せいうち・・・セイウチ科セイウチ属の肉食獣で、北極圏に生息する。体重は成獣で500kgから1200kgに達する。最初は減量日記で始まりましたが、日々は移ろい、リタイア生活の徒然日記になりました。
アイキャッチ画像:(c)パブリックドメインQ 著作権フリー画像素材集

171 黄砂でステイホーム   172 ゴールデンウィーク・坊主頭   173 空気の記憶
174 公園テニスコートの無断使用者   175 懸案が2つ片付く
176 天変地異、YouTube Premium        

黄砂でステイホーム ~せいうち日記171

今週に入って、千葉ニュー近辺ではすごい強風の日が続いた。平均で10m/s、最大瞬間風速が20m/sというから、ちょっとした台風並みである。ただ、台風と違っていつ通り過ぎるのか分からないのがつらいところであった。

ようやく風がおさまってゆっくり眠れると思ったら、黄砂騒ぎである。騒ぎ過ぎだと思っていたのだが、北九州や新潟の映像を見て驚いた。まるで北京市内のようである。

黄砂というとわれわれの年代は「黄砂に吹かれて」がすぐ思い浮かぶ。バブル末期の1989年だから、もう34年前の曲である。

歌っているのはもちろん工藤静香。個人的にはバブルの代表曲といえば「十戒」だが、「黄砂」も上位に来る。曲調としても、もうすぐバブルも終わりという感じがそこはかとなくするのがいい(作詞が中島みゆき様だからか)。

そういえば、サントリーが最近「タコハイ」を復活させた。これもまたわれわれの若い頃大流行したお酒で、現代版は350ccだが当時は200ccくらいしか入っていない小さな缶だった。

CMソングは松田聖子の「SWEET MEMORIES」で、当時はようやく第二次オイルショックが終わったイメージだったが、いまにしてみるとバブル初期ということになる。車がなかったので酒屋さんに届けてもらう時代だった。

話は戻って黄砂である。外に出る時はマスク着用・洗濯物も出すなというお達しなので、せっかくの洗濯日和なのに部屋干しである。ランニングをする日だったのだが、さすがにこの日はお休みにせざるを得ない。

朝のうち湿気飛ばしにお風呂の窓を少し開けておいたら、細かなチリが落ちている。なるほど注意喚起するだけあって実際に飛んできているのだ。

酸性雨とか黄砂とかPM2.5とか、一時期大騒ぎしたけれども最近聞かないと思っていたら、なくなった訳ではないようである。そういえば「光化学スモッグ注意報」もわが千葉ニューでは現役で、ときどき一斉放送が流れる。

網戸をすり抜けるくらい小さな粒なので、口を開けて歩いていたら当然肺まで吸い込まれる。できれば空気清浄機とか使った方がいいのだろうけれど、外に出ないだけでもかなり違うはずである。歳が歳だから、100%の対策までとることはない。

そんなことを思っていたら、この日の朝またもや北朝鮮がミサイルを発射したというアラートである。イタリアのように難民が船に乗って押し寄せてくるのも困るが、やたらとミサイルを撃つのも困る。

大将クラスを何人もまとめてヘリコプターに乗せて行方不明にしてしまうお気楽な軍隊とはいえ、装備はアメリカの中古を相当数揃えているから、さすがに北朝鮮に攻め込まれることはないだろう。それでもミサイルを何発か撃ち込む程度はできるだろうから、万一に備えてじっとしていた方がいい。

たまたまこの日は村上春樹の新作が出る日だったので、amazonに頼んで届けてもらった。プライムTVを見ているので送料無料である。途中までは「世界の終わり」と「騎士団長」みたいだが、これからどうなるか楽しみだ。

[Apr 14, 2023]

千葉ニュー周辺ではこのところ強風が続いて外に出られなかった。ようやく晴れて風もなくなったのに今度は黄砂襲来。せっかくのいい天気を一日家で過ごすことになった。
SH3B0342.jpg

