せっかく会社を辞められたのですから、おカネがないなりに楽しく過ごしたいものです。
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プレイオフだけNFLを   日本の組織はネズミ講   節電なんて天気に敵わない
ハトムギ化粧水で節約   3月11日からカード払いできる
2段階認証はわずらわしいし危険   働かなくたっていいんじゃないか

プレイオフだけNFLを見ることができた

昨シーズンまでGAMEPASSを利用してNFLを観戦していたが、今年は視聴者に断りなくDAZNに経営移管したので、NFL中継そのものを見なくなってしまった。毎週月曜日が自由になって、使える時間が増えたような気がする。

とはいえ、残り14チームがスーパーボウルの2チームまで勝ち抜くプレイオフは、できれば見ておきたい。唯一NFL中継を残しているG+の番組表をみると、なんと全試合をライブ中継している。

かつてはNHK-BSやGAORAもライブ中継していたため、契約の関係でG+は一部のみライブで残りは録画中継だった。G+だけが残っているから、日本向けの権利をすべて買えた訳である。

加えて、かつてGAORAで解説していた有馬さんや村田さん、近藤アナが実況しているのもうれしい。G+は日テレの若手局アナにやらせるので、聞くに堪えない実況が少なくなかったのだ(ワイルドカードの伊藤大海もひどかった。二ヶ国語で助かった)。

G+で見ることが決まれば、あとは視聴方法である。月1,100円だったかなと思って調べると、なんとG+単独での契約は昨年までで終了している。セット販売だけになってしまっているのだ。

セット販売で安いのはどれだろうと調べていたら、マイページに「16日間無料チャンネルプレゼント」の表示がある。なんと、長年契約しているので、16日間だけ無料で視聴できるサービスを提供するというのだ。

ワイルドカードから16日間だと、カンファレンス・チャンピオンシップまで見ることができる。スーパーボウルは改めて考えることにして、とりあえず無料サービスである。追加経費なしでプレイオフを見ることができた。

この無料サービスはG+だけでなく、BBCやCNN、FOXが視聴可能だし、囲碁将棋チャンネル、ナショナルジオグラフィックも見ることができる。この期間は録画もできるので、録り貯めておけば後から見ることもできる。

聞くところによると、DAZNはまたもや視聴料を値上げしたそうで、いけ好かない局はどこまでもいけ好かない。GAMEPASS解約で3万円近く節約できたこともあり、有料なのに番宣ばかりのDAZNなど見る気はない。

G+だけの単独契約はできないが、日テレ関連3局のセット契約があり、料金は月1,100円で単独と変わらない。スーパーボウルまで延長しても最大1,100円で済むことになって、年金受給者にはたいへんありがたい。

[Jan 23, 2024]

NHK-BSとGAORAが撤退したせいか、G+でプレイオフ全試合をライブ中継している。スカパー16日間無料サービスを利用して、カンファレンスチャンピオンシップまで見ることができる。


気の合わない人間・日本の組織はみんなネズミ講

「山奥ニート」の著者が言っていたことには、どこまでいってもストレスはなくならない。人里離れたニートの生活でも、細かいことが気にかかっていらいらするそうである。

この著者は、紀伊半島の山奥、かつて福祉施設があった廃校跡をニートの集合生活の拠点として利用しているのだが、ルールを守らなかったり月1万円ほどの共益費(家賃)を払わない奴が必ずいるらしい。

人間が集まるとおそらくそうなるんだろうと思う。最初はみんなで協力すれば住み心地よく、ストレスなく生活できるように思えるのだが、なぜか「タダ乗り」しようとする人間が現われるのである。

この人の住む山奥は街まで車で2時間かかるので、おカネを使おうったって使う場所などない。だから月1万円を払わないのはやむを得ず払えないのではなく、払いたくないからである。

