年金生活・・・50代から準備して、60歳になる前にアーリーリタイアすることができました。
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介護保険料とうとう別建請求    11年目の車検
マイナポイントはうさん臭いが背に腹は    奥さんの年金手続き
奥さんのマイナポイント手続き    印西市から物価高騰対策給付金

介護保険料とうとう別建請求

65歳になっていろいろ変わると思っていたら、税金が安くなるのは4月1日に65歳になる来年以降で、今年は払う方だけ上がる。その国民健康保険料と介護保険料の請求が、とうとう届いた。

まず届いたのは、国保保険料である。介護分が減ったので、昨年より少ない。これは見込んでいたとおりである。しかし、介護保険料が同封されていない。なるほど、別便で来るのだ。

介護保険料は、国保保険料より2日遅れで来た。国保は「国保年金課」、介護保険は「高齢者福祉課」で、同じ市役所でも担当が違う。印刷の色も国保が茶色に対し介護保険は青である。

青春というくらいで、青は春の色、若い色である。年寄りは黒(玄冬)でいいと思うけれど、葬式を連想するからダメなのかもしれない。それはともかく、金額を見てびっくり。思っていたよりも多い。

国保保険料の減少分、つまりこれまで引かれていた介護分が年間27.700円。倍くらいには増えるだろうと思っていたら、倍どころか3倍近い73,000円余。一瞬、目の前がくらくらした。

算定根拠をみると、所得金額が見込みより上である。社会保険控除等がないので所得税・住民税より多いのは覚悟していたけれど、国保保険料の算定基準よりさらに高いとは思わなかった。年金収入をまるまる所得と算定したような数字である。

説明書が別に付いていて、年金収入の他に所得が云々と書いてある。私は年金収入しかないのに、どうやらその他に収入があることを想定しているらしい。調べれば分かるだろうと思って気がついた。この年代の多くはもう正社員として働いていないので、主婦のパートと同じで所得控除範囲内しか働かなければ分からないのだ。

まあ、介護保険は相互扶助。幸いに福祉に面倒をみてもらう境遇ではないし、足腰も頭も現役時代と同じに動く。働いていないだけだ。だからある程度の負担はやむを得ないと思うけれども、せめて国保保険料の介護分くらいにしてほしいものである。

先だって書いたように、加算年金が増えるのが誕生日の翌月からで、見込んでいたより収入が少ない。その上に介護保険料の請求が予想より多いのでダブルパンチである。

奥さんも、「みんな介護保険料が高いって言ってるよ。だからパートやめられないんだよ」と言う。いまや、スーパーのバイトで60代は当り前、70代は全然珍しくないそうだ。

ない袖は振れない。こんなに保険料が高くては、払えない人だって当然出てくるはずで、だから年金天引きにするのだろう(私も来年からなる)。

介護保険料が払えなければ介護保険の給付が受けられないだけならまだしも、強制的に天引きだからなあ。なかなか仕事をやめられない人が多いはずである。今年はペイジー払いであるが、ぎりぎりまで払いたくない気分である。

今年から別建てになる介護保険料の請求が来た。予想よりはるかに高く、目の前が真っ暗になった。


[Jul 23, 2022]


11年目の車検

われわれの年代には車にこだわる人が少なくないのだが、私はそうではない。30代まで運転免許をとらなかったくらいである。 子供が歩けるようになって車がないと不便なので、思い立って免許を取りすぐに車を買った。以来、いまの車が3台めとなるが、いずれも10年以上乗った。車検ごとに買い替える人もいるけれど、私も奥さんも車は動いてエアコンが効けばいいという考え方である。

最初の車は10年過ぎてすぐに雹の被害を受けて、行平鍋のようになってしまった。2台めは何度かリコールで修理したけれど、10年過ぎる頃にエアコンの効きが悪くなった。3台めは燃費を考慮してハイブリッドにして、今回の車検が11年目。最長不倒である。

その11年目の車だが、不具合が出てきた。走っている途中に、やたらとロックをかけようとするのである。ロックがかかっていてもかかっていなくても関係なくガチャガチャ言っている。しまいには、ワイヤーで何か引っ張るような音までする。

半年前の定期点検では、それほど頻度は多くなかったので、ディーラーに「確認できませんでした」と言われて、仕方がないので様子をみることにした。しかし、どんどん頻度が多くなり、いまでは数百m走らないうちにガチャガチャ言っている。

車検の前に見積りをすると、当日の検査が早く済むというので、この不具合もあるので行くことにした。「何か気になることは?」と言われたので、半年前には確認できないと言われたのだが、どんどん具合が悪くなっていると詳しく説明した。当然、何かしらの回答が出てくるものだと思っていた。