ゴールデンウィークは出かけない ~せいうち日記172

今年のゴールデンウィークは暦どおりでも5連休、1~2日に休みを取れば9連休になったらしい。こちらは年金生活者なので、あまり関係ない。

わが千葉ニュータウンには大型商業施設が多く、こういう連休はたいへん混み合う。計画道路がいまだにこま切れ状態のため、幹線道路である国道464号に集中するのと、他府県ナンバーや無茶な運転をする奴らが来るので大層危ない。

1駅先にある清掃工場付属のスポーツジムにも行きづらいので、逆方向の旧印旛村役場にあるジムを使う。ここはコロナ以来予約制が続いていて、いまだにシャワーが使えないのが難点だが、人数制限するので混むことはない。

思えば、子供が小さい時こそゴールデンウィークに出かけたものの(学校があるので)、以降はゴールデンウィークには出かけなくなった。かれこれ四半世紀になる。

いまだに思い出すのは、ゴールデンウィークの朝早くに新潟まで行ったことである。まだ暗いうちに出発して、越後川口まで休まず運転して用意した朝ご飯を食べた。奥さんも若くて、朝早いのにお弁当を用意していたのである。

新潟では、山菜の里とか回って新潟競馬場に寄り、帰りは阿賀野川をさかのぼって福島から東北道に入ろうと思った。ところが、予想以上の渋滞でまったく車が前に進まない。午後3時頃福島県に入ったのに、磐梯熱海を抜けたのは午後9時であった。

当時はまだ磐越道が通じてなくて、国道一本しかなかった。もちろんドライブインで休憩したのだけれど、子供2人と奥さんのトイレがよく大丈夫だったものである。磐梯熱海からは順調だったが、家に着いたのは真夜中過ぎであった。

もう30年も前のことになるが、以来ゴールデンウィークに遠出しようと思わなくなった。海外旅行をしていた頃は料金がとんでもないことになっているし、リタイアしてからはあえて混む時期に出かけることもない。そうして現在に至っている。

今年のゴールデンウィーク前半はランニングで体を鍛え、後半は強風で外に出られなかった。

土曜日は競馬とチャールズ国王戴冠式(BBC独占中継なので、わざわざ1430円払って契約したのだ)、日曜日はケンタッキーダービーと競馬中継を見て過ごした。

では今年のゴールデンウィークは何も変わったことがなかったのかというと、そうでもない。それについては長くなったのでまた明日。

昔、ゴールデンウィークに車で遠出して、渋滞で6時間つかまったことがある。それだけが理由ではないが、ゴールデンウィークには出かけないことにしている。


今年のゴールデンウィークにしたのは、頭を坊主からスキンヘッドにしたことである。半分坊主にしたのは9年前、丸刈りにしたのは4年前、そして今年はついに剃ってしまった。

当初3mmの丸刈りにしたけれども、すぐに「いちばん短くしてください」になり、最近は0.7mmになっていた。しかし最近気になっていたのは、半月も過ぎると、伸びてきた髪がうっとうしいのである。

伸びたといっても数mmのことで、見た目にはほとんど分からないくらいだが、その程度でも白髪は分かる。何よりも、襟足とか耳のあたりがうるさく感じるのである。

だからといって、丸刈りなのに月2回もカットしに行くのは面倒だし、おカネもかかる。自分で剃る訳にはいかないものかと前から考えていた。

ネットを探すとそういう情報もちゃんとあって、髭と同じようにシェービングフォームを付けてカミソリで剃るらしい。永平寺ではジレットを使っているという。幸い、わが家もジレットの5枚刃である。さっそく試してみることにした。

0.7mmとはいえ髭よりずっと長いので、最初はすごく剃りにくかった。額とかもみあげは鏡で見当がつけられるが、頭頂部や後頭部は手探りである。やってみると、剃りムラは手の感触が違うのですぐ分かる。

頭全体を剃り終わるのに30分近くかかった。シャワーでよく洗って、濡れたタオルを頭に乗せて肌を落ち着かせる。髭だとときどき切れて血が出るのだけれど、頭はそういうことにならなくて済んだ。

