せっかく会社を辞められたのですから、おカネがないなりに楽しく過ごしたいものです。
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余計なストレスを抱えることはない いきなり冬到来・とりあえず灯油でしのぐ
家計収支改善のためにも節電
最近ニュースをみていると、「命にかかわる暑さ」とやたらと言うようになった。昔はこんな言い方はしてなかったので、昔ではありえないくらい暑くなったのか、年寄りがあまりに増えたのかどちらかだろう。両方かもしれない。
「命にかかわる」から、年寄りはエアコンを使えとしつこく念押しされる。電気が足りない時は節電というくせに、なぜか今年に限って節電とは言わない。
ともあれ、最高気温が39℃になる暑さだから、エアコンを使わない訳にはいかない。使えば当然電気代がかかる。政府補助で電気料金は1割安くなっているけれども、おととしより2割高いから年金生活者にとって重い負担である。
だから、少しでも涼しく感じる時は窓を開けて風を通し、エアコンを止めるようにしている。とはいえ、午後になるとそんなことを言っていられない。
さて、先週の週末(22~23日)は比較的涼しかったが、その前の3連休(15~17日)はたいへん暑かった。朝ごはんの時からエアコンなしではやっていられない。もちろん、一日中フル稼働である。
東京ガスでは電気使用量のデータを3~4日遅れで毎日更新している。それをみると、20日時点で8月の使用量見込みが495kwhとたいへんな数字になっている。
燃料費調整とか再生エネルギー促進賦課金があって料金が簡単に出せないようになっているが、概算では14,000~15,000円に達する。昨年並みである。これが続いて資金繰り難に陥り、電気代が落とせなくなったのだ。
さすがにこの数字は厳しい。熱中症で体調をくずしては元も子もないが、かといって電気代が家計を圧迫するのも困る。幸い、暑さにも体が慣れてきたので、早朝だけはエアコンなしでがまんするようにした。「省エネアドバイス」に従って、設定温度も上げた。
その結果、26日時点の使用量見込みは430kwhに改善した。料金にして約2,000円、15%ほど安くなる。まだ8月の検針日まで長いのでどれくらい暑くなるか不明だが、この程度で抑えられれば破綻せずに済みそうである。
リタイアした時にはこういう事態は想定しなかったが、諸物価の値上がりは当然ありえることである。年金の繰り上げ受給をしなければもう少し楽だったかもしれないが、それなしでは資金繰りが回らなかった。だから、手持ちの資源で何とかするしかない。
なぜか日本のTVでは言わなくなったが、原発をフル稼働していないから化石燃料で発電しているはずで、カーボンニュートラルからますます遠ざかっている。エアコンを使えば使うほどさらに温暖化が進むはずである。
個人的には温暖化対策で温暖化が止まるとは思っていないが、わが家の場合は大所高所より目の前の資金繰りである。家計収支改善のため、できる限りの節電が求められるのである。
[Jul 29, 2023]
スマートメーターになって、3~4日遅れで電気使用量の実績が出るようになった。7月半ばは「命にかかわる暑さ」が続いたので、月間使用量見込みが495kwhに達してしまった。
リタイア丸7年経過
早いもので、リタイアして丸7年が経過した。
7年といえば、高校に入ってから大学を出るまでの年数と同じである。ずいぶんいろいろなことがあったし長かったように思うのだけれど、この7年間は本当にあっという間だった。
奥さんには「まるで夏休みの小学生のようだね」と言われるし、自分でもそう思う。少なくとも、66歳といえば立派なじいさんなのだけれど、自分がそんな歳とは思えない。
ここ2~3年、糖質制限で体重を落とし、ランニングやジムトレーニングを復活した。約30年ぶりにマラソン大会にも出て、定期的に体を動かす習慣ができている。
その結果、体調がいいと感じるだけでなく、実際に血液検査の数値が格段によくなった。タニタの体重計は「体内年齢51歳」と出てくるし、血圧も正常。薬をほとんど飲んでいないのに、血糖値も肝機能も40代の頃よりいい。
