60歳で再び学校生活を送ることになるとは思いませんでしたが、脳の違う部分を使っているようで、たいへんためになりました。

第二種電気工事士実技試験    29年上期の問題は№3    堂々合格!第二種電気工事士
資格試験完結編・危険物甲種    中性子の質量なんて言われても・・・
堂々合格!! 甲種危険物取扱者    電気工事を自分でしてみた


第二種電気工事士実技試験

ポリテクセンターは終わったけれど、まだ資格試験は残っている。中でも第二種電気工事士は、家の中の配線工事を大手を振ってできる資格であるので、職業訓練を受ける際にもっとも取りたい資格であった。ただ、年に2回しか受験できないので、1月生の場合には在所中に資格取得までには至らないのであった。

すでに6月はじめに筆記試験は済んでいる。自己採点では9割取れていたのでまず大丈夫と思って実技の準備に入る。実技試験は試験問題が公表されているのでそれを繰り返し練習すればいいのだけれど、なにせ公表されている問題が13問ある。公表されているから楽勝とは言い難いのである。

ただ、ポリテクセンターにいる間に、授業でひととおり実習している。そして、幸いなことに28年度の公表問題(授業でやった問題)と29年度の公表問題は、一部細かいところが違っているだけで配線図は変わらない。あと二回くらいやってみて、制限時間(40分)以内に完成できるよう準備すればよさそうであった。

準備に必要な工具と資材(部品・ケーブル)は2万円払ってamazonから入手した。テーブルを保護するための工作ボードも買ってきた。あとは練習するだけなので、修了式の次の日から早速とりかかったのである。

13問ということは、カードと同じである。手持ちのカードのAからKまで、引いたカードの数字でその日やる課題を決める。準備に15分、課題に30分、復習に15分、全部で1時間ほどかかる。40分の制限時間だが、30分でできないことには不測の事態に対応できないおそれがある。

実際、始めた当初に、銅線で手を引っ掻いて出血してしまった(1ヵ月経ったいまでも傷が残っている)。バンドエイドを取りに行ったり手当していたら5分ほど経過して、この日は35分かかってしまった。でも、こういうことを経験しておくことに意味がある。それ以降は極力ケガをしないよう、落ち着いて作業することを心がけた。

7月に入って筆記試験の合否発表があり、合格通知が来た。大丈夫だとは思っていたが、試験は水物だから安心する。7月半ばまで1日1題、その後は1日2題ずつ練習して計画通り13問を二回りすることができた。

時間短縮のために工夫したことがいくつかあって、そのうちの一つが「複線図」を描かないということである。実技試験参考書には、複線図は必ず描けと書いてある。ただ、第二種電気工事士の場合はそれほど複雑な配線は出てこないし、覚えてしまえば複線図を描く時間が節約できる。むしろ私が気を付けなければならないのは、早とちりして施工条件を勘違いしてしまうことである。

最後の方は40分の制限時間に対し、15分余し20分余しで完成できるようになったので、練習の効果はあったようである。勘違いしやすい問題も復習し、輪作りは毎日練習して、あとは実際の試験現場で落ち着いてできるかどうか。試験前日は、酒抜きで脳をクリアにして、試験会場である幕張メッセに向かった。

実技試験の会場、幕張メッセ国際展示場。


電気工事士試験会場の隣では、この夏の呼び物である恐竜展が開催されていた。夏休みの子供達に混じって、工具を持つ受験生が会場に入って行った。


29年上期の問題は№3

実技試験は7月22日、場所は幕張メッセ国際展示場である。幕張メッセでは夏休み企画として、「世界の恐竜展」をやっておりTVで盛んと宣伝している。混雑が予想されたのでもちろん電車を利用、10時50分集合のところを約1時間前に会場に到着した。

会場には立体歩道橋のレベルから下りて行く。見渡す限り机が並んでいる。遠くまで数えることができないが、40行30列くらいあっただろうか。そうすると1200テーブル、1テーブル2人として2400人。千葉県の受験者が一堂に会するとそうなるだろう。その2400人の中から、ポリテクのMさんと一ヵ月振りの再会。他にも何人かは会場にいるはずである。