風呂上りにアフターシェーブの乳液を付ける。0.7mmとはいえ、あるとないのとは大違いで、頭がさっぱりする。そして、見た目は0.7mm丸刈りとたいして変わらない。坊主であっても完全にハゲている訳ではないからだろう。

難儀したのはその夜である。頭が熱を持って、暑くて眠れない。どうやら、頭皮に刺激がきつすぎたようである。今年まだ冷やしていなかったアイスノンを急きょ冷凍して、頭を冷やさなければ寝られなかった。

さいわい翌朝にはなんともなく、2回目以降の頭剃りでは熱くなることはなくなった。問題はカミソリの寿命が短くなることで、心なしか切れ味が鈍くなったような気がする。しばらく様子をみて今後のことを考えよう。

仮にこれで1200円カットに行かないで済めば(今月から1300円カットになった)、月に2回替え刃を替えても元はとれることになる。永平寺では月に1度というけれど、さすがに諸事倹約の禅僧と同じようにするのは難しいかもしれない。

[May 9, 2023]

1200円カットで0.7mm丸刈りにしていた頭だが、すぐうっとうしくなるのでジレット5枚刃で剃った。見た目は丸刈りとあまり変わらないがさっぱりした。


空気の記憶 ~せいうち日記173

いきなり暑くなったので、ゴールデンウィーク明けから早朝にランニングしている。 近くの公園にある高さ40mほどの築山にウォーミングップを兼ねて歩いて登った後、準備体操をして1周400mの遊歩道を走る。去年は28年ぶりだったので2~3周から始めたが、今年は時間が許せば10周している。

築山に登ると、わずか20mほどの標高差でも涼しい風が吹いてくる。気温も湿度も、昔足しげく通った北海道の空気によく似ている。梅雨の前後で前線が南にあると、北海道の夏の気圧配置によく似ているからだろう。

景色とか食べ物の記憶が長く残るのは分かるけれど、空気の記憶が残るというのは面白いと思う。空気というのは気温、湿度、風向き、降水量などさまざまの要素があるのだろうけれど、数十年前に感じたことがいままさに蘇ってくる。

若い頃にはまだ、日本最高気温が山形市の40.8℃という時代だった。関東地方では夏でも32~33℃がピークで、35℃なんてほとんど記憶にない。ところが、いまや35℃は当り前で、北海道ですら32℃くらいに上がることは結構ある。

だから、もしいま北海道に行ったとしてもこの空気ではないかもしれないが、記憶だけは残っている。ああ、これは北海道の空気だったと思う。

なにしろ、かなり遅くまで北海道にはエアコンというものがなくて、冷房普及率は5割以下であった。ちょうど子供を連れて北海道に行っていた30年くらい前が端境期で、冷房のない宿に泊まって大汗をかいたことがある。

はじめて北海道に行ったのは学生の頃だが、真夏なのにこんなに涼しいんだと思ったものである(ユースホステルなので、もちろん冷房はない)。30年前も稚内の最低気温は10℃以下で、夜など寒かったくらいである。

だから、チャンスがあれば北海道に住みたいと思ったものだったが、残念ながらいまでは本州並みに暑くなってしまった。釧路あたりはまだ涼しいのだが、すぐ近くの帯広と10℃違うなんてこともある。

だからこうやって朝早く起き、風の通る高い場所に行って昔の北海道を思い出すことしかできない。それだって、あと1ヶ月もすると空気が変わってしまって、築山くらいでは息苦しくなってしまう。

空気といえばもう一つ思い出すのは、サイパン空港に下りた時の何ともいえない空気である。暑いのは暑いのだけれど、湿度はそれほどでもなくて、南国特有の匂いがする。入国手続きで空港ビルを通るたびに、「ああ、サイパンだ」と思ったものである。

この話をすると長くなるので、また機会があれば。

[Jun 13, 2023]