この間NHKの「新日本風土記」を見ていたら、都会で暮らしていた人が仕事をやめて田舎に移住し、家賃1万数千円の公営住宅に住んで派遣社員で仕事をしているという話があった。
共同浴場でゆっくりお風呂に入っていると、「生きているんだなあ」と思って涙が出そうになると話していた。私もリタイアしてそういう気持ちになることがあるからよく分かる。
「まともな生活」という言い方になるのだろうか。改めて考えても、私自身、働くのが嫌な訳ではない。でも、カネ儲けのため、他人のカネ儲けの手伝いのために時間を費やすのは嫌だ。
作物を育てるのもカネを稼ぐのも同じだと考える人もいるだろうが、それは決定的に違う。カネを稼ぐというのは、他人をだましたり、少なくとも上前をハネることである。それは、生きる力を大きく損ねるものである。
実入りのいい仕事が振り込め詐欺やルフィーの手伝いしかないとしたら、そういう仕事でもするだろうか。そんなのは御免だし、そもそもそういう仕事しかないなんてことはない。
これから先どういう生活が待っているか分からないが、できればそういうことをしないで済ませたいと思う。
[Aug 1, 2023]
先日のNHK「新日本風土記」で、都会から田舎町に移住してきた人の話があった。村上春樹の新作もそうだったが、世の中そういう方向に動いているのはいいことである。
amazonの買い物は気をつけないと危ない
amazon primeを契約しているので、通販はほとんどamazonである。楽しみにしていたprime videoのLIFE BELOW ZEROが期限切れで見られなくなったのは残念だが、つい先日年間契約にしたばかりである。
しかし、この間YouTubeを見ていたら、amazonの買い物もずいぶん危ないことが分かった。悪質業者が入り込んで、それをamazonが規制できていないらしい。
その第一は送料詐欺である。私自身は送料を払うこと自体あまりないが(prime送料無料を使うので)、製品価格8,000円送料8,000円などという考えられない設定をしている業者がいるらしい。(画像が出ていた)
バカでかい商品でない限り送料はせいぜい1,000円台のはずなのに、なぜこういう送料なのかというと、製品が初期不良等でキャンセルになったとしても、送料は払い戻しの対象とならないので、その時点で儲けが出ているからというのだ。
こういうインチキ表示はamazonで規制すべきところ、実際はできていない。販売者や発送者がamazonであればチェック可能だが、販売者も発送者もamazonでなければ、事実上野放しなのである。
販売者の中には海外から発送するところもあるから、そういう価格設定はいかんと決めつけることもできないらしい。しかし、普通に考えて安いから海外発送にするはずだし、ヨーロッパ発の骨とう品とかであればamazonで買うような商品ではないだろう。
まあ、最終画面で支払額を確認する際にちゃんと見れば分かるのだが、手拍子でクリックしてしまうことは誰にでもある。キャンセルしても、手続き済みなので送料は払い戻しできませんとなる。最初からそれを狙った、一種の詐欺である。
第二に、amazonの画面の作り方である。私のようにprime送料無料や、販売者・発送者がamazonである商品を選んで買う購入者であっても、画面上の色違いやサイズ違いをクリックすると、全く別の販売者・発送者の商品にリンクしてしまうのである。
これは言われるまで知らなかったし、注意しないと騙されると思った。amazonはどこで何を売っても収益になるから販売者・発送者にこだわらないが、利用者はそれが大事だと思って操作しているのである。
私は通販にはパソコンを使うので、画面も大きいし注意しようと思えばできるが、世の中にはスマホで用を済ます人がたいへん多い。そうなると字も小さいし画面も小さい。注意が行き届かなくなるのもやむを得ない。
だから、amazonにせよ楽天にせよ、通販はほどほどにすべきなのだが、昔のようにいちいちショッピングモールや専門店に行って探すというのも時間と手間がかかる。服や靴だって、返品可をあてにして通販で買うことが多い世の中である。
