2020年に突如発生した世界的パンデミック。以降、マスクがデフォルトになりました。
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ついに私もコロナワクチン接種 モデルナはやさしくなかった コロナワクチン4回目
せっかくコロナでいい習慣ができたのに
奥さんコロナワクチン接種
わが印西市でもコロナワクチン無料接種が始まり、家の奥さんが先週、1回目の接種を済ませてきた。奥さんはパートで人と過ごす機会が多いので、早めに打った方がいいということで申し込んだのである。
印西市のワクチンはファイザーである。月曜に打った奥さんは、その晩腫れて、翌日には腕が上がらないような状況となった。眠気もひどくて、いつも9時就寝なのにさらに早く寝てしまった。
幸い、発熱や発疹などの副作用はなく、週半ばには腫れも引いて通常モードに回復した。2回目は4週間後の予定で、こちらの方が影響は出やすいようだが、無事に済んでほしいものである。
私については、他人と至近距離にいるケースが少ないのと、ワクチンの効果と安全性に疑問を持っているので、少なくともそれらがもう少し明らかになるのを待つつもりである。
繰り返すけれども、TVの報道は政府に都合のいいことばかりで、ワクチンが本当に効くのか、重篤な副作用がないのかといった知りたいことを報道しない。「副作用はありますが、効果はあったかなかったか分かりません」だとしたら、急いで打つ必要はないと思う。
そんなことを思っていたら、新たな動きが出てきた。政府の専門家会議が、ワクチン接種後の規制緩和スケジュールについて、たたき台として「検査・ワクチンパッケージ」案を示したのである。
諸外国ではすでにワクチン接種が進んでおり、ワクチンを打った人の行動にいつまでも制限を付けるのはおかしいという議論がある。ただ、日本では感染者急増、医療崩壊のさ中であり、優先順位が違うのではないかと思う。
今回のたたき台では、ワクチン接種or陰性証明により、県境を越えての移動や学校・スポーツ施設の利用、飲食・宿泊施設の利用を認めるという議論を始めている。なぜ、いまなのだろうか。
第一に考えられるのは、飲食・宿泊業界やスポーツ施設・商業施設まで含めてコロナの影響は甚大で、そろそろ自粛要請では難しくなってきたということである。
そんなことは最初から分かっていたことで、自粛で対応できるのは何ヶ月かせいぜい半年まで。1年も1年半も営業時間短縮だの酒類提供自粛を要請し続けられる訳がない。どう考えても、休業補償とセットでなければならない。
にもかかわらず、オリンピックをやりたいのと先の見通しが甘すぎるのとでロックダウン的な対応をせず、ワクチンも諸外国より遅れて、今日の状況を招いている。そもそも陰性証明というけれど、大規模検査すらこれまで行っていないのである。
印西市でもワクチン無料接種のお知らせが届き、先週、家の奥さんが1回目を打ってきました。
だから今回の「たたき台」もそれらの業界に対するアリバイ工作と思われるのだが、もう一つ考えられるのは、ワクチン接種を強力に推進しないといずれワクチンが余るのではないかということである。
春からワクチンを打ち始めて、すでに高齢者の8割方は2回接種を終えている。成人全体でみても、半分近くは1回目の接種を終えているだろう。(うちの家族も、長男・奥さんで半分終えた)
半年で半分ということは、来年の春まで打てば、少なくとも成人の希望者についてはワクチン接種を完了している計算になる。
一方で、わが国でファイザーやモデルナ、アストラゼネカに発注しているワクチンの量は、それをかなり上回るのではないかと想像している。余れば途上国にあげればいいというものではない。使用期限と保管方法に制限があるからである。
そして、最近になってようやくTVでも、感染者の何%かがすでにワクチン接種を済ませているという情報を流し始めた。医療従事者のインタビューでもときどき「ワクチン接種したにもかかわらず感染した」と漏らしてしまうことがある。
つまり、まさに私が以前から心配しているように、副作用はあるが効果はあったかどうか分からないという状況である。おそらく、今後どこかの段階で、ワクチンは2回では足りない。毎年打つ必要があると言い出すに違いない。