ところが見積が終わって説明ということで整備士が出てくると、いきなり「おすすめ交換部品」の話である。私は車検までのパックですでに料金を先払いしているのに、普段の車検料金と同じくらいまで部品交換で増やしている。

とりあえずおとなしく聞いておいて、「ところでロックの異音の件はどうなのか」と尋ねたところ、「確認できませんでした」と半年前と同じ答えである。確認できない訳がない。数百m走らないうちにガチャガチャ言い出すはずである。

「一緒に乗って確認してもらえますか」と言うので店の周囲を数百m走ると、3回も4回もガチャガチャ言い出す。「アクチュエーターのようですね」と涼しい顔で言っている。そんなこと、最初に説明してあるじゃないか。

営業店に戻って、「ところでこのおすすめ交換をやらないと車検を通らないのか」と訊ねたところ、「いえ、これをしないと車検を通らないということではありません」

「だったら、持ち主が気になっているところを直さないで、全然関係ない部品を先に交換するという見積りをどういうつもりで出してくるのか。この店は持ち主の希望は関係なく、自分達で直したいところしか直さないということですか。」

こんなディーラーに、長期の保守契約など結んだ私が間違いであった。一括で払えば、税金と交換部品だけの負担で済むというから前払いしたけれど、減った分だけ交換部品で膨らませて見積りに含めたのでは全然お得ではない。

それよりも、ユーザーが困っている不具合を何も調べないで(どう考えても、「確認できませんでした」じゃなく「調べてませんでした」である)関係ない部品交換を奨めてくる神経が腹立たしい。「ホンダカーズ市川」とんでもないディーラーである。

ホンダのディーラーに車検をお願いしたところ、申告したロックの不具合は全然調べず、すでに一括前払いしている車検費用の額をおすすめ交換とやらで上乗せした見積りを作ってきた。困っていることを先に調べろという話。


ホンダカーズ市川に車検をお願いしたところが、一括前払いしている車検費用の額を「お奨め交換」とやらで普段の車検費用に膨らませ、それどころか困っているロック誤作動について全然調べないというところまで書いた。

まあ、ディーラーの立場からすると、11年も買い替えない客など客ではないということなのだろうが、それはディーラーの都合である。百万円以上の商品を売ったのだから、ちゃんとアフターケアしろというのは、買主の正当な権利である。

節約記事でも書いたように、私のパソコンもTVも十年以上使っている。動作は遅くなっているが、異音がするとか動かしていて不安になることはない。だいいち、パソコンやTVは不具合があったとしても命にかかわることはない。

ホンダに前払いしている車検はホンダでやらないと仕方ないけれど、これ以上つきあうのはカネをドブに捨てるようなものである。だいいち、不真面目な会社に命にかかわるものを任せたくない。

家に帰ってから、改めて電話した。パック以外の料金は基本的にかからないという約束であり、「おすすめ」とか車検に関係ないものはすべてカットするよう指示した。仮に交換が必要となるとしても、ホンダに交換してもらいたくない。

それでも、車検には必要時間があり、代車を用意するのでいったん預かるという。「だったら、何で見積もりに1日かかったんですか。セールスするためか」と言ってやった。確か、新車で買った当時は代車など用意せず、待っている間にできたはずである。

おそらく、新車を早々に買い替える客にはサービスするが、そうでない客は優先してやっていられないということである。仕方ない。そういう営業姿勢だと最初から分かっていれば、長期の保守契約など結ばないものを。

こうして11年目の車検の一連の出来事を振り返ってつくづく思うのは、世の中カネ儲けばかり考えているということである。まったく嘆かわしい。

ディーラーは車を売って儲けるのが商売だが、アフターケアをしたくないなら整備とか修理の看板を下ろせばいい。ダメなら最初から行かない。ホンダ車のことはホンダにお任せくださいなどとセールスするから、ちゃんとやってくれるものと期待する。

ネットで調べると、ドアロックアクチュエータの故障はホンダ車にはよくあることで、原因の多くは経年劣化である。だとすれば、そういう情報はホンダのディーラーが一番持っているはずだし、ユーザーから相談があればすぐ分からないとおかしい。

おそらくディーラーの関心事はそういうことではなく、次の車に早く買い替えてほしいということである。それ自体は否定しないが、営業も整備もみんな同じことを考える必要はない。そうでないなら、ホンダはアフターサービスが悪いですと始めからディスクローズしていただきたい。