時間があったら最後の復習をしようと思って重い思いをして参考書を持ってきたのだが、会場に来て席についてみると、あっという間に時間が経ってしまいトイレに行くくらいしかできなかった。2400人というと10年前のWSOPシニアの参加人数である。この中で1番になろうとしたのだから、大変というか無謀だったのだなあと思う。

意外だったのは長机に2人掛けでスペースに余裕があったことである。工作ボードの代わりに厚手のボール紙が置かれ、その上に試験の注意書きと合格後の免許申請についてのペーパーが乗っている。工具はケースから出さなければならないと思っていたが、周囲をみると半分以上の人がケースに入れたままにしている。試験官も特に注意はしていないので、私もそうすることにした。

10時50分から説明開始、筆記と違って5分後には入室締め切りとなる。最初に注意事項が改めてアナウンスされ、続いてマークシートに受験番号等の記入。受験票が回収されて、いよいよ問題用紙が配られる。問題そのものは試験開始まで見てはいけないのだが、材料の確認があるのでこの段階で問題が分かってしまう。材料一覧を見ると、タイマーの問題であった。

タイマーの問題は13問の公表問題のうちNo.3にあたり、どちらかというと難易度の高くない問題である。個人的には、VVF以外のケーブルを使う問題(電工ナイフでないと切れない)やアウトレットボックスを使う問題(鋼管やPF管との連結がある)が出ると面倒だと思っていたので、ちょっと安心する。

そして、差込型コネクタの数からすると、電源から遠い方のジョイントがコネクタというのも分かった。ケーブルは長さを確認していいというアナウンスがあったので、ついでに作業しやすい長さに折って定位置に置いてしまう。2.0mm25センチと1.6mm2心の35センチはそのまま使うし、1.6mm3心はおおむね30センチを5本、165あるので若干の余裕がある。

11時32分、2分遅れで試験開始。施工条件を確認する。「接地側白線」「非接地側黒線」「タイムスイッチS2白線」例年通りである。リングスリーブ/コネクタも予想通り。そして、「取付枠はコンセントに使用」のところは、問題用紙に大きく丸をつける。

この条件だと、スイッチの白からVVF3心の赤、その赤からRの黒だけが色違いで、あとは白は白、黒は黒でつなげればよい。ケーブルを切り、シースを剥き、心線を出す。この問題のポイントは端子台なので、まず端子台と白・黒線の接続を最初にやって、引掛シーリング、ランプレセプタクル、コンセント、タンブラスイッチの順に片づけて行く。

あとはケーブルの接続。まず電源側の白黒と3心の白黒、スイッチの白と赤をリングスリーブで接続する。 2.0mmが入るのは「小」、1.6mm2本が「o」である。続いてコネクタ。こちらは4本が白、3本が黒、2本が赤と黒で分かりやすい。組立て終わって時計を見ると8分前。やっぱり練習よりも時間がかかった。

もう一度配線図と仕上がりを見比べ、間違いがないことを確認する。次に心線を1本ずつ引っ張って抜けないことを確認し、ネジをもう一度締めた。白がWと受金ネジ部に入っていることを確認し、もう一度配線を確かめたら2分前になっていた。これ以上見て間違いがあっても直す時間がないので、作品に名札を付けて完了する。

時間になると、「工具を置いて下さい」のアナウンスがあり、続いて「工具を鞄にしまってください」と言われる。もう何を見つけても手遅れである。この問題だと間違える人はいないんじゃないかと周りを見回すと、コネクタのところをリングスリーブでやっている人がいた。油断大敵である。最後に、列ごとに退出票を渡されて退場となる。

会場を出ると、ポリテクのKさんがいた。「簡単な問題でよかったね」と私と同様の感想。「でも、油断大敵だよ」と答える。思うに、筆記試験が少し過去問と違って合格率が低かったので、実技で調整したのではないだろうか。とはいえ、苦手の実技だけに油断できない。正直なところ、こんなところをというようなケアレスミスをやらかさないとは限らないのだ。