そうした場合、効果がないのに副作用があるものをなぜ打つの?ということになり、ワクチン接種に急ブレーキがかかるかもしれない。すでに大量発注しているのにだぶつけば、おカネはムダになるし誰がそんなに発注したんだと責任問題になりかねない。
だから、接種証明なのである。今回、尾身会長が言い出す前から、ガースーは接種証明の整備に積極的だった。諸外国がそうなのだから不思議ではないが、大規模検査や医療環境の整備が先だろうと思うのは私だけではあるまい。
施設の利用や移動に接種証明がいるとなると、毎年打つことが推奨されれば、打たざるを得ない。ワクチンを大量に発注している国にとって都合がいいし、宿泊・旅行業界、商業施設全般にも喜ばしい。ただしそれは、感染が終息に向かえばという条件付きである。
もちろん、治療方法が確立していない病気に対しワクチン接種率が高くなることは結構だけれど、問題は深刻な副作用がないことが検証されていないということである。通常2~3年かかる開発期間が、今回は1年足らずで認可されているのである。
そして、そもそもコロナにかかったとしても、わが国の場合9割以上が無症状で、重症化するのはさらにその1割程度と見込まれている。だとすれば、ワクチンを打たなくても免疫が出来ているかもしれないし、たとえわずかでも副作用の可能性があればリスクとベネフィットを比べるとどうなのかという問題が生じる。
みんな忘れているみたいだけど、過去の薬害事件というのはこれに類したケースで発生している。何も、薬品会社や悪徳医師がカネ儲けしたくてそうした治療法をとったのではなく、よかれと思って開発し処方した結果そうなったのである。
[Sep 9, 2021]
ガースー退陣でどうなるか分かりませんが、専門家会議では接種証明/陰性証明で移動や宴会を認めようというスケジュールたたき台を示しました。いまそういう状況かという気がしますが。
8月終わりに第1回のコロナワクチン接種を受けた家の奥さんの、2回目の接種が今週であった。
幸い、1回目の接種でほとんど副作用がなかったが、聞くところによると2回目の方が影響が大きいらしい。奥さんも覚悟して、当日・翌日の予定は入れないで備えたのである。
注射の上手なお医者さんで、1回目も2回目も注射したときの痛みは全然なかったらしい。前回は左腕、今回は右腕に打ったのだが、「左腕が痛いと思ったら打ったのは右腕だった」というくらいであった。
接種直後のだるさと眠気は2回目もあって、1回目同様午後8時には起きていられくなった。そのまま翌朝5時半まで寝て、少し熱っぽかったということだが計ってみると平熱。1日活動したけれど特に異常なく、その次の日はパートに出かけることができた。
ということで、奥さんの接種は1回目も2回目もほとんど問題なく済んだのだけれど、夫婦とも少し心配だったのは、最初に打った長男が2回目の接種の後38℃の熱を出したからである。
こういう例は決して珍しくなく、ご近所でも何軒かワクチンで熱が出たという話が伝わっている。まあ、老人の8割以上が2回目を打っているというし、1日2日熱が出るくらいは許容せざるを得ない副作用かもしれない。
家族では、これで長男・奥さんが2回目まで接種、離れて住んでいる長女も1回目の接種を済ませたそうだ。残すは私だけであるが、もうすでに予約を済ませてある。
どうせ打つならインフルエンザと同じく冬になる前に打った方がいいだろうし、世界では1年、日本でも半年打っているのだから、深刻な副作用の問題も時間の経過とともに少なくなっているものと見込まれる。
しかし、奥さんの2回目接種と時期を同じくして、私の体調にトラブルが発生してしまった。奥さん曰く「そっちが心配で気が張っていたから、具合悪くなる暇がなかった」そうである。詳しくはせいうち日記149で。
[Sep 24, 2021]
世界のコロナ情勢・変異株オミクロン現わる
南アフリカなどでみつかった新たなコロナ変異株が世界的に広がりをみせている。WHOはオミクロン株と命名、各国も渡航制限や感染防止策の徹底など対策に追われている。