役人も、政治家も、警察も、本来は公共の福祉の増進に寄与することが期待されているのに、立場を利用して自分達の利益を確保することばかり考えている。

セールスマンはそういうものだから仕方ないとしても、職人とかサービス業って本来カネ儲けのためにやるものじゃないと思うのだけれど、こういう考えはきっと古いのだろう。

ホンダの長期車検パックは、一括前払いさせておいて、その分をおすすめ交換とやらで膨らませるので、ちっとも「お得」ではありません。それよりも、困っている故障を全然調べないのがよくない。


これまで車検や定期点検は新車で購入したホンダのディーラーでお願いしてきたが、お得だという触れ込みの「車検パック」という長期保守契約で、2年分の車検・定期点検費用を前払いしているにもかかわらず、今回支払い済みの分をお奨め交換とやらで膨らませてきた。

これではまったくお得でないし、それより腹立たしいのは具合が悪いと申告しているロック誤作動について、何も調べないし見積りすらしないことである。自分達のやりたい整備しかしないのかと言ってやった。

くやしいのは、車検まで2年間の長期保守契約を結んでいて、すでに費用を前払いしていたことである。こんな体たらくだと分かっていれば、長期契約など結ばなかったのに。

だから車検まではホンダでやってもらうしかないが、余分な費用は絶対払いたくない。だから、「バッテリーだのタイヤだの交換だというなら、他に行って直してくるからそう言ってくれ」と念を押した。オイル交換はパックに入っているけれど、バッテリーやタイヤは入っていないのだ。

当然「お奨め交換」は全部パスである。そうしたら、追加経費なしの見積りに直してきた。お奨め交換の部品のところは、今回保留と書いてある。今回どころか、ホンダでやる気は一つもないです。

とはいっても、ドアロックの不調は気になる。仕方がないので、家の近所にある家族経営の整備工場に行った。

ここは、家に車が2台ある頃、中古の軽の点検・整備をしてもらっていた工場である。歩いて10分ほどなので、預けるのも取りに行くのも楽である。

さっそく見てもらったところ、1時間以上かけて丁寧に調べてくれた(この時点で経費は発生していない)。ようやく調べ終わって説明されたことは、

「アクチュエータのようですが、どこのドアかははっきりしません。もしかすると、全体にへたってきているかもしれません。怪しいのは運転席ドアですが、ここを直したから異音が出なくなるかどうかは、やってみないと分かりません。」

これだけ調べてもらえば十分である。ホンダでは、2回行ったにもかかわらず、また自社の車だというのにそこまで調べないのである。とりあえず運転席ドアのアクチュエータを交換して、様子をみることにした。

気になっていたドアロック不調は、ホンダでなく近所の整備工場にお願いした。とりあえず運転席側のアクチュエータだけ交換して、税込み2万円。ホンダは関係ない部品交換だけで10万円以上の見積りを出してきたので、かなり安く済んだ。


注文していた部品が届いたと連絡が入ったので、土曜日に持っていく。頼めば代車も用意してくれるが、家のすぐ近くなのでそんな手間はかけない。なんたってホンダでは、歩いて1時間だけれど代車は断ったくらいである。

その日の夕方に出来上がったと連絡があったので、奥さんと歩いて取りに行く。費用は工賃・消費税込みで2万円ちょうど。ホンダでは、不具合に関係ない「お奨め交換」とやらで10万円以上の見積りを出してきたのだから、ずいぶん安く済んだ。

市内を十数kmならし運転する。運転席側の交換だけで異音が出なくなるか分からないということであったが、いまのところ一度もガチャガチャ言わない。他にもいろいろ整備してくれたようで、全体に静かになった。ここまでしてもらえれば満足である。

これで、夏の懸案であった11年目車検はひとまず終了となった。気になっていたオートロック不具合も解消して、追加費用も想定より安く済んだ。

改めて思うのは、ホンダはなぜこの程度のことができないのかということである。

6ヵ月前と今回と、合計して4時間以上車を預けている。そして、何しろ自社の車なのである。にもかかわらず、「確認できませんでした」と平気で言う神経はどうしたことだろう。

ドアロックアクチュエータの不具合はホンダ車ではよくある故障で、原因のほとんどは経年劣化という。「お奨め交換」などと困っていない部品をどうこう言ってないで、「11年経ってますんで、経年劣化しちゃうんですよね」と見積りに上乗せするくらい簡単なはずである。

まあ、いい加減な会社に命に関わる車を任せなくて済んだと前向きにとらえる他ない。今後の車検や定期点検は近所の整備工場にお願いするとして、今回反省したのは、これまでディーラーに丸投げしすぎていたということである。