アリの巣の中で、ちゃんと働くアリは全体の2割だけで、6割はいい加減に働き、2割は全く働かない。2割の働きアリだけをピックアップして新しい巣を作ると、その集団は全部働くかというとそうではない。やはり2割しか働かず、2割は全く働かない。

人間の集団でもきっと同じことで、ニートで集団生活をしたら全員がニートらしくなるのではなく、活発に動く元ニートもいれば、まずまず人並みの人もいれば、ニートの中のニートもいるのだろう。

まあ、それはそういうものだと思うしかないのだが、私にとってそれより切実なのは、日常生活で接触する人が多ければ多いほど、気の合わない奴が近くにいる可能性は大きくなるし、それだけストレスも高まるだろうということである。

「山奥ニート」の話で言えば、全員がルールを破らず共益費もちゃんと払ったとして、今度は誰かが掃除とか食事当番をしないのが気になるのではないか。次は、掃除がだらしないとか飯の作り方がどうこういう話になるだろう。

結局のところ、気の合わない人間が近くにいるということ自体がストレスであって、それを避けるには気の合わない人間の近くにいないようにするしかない。

その意味では、普段一緒にいるのが奥さんだけという現在の生活は、私にとって最善の方策である。おカネが足りないなどと不満を言うのは大間違いである。

会社でうまくやっていけなかったのも自然の成り行きという気がするが、組織自体にも大きな問題があったと思っている。長くなったので、続きはまた改めて。

[Feb 7, 2024]

日本の会社組織は多かれ少なかれネズミ講の性格を持っている。名前はいろいろだが「子」の上納で「親」がいい目をみることで成り立っている。


先週、私が会社でうまくやっていけなかったことを記事に上げた。その際、私自身だけでなく組織自体に問題があったと書いたのだが、その話の続き。

すでに会社を早期退職して8年目。その間コロナもあって、おそらく状況はさらに悪くなっているだろうけれど、思うに日本の組織は、ほとんどすべてネズミ講なのである。

ネズミ講といっても若い方々はご存じないかもしれないが、マルチ商法の原型である。組織的に下位にいるものから上納させれば、上位になればなるほど莫大な収入になる仕組みである。「無限連鎖講」として法律上違法だが、手を替え品を替えて同じスキームがいまでも作られている。

昔よく言われた「年功序列」は、基本的に組織をネズミ講の考え方で動かすものである。現代は少子高齢化で年功序列が成り立たなくなり、親会社>関連会社>派遣社員という新たなネズミ講になっている。

少子高齢化で成り立たなくなるのは、この仕組みが永遠に成長する組織、人口が増え続ける社会を前提とするからである。だから、ネズミ講が社会問題となったのは高度成長期で、人口も経済規模も拡大する時代であった。

「年功序列」は、組織が拡大していないと成り立たない。組織の創生期に参加した「親」はいい目をみるが、後から参加した「子」「孫」は上納するばかりで、いつまで経ってもいい目は見られない。

せめて労働基準法に適合した働き方であれば、偉くなれないだけで問題は小さいが、そういう組織は「サービス残業」「公私混同」とセットである(昔はセクハラもセットだった)。そういうことはできませんと主張すると、社内いじめが待っている。

いまだによく覚えているのだが、私の就職した会社は夜の9時10時まで残業するのが当り前だった(日経平均銘柄の一部上場企業である)。朝は8時から早朝会議で、体調が悪くて午後9時に帰るのに肩身が狭かったくらいである。

月末になって時間外勤務表が回ってきたので、正直に申告しようとしたところ上司に注意された。「俺に恥をかかせるのか。時間外は月に18時間以内って目標だろう」

月に18時間は分かっているけれど、現実にその時間では仕事が終わらず退社できなくて、いつまでも残業しないで早く帰れと言われたこともない。当時サービス残業という言葉は一般的でなかったが、これはよくないことだと経験が浅いなりに思った。