試験終了後の幕張メッセ国際展示場ホール。約2千人が、一斉に試験を受けたのは壮観でした。


堂々合格!第二種電気工事士

ポリテク卒業後も毎日欠かさず練習を続けてきた電気工事士試験。7月に幕張メッセに行って実技試験を受けてきたが、その結果発表が9月1日にあった。 筆記試験と同様、電気技術者試験センターのホームページで結果が公表される。指示された画面に受験番号を入力すると、「入力された受験番号は合格者一覧の中にあります」とうれしい文字が。これで晴れて第二種電気工事士の資格を獲得することができたのである。

思えば今年1月以来、人生60年の中で全く経験したことのない電気工事の勉強に取り組み、銅線で指を切り、ペンチで爪を打ち、時には血を流しながらがんばってきた。苦手の実技試験で公表問題13問中最も簡単な課題という幸運があったとはいえ、ケアレスミスの心配は試験後まであった。たいへんにうれしい。

4日の月曜日に合格通知が届いた。通知はがきには大した情報はなくて、電気技術者試験センターのHPを見るようにというだけである。そこから各都道府県の申請窓口にリンクが貼られていて、千葉県の場合はさらに電気工事組合にリンクが貼られている。そこには、試験日に配られた免許手続き概要がそのままPDFで載せられていた。

集合受付は9月8日金曜日、あとは10月・11月になる。9月8日は大切なNFL開幕日なので外出できない。このご時世というのに郵送受付はなく、必ず持参して申請しなければならない。それ以外は各支部に電話連絡のうえ持参する。さっそく最寄りの成田支部に電話してみると、翌日(9/5である)の午前10時から11時なら大丈夫ということであった。

その日のうちに閉庁間近の市役所に行って証紙5200円分を買い、翌朝一番で成田市内に向かった。電気工事組合成田支部は国道から成田山に左折するあたりにある。ビルには「管理物件」のものものしい表示があって心配したが、階段やドアに返済督促の貼り紙がある訳でもなく、中は普通のビルである。2階に上がると組合事務所である。

予想していたとおり、女性の事務員が一人で仕事をしながら電話応対をし、来客の応対もしていた。さすがに合格発表直後なので私の他にもう一名申請者が来ていて、電話も工事士申請の問い合わせのようだった。書類自体はそれほど難しいものではなくすんなり受付され、返信用封筒に自宅の住所を書いて終了となった。

それから待つことちょうど2週間で、簡易書留で免状が届いた。ポリテクへ行ってまずやらされたのがVVFの被覆を剥くのと輪作りだったことを思うと、たいへん感慨深い。いろいろ回り道しているような気はするものの、人生いろいろなことで達成感が得られるものである。しかも、基本的に自分の努力だけで、余人を巻き込まないところがうれしい。

[Sep 27, 2017]


資格試験完結編・危険物甲種

ポリテクセンターに通い、この歳になって資格をいくつか取った。残念ながら再就職の役には立たなかったが、脳の使わなかった部分を活性化できたと思っている。これからの生活において、おカネよりも重要なのは心身の健康を保つことで、そのためには有形無形のメリットがあったものと確信している。

すでにボイラー技士、第二種電気工事士は合格して免許を取得、あと残るのは危険物取扱者である。ポリテクでは乙4の講義しか受けなかったのだが、危険物は第4類だけでなく第1類から第6類まである。4類の試験にも他の類の問題は出るから、一応すべての類の勉強はしていた。だから、最終的には、すべての類を取り扱うことのできる甲種の取得を目標とした。

ただし、甲種の試験はいきなりは受けられない。大学で化学を専攻しているとか、実務経験があるとかの制限がある。試験合格だけでクリアするには、乙種のうち、1類または6類、2類または4類、3類、5類を取得することが条件である。だから、3月に4類を受けた後、6月に1・3・5類を受けてそれぞれ合格、免許を取得してようやく甲種の受験資格を得ることができたのである。