海外ニュースでも、トップを飾るのは"Variant omicron"で、クリスマスに向けて規制緩和に動いていたのに、一転して各国とも感染防止に舵を切った。自国民以外の入国を禁止する国、隔離措置を再開する国も出ている。
コロナ対人間の戦いは、人間がワクチンを作ればウイルスがワクチンの効かないように変異し、また次のワクチンを作ってまた変異して、の繰り返しである。インフルエンザでもコロナでも変わらない。
日本も当面外国人の入国ができなくなって、年末に予定されていたボクシングのビッグマッチ、世界のゴロフキンvs電通・村田も、自称伝説・井岡vsアンカハスも延期(中止?)を余儀なくされた。
とはいえ、感染状況が秋以降激減していることから、緊急事態にはほど遠いし、年末商戦はもちろんGO TOをいつ再開するのかという話にもなっている。これについて、少し思うところがあるので書いてみる。
先日、奥さんとあるショッピングセンターに行った。大型商業施設に行くのも久しぶりなら、夫婦で出かけるのも久しぶりである。せっかくなので、お昼をレストラン街で食べようということになった。
そこで、とある店を選んで入ろうとしたところが、その店はカウンター席に隣の人と肩が触れ合うくらいに椅子をくっつけて、飛沫防止のビニールも薄くてぴらぴらである。
こういう場合、確か1席ずつ空席にして、すぐ隣の席には案内しなかったはずなのに、どんどん売り上げて少しでも業績を回復しようということなのか、両脇ですでに食べている人がいるのに間に2人入れようとするのである。
この間まで席に「×」印の紙を貼って、うちの店では密にならないよう配慮していますという姿勢をみせていたはずである。密にしないときにアピールするくせに、密にするには断りなしである。逆だろうと思う。ちょっと感染状況が下火になるとこれである。
そこに案内されると分かったので、即座に「ここはやめよう」と奥さんに行って店を選び直した。われわれだって嫌だし、すでに席について食べている人達だって、間に誰も入れないと思ったから安心して店に入ったと思う。
コロナ以来よくなったことの一つが、すぐ横で息がかかるような場所に客を隣り合わせにしないことであった。少々売り上げが下がったとしても営業できないよりまし、ということだと思っていたのだが、日本の経営者はそれほど利口ではなかったようである。
次に探した店は最初の店より若干高かったけれど、テーブルの間隔も広く、肩の触れ合うような位置に客同士を座らせるようなこともなかった。食べ放題の手作りパンもおいしくて、お昼に食べたのに夕飯を軽くすませるほどお腹いっぱいになった。
外食に限らず、GO TOを当てにする宿泊・観光業界も、交通機関も、もっといえば政治家の多くも、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、一円でも多く儲けることに関心が移っているように感じる。
しかしながら、世界的にみるとまだまだコロナの脅威は去っていない。すぐ近くの韓国も、感染者や重症者が急増している。日本だけが、そろそろ景気回復などと浮かれている場合ではない。
12月に入り、世の中は忘年会シーズン、同時に空気が乾燥してウイルスが広まりやすい気候になる。官民ともにあまり浮かれていると、オミクロン株の上陸もあるしすぐまた非常事態にならないとも限らない。
南アフリカでみつかった変異株が、世界的なひがりを見せている。WHOは懸念される変異株に指定、オミクロン株と名付けた。
[Dec 7, 2021]
ついに私もコロナワクチン接種
副作用を明らかにしないのが気に入らなくて先送りしてきたコロナワクチンの接種だけれど、冬になる前に打っておくことにした。
家族では、長男、奥さん、長女の順に接種して、とうとう私が最後に残った。副作用の問題はまだ解決された訳ではないけれど、日本でも最初に打った人からそろそろ1年、世界水準では1年半経っているので、通常の治験期間は確保されたとみていいかもしれない。
欧米では、「接種するしないは個人の自由」という考え方が強力で、医療従事者なのにあえて打たないという人さえ1割程度いるという。NFLパッカーズのアーロン・ロジャースは未接種で陽性反応が出てしまい、欠場せざるを得なくなった。さすがに私は、そこまで信念を持って打たないわけではない。