最初に車を買ったトヨタ、次の三菱、今回のホンダと、新車で買ってそのままディーラーに整備を任せてきた。いろんな部品の交換も、ほとんどディーラーの言いなりである。

だから、教習所で自分で点検しましょうと習ったけれど、正直なところウォッシャー液を足すくらいがせいぜいで、エンジンルームもタイヤも自分では見ていないし、空気圧も計っていない。点検記録簿など綴じたままであった。

これではいけない。ディーラーにとって大事なのは車を売ることで、次にできるだけ多くの部品を交換してくれること。安全に乗り心地よくなんて考えていない。安全を考えるのはメーカーで、ディーラーは売るだけ。整備しなくて困るのは運転者本人である。

とりあえず、点検記録簿はちゃんと見ることにした。エンジンオイルとフィルター、ブレーキオイルとエレメントは今回交換した。バッテリーにも問題ない。タイヤとブレーキパッドはあと1万km走っても大丈夫そうである。

この程度のことを全部ディーラー任せにしていたのだから、甘くみられるのである。他人のことをどうこう言う前に、自分ですべきことはきちんとしないといけない。

[Sep 6, 2022]


マイナポイントはうさん臭いが背に腹は

世の中にマイナポイントというものがあって、マイナンバーカードを使っていろいろするとポイントがもらえるということは知っていた。だが、これまで近づかなかったのは、何ともうさん臭く感じたからであった。

そもそも税務当局がマイナンバーを導入したのは、税金の取り漏れを防ぐためである。給料や年金の受け取り、配当収入、不動産収入、売買益などを一元的に管理できれば、脱税はきわめて難しくなる。

しかし、住民基本台帳カードをわざわざマイナンバーカードに衣替えする理由がよく分からない。運転免許証や健康保険証、印鑑登録カードが一元化されるというが、失くした時の面倒が増えるだけのような気がする。

そして、マイナンバーカードを決済サービスと紐付けすると、マイナポイントがもらえるという。そんなにマイナンバーカードを作ってほしいなら、国の予算でやっているのだからe-TAXのカードリーダーのように税額控除すればいい。

一番うさん臭いのは、マイナポイントをもらうためには4倍の決済サービスを利用しなければならないという条件である。

スイカやパスモなどの交通系はじめ、ナナコやWAON、ペイペイその他のスマホ系、クレジットカードと紐付けして、それらの決済サービスを2万円使うと5千円分のポイントが付くらしい。そんなの、儲け分を返してくれるだけじゃないか。

決済サービス会社は、当座の儲けを少し減らすことで、顧客のマイナンバーを手に入れる。本来税務・行政だけが持っているデータを、営利目的の民間企業が使うことになる。

彼らにとって、コスト以上のメリットがある。将来、何に使われるか分からない。彼らの頭はそれほどよくないだろうが、AIをあなどってはいけない。藤井五冠より将棋が強いのである。

ところが、65歳になってから収入が見込みより少なく、逆に支出が多くて、やり繰りするのがたいへん難しい。ヨーロッパのようにガス料金が倍になったということはないけれども、2割増しくらいになっている。食料品の値上がりも厳しい。

背に腹は代えられない。個人情報を渡すと、これまで以上に変なダイレクトメールとかいろいろ来るだろうけれど、渡さなくても来るのだからたいして変わらない。いまを乗り切らなければ、理想を高く持ったところでどうしようもない。

となると、マイナンバーと紐付けする決済サービスは何にするか。リストを一覧してWAONが一番実害が少なそうに思えた。年金生活者は鉄道を使う機会が限られるし、PayPayはスマホと紐付けされそうだ。ナナコでは、セブンイレブンしか使えない。

WAONはイオンやミニストップで使用可能だし、歩いて5分のマルエツで使えるので、現金とほとんど同じである。イオンカードに情報が流れるだろうが、イオン銀行は使っていないので限定的である。

そして、あらかじめ2万円をチャージしなければならないが、食料品をここで買うことが多いのでそのくらいは使いきれる。鉄道系やPayPayにポイントが入っても、使えるところが限られるのは不便である。

世の中にマイナポイントというものがあることは知っていたが、うさん臭く感じてこれまで近づかなかった。介護保険料や電気ガス代増加、食料品値上げによる諸費用高騰の中、背に腹は代えられなくなった。


マイナンバーカードと決済サービスを紐付けし、マイナポイントをもらって当座の資金繰りを少しでも楽にしようと決心した。個人情報漏れのデメリットを最小限にし利便性が高いものということで、WAONを選んだところまで書いた。