さすがに、私の買う店(アンダーアーマーとかモンベル)では、送料8,000円とかいうバカげたことはしないが、よくよく注意しないと危ない。何しろ60代後半のボケじじいなのである。
[Oct 17, 2023]
amazonの販売者の中には、商品と同じくらいの送料を設定しているトンデモ業者がいるらしいので注意しないといけない。私は基本的にprime特典送料無料で頼んでいるが、手拍子でクリックしないよう最終確認は絶対必要である。
この歳になって余計なストレスを抱えることはない
この間、高校の同窓会からメールが届いて、正月に開催するから出欠を連絡せよとの用件だった。参加費と交通費で1万数千円の負担は年金生活者には重いので、最近はご無沙汰している。
開催案内とともに、出身校の所在地でありかつての居住地であった自治体が再開発構想を打ち出したが、洪水のリスクを無視して計画を進めることについて住民投票を実施したいので協力いただきたいという案内が含まれていた。
提案者は同級生のひとりで、知らない人間ではないがもう半世紀も前のことである。半世紀も経てば政治活動や住民運動に熱心になる人が出ておかしくないのだが、正直なところあまり応援しようとは思わない。
というのは、私も66だから同級生もみんな同じ歳である。政治がどうの都市計画がどうのといった余計なストレスを抱え込んであまりいいことはなかろうと思うからである。
かつて住んでいた自治体のホームページをみると、件の再開発、メディカルタウン構想の内容も載っている。ざっと見ただけで、どこかの不動産会社や建設会社(とコンサル会社)の立てたうさんくさい計画である。
とはいえ、年寄りが口出ししてもどうしようもなさそうである。われわれ退場待ちの年齢層が、次世代に禍根を残すと息まいたところで、カネ勘定がすべての人間がずっと多いのだから、多数決では負けである。
そのことは、千葉ニューに越してきて痛感した。道路が狭くてゴミゴミしているのも、都市計画が杜撰で人口が多すぎるのも、公共施設に駐車場がないのも、当り前だと思っていたが全然当り前ではなかった。そういう自治体でありそういう人達が住んでいるのだ。
同級生が憤慨している洪水の危険についても、その街は中小河川がほとんどで、川幅が狭く水深は浅くコンクリで護岸しているため、想定外の大雨が降れば氾濫して周辺が水浸しとなることは容易に想像できる。
しかし、そういう何十年に一度の災害を気にしても仕方がないという人が多数派なのである。そういう市長やそういう議員を選んできたのだから、実際そうなってもやむを得ない。
まして、そういう不満があれば相談すべき地元選出の議員も動かせず、かつての同級生に運動してどうすると思う。もはやそこに住んでいない人が多いし、私だったら友達を巻き込みたくない。
いずれにしても、自分がいなくなってから後の心配をしても仕方がないし、そうしたことがストレスになると楽しくない。心身にも悪影響を及ぼすだろう。
残り時間を有意義に過ごすためには、余計なストレスを抱え込まないことが大切である。正義とか将来も大切ではあるのだが、年寄りの優先順位からするともっと大事なものがいろいろありそうだ。
[Oct 28, 2023]
かつての居住地であり出身校の所在地である自治体が、「メディカルタウン構想」なる再開発計画を進めているらしい。見るからにうさん臭いし問題含みではあるのだろうが、この歳になって余計なストレスを抱えることはない。
いきなり冬到来・とりあえず灯油でしのぐ
この前まで夏日と言っていたのに、いきなり寒くなった。毎朝、暖房なしではいられない。先週末は12月並みの寒波というが、これまで暖かすぎたのでこれが普通である。とはいえ、いきなり最高気温が10℃も下がった。
体が慣れていないせいもあるけれど、この寒暖差は年寄りにはきつい。暖冬で電気・ガス代が節約できると淡い期待をもっていたのだが、そうは問屋が卸さなかったようだ。
さっそく石油ストーブが全開である。ホームセンターに灯油を買いに行くと、近くの年寄りがみんな同じように集まっていた。税込みだとリッター100円を超えるので、あっという間に二千円以上になる。