とはいえ、印西市のワクチン接種はいまだに1ヶ月待ちの状況である。最初の予約は帯状疱疹で延期せざるを得なかったので、取り直した予約の1回目が11月9日。予防接種なんて、何十年振りである。
印西市の使用するワクチンはファイザー製。メーカーによって副作用の報告に差があるようだが、少なくともヨーロッパで血栓症の報告があるアストラゼネカでなくてよかったのかもしれない。
ショッピングセンターの中にある特設会場は、普段締め切っている時は寂しげなロケーションだが、もともとアカチャンホンポか何かのお店だったところで、開いてあるとすごく中が広い、外が暗くて中が明るいからなおさらそう感じる。
この日は、連日秋晴れの合間に前線が来て大雨だった日なので、特に中に入ると安心できた。もう何ヶ月も前からオープンしている会場なので係りの人達の対応もスムーズである。
受付、問診と進んで、注射を打つお医者さんは4~5人いる。問診のお医者さんも含めて7~8人になるだろう。心配していたように日医大のインターンなんてことはなくて、みなさんそこそこご年配のお医者さんであった。
私に打ってくれたお医者さんは女性で、思ったほど痛くもなくすぐ終わった。TVでよくやるところの長い注射針を深く刺すというイメージではなくて、見ていなければすぐに終わるものである。
強くこすらないこと、強い運動やアルコールは控えることなどの注意があり、あとは15分待機して退出である。おそらく、われわれの年代だと遅い方から2割くらいになるだろうが、その分手順がスムーズなのはよかった。
当日は注射跡が痛いくらいだったが、翌朝にあると腕が重くなってラジオ体操第2ができなかった。さすがに筋肉注射はきついと思えたのだが、24時間経って夕方になるとおさまってきた。翌々日は、体操もきちんとできた。
この程度の副作用でおさまれば問題なく、1回目接種は無事終了といっていいのではないかと思う。問題は、熱が出たとか1日使い物にならなかったといろいろ聞く2回目接種、予定では3週間後である。
わが印西市のワクチン集団接種会場は、ショッピングセンターに開設されましたが結構立派なものでした。お医者さんが問診・接種合わせて7~8人ほどで手際よく接種します。
11月9日に1回目のコロナワクチン接種を受けて、3週間後の11月30日が2回目である。
ニュースでは、欧米でも日本でもオミクロン株で大騒ぎで、いまさらワクチン打ってない人がいるのかという雰囲気であるが、ドイツ最高裁ではようやくコロナ規制は憲法に反しないという判断が下されたばかりである。信念を持ってワクチンを拒否する人はまだまだ多いらしい。
とはいえ、総人口の8割とか9割ワクチン接種済だというのに、患者が依然として増えているとはどういうことなんだろう。普通に考えると、私が最初から予想しているように、ワクチンにはそんなに効果はないということなんだろう。
だから、3回目のワクチンが必要になるだろうし、来年になれば4回目ということになるかもしれない。小学生の頃、日本脳炎の予防注射を毎年打っていた記憶があるが、コロナも同様に年中行事になるのだろうか。
さて、話は2回目の接種。3週間前と同じ会場へ行くと、明らかに会場前に集まっている人が多くなっている。きっと、ワクチンの供給も間に合い、緊急事態でないから密に気を使う必要もなくなって、受入れ人数を増やしたのだろう。
私の場合、もともと取っていた予約を帯状疱疹のためにキャンセルして取り直したのだけれど、予約日が2ヶ月違うのに接種日は1ヶ月も遅れなかった。多くの人が接種済なので空きが出たのだろうと思っていたが、実は人数を増やしたのであった。
結果として待機場所が1回目の時より埋まってしまい、1つずつ空席にしていた椅子も3つに2つ使うようになっていたが、それでも接種して会場を出るまで5分くらいしか違わない。お医者さんも手慣れたもので、「2回目ですね」と確認して注射はすぐに終わった。
1回目の時は直後から腕が重くて、翌朝にはラジオ体操ができないくらいだったのだけれど、2回目は針を刺した跡こそ痛むものの腕が動かないほどではなく、翌朝のラジオ体操第2もちゃんとできた。
