年金生活・・・50代から準備して、60歳になる前にアーリーリタイアすることができました。
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確定申告令和2年分    税金の戻りでポータブル電源購入    固定資産税が下がった
令和3年度の住民税、100円増えた    令和3年度の国民健康保険料

確定申告令和2年分

年が明けて、確定申告の時期がやって来た。 サラリーマン時代には年末調整があるので、国税庁の確定申告特集がオープンする1月4日には入力可能なデータが揃っていた。年金生活者になるとそれが後ろ倒しになる。

生命保険、地震保険、医療費控除などの資料は前年中に揃うのだが、年金額の証明書は1月下旬、いちばん遅いのは国保の証明書である。なかなか届かなかったので市役所に問い合わせたら、「水曜日に発送しました。すべてのお宅に届くまで日数がかかるので、少々お待ちください」。税金の支払いは待ってくれないのにね。

ようやく国保保険料の通知が届いたのは1月30日の土曜日。入力は済ませていたので、内容を証明書類と突合して確認する。夕食後に確認が完了、e-TAXで成田税務署に送信した。

令和2年の所得金額は約145万円、収入はそんなに増えていないのに、所得は昨年より10万円多くなっている。一方で控除額は約123万円で約11万円多い。これは、基礎控除の10万円増がそのほとんどを占める。

これは、今回の確定申告から始まる制度で、「基礎控除を増やす代わりに年金所得控除を減らす」というものである(給与所得も同様)。その趣旨は、多様な働き方を応援するためとされているが、これがなぜ多様な働き方を応援することになるのか全然分からない。

普通に考えれば、年金収入のみで暮らすのが難しいので年金を受給してから後も働く人が増える。給与所得控除と年金所得控除両方使われたら税金として取れる部分が減る。だから、多様な働き方を応援するんじゃなくて税金の取り漏れを防ぐ意味だろう。

もちろん、そうした人達には当面10万円分調整することになっているが、所得の高い人には適用されないし、年金財政がひっ迫する中でいつまで続くか分からない。あと、もう一つには扶養控除を実質的に減らす意味があるような気がする。

まあ、いずれにしても年金生活者にとって「行って来い」で、課税される所得額も所得税も昨年とほとんど変わらない。ということは、住民税、国保保険料も昨年とほぼ同じと考えてよさそうだ。

それに対して、還付される金額は1万円以上増えている。これは、個人年金の源泉徴収額がそれだけ増えているからで、払い過ぎた分が戻ってきただけである。

e-TAXにメアドを登録しておいたら、2週間ほどでメールが来て、還付状況を更新したのでメッセージボックスを見るようにとのこと。早速行ってみると、その週に還付金を振り込みますということであった。

昨年同様、申告から3週目に還付金振込で、さすがにe-TAXは手続きが迅速である。払ってあったものが戻るだけとはいえ、2万円余りの入金はうれしい。ちょうどほしいものもあるのだ。そのほしいものとは・・・。

令和2年分の確定申告、昨年より少しだけ還付額が増えました。期間は前回同様、申告から3週目の振り込みなので、やっぱりe-TAXは手続きが迅速です。


[Feb 25, 2021]


税金の戻りでポータブル電源購入

税金の戻りで買いたかったものとは、ポータブル電源であった。

YouTubeのオートキャンプの動画を見ると、誰でもポータブル電源を持っていて、車中泊で電気毛布を使ったり、コーヒーを沸かしたり、炊飯器まで使う人もいる。便利そうだし、災害用にも役立ちそうだ。

以前から、災害で停電した場合の非常用に、自家発電装置を用意した方がいいのではないかと考えていた。とはいえ、かなり値段の張るものだし、メンテナンスもいる。ガソリンで動かすなら車があれば同じだと思って、ペンディングにしていた。

実際に一昨年の台風の時、わが家では何ともなかったが、歩いて5~10分の市街化調整区域では停電が何日か続いた。千葉ニューには銀行・証券・保険などのコンピュータセンターがあるし、近々Googleも来るというから、何重かのバックアップがあるのだろう。

とはいえ、備えあれば憂いなしである。ポータブル電源は自家発電装置ほど大げさではないし、ガソリンも使わないので室内に置くことができる。特に最近、性能がいいらしいし値段も下がったようだ。