暑くなってきたので、朝早く近所の公園に行って築山に登る。20mほどの標高差でも、高い所の空気は昔の北海道を思い出させる。

炎熱、公園テニスコートの無断使用者 ~せいうち日記174

7月はじめに日光に出かけて、翌日に雨が降ったと思ったら、その後急に暑くなった。さいたまと八王子で39℃、奥さんが聞いたところでは千葉ニューでも寒暖計が40℃になったらしいから、関東一円に熱波が到来したようだ。

今年の梅雨は雨の降るところと降らないところが極端で、九州では土石流で大きな被害が出た。関東でもこの間の日光では雷雨があったし、すぐ近くの取手・牛久では浸水、先週は霞ヶ浦で突風被害があった。何も起こらないのはありがたいことである。

夏の間はスケジュールを調整して早朝にランニングしているが、早朝でも30℃近い気温になるとちょっと厳しい。少し体を動かすだけで汗ばんでくるし、走り出すととたんに息が切れる。長く走っていられない。

そういう時期なので気持ちは分からないではないが、朝早く公園のテニスコートに入り込んで、ひとりで練習している人がいた。昔の部活みたいにバケツに何十個もテニスボールを持ち込んで、ひたすらサーブの練習をしている。

このコートは予約制で、使用料も払わなければならない。もちろん無断で、使用料は払っていない。しかも連日のようにやっている。使える時間に使わせないのが悪いというつもりだろうが、20~30mの距離に住宅地がある。みんなまだ寝ている時間である。

テニスにせよゴルフにせよ、やる側にとっては心地よい音であろうが、関係ない人にはただの騒音である。朝の4時から、たてていい訳がない。走るのだって音はすると言いたいかもしれないが、受容限度というものがある。

このあたりはちょっとうるさい人も住んでいて、たかだか自治会でも細かい苦情が持ち込まれることが珍しくない。公園だから市の管理で、持ち場もはっきりしているだけに黙認されないだろうと思っていたら、ある日赤く書かれた注意書きが貼られた。

「不正使用者へ」とひときわ大きく書かれている。「早朝夜間の時間外に利用している者、無断使用している者、近隣住民の迷惑となるうえ、条例違反である。止めよ」

「印西市スポーツ振興課・都市整備課」のクレジットがある。ということは、間違いなく近隣住民から苦情が持ち込まれたのだろう。この掲示が出てから、件の早朝練習プレーヤーは来なくなった。

公園だから何をしてもいいという訳ではなく、利用者が常識と節度をもって使わなければどんどん使いにくくなる。ほぼ毎日登っている標高40mの築山も、週末になるとゴミを捨てる連中でたいへん見苦しい。

テニスコートだって空いていれば使っていいものではなく、周辺住民と利用時間等を調整して決めている。住民税を払っているからいいというものではないし、ダメと言われるまではいいと思っているとすればどこかおかしい人である。

(テニスやゴルフを一人で練習しようという思考もよく分からないが、そこまでは言わない。それは好き好きだろうし、逆に一人で走ったり山に登るのも、そういう人達にとってよく分からないことだろう。)

半世紀前と比べると公共意識はかなり改善されてきた。昔は駅や道路や公共施設はひどく汚かったし、公園や観光地のゴミ箱など悲惨な状況だった。

昨今はそういうことも少なくなったように思っているが、ゴミ箱がないからそこらにゴミを捨てて平気だったり、他人の迷惑を省みない人がまだまだ多いのはなげかわしいことである。人間の本性は、そう簡単に変わらないのかもしれない。

少子化とか環境保護も大切なのだけれど、住みよい社会するためには公衆道徳が重要である。おそらく、カネばかり、損得ばかり考えていると、他人が迷惑しているかどうかは考慮の外になるのだろう。

いまの世の中権利の主張ばかりうるさくて、義務や節度を考えなくなっている。義務を果たすのは、権利を使わないのと同じくバカだと思っているのかもしれない。そういう人が多くなれば、世の中はどんどん住みにくくなる。