確定申告をe-TAXでやっているので、住民基本台帳カードの時代からマイナンバーカードは持っている。また、公金受取口座の登録もとっくに終わっている。だから全く初めてとなるのは健康保険証の紐付けだけだが、それでもマイナポイントはもらえるのだろうか。

マイナポイントのWEBを見るといろいろ細かいことが書いてあるのだけれど、一番知りたいことが分かりやすく書いてない。それどころか、ポイントについては問い合わせ先が決済サービス業者である。

WAONのサイトで調べると、すでにこのキャンペーンでマイナポイントをもらっていない限り、マンナンバーカードをいつ作ったかとか、健康保険証、公金受取口座指定の時期は関係ないらしい。とすると、最大2万円がいただけるのか?

そして、イオンなどの店舗に専用の機械が置いてあって、そこでマイナンバーカードを読み取らせるらしい。基本的に、マイナポイントをもらえる操作は決済サービス側で行う。マイナンバーカードを民間の機械で操作するのが大切なようだ。

だから、総務省のサイトでしなければならないのは、健康保険証との紐付け(あと公金受取口座の登録)だけで、これはすぐ終わる。ポイントに関連する操作もない。詳細は決済サービス側に聞けと書いてある。

店舗にある専用機の他にスマホでもできると書いてあるが、そんなことをしてスマホとも紐付けされたら藪蛇である。情報だだ洩れの範囲はできるだけ限定的にしたいので、WAONだけにとどめたい。

という訳で近所のマルエツに行ったのだが、多機能コピー機にもWAONステーションにもマイナンバーのシールが貼ってない。仕方ないのでセルフレジ係の人に聞くと、「こちらですよ」とサービスカウンターに案内された。LENOVO製のiPAD、小さな機械である。

マイナンバーカードの読み取りは問題ないのだが、画面が小さすぎて数字の入力がしづらい(タッチパネル式なのである)。入力しても、今度は数字が小さくて確認できない。WAONを読み取りしてくれれば問題ないのに、16桁の番号をいちいち入れなくてはならない。

メガネを外して何とか対応。「マイナンバーカード新規」「健康保険証」「公金受取口座」の3ヶ所にチェックを入れる。それぞれに細かい同意事項があるが、「同意します」に入れるしかない。そうしないと、マイナポイントがもらえない。

おそらくここに書いてある細かい字の中に、個人情報の入手とか、必要あれば使うことを認めるとか書いてあるのだろう。結局は、すべてセールスに使われることになる。

マイナポイントのサイトでキャンペーン申し込み状況を確認すると「付与確定」と表示される。しかし実際にポイントが還元されたかどうかは、決済サービス業者に確認くださいとのこと。


マイナンバーカードと決済サービスの紐付け、私に言わせると個人情報の売り渡しが済んだ。WAONのサイトによると、3日後に健康保険証のキャンペーン、3日後以降速やかに公金受取口座のキャンペーンのそれぞれ7,500ポイント、合計15,000ポイントが入ってくるという。

今回新たに操作したのは健康保険証の登録だけだが、マイナポータル(マイナンバーカードの総務省サイト)を見てちょっと驚いた。マイナンバーカードから、健康保険のデータ、どこの医者にかかったとか、いつ何の薬をもらったかとか全部出てくるのである。

基本的にマイナンバーカードは税務署のものだと思っているから、所得とか納税、申告・還付の状況が出てくるのは分かる。しかし、単に健康保険からいくら出たかだけではなく、何の病気があって何の薬を飲んでいるかのデータも管理されているのだ。

健康保険を管轄している健保組合や地方自治体がそうしたデータを持つのは当然だが、税務署が何の必要があってそうしたデータを管理するのか分からないし、ましてや営利目的の民間企業にそうしたデータが流れるのは気持ちいいものではない。

デジタル化は便利などというけれども、こうやっておカネを配ってでもマイナンバーカードを普及させようという裏には、それらのデータをほしくて仕方ない民間企業との癒着があった訳である。

奥さんにそう言うと、「仕方ないじゃない、ポイントもらえるんだから。みんなそんなこと気にしてないよ」と返された。気になるのだったら、初めから申請するなということである。それはそうだ。奥さんなど、マイナンバーカードさえ作っていない。

しかし、背に腹は代えられない。3日経ってイオンに行く機会があって、WAONステーションで調べたら15,000ポイント入っていた。なぜこんなに早くと思うけれども、イオンに文句を言う筋合いではない。

さっそく、スーパーで缶詰などの備蓄食品を買い、ドラッグストアで健康食品を買い、奥さんとレストラン街で食事をして、1万円近く使ってしまった。ここしばらく、おカネがないのでこうしたことができなかったのだ。