その後、その会社は2度にわたり合併して、いまでは別の組織になっている。合併するということは合理化・リストラと同義だから、当然ポストも減るし上の世代より待遇は悪くなる。サービス残業したっていいことはなかったのである。

いくつか会社を代わったが、多かれ少なかれ共通する体質があって、限られた人(決まった人)だけがいい目を見て、そうでない人は苦労するだけである。みんなネズミ講なのである。

そして、キャリアアップなんてのも絵空事で、会社を代わればまた一番下からやり直しである。能力とか業績とか関係ない。ネズミ講に能力は関係ないのである。

だとするとどうすべきなのか。ネズミ講などに参加しないのが一番いいし、仮に参加しなければならないとしても深入りしないことである。半世紀経ったいまでも、そのためにムダにした時間のことを思うと、かなり悔しい。

[Feb 14, 2024]

節電なんて天気に敵わない

東京ガスでは節電キャンペーンというのをやっていて、毎日メールが来て何時から何時まで節電してくださいなんて言ってくる。地球環境保護は大切だから、できる範囲で協力している。

ところが、毎日の電力消費量をみると、日によって大きく上下している。年金生活者なので、毎日の生活には大きな変動はない。消費電力の大きいエアコンの稼働時間も室温設定も毎日同じはずである。

にもかかわらず、今月でいえば1月28日と2月6日が際立って多い。使用量の多い時間は毎朝と毎晩だけで時間数はほとんど変わらず、使用電力だけが大きくなっている。

これはどうしたことだろうと調べてみたら、思った通りだった。1月28日はいきなり最低気温が下がって、前日の-1.5℃から-3.1℃になった日である。2月6日は、最高気温が2.7℃しかなかった。

つまり、エアコンの設定温度は変えておらず稼働時間も同じなのに、外気温が違うから電力消費量が大幅に多くなるということである。1月28日など、ほぼ前日の5割増しである。

設定温度を2℃下げれば十数%節電になると言っているから、外気温が2℃違っても同じことになる理屈である。でも、設定温度は18℃くらいが下限で、それ以下では寒くて暖房の意味がない。外気温が低いから設定温度15℃という訳にもいかない。

だったら、節電節電と騒いだところで結局のところ天気には敵わないし、気温が下がれば努力してもやっぱり電気は使うということである。そう考えると、節電してくれと言ってくるのは気温が下がる日である。

よく知られるように、送電される電気は使い過ぎればパンクするし使わなくてもムダになる。揚水発電があるとはいっても、モーターで水を上げる電力は余分に消費される。

原子力発電の場合、いったん発電を始めると出力制御は簡単にはできないので揚水発電とかに頼らざるを得ないが、火力発電だってそう簡単ではない。だから、見込みとのわずかなずれが致命的になるのである。

電力ひっ迫が予想されて節電を呼びかけたとしても、節電行動よりその日の気温がどうなるかの要素が格段に大きいとすれば、個人の努力に果たして意味があるのかということになる。

節電節電とうるさく言われれば、エアコンをがまんしようとか、待機電力をどうにかしないとと思うけれども、これはかなりのストレスだし、そもそも健康に悪い。ひとりひとりは小さいがそれが集まると大きくなるという話を、私は信用していない。

まあわが家の場合、地球環境とか大所高所の話よりも、電気料金を少しでも節約するのが主旨だから、節電せざるを得ないし寒くならないよう祈るしかないのだが。

[Feb 11, 2024]

東京ガスのサイトMy Tokyo Gasを見て節電に努力しているのだけれど、結局のところ消費量は節電努力ではなく気象条件に左右される。努力したってムダと思うのが精神衛生上は好ましいと思う。


ハトムギ化粧水で節約

さいきんYouTubeでおすすめに出てくる北條先生の動画をよく見ている。医者だからすべて正しいとは限らないが、この人は基本に忠実で常識的なことを主張しているので参考になる。