千葉県の後期試験は11月19日の日曜日、場所は前回と同じく実籾にある日大生産工学部である。時間は十分あるので、お遍路期間中以外は毎日過去問を解いて準備した。問題集3冊を3回繰り返し解いたので、それなりに頭に入っているはずである。

はずであるのだが、何回やっても同じところで間違えるのは、年齢的に脳が老化しているに違いない。特に化学式が覚えられない。まあ、これは若かりし頃、高校・大学受験の頃も苦手だったから、老化なのかそもそも頭の構造がそうなっているのかその両方なのかよく分からない。まあ、合格点さえいただければ100点を取る必要はないから、あまり気にしないことにする。

2017年11月19日。低気圧が抜けて前日の雨は止んだが、西高東低・強い冬型の気圧配置で朝から風が強い。朝からというよりも夜中から突風がうなりをあげて雨戸を鳴らすので、よく眠れなかった。朝食はいつものメニュー、トーストとコーンフレーク、サラダ、コーヒー。朝食をとったら支度してすぐに出発しなければならない。

京成佐倉から実籾まで京成電車に乗り、実籾から15分ほどの歩きである。駅を下りると日大に向かう人の列ができているが、心なしか前期(6月)の時よりも疎らなような気がする。会場に着いてもそれほどの人数はいないようで、みんなすんなりと2号館に吸い込まれて行く。

今回の試験室は206号。200人以上入る大きな教室である。甲類の受験者は受験番号からみると60名ほど。残りは乙4である。甲類と乙4では大分違うのだが説明だいじょうぶかなと思っていたが、「退出についてはその時説明します」などとあっさり片付けたので時間が余ったくらいだった。

試験開始まで5分以上間が開いた。私の席はいちばん窓寄りで、すぐ外がグラウンドなので野球部らしき掛け声が聞こえる。大学受験だと部活も遠慮するのだろうが、危険物取扱者くらいだと気も使ってくれないようである。

思えば、45年くらい前からいろんな試験を受けてきたが、おそらくこれが最後になるかと思うと、感慨がある。合格したことも不合格だったこともあるけれど、試験準備のために勉強すること自体は嫌いではなかった。大学の後半くらいには「もう試験はいいや」と思ったものだが、それ以降も入社試験やら運転免許やら今回のような資格試験やら、いろいろ受けた。

もしかすると運転免許の更新にボケていない証明のための試験などがあるかもしれないが、今のところ一応は予定されている試験はない。最後の試験になるならきっちり受からないといけないな、と気合いを入れ直して試験が始まった。

試験会場の日大実籾校舎2号館(右)。6月よりもひと気が少ない受験会場でした。


中性子の質量なんて言われても・・・

危険物取扱者甲種の試験問題は45問、制限時間は2時間半である。45問の内訳は法令が15問、物理・化学が10問、危険物の性質・消火が20問で、それぞれの科目ごとに60%以上の正答率が求められる。

まず、問題1から15までは法令である。前にも書いたように、法令という科目自体があまり好きではない。他人の決めた規則はどうだったでしょうという問題に興味が沸かないし、決めた人間がどういう理由で決めたか、決めた本人以上に分かる訳がないからである。

それでも、2問を除いてあまり迷うことはなかった。

1.保安検査の対象は、地下タンク貯蔵所か屋外タンク貯蔵所か。

保安検査とは、また細かいことを聞いてくるものである。私の場合、定期検査とか予防規程とか危険物保安監督者の要不要ですらおぼつかないのに、市町村長が行う保安検査までは手が回らないのであった。移送取扱所なら分かるのだが、あと一つ何だったか。地下タンクか屋外タンクの2択まで絞ることができ、あとは2分の1。屋外タンクを選んで、結果的にはセーフ。

2.2類と混載できないのは、3類か5類か。

混載禁止の問題は割とよく出題されるが、4類は1・6類以外とは混載できる。では2類(可燃性固体)はという問題だが、覚えていなかった。3類は自然発火・禁水、5類は爆薬、どっちもだめなんじゃないかと思うが、5類の方が怖そうなので選ぶ。帰って調べると3類はダメで5類はOK。これは覚えてないとできない。こういうのは昔から苦手である。