貧すれば鈍するというが、まさにそのとおりである。個人情報売渡しの影響はいずれ出てくるかもしれないが、当面の資金繰りは楽になった。現金でないのでどこででも買い物ができる訳ではないが、イオンとマルエツとミニストップでは15,000円使うことができる。

例えば、暑いからコンビニで冷たいものを買うとか、スーパーでちょっとしたお菓子を買うとかいうことが、ここ数ヶ月できなかった。ようやくそういったささやかな無駄遣いができるようになったのはありがたいことである。

ところが、ポイントが入ってすぐ、奥さん宛に総務省からお知らせが届いた。マイナンバーカードを9月末までに作らないとマイナポイントがもらえないというご案内である。昨日は、イオン銀行からダイレクトメール(郵便)が来た。

個人情報売渡しの影響がこんなに早いとは思わなかった。総務省もデジタル庁もイオンも、変なところで仕事が早い。コンピュータでやっているからだろうけれど。

マルエツ店内にある登録機でマイナンバーカードを登録して3日後に、WAONに15,000ポイントが入ってきた。家計はこれで一息ついたけれども、これでいいのかと思う。残り5000ポイントは来月入ってくるはず。


[Sep 14, 2022]


奥さんの年金手続き

今年の春に65歳になり年金が満額支給されることになった私だが、3つ歳下の奥さんも62歳になるので、特別支給の厚生年金の支給が始まる。

結婚した当時は3つ歳下というのがそれほど意味のあることとは思わなかったが、40年近く経ってみると結構重要だったことに気づく。あまり歳下の人と結婚すると、奥さんの年金が出るまでの期間がそれだけ長くなるのだ。

しばらく前に年金機構からは手続きの案内が来ていたのだけれど、提出も証明書類の日付も、誕生日の前日からということになっている。だから、案内はそのまま置いてある。今度は企業年金連合会から通知があった。

開けてみると、奥さんには受給資格があるので、裁定請求をしてくださいという。国の年金については承知していたが、基金の年金があることは忘れていた。迂闊なことである。

私も奥さんも同じ職場に勤めていたので、3階建ての3階部分と呼ばれる厚生年金基金に入っていた。ところが私の場合、年金基金の解散時に10年以上加入していたので、一時金の対象となり請求書が送られてきた。

ところが奥さんは、勤続10年以内に退職したので一時金の対象とならず、企業年金連合会に移管されていたのであった。金額的にはそれほど大きくないが、何にせよいただけるのはありがたい。

誕生日の前日からとは書いていないので、さっそく手続きする。必要なのは年金番号、基金の加入者番号と配偶者(私)のマイナンバーで、裁定段階では住民票や戸籍謄本の必要はない。

特別支給の厚生年金や企業年金連合会の年金には繰り下げ受給の制度はないようなので、受給年齢になったら黙って受給するだけである。合わせて年間数万円だけれど、マイナポイントの2万円より大きい。

それにしても、受け取る本人が覚えていないのに(奥さんは制度自体よく知らない)、忘れずに案内が来るところが偉い。数年前の年金騒ぎの時にコンピュータの記録を整理して通知漏れのないようにしたのだろうけれど、こうやってちゃんと対応する人達も、数少ないけれど世の中にいるのである。

企業年金連合会からお便りが来た。何だろうと思って開けてみると、奥さん宛の年金裁定の案内だった。いわゆる3階建て3階部分の年金で金額は知れているけれど、忘れずに通知してくるところが偉い。


企業年金連合会の案内が来たので、そういえば国の年金もそろそろだったと思い出した。特別支給の厚生年金は、60歳から支給されていた年金が65歳へ繰り下げられた際に経過措置として作られたもので、いまの世代にそういうものはない。

私の年齢(生まれ年)だと63歳から、奥さんの年齢だと62歳から受け取ることができる。奥さんの方が歳下なのに受給可能年齢が早いのは、当時まだ男女雇用平等法がなかったからである。

男女平等といっても実際には不文律として区別があるのだから、建前だけ平等にしても仕方ないと思うのだが、この歳になるとどうでもいいことだ。結果として出生率が下がって国民全体として高齢化が進むけれど、それも自ら招いたことである。

ともあれ、奥さんは今年から特別支給の老齢年金がもらえる。原資は働いていたときに給料から天引きされた年金保険料だから、誰に対しても迷惑はかけていない(使い込んだのは厚生省の責任だ)。年金の1階部分は65歳からだが、2~3階は今年からである。