その中でいまさらながら気づかされたのは、化粧品には薬効(薬理効果)はないということである。先生が言うには、肌のトラブルがあれば医者に行くか医薬品を使え、化粧品は保湿だけであとは気のせいということだそうだ。

自然化粧品を使えば肌のトラブルとは無縁なんていうのは嘘だし、薬品でないのでそもそも薬効が証明されていない。だからあやふやな表現しかしないし、副作用があったとしても自己責任である。

化粧水についていえば、皮膚に対する効果は保湿だけで、いちばん重要なのは副作用がないことである。保湿効果があって副作用がないことが証明されているのは日本薬局方のグリセリンなので、本来グリセリンを薄めれば十分だそうだ。

あとは香料とか肌ざわりとか保存料になるが、そうすることによって使い勝手はよくなるものの、人によって副作用が出る。果物とかそういうものを入れる動画をYouTubeで見かけるけれども、確率の問題で誰かに必ず害があるという。

学生の時勉強したのが確率・統計なので、なるほどそうだろうと思う。もちろんグリセリンだってゼロではないだろうが、レモンとか柑橘系でかぶれる人とは2桁違うと思われる。

もう半世紀近く、男性化粧品と呼ばれるヘアリキッド、ヘアトニック、アフターシェーブローションを使ってきた。頭皮にやさしい、抜け毛・脱毛予防、カミソリ負けを防ぐという宣伝文句に疑いを持たなかった。年間少なくとも2~3万円はかかっていただろう。

いまは坊主なのでヘアトニックやヘアリキッドはいらない(シャンプーやリンスもいらない)。唯一残ったのがアフターシェーブローションであった。それでも、昔千円だったものがいまでは千六百円くらいする。それで効果がないとしたらもったいない。

ところが資生堂だろうが花王だろうがあるのは保湿効果だけで、カミソリ負けしたら本来は医薬品を使うべきである。だったら、年間1万円近くアフターシェーブローションに使うのはムダだということになる。

そう考えて、ドラッグストアで500ml700円のハトムギ化粧水を買ってきた。倍以上入って値段が半分だから、コスパは5~6倍である。北條先生によるとハトムギさえ不必要でグリセリンで十分ということだが、長持ちしないらしいしそんなに大量にはいらない。

数年前まで肌のトラブルは多かったが、糖質制限で十数kg絞ってからかなり改善している。しばらく様子を見て問題なければ、ハトムギ化粧水にシフトしようと思っている。

仮に同じくらい使うと仮定すると、年間1万円近くから年間二千円くらいに節約できることになる。年金生活者にとってばかにならない金額である。

[Mar 19, 2024]

YouTubeの北條先生によると、化粧品には薬効はなく基本的に「気のせい」なのだそうだ。だからハトムギ化粧水にする必要すらなくグリセリンで十分だが、とりあえずハトムギ化粧水を試すことにした。


3月11日からカード払いできる

サラリーマンの時は11月15日を境にクレジットカードの支払いがボーナス後になって、その日以降資金繰りが楽になったものだが、年金生活者は3月11日からになる。

年金自体は均等割で月によって多い少ないはないのだが、支払いが違う。国保保険料が2月までなのと、暖房に必要な電気・ガス・灯油代が落ち着いてくるので、わずかではあるけれど若干息がつけるのである。

それを愚痴ると奥さんに「だったら働けばいいじゃない」と言われるので、あまりおおっぴらにできない。でも、ストレスを抱えて、他人のカネ儲けに手を貸すことはないと思っている。その分カネに不自由するのは仕方がない。

という訳で、3月11日になった。いまの主力クレジットは年会費無料のイオンカードだから、締め日の10日を過ぎると支払いが5月2日。4月年金支給日の後になる。

ただでさえ資金繰りが厳しい時期なので、後回しにできるものは後回しにせざるを得ない。エンジンオイルの交換とか、ワインの補充、マラソン大会の写真、プリンターのインクリボンなど、支払いをここまで待っていたのである。

