年金生活・・・50代から準備して、60歳になる前にアーリーリタイアすることができました。
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2017年の公共料金

毎年の生活費節約状況をお伝えしている年金生活、 今年もお送りします。まず第1回は公共料金について。2013年には月平均で46,400円かかっていた公共料金は年々節約することができ、昨年1年間の支出は月平均37,500円、月4万円を大きく下回ることができた。

2016年には単身生活による二重支出があったので2017年は減らすことができるとは思っていたけれど、1年間で5万円近い節約となったので、これは年金生活を送る上で大変な助けになった。もちろん、円高・石油安による原料価格低下の恩恵を受けたということはあるにせよ、いろいろ工夫しただけのことがあったとうれしく思っている。

電気代については前年より1,200円、13%の減。内訳を調べると、二重生活がなくなったことによる寄与が630円、使用量減による寄与が650円、単価増による影響が -80円であった。電気代の単価はここ数年低くなっているが、昨年と一昨年を比べると、わずかながら昨年の方が上がっている。

これは電気代の請求書にマジックがあって、燃料費調整-3円10銭(2017/12)と書かれると前年より下がったように感じるけれど、これは東電の決めた単価より3円低いというだけの話で、一昨年は-4円72銭(2016/12)だからそれよりも値上がりしている。飛行機の燃油サーチャージと同じ理屈なのだが、利用者のほとんどはそこまで分からない。こすっからい話である。

電気使用量は一昨年と比較すると7%程度減少している。これは、エアコンを何台か更新したことによる省エネ効果もあるが、8月にそれほど暑くなかった(8月の使用量は18%減少している)ことがありがたかった。逆にこの冬は寒くなるのが早かったので、冬場の使用量が多くなりそうなのは心配である。

ガス代は前年より700円、13%の減。同様に内訳を調べると、二重生活解消による寄与が950円、単価減による寄与が300円、使用量増による影響が-550円だったことが分かった。東京ガスは東電より良心的で、毎月の算定単価を請求書に記載している。これによると、単価が上がった夏場にガスをあまり使わなかったので、年間でみると単価が下がった計算になる。

電気とは逆に、ガスの使用量は年間で7%増えている。おそらく寒くなるのが早かったことによる風呂と洗面所の使用増によるもので、仕方のないところか。何と言っても年寄りだから、このあたりを節約しすぎると体調がおかしくなる。ガス代を節約して医療費が増えたのでは意味がない。心しておかなければならない。

水道は前年より600円、10%の減。減少額のほとんどが単身赴任で増えた分が減少したもので、それでも2015年と比較すると500円ほど安くなっているから、がんばったといえるかもしれない。年初にトイレを節水型に更新したのも寄与しているものとみられる。

電話・インターネットは一昨年NTTを解約したのが年間通して効いてきたので、2015年との比較では月平均2,800円安くなっている。いま心配しているのは、数年来ガラケーで通しているauがいよいよガラケーのサービスを落としてきていることで、おさいふケータイの一部ができなくなったりしている。ここが増えると影響が大きい。

TV・有料放送で800円、9%減になっているが、これはCATV局が携帯・ネットとの一括契約の制度を作ってくれたことによるもので、たいへんありがたい。CATVの場合は引っ越さない限り使い続けなければならないので、長期契約にしたところで全く問題はない。そこが電気・ガス・携帯などと違うところである。

ここ数年の公共料金節約に役立った点をまとめてみると、以下のとおりである。

① NTTは長く契約しているからといって、続ける意味はほとんどない。代替手段があるならその方法を検討すべき。

② ネット関連費用についても、セット割引になるものがあれば利用すると節約できる。古くからネットをやっている人はniftyの契約が多いと思うけれど、niftyへのプロバイダ費用はムダ。

③ 年金生活者はガラケーがあれば十分。夫婦2台あっても月に3000円台で済む。(UQより安い。ただ、これからどこまでサービスが続くかは心配)