唯一気になったのは、左腕を下にすると眠れないので寝返りができなくて、肩がかなり凝ってしまったことであるが、こんなことを副作用に数えていたら申し訳ない。
家の息子や娘は2回目接種の後、発熱したりだるくて体が動かなかったそうだが、奥さんはほとんど影響はなく(私の帯状疱疹でそれどころではなかったらしい)、私もほぼ問題なかった。
よく言われるように、副作用は若い人に出て年寄りはたいしたことはないということなのか、あるいは初めの頃に接種した人は治験の一環で、症状が出ないように微調整しているのか、ともかく副作用が出なかったのは何よりである。
これで、接種済でなければ宿泊施設に泊まれなかったり交通機関を利用できないことに今後なったとしても、証明書を見せて通過することができる。
接種済証を見ると、"Certificate of Vaccination for COVID-19"と英語で書いてある。これはおそらく、海外へ行ったときにも使えるようにしているのだろう。そういえば昔、輸出書類チェックの仕事をしていた時に、"Certificate of Origin"、原産地証明という必要書類があった。
たいていのL/Cではこの書類を要求しているのだが、「誰の」証明なのかまでは指定していない。とにかく、誰かのサインがあれば書類としては必要十分で、それが公的機関であるかどうかまでチェックしない。
今回のワクチン接種証明は誰かがサインしている訳ではなく、代わりに二次元バーコードがプリントされている。見たところメーカーが作ったバーコードなので、製造地や工場、製造日やロット番号が入っているのだろう。まさに、原産地証明そのものである。
2回接種済の予防接種済証。外国で通用するようCertificate of Vaccinationと表記されている。そういえば、輸出書類の原産地証明をCertificate of Originということを思い出した。
[Dec 2, 2021]
コロナワクチン3回目・モデルナはやさしくなかった
コロナワクチン2回目を打って半年が近づくと、律儀に3回目接種のお知らせが届いた。
幸いに、翌朝腕が上がらないことを除けば副作用はなく、無料で打てる間はやっておこうという気になった。長男も長女も3回目では熱が出たというが、奥さんは何ともなかった。歳をとると副作用が軽いのかもしれない。
唯一心配があるとすれば、1~2回目がファイザーなのに、3回目はモデルナということである。周囲では、3回ともファイザーはみんな大丈夫だが、ファイザー・ファイザー・モデルナだと熱が出るらしい。
発注したワクチンが大量に余ってダブついているというから、ファイザーばかり使う訳にはいかないのだろう。アストラゼネカは心配だけれど、ファイザーでもモデルナでもきっと熱が出るときには熱が出る。
子供の頃、毎年のように日本脳炎の予防注射を打っていたけれど、どこのメーカーなのか気にしたことはなかった。そんな時代ではなかったのである。なにせ、注射針だって使い回しだった。それでも65まで生きている。
前回から半年経った次の週で、予約もすぐに取れた。6月3日。大気の状態が不安定で、晴れていたのにいきなり雷が鳴ってどしゃ降りになった日である。
これから夏なのでコロナという季節ではないだろうが、一つ間違えると上海のような騒ぎになる。マスコミが騒がないだけで感染が下火になった訳ではない。油断してはいけない。
前日には奥さんが「コロナに勝つ」でトンカツにしてくれた。奥さんは集団接種でないのでファイザー×3で何ともなかったが、果たして私はどうだろうか。
接種の前週はキャンプ帰りで疲れが残り、重い荷物のダメージもあって背中と肩が痛かった。幸いに1週間経って体は軽くなり、花粉症もなくなって当日は好調。
1、2回目と同様、3回目も注射の上手な女医さんで、気がついたら終わっていた。「3回目なんで症状がなければ待機しないでもいいですよ」と言われたが、何があるか分からないので15分待機。その間に雨も止んで日が差してきた。
例によって翌朝は腕が重くてテレビ体操に難儀したけれど、まあこのくらいは予想されたことだ。少し安心して、午前中は車を使っていろいろ用事を片付けた。