3階部分は昨日書いた企業年金連合会の支給となるが、2階部分は国からの支給なので年金機構の管轄となる。だから別に裁定請求しなければならないのだが、その手続き書類がまた面倒くさい。

この書類を説明なしで作れる年寄りがどれだけいるか分からないが、企業年金連合会と比べても段違いに面倒である。これで65歳以降の国民年金部分も手続きするからというのは分かるけれど、奥さんだけだったら年金事務所に何度も行かなければならないだろう。

少なくとも、住民票もマイナンバーもコンピュータに入っているのだから、配偶者(私だ)の情報をいちいち記入する必要はない。年金をもらうためにいろいろ偽装する人もいるのだろうが、基本的に生きている確認さえとれればいいはずである。

仕方がないからいちいち記入する。証拠書類は、戸籍謄本(または抄本)、住民票、非課税証明と銀行通帳のコピー、配偶者(私)の年金関係書類コピーである。奥さんを連れて、市役所に行って書類を請求する。

年金の必要書類なので、戸籍謄本だけは無料になり、「公的年金用」と判が押される。国が要求するのだから当然そうあるべきである。住民票と非課税証明で400円。裁定請求書と一緒に封筒に入れて郵便局へ。個人情報満載の郵送物なので、簡易書留で送った。

WEBによると、簡易書留は受け取る方が手間なのでNGと書いてある。何をバカなことを言っているんだと思う。なくされたら困る大切な書類だから書留にするのであって、究極は自分を守るためである。

受け取るのがそんなに嫌なら、何の書類であれ要求しなければいい。仮に採用書類の履歴書だったとしても、へりくだって採用していただくのではなく、契約するまで立場は五分である。本来は、不要になったら送り返すのが筋だ。

ポストに入れれば自動的に宛先に着くというのは、いまの日本だから通用するだけである。そこまで他人を信用することは私はできない。現に、配達するのが嫌でどこかにため込む奴が必ずいてニュースになる。ならないものを含めれば、もっとあるはずだ。

だから、戸籍謄本だの住民票、口座番号の入った資料を書留で送るのは私には当然に思えるが、他の人は他の人の自由にすればいい。そのための460円はまさに必要経費である。

締めて860円の支出だが、まあ仕方がない。あとは年に1回簡単な書類を出せば年金がいただけるはずである。次の面倒は私が先に当たり籤を引いて厚生年金の4分の3をもらう手続きだが、奥さんは「年金事務所に行ってしつこく聞くから大丈夫」と言っている。

こちらはお国の年金。特別支給の厚生年金なのでやはり金額は小さいけれど、いただけるものはいただいた方がいい。奥さんは老齢基礎年金を繰り上げせず、65歳以降に受け取る予定。


[Sep 27, 2022]


奥さんのマイナポイント手続き

私のマイナポイントを申請したら、間髪を入れず奥さん宛に「マイナンバーカードを作ってください」と案内が来た。情報が流れているのか、それともまだ作っていない人に一斉に通知しているのか分からないが、お上もかなり一生懸命である。

その昔「国民総背番号制」が提唱された時、野党やマスコミが揃って反対し流れたことがある。マイナンバーカードはカードという衣をかぶっただけで総背番号制と同じである。税務所としては、これを機会に是非とも導入したいだろう。

その時の反対理由の最大のものは、「そんなことをしたらプライバシーが暴かれる」であった。確かに、所得・納税状況だけでなく、家族状況や生年月日、本籍や現住所、通院や薬の内容、銀行口座まで一括管理されたら、プライバシーもへちまもない。

とはいっても、貧乏人にとって探られて困るプライバシーなどない。それに、ネットワークの進展によって、すでにそれらの情報は検索しようと思えばできる。表立って利用できないというだけである。

(20年前くらいのゴルゴ13で、「あなたは昨夜□□で買い物をした後、レストランに行って△△料理を食べましたね」という場面があった。当時から、クレジットカードを使えばリアルタイムでそれが分かったのである。)

ともあれ、奥さんにも案内が来て、「私も2万円欲しい」と言い出した。その頃、2万円もらうためにはマイナンバーカードを9月末までに申請しないといけないことになっていたから(現在、12月末まで延長された)、日にちに余裕がない。

奥さんはネットができないだけでなく、スマホすら持っていない。3G携帯が使えなくなった時も、ガラホに代えたくらいである。ガラホはソフト的にはスマホと一緒のはずなのだが、私もどう使えばいいのか分からない。

