってきたら10時ちょっと前である。道探しに30分かかったこともあるが、駐車場から丸3時間かかった。さすがにバリエーションルート、一筋縄ではいかない。
下りも別のバリルートと思っていたが、お昼を食べている間、今日はこれでやめておくかという気になった。一度は撤退を覚悟しながら、何とかリカバーして目標地点まで来た。最初から男体山頂には行かない予定だったのである。
ようやくはっきりした尾根に出る。木に印が付いているので、この先は歩かれている道のようだ。
標高650mくらいに地図にない三角点があった。周囲は整備されていて、現在も何かの用途に使われているようだ。
そして自然研究路に突き当たる。向こう側には「入山禁止」の掲示、少し先に休憩所の四阿がある。
予定では下りは別のバリエーションルートと考えていたが、登りで道探しにかなり時間をかけてしまったこともあり、御幸ヶ原に出てケーブルカーに沿って御幸ヶ原コースを下ることにした。
御幸ヶ原はさすがに人が多かったが、この日はシニアの登山客だけでなく、日本語でない大声を出しているグループもいた。
確かに、こういう人達が無闇にバリルートに入り、道に迷っただのケガをしたと言われるのも煩わしいだろうから、柵やロープで入れなくするのは仕方がない。日本語だけでなく、英語・中国語・ハングルで書かないと役に立たないが。
せっかくだから少し休憩して、ケーブルカー脇の下山路から御幸ヶ原コースを下る。いきなり、延々と続く擬木の階段である。息は切れないが、段の幅が足のサイズより短いので、踏み外さないよう気を使う。だからスピードも出ない。
さて、公式登山ルートだから安心して下りられたかというとそんなことはなかった。やけに大きな蜂と3m以上ある大蛇が現われたからである。
蜂の羽音は登りのバリルートでも聞いたけれど、下りで見た奴は擬木の階段で匂いをかいでいた。群れではなく1匹で行動していたので、近づかないよう刺激しないように通り過ぎた。
夏の盛りの活動期ではなかったから動きも鈍く、攻撃性も少なかったのかもしれない。そういえば、登山道に何ヶ所も「ハチ注意」の貼り紙があった。蠅叩きを持って登ってきた人もいたから、戦うつもりだったかもしれない。
蛇の方は登山道の右から左まで横切ってそれ以上あって、頭が通過する際には尻尾はまだ茂みの中、尻尾の先が出てきた時には頭はもう片方の茂みに入っていた。3mは楽に超えていただろう。
この蛇も攻撃的ではなかったものの、全身が横断するまで待たなければならなかった。その時一人だったので心細かったが、尻尾が見えなくなる頃に後続の登山者が現われた。「右から左まである蛇がいたんですよ」「それは怖い。まだいますか」と話になった。
ケーブルカーの山麓(宮脇)駅を過ぎ筑波山神社まで、御幸ヶ原から1時間40分かかった。神社で登山の無事をお礼し、そこからさらに30分かけて市営第一駐車場に戻った。
この日は予定した時間までに下りてこられたものの、いろいろあって緊張を強いられた山歩きだった。下山後はウェルネスパークに寄って、420円でひと風呂浴びる。
体を洗って湯舟に浸かり、一日を振り返る。一度は撤退を覚悟したけれども、何とか進路を見つけて登ることができた。とはいえ、下山路で見た蜂や蛇を見ると、温暖化の影響でまだ筑波山の季節ではないかもしれない。もう少し涼しくならないと困る。
3ヶ月半ぶりの山歩きで、標高差500mほどの登り下りにもかかわらず二、三日太ももやふくらはぎが痛んだ。
この日の行程
筑波山市営駐車場(168) 6:45
7:00 梅園最上部(240) 7:10
8:15 大岩連続場所(550) 8:50
9:45 男体山自然探求路(820) 10:10
10:30 御幸ヶ原(794) 10:40
12:20 筑波山神社(260) 12:25
12:55筑波山市営駐車場(168)
[GPS測定距離 6.8km]
[Nov 16, 2023]
御幸ヶ原はあいかわらず人が多い。日本語でない大声も聞こえた。
登りのバリルートで時間がかかってしまったので、下山は御幸ヶ原コースを選ぶ。
推奨登山道とはいえ、大きなハチがいたり、巨大なヘビがいたりするし、岩だらけのごつごつした道なので、筑波山神社まで油断ならない道が続く。
筑波山(林道ルート) [Nov 13, 2023]

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