しばらく前まで、20㍑で千七、八百円だったのが、二千二、三百円である。思わず、18㍑にしてしまう。結局買いに来る回数が増えるだけなのだが。
それでもエアコンを使うより安く済むので、耐えられなくなるまではストーブでしのぐ。以前は、石油ストーブは空気が汚れるし、壁紙や床に煤がつくのが嫌で極力エアコンにしていたが、カネのないシニアはそんなこと言っていられない。
にもかかわらず、年金額は1%しか上がらない。政府の統計で、それくらいしか物価が上がっていないからである。体感では、食品も生活用品も公共料金も2割近く上がっているのに、消費者物価指数は1~2%増というのだからどこかおかしい。
昨年、2022年のわが家の支出集計では、電気代が前年比32%、ガス代が28%増である。それなのに、年金額は1%しか増やさないというのである。
国会で、来年の所得税・住民税を減らすとか審議しているが、いままさに足りないのに来年対処しますと言われても鬼が笑う。多くの人は貯金をとりくずして対処するだろうが、貯金のない人だっているのである。
そして、エアコンを使わなければ電気代は少しは節約できるが、ガス代は水温が下がれば確実に増える。お風呂に入る以上ガスを使わないことはできないし、ガス代が高いから風呂は37℃という訳にはいかないのである。
いきなり寒波がやってきた。年金額は1%しか上がらないが、電気代もガス代も2~3割上がっている。頼みの綱だった灯油も、今年は高い。
YouTubeでは、Googleが「おすすめ」という動画をホーム画面に並べてくる。登録チャンネル以外はあまり見ないのだが、ときどきタイトル(サムネ)に引かれてクリックしてしまうことがある。多くの場合、がっかりすることになる。
GoogleはAIを使って、利用者の視聴履歴や視聴時間を分析して「おすすめ」にしていると思うのだが、それにしては内容が貧弱なものが多い。おそらく、内容の濃い薄いはAIの考慮に含まれないのだろう。
先日は、「おすすめ」に従い低収入生活という動画を選んだところ、「今日の私の食事です」と言って映し出されたのが、値引きのおにぎりと、菓子パン2つ、ペットボトルの飲み物である。それ以上見なくても内容の薄い動画だと分かった。
お昼なのか夕飯なのか分からないけれど、菓子パンとおにぎりの値段を足すと400円近く、飲み物と合わせて500円になるだろう。おカネがない人の食事ではない。
菓子パン1つで、食パン1斤買える。1斤なら1食で余るだろう。何か塗るとしても、たいしてかからない。本当におカネがなければ、お湯沸かしてお茶なりインスタントコーヒーを飲んだ方がペットボトルより安上がりだし、健康上もいいに決まっている。
動画をYouTubeに上げるということは、カメラとか機材、ネット環境、少なくともスマホを持っているんだろう。その費用だって本当に貧乏していたら出せない。
仮に半分の250円で済むとして、同じことを1ヶ月やっていたら7,500円違う。無制限でスマホをやっていれば同じく5~6千円。あっという間に1万円超である。
動画作者としては、YouTubeで当てて一発逆転と思っているのかもしれないが、一発当てる確率は宝くじとは言わないまでもきわめて低い。それよりは、毎日何百円かずつでも節約して少しでも家計を黒字にする方が確実である。
YouTubeだけでなく、健康維持にしても生活設計にしても、一発逆転のチャンスが小さいのは同じである。小さいことからコツコツやるしかないし、できないことはどうやってもできない。
少なくとも、少ないおカネで出来合いの食品を買っていたら、どうやっても足りなくなる。糖質の摂りすぎは健康にも悪く、体を悪くしたら踏んだり蹴ったりだろう。おカネが足りなければ、頭を使う他ないのだ。
[Nov 28, 2023]
YouTubeを見ていると、おカネがないといいながらちゃんと節約する気のない動画が結構ある。一発逆転のチャンスはそう簡単にはないし、小さなことからコツコツやるしかないと思う。
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