仕方がないので、私が手伝ってマイナンバーカードの手続きをすることにした。とはいっても、必要書類は案内の中に全部書いてある。昔送られてきた「通知カード」(個人番号が書いてある)も、申請時には必要ない。基本的に、写真を貼って送るだけである。

1ヶ月経って、取りに来てくださいと通知があった。受取場所は旧本埜村役場である。旧村役場はニュータウンからだと使い勝手がよくないので、普段は市役所に行く。私が散歩で通りがかる方がずっと多い。

「明日の今頃から使えます」と窓口のおねえさんが言っていたそうなので、1日待ってマイナポータルに接続してみる。おお、奥さんのマインバーカードもちゃんと使えるようだ。パソコンから、健康保険証登録と、銀行口座登録を済ませる。

近くのマルエツにあるマイナポイント登録機は小さくて使いにくかったので、千葉ニューのイオンまで出かけてイオンの機械でマイナンバーカードを登録する。

「2万円チャージしないと、もらえないんだよ」と言ったところが、「それは村役場でも言われた」とのことである。きっと村役場も「何で最初に2万円入れないといけないんだ」と言われているに違いない。なんたって、村役場の近くは農家だけなのである。

3日経つと、健康保険と銀行口座登録の1万5千円分のポイントは無事入っていたようだ。「WAONだったら、無印で使える」と奥さんも上機嫌である。

奥さんのマイナンバーカードを申請して、2万円のマイナポイントをGETした。やった時は申し込み期限が9月末だったのであわてて申請したが、12月末までに延長された。


[Oct 24, 2022]


印西市から物価高騰対策給付金

ポストの中に、見慣れないだいだい色の封筒が入っていた。差出人を見ると印西市である。「物価高騰対策給付金」と書いてある。

漏れ聞くところでは、住民税非課税世帯には給付金が出るらしいが、対象は住民税均等割が免税となる世帯である。わが家の場合、ぎりぎりで生活しているのだが免税となる基準より多い。給付金の対象とはならないのではないだろうか。

年金だけで生活しているから来たのだろうか。まあとにかく開けてみると、なんと10月末の住民全員が対象と書いてある。金額は1人5,000円と多くはないが、それでも助かることは間違いない。

NHKのニュースでも、物価高騰はほとんどとりあげない。電気・ガスが約3割高、食料品も体感で2割は上がっているのに、ワールドカップで大騒ぎしている。安倍偏向報道以来マスコミは信用していないが、この体たらくで公共の電波を使用していいのだろうか。

生活費は上がっても年金は増えないから、値上がりした分を買わないで済ますしか方法はない。とはいえ、電気・ガスは使っただけ後から請求される。払えなければ止められるだけである。

こういう時、昔は餅代とかいう名目でどこからかカネが出たものだが、お国はちっとも動いてくれない。旅行支援とかいって、庶民でなく旅行会社を支援するだけである。それすら、枠が一杯で全員に行き渡らない。

世知辛い世の中だと思っていたら、わが印西市は大層な大盤振る舞いである。さすが、NHK党を粉砕して再選されただけのことはある。

話は戻って給付金である。その目的はというと、「市民生活や地域経済に大きな影響を及ぼしている食料品、日用品及び燃料等の多岐に渡る物価高騰に対し、市民の家計へのきめ細やかな支援を実施することで地域経済の負担軽減を図ることを目的」とするのだそうである。

「多岐に渡る」とか「きめ細やかな」には言葉として違和感があるが、日本語も時代とともに変化するからそこまでは言わない。けれども、地域経済の負担軽減になるという主張には首をひねる。

地域経済という場合、その中身は消費者、生産者と地方自治体である。この給付金が消費者の負担軽減になることは確かだが、地方自治体がその分支出するだけのことで、地域経済全体にとって負担軽減とはならない(生産者には、同じ理屈で別の補助金を出しているのだろう)。

市の財政的には、給付金は支出を増やすだけで収入には結びつかない。コロナクーポンなら中小商店やサービス業の増収によって市税の増加が期待できるという理屈がつくけれど、いずれ市の借金になるのなら、地域経済にとって負担増かもしれない。

とはいえ、諸物価高騰できびしくなっているのは、非課税世帯だけではない。年金生活者だって、支出が多くなったからといって、いきなり働くこともそうそうできないのである。

いただけるものはいただかないと家計が回らない。ありがたく5,000円いただいて、年越しのために役立てたいものである。

ポストに見慣れない色の封筒が入っていると思ったら、印西市から物価高騰対策給付金のお知らせでした。マスコミもお国もみんな黙っている中、庶民の暮らしのことを考えてくれるのはありがたい。


[Dec 5, 2022]


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