引き続き、一番心配した物理・化学の10問。こちらも迷ったのは2問。

3.どっちが嘘?「陽子は中性子より軽い」「原子核の質量は陽子+中性子より軽い」

そもそも原子と陽子・中性子の質量の問題を危険物取扱者で出すのかという話だが、これも2択に絞った。私のつたない物理の知識では「陽子と中性子の質量は同じ」「陽子と中性子の質量を合わせると原子核の質量」のはずなのだが、40年間で物理の基本理論が変わったかもしれない。後者の方が怪しいと思ったのだが、なんとか正解を引き当てたようだ。陽子の重さは電子の分だけ中性子より軽いらしい。

4.1モルの物質を燃焼させたとき、酸素が2モル必要となるのは何か。

5つある選択肢のうち、酢酸は確かCH₃COOHなので、2O₂必要である。ところが酸化プロビレンの分子式が分からないものだから、確信が持てなかった。プロピレンというくらいだからCは3つのはずで、そうなるとOは6つ以上必要だろうと思って酢酸にしたが、なんとか正解だったようである。酸化プロピレンはCH₂CHOCH₃で、アセトンCH₃COCH₃の異性体。

ありがたいことに、法令も物理・化学も過去問に出ている問題が多く、ひねくれた問題が少なかった。定期点検が必要なのは100倍か150倍かとか、pHとか聞かれたら嫌だなと思っていたのだけれど、そういう問題はなかったので助かった。あとは性質・消火の20問だけだ。

5.本当?嘘?「過酸化カルシウムが分解すると水素を出す」
6.「亜塩素酸ナトリウムが分解すると水素を出す」

この2問は続けて出題されたので迷った。1類危険物が分解されて出すのは酸素と記憶していたので第一感は両方嘘だが、2題続けて同じような質問と答えになるのはおかしい。 どちらかが引っかけ問題だと思ったけれど、そこで考えた。もし、どちらかを直して、そちらが正解だったら両方間違いになる。それよりは、1つは間違いかもしれないがそのままにしておいた方がいい。多分、この2つの問題は2つのうち1つだけが正解だろうと思う。

7.アジ化ナトリウムはエーテルに溶けるか?

アジ化ナトリウムの間違い探しは、選択肢5つのうち他の4つは合っていそうだ。残りの1つが「ジエチルエーテルに溶ける」これは分からない。ナトリウムが入っていると大抵水には溶けるのだが、エーテルまで覚えていない。いくら考えても分かりそうにないので、溶けない方に賭けてみたらそうだったみたいだ。

8.硫化リンの色は何色?

硫化リンも間違い探し。融点・沸点は合っているようで、問題は「白色の結晶である」かどうか。自慢じゃないけれど、赤とか黒は覚えているが白、黄色、灰色は全然覚えていない。純粋なら白で市販品は不純物が入っているので灰色なんていう危険物もある。硫黄が入っているから黄色かもしれないと思って選んだら、当たっていたみたいだ。

9.アクリル酸は冬の戸外では凝固する?

アクリル酸も間違い探し。乙4の時にも出て、確か水溶性のはずだ。だから「水に溶けない」が間違いのはずだが、「冬の戸外で凍ることがある」というのが本当か嘘か分からない。きっと凍るんだろうと思って水溶性に賭けてみた。帰って調べると融点は20℃くらいで氷酢酸並み。これはあまり参考書には載っていない。

性質・消火も迷ったのは5問で残り15問は大丈夫そうだ。アゾビスイソとかペンタメチレンテトラミンとかヒドロキシルアミンとか、マイナー危険物が出なくてよかった。

見直しして再確認する。法令と物理化学は8割、性質・消火は75%は取れた計算になり、合格圏には楽に入っている。だとすれば、変に見直すよりもこのまま提出した方がいい。2時間半の試験時間を半分残してしまったが、11時20分に退出した。すでに風は止んで暖かいくらいになっていた。