近所の公園のテニスコートで、毎朝早く入り込んでテニスの練習をしている人がいた。このあたりは住民がうるさいのにと思っていたら、案の定、市役所に通報されてしまった。


昨日、ちょっと書き足りなく思ったので続き。

NHKのニュースを見ていたら、15歳以下だかの子供に一律で月5千円配るとかやっていた。奥さんと見ていて「学校で配ってその日のうちにカツ上げされちゃえばいいのにね」と話していたが、いずれにせよすごい違和感である。

少子化対策が必要なら、保育園とか学童保育を充実させるべきで、カネを配ればいいってもんじゃない。おそらく、予算を組んで対策してますと選挙でいいたいためのアリバイ作りで、本当に少子化をどうにかしたいと思っていないのだろう。

少子化対策が必要なのは、何人の年金保険料で年寄り一人養うかという年金収支の問題ではなく、税収の不足により予算が組めなくなるというカネ勘定でもない。共同体をいかに次世代に継承させるかという問題である。

だから、やむなく継承されない共同体の構成員をどうしていくか、限界集落や廃村をどう対処するか、県や市町村のあり方も含めて総合判断が求められる。もちろん、国土保全、文化、自然保護も関連してくる。

それをカネ勘定の問題と思っているから、じゃあカネを配ればいいだろうという発想になる。賭けたっていいが、こういうやり方をしている限り少子化に歯止めはかからない。

そもそも、地方公共団体(国でも話は同じだが)の目的はカネ儲けではない。地域住民が気持ちよく生活するために地方公共団体は存在している。そのために地方税を納めているのであって、市役所を大きくするためじゃない。

わが千葉ニュー近郊でも、人が住まなくなった廃集落や廃校となった小学校がいくつもある。少子化というよりも産業構造の変化によるものであるが、それを何とかしようというのは本来、地方公共団体の仕事ではない。

いまのように小学校が増設されたのはベビーブームの頃、たかだか60年ほど前のことであった。都市部で新設されればどこかで不要になる。スクラップ・アンド・ビルドである。

だから、こうなることはずっと前から分かっていたことであって、いまになって大騒ぎするのは頭が悪いだけである(当時は人口が増えて困ると言っていたし)。あのまま人口が増えて、中国やインドのようになるとでも思っていたのだろうか。

加えて、バブル末期にふるさと1億円とかいって、誰かのじいさんが全国にばらまいてハコ物を作った報いがいまやってきているだけである。住民の暮らしやすさと立派な市役所は全然関係ない(反比例するかもしれない)。

校舎を冷房するのスクールバスを走らせるのとサービス水準ばかり上げるものだから、生徒が減ってどうしようという話になる。そもそも100年前には、すべての集落に学校があった訳ではない。バスでお迎えなんてこなかった。

地方公共団体の仕事は住民が減れば少なくなるのが当然で、市役所の職員を減らし、予算を減らしてダウンサイジングすればいいだけの話である。それは商売に差し支えるという人がいるから、どうにかしろ、対策はないのかということになる。

国だろうが地方公共団体だろうが、長期的視野からそういうことを考えている役人がいないことには自信がある。だったら少なくとも税金を少なくして住民の負担を少なくすればいいのに、それをすると自分の懐に響くから何もしない。

資本主義社会は長続きしないだろうし、続いている間は大多数の人にとって住みにくい世の中が続くに違いない。資本主義でなくても住みにくいだろうが、そんなに長く生きていることもないだろう。

[Jul 18, 2023]

懸案が2つ片付く ~せいうち日記175

尋常でなく暑い日が続いている。7月は観測史上最高の暑さとか言っていたが、ヨーロッパのように45℃とか山火事でないだけまだましかもしれない。

おそらく、化石燃料とかカーボンニュートラル、オゾンホールとは関係なく、地球全体がこういう状態なのだろう。過去には恐竜が栄えた時代もあったから、驚くには当たらない。

7月末で、今年はじめからつっかえていたふたつの懸案事項が片付いた。一つはお名前.comのレンタルサーバ、もうひとつはNFLのGAMEPASSである。

ともに、自動継続になっていて、それが解除されたことが確認できないうちは安心できなかった。お名前は1万数千円、GAMEPASSは2万数千円、合計で年間約4万円の負担減となる。