サラリーマンの11月15日は、その日以降飲みに行けたり、電気製品を買い替えたり、スーツを新調したりした。それと比べるとかなりスケールは見劣るけれども、それでも自分としては大盤振る舞いである。

年金生活に入る前には、銀行のフィナンシャルアドバイザーに相談に行ったりして、それほど困ることはなさそうだという見通しであった。ところが実際リタイアしてみると、国保保険料や介護保険料の負担は大きいし、電気・ガス代も急増した。諸物価も値上がりして、一転して生活を引き締めざるを得なくなった。

いま、1日のお昼にかけられるのは100~200円で、前日の残り物ですませることもしょっちゅうである。現役時代には、外食して800円とかのランチだったのを考えると、今昔の感がある。でも、あの頃に戻りたいとは思わない。他人のためにストレスを抱えるなんてまっぴらである。

3月11日が過ぎて少しだけ資金繰りが楽になると、後回ししていた支払いをすますことができて、少しだけリッチな気分になれる。 でも、いつまでも生きていられる訳ではないから、そのうちこんな苦労もなくなるだろうと思っている。

[Mar 26, 2024]

サラリーマンの時の11月16日にあたるのが、3月11日である。この日以降、クレジット払いを多少増やすことができる。


2段階認証はわずらわしいし危険

LINEもフェイスブックも旧ツイッターもしないし、常に誰かとつながっていたくもない。だからスマホを身近に置く必要もなく、これまでスマホを持って歩く習慣がなかった。

だから最近になって、どこのサイトも2段階認証とか言い出したのが大変わずらわしい。そのたびに階段を登ったり下りたりするのが面倒なので、やむなくスマホを常に身近に置くようになった。

銀行や株取引、通販の際の本人確認が必要なのは分かる。他人の口座でカネや品物をネコババする奴がたくさんいるからである(大谷通訳がそれか?)。しかし、メールを見るとかで2段階認証となると、これは誰のためにやっているのかと疑問に思う。

銀行や証券会社が読めないような小さい字で約款を通知して同意を迫るのは、何かあった時にちゃんと断ってますよと抗弁するのが目的である。薬の説明書も、薬品会社が訴訟を受けたときの準備である。

インターネットもどこでどういうつながり方をしているか分からないし、個人情報をやり取りしているのは周知の事実だから、2段階認証で本人確認しないと訴訟リスクがあり、危なくてやってられないのだろう。

しかし、ネット会社に訴訟リスクがあるというのは、利用者に口座を悪用される危険があるのと同じことである。2段階認証が必要ということはリスクがあるのと同じ意味で、いま自分が何に同意したのか気をつけないと悪用されるということである。

先般、Yahooのメールを読もうとすると2段階に加えてポップアップが出て、以下の事項に同意しろとメッセージが出た。軽く読んだだけで、Yahooの持つ個人情報は他社に提供されるという。そんなことを同意する訳にはいかない。

これはどういうことだとYahooに問い合わせたところ、嫌ならYahooのサービスは利用しないでくれと返事がきた。

もう十年以上Yahooを利用していて、住所・生年月日はもとより、暗証番号や通販の購入履歴、家族構成、関係者(商品送り先)、ほかにもどんな情報を入力したか覚えていないくらいである。

そんなデータを、どのように利用されるか分からないのに横流しに同意しろというのである。これまで無料でいろいろやってきたのは、企業を認知してもらうのが目的ではなくいずれ商売にするつもりだったのである。

以来、Yahooは極力利用しないようにした。メールは見ないし、通販もYahooというだけでシャットアウトである。Yahooに限らず、2段階認証を求められた場合は、どういう理由で2段階なのか、利用者にどういうリスクがあるのか考えるようにしている。

結果として、GoogleやAmazonに集約化されてしまうかもしれないが、彼らは私の個人情報などいくらでも持っているだろうから考えても仕方ない。

[Apr 12, 2024]