具合が悪くなったのは、24時間経った翌日の昼過ぎである。注射を打った左腕から手の先にかけて、しびれたようになっている。同時に、何ともいえないだるさが襲ってきた。
その晩は起きていられず、7時には寝たのだけれど、そこから先がしんどかった。1時間に1回、トイレに起きるのである。寝不足と冷えで翌朝には腹が痛くなり、いったん起きたけれど調子が悪くてまたすぐお布団へ。
奥さんには「モデルナなんて打つからそうなるのよ」と言われたが、印西市の集団接種は全員「ファイザー・ファイザー・モデルナ」である。後から考えると前回より集まった人が少なかったから、あるいは多くの人がモデルナを嫌がったのかもしれない。
何はともあれ、これで副作用は終わりにしてほしい。ファイザーでは何ともなかったので、この程度でも大層きついのである。
ワクチン3回目を接種してきました。周囲では熱発する人の多い「ファイザー・ファイザー・モデルナ」ですが、私も腕のしびれとだるさがきつかった。
[Jun 6, 2022]
コロナワクチン4回目
3回目のワクチン接種でしんどい思いをしたので、4回目はやめておこうと思っていた。ところが、4回目のお知らせが届いた夜、変な夢をみたのである。
軍隊に入っていて、ジャングルの道を進んでいる。軍服はみすぼらしく、体中に蚊が寄ってくる。周囲の連中の破れた軍服の間に、蚊がたかっていて、刺すのが見える。
次の場面では自分がすでに病気になっている。熱帯で蚊だからマラリアである。しかし、地面に何か敷いた上に寝させられるだけで、何の手当てもなければ薬ももらえない。
行軍からは解放されて戦闘に巻き込まれることもなさそうだが、きっとこのまま死ぬだろうと思っている夢であった。
目が覚めて、何であんな夢をみたんだろうと考えた。もうお迎えが近いから、前世の記憶が蘇ったのだろうか。そうかもしれないが、基本的に夢はここ数日間で起こったことを脳で再構成したものである。だとすれば思い当たるのはワクチンのお知らせだけである。
第二次世界大戦では、まさに私が夢で見たように、病気になろうがケガをしようがたいした手当てをしてもらえなかった。片手を失う大ケガをして生還した水木しげるのような人もいたが、それは運がよかった一握りだけである。
その数十倍、数百倍の人間が、戦地で見捨てられ死んでいった。現代ですら、ちゃんと兵站があるのは米軍とかNATOだけで、ロシアなどは旧日本軍と似たようなものだ。みんな、ウクライナで遺体が放置されている。
何の手当てもしてもらえないで戦地で見捨てられることを考えれば、きちんと管理して3回目4回目と知らせてくれるのは大層ありがたい。そう考えると、多少だるかろうが腕が上がらなくなろうが、協力すべきかもしれない。
とはいえ、前回ひどい目に遭ったモデルナは勘弁してもらいたい。みんなそう思っているのか、集団接種はモデルナの日とファイザーの日を分けていて、「この日はファイザーですがよろしいですか」をクリックしないと予約がとれないようになっている。
5ヶ月経たないと4回目は打てないが、1ヶ月先まで予約は埋まっていた。11月30日の水曜日に、ファイザーのオミクロン対応株を予約する。前回から6ヵ月近く開くので、間隔は大丈夫だ。
当日になった。会場はいつもどおりショッピングセンターの一角。ここはしばらく空き店舗となっていたが、コロナ以来印西市の集団接種会場としてずっと利用されている。コロナ以降テナントがつくかどうか心配だが。
これまでは3密回避であまり大人数集めなかったのだけれど、すでに入口には二、三十人が列を作っている。これは前の時刻の予約である。入るのに手間がかかって、すでに中もごった返しているのが見える。
時刻になって中に入ると、さすがに2年近くやっているだけあって受付は手慣れたものである。もっとも、4回目の接種だから、これまで3回できた人はまず問題ない。私も「□ 治療・投薬を受けています(糖尿病)」にチェックを入れたが、特に何も訊かれなかった。
今回の注射担当は5人。私の担当は年配の女医さんだった。私より歳上だったから、おそらく70歳を超えているだろう。しかしさすがに年の功で、注射はお手の物だった。