お名前.comは、他のレンタルサーバーに払わなければならないので、純減という訳ではない。とはいえ、「永久に利用料は値上げしません」とキャンペーンした直後にサービス料新設というのは、詐欺と同じである。詐欺師にカネを払うのは面白くない。

もう一つのGAMEPASSも、詐欺とはいえないけれど信義に反するやり口である。NFL直営と思うから少し高いけれどがまんしていたのに、いきなりDAZNに売却である。それも、NFLからは事前連絡なく、DAZNから通知がきた。

これから今シーズンが始まるけれど、おそらくライブ中継は見なくなるだろう。GAORAが撤退し、NHK-BSも撤退してアメフトを見る機会は激減したが、見なくても結構というものを無理して見る必要はない。

このところ資金繰りが厳しかっただけに、こうして支出が減ることはありがたい。それも、おカネがないので泣く泣くあきらめるのではなく、自然とそういう方向になっていくのは、そういう巡り合わせなのだろう。

巡り合わせといえば、7月に日光女峰山に登った後は猛暑日の連続で、それもどこかに行けば涼しく過ごせる訳ではなく全国おしなべてこういう状況なので、かえってあきらめがつく。

ヨーロッパでは、わざわざバカンスに出かけた人が、ホテルまで延焼してきた山火事で、荷物を置いたまま空港まで逃げてきたなんて話である。ハワイでも、つい先週大きな山火事があった。

「無理してバカンスしなくてもいいのに」と、ニュースを見ながら奥さんと話していたが、スケールこそ違え高速が渋滞する日本も同じようなものである。バカンスもレジャーも、適した時期にはとんとん拍子に進むし、うまくいかない時はいろいろ障害が出る。

だんだん昼間が短くなるから、いくらなんでも彼岸には涼しくなるはずである。温暖化なら冬が過ごしやすく暖房費もかからないはずだが、おそらくそうならない。本当は温暖化じゃないんじゃないかと思っている。

[Aug 14, 2023]

去年の今頃、お名前.comは「利用料永久値上げせず」のキャンペーンを張った。その直後の昨年末にサービス料新設を発表。どう考えてもこれは詐欺広告であろう。


天変地異、YouTube Premium ~せいうち日記176

この夏は観測史上もっとも暑くもっとも長い夏だった。私自身も、5月のGW明けから始まった朝のトレーニングが、半年近く続くことになるとは思わなかった。

8月は31日すべて真夏日であった。9月も20日まで最高気温30℃を下回ったのは台風の日くらいで、あとは連日真夏日である。

夜は夜で毎晩熱帯夜で、20℃を下回ったのは1晩しかない。平年(過去30年)どころか、こんなのは生まれて初めてである。YouTubeをみると、北海道ではかつてない状況になっているらしい。

お彼岸前日になってようやく秋雨前線が南下し、最高気温が30℃を下回ったけれど、今週は再び30℃を超える予報である。夜は依然として20℃を下回らない。エアコンをかけっ放しで、今月の電気代も危機的状況である。

地球温暖化とはいっても、平均気温1℃とか2℃のはずで、4℃も5℃も上がるのは尋常でない。天変地異と言うべきであろう。天気予報は「引き続き熱中症対策をしっかりとってください」と言えばすむけれど、植物や動物はそうはいかない。

聞いたところでは、農作物の生育にかなりの影響が出ているそうである。乳牛はお乳の出が悪いだけでなく、暑さで次々死んでいるらしい。ただでさえインフレなのに、これから先値上がりは必至である。ただ暑いというだけでは済まない。

昔ならこういう時に元号を代えたのだが、薩長や取巻き公家が余計なことをしたので、いまはその手段が使えない。(一世一元制はもともと中国の真似であったが、本家本元の中国ですでに元号がない)

もともと天皇の諡号は、それぞれの天皇の業績や人となり、住んだ場所や好みに合わせてお贈りしたものである。醍醐天皇は醍醐(チーズケーキ)が好きだからだし、白河天皇は白河にお住まいになった。