合否発表は12月7日、2週間以上先である。


堂々合格!! 甲種危険物取扱者

12月7日、結果発表の日になった。正午過ぎに消防試験研究センターのホームページから結果をみると、・・・あった。大丈夫とは思っていたものの、実際に合格者の番号の中に入っているのを確認するのは、気持ちのいいものである。

千葉県の甲種合格者は185名。番号をみると、私の受験した部屋の他に受験者は二百数十人いたよううである。番号からみると全部で408名+αが受験している。1割くらい当日欠がいたので、正味受験者は370人くらい。ということは、合格率ほぼ50%ということになる。

翌日さっそく届いた結果発表のハガキを見て、ちょっとびっくりした。法令は93%、物理化学は90%、性質・消火は100%である。法令・物理化学で8割、性質・消火で75%は大丈夫と思っていたけれど、予想以上の出来である。特に性質・消火が全部合っていたとは驚きである。つまり、2問続けて「第1類を分解すると水素」という間違いを探す問題が出たということである。

ともあれ、これで「60の手習い」、昨年のちょうど今頃からスタートした職業訓練と資格試験は、めでたく中締めということになる。何はともあれ、お疲れ様でした(と自分に言っておく)。

この1年で取得した資格の中では、電気工事士第二種の免許はさっそく有効に活用させていただいている。新築から17年経ったわが家の電気関係はいろいろガタが来ていて、これまでも蛍光灯からLEDへの付け替えなどの工事におカネを払っていた。これからは、やろうと思えば自分で器具を探して来て自分で工事することができるのである。

しばらく前から気になっていたのは、ほたる灯(位置確認灯)のランプがつかなかったり消えかかっていたりしたことで、この工事は電気工事士の資格がないとできない。これからは大手を振って自分でできるので、ホームセンターでほたる灯600円弱を買ってきて早速取り替えてみた。

スイッチの部分を外して、新築の時に業者さんがやった取り付けをみると、器具の結線で被覆を剥きすぎて心線が露出している。「これじゃ剥きすぎ。試験落ちるぞ」とか突っ込みながら器具を交換した。業者さんにお願いしたら何千円かはかかるだろうから、もう2つ取り替えて免許費用の元は取れたかもしれない。

電気工事士の資格を活用して修理したわが家のほたるスイッチ。


[Dec 13, 2017]


電気工事を自分でしてみた

昨年秋に第二種電気工事士の免許を取り、一般家庭の電気工事ができるようになった。これまでも自宅のほたるスイッチの取り換えとかLED一体型の直付けなど、「取り付けは電気工事士に依頼してください」の機器を自分で施工してきたのだが、今般、新たなミッションが発生した。奥さんの実家の電気工事である。

こちらの家は積水の建売で、築年数としてはわが家よりも新しい。ところが、注文建築と建売の違いといえばそれまでだが、いろいろガタがきている。最初は暗くなってきている蛍光灯をLEDにしましょうということで取りかかったのだが、始めてみるといろいろ問題が出て来て大変だった。今回、その経緯を「職業訓練実践編」としてお届けしてみたい。

まず、台所の巨大な蛍光灯を取り外す。すでに蛍光灯が一本ダメになっていて、おまけに安定器も寿命なのでぶんぶん音がうるさかった。外してみると5kgはあろうという重いもので、よくこんなものを天井にくっつけていたものである。新しいLED一体型はわずか1kgほど。明るい上に軽くなって天井も台所もうれしそうである。

次に玄関と廊下の照明である。玄関は大きな蛍光灯で、廊下はごつい笠のついた白熱灯である。築年数は浅いのに、蛍光灯は暗く、白熱灯は一つ飛んでいて、三十年前の機器のように古びている。三十年前が悪い訳ではない。パナソニックのほたるスイッチなどは、四十年近く前から発売されていていまでも現役バリバリだ。