前回モデルナで具合が悪くなり心配したが、今回は副作用どころかいつもの腕の痛みさえほとんどなかった。翌朝のテレビ体操で問題なく腕が上がったのは4回目にして初めてのことである。これで、夢に見た戦争でのマラリアのようなことは回避できそうだ。
コロナワクチンも4回目の接種となった。前回モデルナできつい思いをしたので今回はファイザー。そのせいかどうか、会場は満員。
[Dec 2, 2022]
せっかくコロナでいい習慣ができたのに
先週末に佐倉マラソンで10km走った。その時ちょっと思ったこと。
配られた開催要項には、コロナ感染防止対策として、会場内には選手以外入れないし、沿道の応援も自粛と書いてある。お国が自己判断でいいと決めたから沿道の応援まで口出しできないとしても、少なくとも役員や運営側は開催要項に沿った対応をすべきではないだろうか。
ところが、コース監視の係員は、「がんばれ、もう少し」だの「あと何km、登り坂はここまで」だのツバを飛ばしながら大声を出している。マスクもせずにである。雨の中だからうっとうしいのは分かるが、だったらなぜ参加者だけに感染対策を強制するのだろう。
もともと、私はがんばれと言われるのが好きじゃない。がんばろうと思えば言われなくてもがんばるし、マイペースでいいと思えばそうする。他人にあれこれ言われることじゃないと思うし、「呪いの言葉」じゃないかと思うくらいである。
まあ、世の中にはがんばれと言われて励みになる人が多いのかもしれない。それは人それぞれだとしても、コロナで人前で大声を出さない、ツバを飛ばさないといういい習慣がせっかくできたのにと思う。
今回のマラソン大会でも、走りながらしゃべっているグループはいるし(走っているから当然マスクはしていない)、会場内は選手だけという取り決めなのに付き添いの人もかなり見た。もちろんしゃべりまくりだし、密である。雨でみんな建物周辺を歩くから、さらに密である。
一方で参加者には感染対策でかなりの負担を強いている。検温ブースは大混雑で、スタートに間に合わない人が続出したという話だし、検温を通過してリストバンドをしないと会場内に入れないというのに、ちゃちな紙を巻くだけだし、それも雨に濡れてほとんど役に立たない。会場に行く途中、外れたリストバンドがいくつも落ちていた。
参加者だけに感染対策させて自分達は何もしない運営側については、そういう人達がやっている大会だと思うしかないが、コロナでできたいい習慣があっという間になくなるのは、日本人の意識の低さを示している。
山歩きをしていても、マスクをしろとまでは言わないが、すぐ近くで「こんにちは」はツバを飛ばし合うだけで嫌だ。せっかく会釈して小声であいさつという習慣ができかけたのに、このままではすぐ元の木阿弥になるだろう。
内田樹先生によると、唾液の交換は親密度を表現する手段だということだが(回し飲みなどはその名残り)、少なくとも感染症を広げることは間違いないし、そんなことをしてまで見知らぬ他人と親密になりたくない。
昔、銀行にいた時、来店客に大きな声であいさつするのは防犯対策だと聞いたことがある。店に入って来る人に「いらっしゃいませ」とあいさつすることで「私たちはあなたのことを見ていますよ」と信号を送っている。それで、悪いことをしようとする人は躊躇するという。(防犯訓練で警察の人が言っていたと思う)
逆に外国で(特にアメリカで)店に入る時は、入る客の方が大声であいさつする。銃を持っているかもしれない店員に、「私はあなたを見ていますよ」と知らせるためである。
だから本当は、敵でない人間に大声をあげるのは礼を失したふるまいなのである。会釈や拍手で差し支えないし、聞こえる程度の大きさが許される範囲だと思う。繰り返しになるけれど、せっかくコロナでそういう常識ができかけたのに残念なことである。
[Mar 30, 2023]
唾液の交換は親密度の表現だそうだが、個人的には病気を伝染されても仕方ない範囲での話で、不特定多数の人達と交換したくない。せっかくコロナでいい習慣ができたのにと思う。
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