④ 節電型・節水型の家電製品は積極的に利用したい。

電気・ガス自由化による乗り換えは、よく調べるとたいして値段は変わらないので、今後の検討事項にしている。月平均で千円以上の節約になれば考えるけれども、数十円~数百円程度のことで煩わされたくはない。それよりはむしろ、環境保全とか、地域密着とか、そういうソフト面を重視したいと考えている。

2017年の公共料金支出(月平均)
費  目 2015年 2016年 2017年 備  考
電  気 9,800円 9,100円 7,900円
ガ  ス 5,600円 5,400円 4,700円
水  道 5,900円 6,000円 5,400円 上・下水道
電話・インターネット 14,300円 11,900円 11,500円 NTT/au/らーばん
TV・有料放送 8,700円 8,800円 8,000円 NHK/CATV/CS
合  計 44,300円 41,200円 37,500円

2017年の準公共料金

前回は2017年の公共料金を振り返ったが、今回は「準」公共料金。準公共料金は私が勝手につけている名前であり、公共料金ではないけれども日常生活に必要となる支出のことである。年金生活では一ヵ月の予算として、20,000円を見込んでいる。

2013年に月平均23,000円かかっていた準公共料金は、4年間で5,300円節約して、月17,700円におさえることができた。ありがたいことである。

そして、この中で昨年最も大きかったことは、新聞の宅配を止めたことである。この支出が2018年ゼロになれば、合計金額も15,000円となり相当の家計スリム化ができることになる。正直、新聞をやめて困ったことはほとんど何もない。長年続けているからといってムダな支出を考え直した方がいいのは、niftyやNTTと同じことである。

でも、世の中の節約記事をみると、「新聞購読は本当に必要か考えろ」という指摘をあまり見たことがない。おそらくそれは、そういう記事を書いている人達は新聞が売れなくなると困るからであり、本当に読者のためになるかどうかを考えている訳ではないからである。

節約の記事を書けば読む人がいる(イコール新聞・雑誌が売れる、広告収入になる)から書いているだけで、記事の内容より見出しであり写真が大事なのである。われわれが普段目にしている情報のほとんどは、そうやって特定層の利害が絡んだバイアスがかかったものである。ひとの言うことに惑わされず、自分自身の頭で考え体で判断することが大切だと思う。

2016年大幅に増えた医療費は、1,900円減少して月平均5,200円。2015年と比べて高くなっているのは、歯の治療が長引いたことによる影響。昨年も書いたように、月間生活費を20万円以内に抑えるために最も重要なのは医療費であり、節約しすぎて体を壊したらかえってカネがかかる(というよりも、楽しくない)。幸いなことに、特にトラブルなく新年を迎えることができた。

灯油・ガソリンの支出が増えているのは、この冬は寒くて、灯油の消費が例年以上に早いペースであることが原因である。朝晩の会社の送り迎えがなくなったのでガソリンの消費が少なくなるかと思ったらそれほどでもない。買い物に行くのに車を使わなければならないという千葉ニュータウンの特性から、仕方のないことかもしれない。

クリーニングはダスキンのホームクリーニング(レンジフード)を利用している。洗濯は自分でできるが、家の中の特殊な場所はプロに任せた方が安全であり快適でもある。特にダスキンの場合は、いろいろな秘密兵器があるので自分でやるより全然きれいになる。家も長持ちするし、修繕費も少なく済むのではないかと思っている。

2017年の準公共料金(月平均)
費  目 2015年 2016年 2017年 備  考
医 療 費 4,900円 7,100円 5,200円
灯油・ガソリン 6,800円 6,300円 6,900円
新  聞 3,500円 3,500円 2,800円 2017/11解約
クリーニング 2,600円 2,600円 2,800円
合  計 17,800円 19,500円 17,700円

2017年の生活費

この特集をスタートした4年前には、まだ先の事と思っていた年金生活、あっという間に本番を迎えたのはありがたいことである。昨年はいよいよ到来した収入減に対応するため、いくつか支出のダウンサイジングをした。その一つは先週書いた新聞の解約だが、他にもある。