せっかくなので、すべてLED一体型で統一することにした。コイズミの薄型LED、AH42162L。直径13cmと小さいにもかかわらず、白熱球60W相当(使用電力は6W!)、重さはわずか0.3kgだ。わが家でも徐々にこれに切り替えている。工事が必要な業務用だが、ポピュラーなのでamazonで注文するとすぐに届くのもいい。送料込みで3,020円。一昔前のLED電球の値段である。

ところが、最初から備え付けてあった蛍光灯を外そうとすると、妙なことに気づいた。本来、電源線が出ているのは機器中央の穴のはずなのに、外枠ぎりぎりのところからVVF2心が出ている。電源線から正規に機器を取り付けると、天井の中央にならない。それをごまかすために、電源線を外枠近くの別の穴から通し、サイズが合わないのをアルミホイルでごまかしている。

おそらく、電気設備工事の際、設計書どおりに穴を開けないで変な場所に穴を開けたのであろう。それをごまかすために、わざと大きな笠の蛍光灯を選んだのかもしれない。建売ってこんなものなのだろうか。買主が気づくのは機器を取り換える時だけなので、その時には保証期限は経過しているという訳である。

もっと驚いたのは、スイッチを取り換えようと枠を外した時である(写真)。VVFのカバーが見たこともない色(バチ物?)なのはともかくとして、ポーチライトから来ているVVF3心のうち、スイッチにつながっているのは赤と黒だけである。白線はというと、ビニルテープでぐるぐる巻きにしてどこにもつながっていない。

予想されることは二つ。一つは2心を使うべき所を3心で工事して、向こう側もこうやって処理しているケース。反則ではあるが実害はない。もう一つは、設計図とは違うスイッチを使用したために白線をつなぐ場所がなく、困ってこうやってごまかしたケース。このケースでは向こう側がつながっているので、漏電・感電の原因となりかねない。

いずれにしても設計図どおりに工事していないことは明らかで、これがプロの仕事かとあきれた。資格を持っていても、モラルのない業者にかかるとこんなものである。いくら森本レオが宣伝したところで、下請けがきちんとしてなければちゃんとした家にはならない(森本レオだからか)。

さて、どちらの可能性をとるか。一晩考えて、おそらく後者のケースではないかと疑った。バチ物のスイッチしかないので、それに合うように配線の方をネグったと推測される。だから、白線の向こう側はつながっていて、かえって危険である。3線用のスイッチを買ってきて白線を処理し接続したところ、案の定、正常に動作した。言語道断である。

わが家の電気工事をしていても、VVFに縦の切れ目を入れていたり、接続部分から心線が見えていたり、電気工事士実技試験ではアウトになる施工が目についてはいたものの、ここまでひどい事例にお目にかかることはなかった。それでも試験は通っているのだろうから、いい加減にやっているという証拠である。不慣れでも、自分でやった方がはるかに安心できる。

廊下にはごつい笠の白熱電球が付いていましたが、コンパクトなLED一体型に換えたらすごくすっきりしました。


VVF3心の白、末端をビニルテープでぐるぐる巻き。言語道断である。これがプロの仕事かとあきれた。


キッチンの次は洗面所である。洗面所は浴室の隣にあって更衣室を兼ねている。それほど広くはないが、浴室からの湯気が流れてくるので、普通は蛍光灯は使わないで白熱電球にするはずなのに、よく子供部屋とかに使われている円形の蛍光灯が使われている。もう二十年近く前のものなので、スイッチを入れてから点灯するまで時間差がある。

カタログからいろいろ探したが、コイズミの防雨防湿型シーリング、AU45014Lがよさそうだ。屋外にも使用可能なくらい防湿効果があるだけでなく、設置半径が大きいのでこれまでの蛍光灯で開けた穴が隠れる。ただし業務用なのでamazonでは売っておらず、WEBで電気関係を手広くやっている業者さんのサイトから注文した。6,445円の代引き、もちろんLED一体型である。

送料・代引き手数料込の6,445円が高いか安いかという議論はあるが、工事不要の引掛シーリング対応の八畳用LEDで6000~7000円はするから、工事費が自前であることを考えれば安いし、そもそも業者さんに頼みに行くとすれば見積りして工事日を決めて1~2週間はかかるから、時間が節約できる。