最近やたらと2段階認証が増えたが、何のために本人確認してるかよく考えないと、何かに悪用されて危険。Yahooは個人情報の他社への提供に同意しないと、サービスを利用できない。


働かなくたっていいんじゃないか

さいきん思うようになったのは、一生懸命働く必要なんかないんじゃないかということである。

働かざる者食うべからずと教えられて育ってきたし、禅やプラグマティズムの影響で働くことは当然とされている。私だって、食べるものを作ったり生活するために必要なものを自分で調達することは当然と思っている。

ところが、最近働くといえば生活とは関係ないカネ儲けばっかりである。だからルフィーみたいな連中が出てくるし、メールを開ければスパムばっかり、固定電話に入ってくるのはワン切りの勧誘電話ばっかりである。最近では、家のチャイムを鳴らして「屋根が壊れてるんですけど」と言い出す奴までいる。

「そういう人達だって一生懸命働いてるんだから」と奥さんはかなり寛容なのだけれど、だから振り込め詐欺がなくならないのだと言っても通じない。ルフィーは極悪非道だが、下請けで電話をかけたり集金に行くのはパートやセールスマンと同じ仕事である。カネをもらって誰かにやれと言われたらするのが仕事ではないだろう。困ったもんだと思う。

若い頃は、飽食の時代がそんなに長く続くことはありえない。いずれ食糧危機が来て、みんな不自由になるのだと考える人もいたが、そろそろ寿命がくるかもしれないのにそういう気配はない。ありがたいことではあるが、人間のレベルは落ちる一方である。

近未来にそういう事態が想定されると、世間には最終戦争とか世紀末という言葉があふれる。それでオウムが急拡大したのだが、そろそろ21世紀の4分の1が過ぎるのに時代は恐怖の大王が来る前と同じである。違うのは世紀末とは言えない点だが、そんなのキリスト教でそう決めただけである。

男女平等とかプライバシーとか言われ始めたのは、そういう事態が想定されなくなってからである。食べるものに不自由せず社会資本も十分ある中で、村落共同体的な消費生活では景気拡大が望めないからそうなった。どういう生活が望ましいかではなく、どうすると儲かるかで決められたのだ。

個人消費を拡大するためには、各自がカネを稼いで自分の好きなように使う必要がある。でも、本来は個人個人が消費しなくても、家族や共同体で共有できるものも相当あるはずなのだ。男女平等もプライバシーも一長一短あって、みんながみんなそれを求めている訳ではないし、幸せになれるものでもない。

仮に働くことが美徳であるとしても、それは働くことで共同体がより豊かに暮らしやすくなるから意味があるので、架空請求や振り込め詐欺でお互いを陥れることがよきこととは思えない。

だから、実はかなりの数いるとされる引きこもりやニートが、税金を使って対策をとるほどよくないこととは思えない。百歩譲っても各家庭の問題で、それを認めない家では許されないだろうというだけである。(少子化対策だって、税金を使うより男女平等撤廃の方が早道だし、ポリコレ的には移民自由化だが、これはまた別の話)

食べて着て住む場所があって他人に迷惑をかけていなければ、やりたくないことをしない自由は誰にでもあるし、価値観としておかしくもない。いま現在の私の境遇だって似たようなものである。

いちおうサラリーマンを四十年近くやってきたから世間体が保たれているだけで、働かなくてもいいくらい親の財産があるのも同じことだと思っている。サラリーマン生活だって、結局のところ他人のカネ儲けの手伝いをしただけかもしれない(きっとそうだ)。

一生懸命働いたことによって、新たな価値を生み出したとも言えないし、共同体を豊かに暮らしやすくしたことも多分ない。だったら、引きこもりやニートと言われる人達と本質的にどこが違うんだろう。

[Apr 13, 2024]

引きこもりやニートはよくないと言われるが、カネ儲けがそんなに素晴らしいことではないし、したくないことをしない自由は誰にでもある。


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