その一つがふるさと納税。当り前のことだが節税にならなければふるさと納税にする必要がなく、地域の名産物を通販で買えばいいだけの話である。もう一つがワインのプリムールである。まだ出荷されていないワインを「樽の段階で」多少安く買うことができるものだが、5年後10年後に飲むワインを仕入れるだけの資金的な余裕がなくなった。

海外旅行(世界のカシノ)に行かなくなってしばらく経つが、毎年何回も行っていた時期にはこんなにすぱっとやめられるとは思わなかった。ふるさと納税もプリムールも、やめるのにかなり心理的な抵抗があった。新聞やNTTやNiftyだってそうである。でも、やめてみると特に困ったことはない。はやりの言葉で言えば「断捨離」だろうか。

話を生活費に戻すと、つい4~5年前までは「年金生活には月30万円必要」などという銀行や保険会社の片棒を担いだ記事が多かった。それに疑問を持って、月20万円あれば健康で文化的な生活が十分送れるはずだと考えてブログに書いてきたが、いまやそれが当り前の認識になりつつある。

あとは、偉そうなことを言って本当にそれができるのかという実践の段階だが、上に述べたような生活のダウンサイジングをいろいろな角度からやっているので、言いっぱなしにはなっていないと思っている。ということで、前回まで公共料金・準公共料金の2017年実績について説明してきたけれど、今回はそれを含めて生活費全体がどうなっているかのご報告である。

2017年の生活費月平均は211,800円となった。先週まで書いたように、2016年は単身赴任による二重生活があったので、いろいろな費目で余計な支出があった。2017年はそういうことはなく、これから送ることになる年金生活の暮し方をしてきた結果である。目標の月20万円には収まらなかったけれど、お小遣いなどまだまだ詰められる費目もあるので、いまのところはこれでいいだろうと思っている。

収支バランスについて補足すると、私の年金収入(見込み)は上の支出金額より何万円か少ない。ただ、65歳になって配偶者加給年金が入るようになるとほぼトントンになり、奥さんの年金を別にもらえるようになるとプラスになる。その間は預貯金取り崩しをしなければならないが、ある程度は仕方がないし、先の見えていることでもある。

また、生活費以外の支出、お遍路歩きとか泊りがけ旅行などの費用も、過去の預金から出している(普段の日帰り山行などはお小遣いから)。少ない資産はできるだけ老後のために確保しておきたいのはもちろんだけれど、歩けなくなってからおカネだけあっても意味はない。そのあたりのバランスをとりつつ、生活が破綻しない範囲で楽しむことができればいいと考えている。

若干の(本当に若干の)余裕資金については、これまでは定期預金とか定額貯金にかなりの部分を置いていた。年金受取までのつなぎ資金に使うことが分かっていたからである。しかし、今般解約してみると、何年も預けていたのに利息額は数十円と馬鹿にされたような金額である。

同じ銀行に何十万か預けていても、株なら数千円の配当があるのに預金利息は数十円というのでは話にならない。死ぬまで預けた利息が1年間の配当にしかならない計算である。リスクには十分配慮しなくてはならないけれど、せめて半年に一度の楽しみにできるくらいのところに置いておくのが精神衛生上好ましいことではないかと思っている。

2017年の生活費(月平均)

費  目 2015年 2016年 2017年 備  考
食  費 40,400円 51,400円 41,300円
生活用品等 15,800円 18,000円 13,000円
公共料金 44,300円 41,200円 37,500円
準公共料金 17,800円 19,500円 17,700円
教養娯楽費 19,500円 27,700円 22,200円 スポーツクラブ
お小遣い 45,000円 38,500円 25,000円
修繕積立金 40,000円 31,000円 37,500円
税金保険料 25,700円 24,900円 17,600円 固定資産税、自動車税等
合  計 248,500円 250,400円 211,800円
[Jan 24, 2018]

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