品物が届いたのでさっそく工事に行く。これまで設置していた機器が重いのは、キッチンの蛍光灯と同様である。キッチンの5kgほどではなかったが、2kg近くはありそうだった。新しいLED一体型は0.9kg、そして、蛍光灯のように蛍光管を入れ替える必要はない(というか、できない)。このまま私の生きている間くらいは使い続けられるはずである。

設置してブレーカーを上げ、スイッチを入れると即座に点灯した。蛍光灯のように動作を待つ時間もなく、光源も安定している。そもそも、こういう場所は白熱電球が普通で、そうすればすぐに入れ換える必要もなかったのだが、積水は何を考えていたのだろう。

今回の締めとなる作業は、門柱灯であった。この門柱灯、建売で何年も放置してあったのがよくなかったらしく、住み始めてすぐに故障したらしい。購入後間もなかったので売主の積水に修理を依頼し、いったん直ったのだがまたすぐ故障、面倒なのでポーチライトのみで十年ほどやり繰りしてきたそうである。

まず、電灯を正常に動くものに入れ替えてみるが、案の定つかない。電灯をみても、動作していればあるはずの黒ずみとか虫が寄ってきた跡とか全くなく、点灯した形跡がない。次にスイッチを接続してみる。スイッチを入れても切っても何の動作もしない。ということは、どこかで線が切れているということである。

可能性は二つ、スイッチから機器の間の配線が切れているか、機器が壊れているか。配線が切れているとすれば、さすがに「にわか業者」の私の手には負えない。機器の方はどうか。いったん機器から配線をすべて外し、門柱まで来ている白線と黒線をテスターで調べてみる。抵抗を調べると動く。そして、ブレーカーを入れて交流電圧をみると、なんと100V来ている。

ということは、ここまでの配線に問題はなく、門柱灯の機器が壊れていたということである。積水はいったい何を直していったのだろう。さて、門柱のコンクリへの固定は屋内とは違って簡単にはいかない。これまでの機器はカールプラグというコンクリ用のねじ穴を埋め込んでいて、できれば同じ穴を使いたい。その間隔を計ると80mmであった。

ところが、こんな広い間隔は現在の主流ではないらしく、普通に探すとたいてい68mmである。困ったな、コンクリに穴を開けなきゃいけないかなと思ってよく探すと、パナソニックの製品で対応しているものが僅かながらあった。 パナソニックのエクステリア・アウトドアライト、LGW85040YKである。もちろん業務用で、送料・代引手数料込10,663円であった。

こちらも代引きで1週間ほどして届いた。5月下旬は危うい天気予報の日が続いたが、雨が降り出す前に工事にとりかかる。製品付属の木ネジだと長くてカールプラグに収まりきれないので、少し短い木ネジに代えて固定する。白線と黒線、アース線をつないでスイッチを入れてみる。無事に点灯。かくして十年以上未点灯だった門柱灯が復活したのでした。

これまでの門柱灯はシーリング材で防水しておらず、あるいはこれが故障の原因かと思われたので、ジョイフル本田でコンパクトなシリコンシーリングを380円で買ってきて防水。さすがにこちらはプロのようには行かず見た目がよくなかったが、とりあえず防水の役には立っているので勘弁してもらう。

かくして、奥さん実家の電気工事は一段落。電気工事士の資格を役に立てることができました。コイズミやパナソニックのカタログを見て、WEBで調べた通販で注文すると製品価格だけ払えば自分で工事できるのはうれしい。手軽かつ経済的であるのに加え、他人に杜撰な工事をされなくて済むいうメリットがあることも分かったのは、たいへん有意義なことでした。

洗面所・更衣室用防湿型シーリングライト。もちろんLED一体型。天井に張り付く面積が大きいため、これまでの蛍光灯を設置した穴が隠れるのがいい。


新装なった門柱灯。屋外なので一体型ではなくLED電球付。シリコンシーリングが下手なのはご愛嬌。


[Jun 1, 2018]


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