国粋主義者アベノマスクに忖度して、史上初めて万葉集から採りましたと大見得を切っておいて、実は元歌が中国の古典にあったという学者としてきわめて恥ずかしいことをしたものだから、こういうことになる。

この際、元号は廃止して西暦だけにして、諡号は諡号で時間をかけてゆっくり選定した方がいいかもしれない。不適切な諡号の場合、後から修正したことだってある(顕徳天皇→後鳥羽天皇、当時は院)。

そもそも諡号を決めるのに、今上陛下は「か行/さ行/た行/は行/ま行からは選べない」なんて限定すること自体が不敬である。日付の処理にアルファベットを使わなければ、そんな限定はなくて済むのである。弘化と嘉永は連続だし、万延と明治も7年違うだけだ。

株価や為替の騰落はまさしく人間の行いによるけれども、天変地異は人間がどうにかできるものではない。地球温暖化だって、化石燃料の浪費だけが原因ではないし、CO₂を減らせば何とかなるものではないと思っている。

朝早く起きると、冬の星座が見える時期になった。いったいいつまで暑いんだろう。


日が登ると真夏のように暑いから、外に出るとくらくらする。8月以来、何度かランニングを夕方に移動してみたのだが、ちょっと無理だった。いまだに朝走らざるを得ない。

朝の4時半だと、真っ暗である。公園までの道すがら、ふと空を見上げるとひときわ輝く星がある。その右上にオリオンの三ツ星があるから、あれはシリウスである。もう、冬の星座が見える時期なのに、まだ暑いのである。

明け方はどんどん遅くなる。暗いと足元が見えなくて危ないし、わが家の近くにはイノシシが出る。仕方なく、朝の活動時間は短くなる。そろそろ走り込みを本格化しなくてはならないのに、走る距離はかえって短くなる。

ランニングの際には虫除けのスプレーをして行くのだが、にもかかわらず刺される。それも、真夏よりも9月になって、セミの声が聞こえなくなってからかえって刺されるようになった。

家の奥さんによると蚊が活動するのは猛暑日ではなく30℃前後とのことで、確かに8月より9月に入ってからがひどい。

それも、ただの蚊ではなく、赤黒く腫れあがって1週間ほどかゆみがとれない悪質な奴である。ランニングの時に、出ている足や腕をやられる。汗をかいているから余計寄ってくるのだろう。

暑くてあまり外に出られないものだから、9月に入ってからYouTubeを見ることが多くなった。一時期、あまりの広告の多さに嫌気がさしていたのだけれど、NFLも始まったことだし、Premiumに加入して広告なしにしてみた。

すると、あまりのストレスのなさに、いままでほとんど放置していたのをやたらと見るようになった。もともと、古寺・仏像や山岳事故、廃墟・酷道に興味があるものだから、TVよりYouTubeの方が適しているのである。

最近の民放TVは、お笑い芸人がバカ笑いするかコメンテイターが分かり切ったコメントばかりするのでほとんど見ない。BSなど、再放送と通販ばっかしである。決まった時間にNHKを見るくらいである。

YouTubeは広告が入ると民放と変わらないが、広告フリーだとなかなか力の入った動画があっていい。霊夢だの魔理沙だのキンキン声の動画は速攻でカットするけれど、おすすめに出てこない動画の中に結構興味ある作品がある。

これまでのAmazon PrimeにYouTubeが加わったことにより、TVの前にいる時間が長くなった(私のパソコンは10年物なので、動画処理が重い。Stick TVに全然敵わない)。

問題は、月額1,280円のPremium会費である。とはいえ、1シーズン2万数千円のNFL Game Passよりかなり安いし、ワイン1本分にもならないから許容範囲といえそうである。少なくとも、暑すぎて外に出られないこの夏は、かなり重宝したのは間違いない。

[Sep 26, 2023]

次の記事



次の記事



LINK

ページ先頭に戻る    せいうち日記161-170    せいうち目次