という訳で、YouTubeのみなさんが持っているJackeryというメーカーで、いちばん小さなポータブル電源を買うことにしたのである。お値段は約2万円、戻ってきた税金で払うことができる。

いちばん小さいのは定格300Wだから、100Vだと3A。とても料理には使えないが、それでも携帯やタブレットの充電には問題ない。キャンプすることがあってもオートキャンプに進出する予定はないので、電気毛布を使う必要もない。(キャンプにあったら便利だろうが、重くて山の上に持って行くのは無理だ)

2万円の安心料だと思えばいいのであって、万一何か起こってから買っておけばよかったと思っても後の祭りである。結局使わないで何年も経ったとしたら、それが一番いいことなのである。

万一停電が続いた場合NTTの回線だと電話だけはつながるが、家の場合CATV経由なので電気が通じていないと動かない。もちろん、無線LANも飛ばない。だから普段の生活をするのにポータブル電源一つでは足りないのだが、0と1ではかなり違うだろう。

とりあえず安心することはできたので、何に使えるかこれから考えようと思っている。

税金の戻りで購入したJackeryポータブル電源。容量は小さいですが、安心料だからよしとしましょう。


前回、去年の所得税の戻りを使ってポータブル電源を購入したことを書いた。

とはいえ、オートキャンプの趣味はないし車中泊にもそれほど気が乗らないので、主たる用途は非常用である。おととしの台風の際、同じ印西市の数kmと離れていない地域で数日間停電が続いたのは記憶に新しい。

思うに、近くで送電線が倒れたり架線が切れたりしなくても、発電所・変電所からここまでの間どこかで異常があれば電気は来ない。高圧線がダメになったとすれば、その影響範囲は想像するより広くなるだろう。

だから、供給ルートが目に見えていて範囲も限られる水道やガス、CATVと比べても、電気の復旧まで時間がかかることは十分ありえる。実際、北海道地震の際にも全面復旧まで1週間以上かかったという。

ということで、電気の復旧に時間がかかることを想定して、ポータブル電源による非常用バックアップの使用訓練をしてみた。

まず最初は、ガス給湯器である。ガスが通じていても停電していると、給湯器が動かないのであたたかいお湯が出ない。夏場ならばともかく、冬に災害に遭ったらきびしいことになる。

屋外電源を抜いてJackeryに接続する。全然問題なく動く。基本的にはリモコン操作にしか電気は使っていないので、使用ワット数も10wに充たない微々たるものだ。長時間使う訳でもないので、これは問題なし。ガスさえ通じていれば、災害時でもあたたかいお風呂に入ることができそうだ。

次は屋内である。熱源となるものに200wでは難しそうなので、電話機、CATV親機、無線LANで試してみる。たこ足配線で行ったので電源を入れるといきなり200wになって驚いたが、落ち着くと20w程度になった。

この消費電力でも無線LANは問題なく動いて、パソコンでネットにつないでもさくさく動く。電気だと早くてポータブル電源だと遅いということもない。給湯器との違いはランプが点いたり消えたりすることと家の中を電波が飛ぶことだが、それでも20w程度なら長時間利用できそうだ。

最後に試したのはパソコンである。消費電力の少ない液晶とはいえディスプレイがあるし、ハードが熱を持つくらいだから電気は食うかもしれない。さすがに、立ち上げる時には100wを超えたが、落ち着くと40~50wになった。

実際にソフトを動かすと(将棋)、消費電力は50~60wに上がった。どういう加減なのか、ときどき60wを超えたり、また戻って低くなることをくり返す。動作には問題はないし、ディスプレイの明るさも特に変わりはないようだ。

20~25分程度で1局終わったら、電源残量が10%下がっていた。ということは、パソコンの連続使用は3~4時間ということになる。ディスプレイがあるから、給湯器や無線LANより少ないのは仕方がない。

ケータイやタブレットの充電に問題ないことは買ってすぐに検証済であるので、とりあえず緊急時に使用が想定されるいくつかのケースでは使えそうだということが確認できた。

オートキャンプや車中泊で使っている人達のように、電気毛布や調理用機器で使うことは想定していないので、とりあえずこんなところで十分だろう。調理用には七輪があるし、洗濯は手でやればいい。TVなどなくてもネット環境と情報端末さえあれば、取り残される事態はおそらく避けられるはずだ、

非常用電源としての使用方法を検討中のポータブル電源。給湯器の電源としての利用は問題なかったので、停電時にもシャワーが使える。


[Apr 14, 2021]


固定資産税が下がった

年度が明けて4月になると、さっそく固定資産税の通知がくる。だが、今年は楽しみがあった。3年に1度の評価額見直しの年なのである。

固定資産税・都市計画税は、土地・家屋の評価額で課税される。地価はバブル以来長年にわたり上がらないし、建物の評価は減価償却の分だけ確実に減る。できれば毎年見直してほしいものだが、3年に1度と決まっている。

道路整備やゴミ収集など、住宅にかかわる市の仕事は減ることがない。固定資産税が年々減って大丈夫かと思うけれども、わが印西市の場合は住宅が増える一方である。私が払う分は減っても、市としては増えているだろう。

総務省の公表している地方自治体の財政状況調査によると、印西市の市税収入は約208億円、うち固定資産税・都市計画税が122億円である(令和元年度)。固定資産税等の占める割合は約6割に達し、全国平均(約44%)と比較してきわだって高い。

逆に言うと、住民税・法人事業税等の割合が低いということで、カネ持ちの企業や個人があまり住んでいないということでもある。昔から、千葉ニューの住民には役人・教員の割合が高いと言われていたから(いまはどうか知らない)、そのせいかもしれない。

全国の市の中には、固定資産税収入が10億円に達しないところがいくつかある。それに比べれば、わが印西市はたいへん恵まれている。市だからそれほど少ないところはないが、町村になると1億円未満というところも少なくない。

他に住民税収入があると思われるかもしれないが、それは市職員の人件費で大方使われてしまう。全国の地方自治体ほとんどがその状況であろう。

印西市の場合、いままさに住宅が増えているので税収に不安はないけれども、それでも1戸当たりの固定資産税額は減る。地価は上がらないし、家屋は減価償却分だけ評価額が下がるからである。

現役時代には固定資産税が少々増えようが減ろうがほとんど気に留めることはなかったが、リタイアして年金収入に頼るようになるとそうはいかない。年に4回1万数千円払い続けるのはきついし、何千円かでも負けてもらえればたいへんうれしい。

家の場合は、今年で築21年になる。何年か前に屋根・外壁も塗り替えたし、大事に使っているのでまだ新しく見える。建売ではなく注文して設計変更しているので、自分でも気に入って住むことができている。

評価額で買い取るから出ていけと言われてもそうはできないのだが、税金の基準となる評価額は下がる方が好ましい。かといって、道路の保全やゴミ収集の原資であるから、相応の負担は仕方がない。難しいところである。

長々書いてきたけれども、今年の評価額は土地は3年前と同額、建物は9.6%、約1割低い評価額だった。3年前は6年前より2割以上低くなったから、それと比べると減り方が鈍い。固定資産税収入があまり減ると困るからかもしれない。

それでも、固定資産税は年間で3,900円、2~4回目の支払いで千円ずつ安くなった。何にしても、負担が少なくなるのは歓迎である。印西市は粗大ゴミを無料で収集してくれるし、近々新しい処理センターも建設予定であるので、応分の負担は仕方ないところである。

普通に考えれば、日本の人口はこれから先どんどん減って移民も制限されているのだから、日本全国おしなべてみれば住宅建設が増える要因がない。固定資産税も総額でみれば減るはずだから、いくつかの地方自治体は財政面で厳しいことになるだろう。

そうなった場合、収入が減るから支出も減らすように努力するのか、収入が減らないよう税率(あるいは評価額)を調整するのか、どちらになるのだろう。何の根拠もないが、後者の可能性が高いように思える。

今年は3年に1回の評価額見直しの年。土地は3年前と変わらず、建物の評価は約1割減。3年前は6年前より2割以上低くなっていた。築20年超の影響かあるいは?


[Apr 21, 2021]


令和3年度の住民税、100円増えた

新年度になると、4月に固定資産税、5月に自動車税の申告書が届く。そして今月は住民税、来月が国民健康保険である。市役所も、業務が集中しないよう気を使っているようである。現役時代には気がつかなかった。

来年の4月になると65歳になるので、所得税も住民税も安くなる(はずである)。ただし、65になった年から安くなるのか、65過ぎて確定申告をしてから安くなるのかは定かでない。おそらく、安くなるのだから遅いタイミングだろう。(そう思った方が精神的打撃を受けずに済む)

60歳になる前にアーリーリタイアして、もうすぐ5年になる。最初の2年は住民税が高かったが、その次の年は失業保険しか収入がなかったので非課税になった。その翌年から年金収入が課税となり、今年で3年目。

昨年、通知が来たのが16日だったので今年もそのくらいかと思っていたら、12日土曜日にポストに入っていた。期待していないと早い。封筒にはさみを入れて中身を見る。あれっ、昨年とあまり変わってない。というより増えている。

昨年は国保保険料が年間通じて高くなったので、住民税は安くなるとばかり思っていた。明細をよく見ると、社会保険料控除額が増えただけ医療費控除が減って、課税標準所得はわずかながら増えているのだった。

結果、昨年の住民税が年間35,000円だったのに対し、今年は35,100円と100円増えた。まあ、この程度は仕方がないともいえる範囲だが、この分でいくと来月請求の国保保険料も昨年並みにかかることになりそうだ。

市の行政サービスにはゴミ収集の他、図書館や公園、道路整備などがある。固定資産税と合計すると年間10万円の負担は年金生活者にとってきついが、これでは市職員の人件費まで回らないだろう。まあ、現役時代に多めに払ったから、勘弁してもらおう。

この時期は国保保険料の引き落としがないので、1年の中で資金繰りが最も楽な時期である。15日にならないと年金が入ってこないけれど、その前に初回の11,100円をペイジーで払った。ベイジーは、土日でも朝早くでも使えるから便利である。

今年の住民税、国保の控除がフルに効いて減ると思ってたら、医療費控除の減で逆に100円増えました(涙


[Jun 16, 2021]


令和3年度の国民健康保険料

6月の住民税に続き、7月は国民健康保険の請求が来る。保険証の期限が7月末なので来なければ困るけれど、月々2万円以上の引き落としが始まるのは正直なところつらい。

年金生活に入ってからの資金繰りをみると、国保の引き落としがある月とない月では全然違う。国保に冬のエアコン代とNHKが重なる2月頃は最もきつい。3月からやや楽になって、6月までようやくひと息つくことができる。

そして、来年は65歳になるので、介護保険料の引き落としが別に来る。単に別々になるだけならいいが、別々になって増えるのだから年金生活者にはたまらない。まあ、自分が使わないのが何よりのことだが。

介護保険の金額は年額67,680円になる見込みである(正確には、来てみないと分からない)。現状、国保に含まれる介護分は年額で約29,000円であるから、倍以上に増える。所得税や住民税が多少減ったとしても、まるで追いつかない負担増である。

何十年か前まで、介護は家でというのが当たり前だった。国民の半分以上が農家だったから、人手が割けたし長く寝たきりになる人も多くはなかった。

現代ではほぼすべての家が会社勤めで、子供の数も少なく、家でみるのは無理だ。寝たきりになると福祉施設だから、保険で相互扶助しないとどうしようもない。

来年は厚生年金が全額出る(加給年金)はずなので実質は収入増になる見込みであるが、そんなものは実際に口座に振り込まれてみないとどうなるか分からない。久しぶりに年金額が気になることになりそうだ。

さて、来年のことは来年になってから心配するとして、今年の保険料である。国保の算出に用いられる課税総所得金額は社会保険料その他の控除をしてくれないので、個人年金が増えた分だけ国保保険料は増える理屈である。

しかし、今年の請求を見てみると、何だか少ないような気がする。よく見ると、初回の引き落としが2,000円減って、2回目以降が500円ずつ増えている。2回目から8回目まで7回あるので、年額としては1,500円増えている計算になる。

これでは「朝三暮四」のサルと全く同じではないかと思ったが、初回だけでも減ってくれるのはうれしい。

もしかすると、年度途中でお亡くなりになるかもしれず、そうなればさすがに請求は来ないだろう。お医者さんにかからないし薬も飲まないので、そのはずである。

4回目の請求が来る10月末までにお亡くなりになると去年より負担額が少なくなる計算になるが、そんなことで得をしたって仕方がない。年間1,500円の負担増は、潔く受け入れる所存である。

今年の国保保険料の請求が来た。年間で1,500円の増加ながら、分割方式の変更で初回引き落としが2,000円安くなっている。朝三暮四のサルみたいだけど、ちょっとうれしい。


[Jul 27, 2021]


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