2020年秋、長年患ってきた糖尿病や、老化に伴う諸症状の改善のため糖質制限を始めました。
2024年3月 久方ぶりの減り期 2024年4月 最低体重83.2kg
2024年5月 体脂肪率19%!!・ラクトアイス 2024年6月 82kg台達成!!
糖質制限2024年1月 立ちくらみを起こした
2024年1月の最高体重は87.4kg、最低体重は84.9kgだった。2023年12月に続き最低体重84kg台は出たのだけれど、ちょっと気になることがある。
糖質制限を始めて十数kg減らした2年前、85kgまで落とした途端に帯状疱疹になった。もしかすると、体に必要な抵抗力がなくなっているのではないかと心配して、以来体重よりも体調維持を最優先して今日に至っている。
昨年来の体重減少は糖質制限に加えてランニングをとり入れたことによるもので、運動習慣が体に悪い訳がない。定期的にマラソン大会にも出て、タイムはともかく10kmくらいはそれほどへたばらずに走れるようになった。
ところが先日のことである。図書館で書架を見て回っていたところ、突然頭がくらくらしたのである。図書館にはところどころ椅子が置いてあるので座って事なきを得たのだけれど、立ちくらみである。
立ちくらみは、大学生の頃よくやっていた。身長176cmは当時もいまと変わらないが体重は60数kgで、昔の写真を見ると胸が薄く首が細い。特に人込みで起こすと、冷や汗ものだったことを思い出す。もう50年近く前のことである。
帰ってからWEBで高齢者の立ちくらみについて調べた。いろいろな病気が原因となるようだが、典型的な理由の一つが、老化により血圧の調整がうまくいっていないことにあるのだそうだ。
例えば急に立ち上がって歩き出したような場合、血液の多くは動き出した足腰に集中する。その結果、高い位置にある頭(脳)に回る血液が少なくなり、ふらついたりぼんやりしたりするのだそうだ。
走っている時そうならないのはなぜかというと、心拍数が増えることで血流が増えて、頭(脳)にもちゃんと血液が回るからである。本当はそうやって自然に心拍数や血圧を調整するのだが、それがうまくいっていないらしいのである。
とりあえず、ランニング前に準備運動を欠かさないのと同様、急に動き出したりしないことが大切である。もうすぐ67歳。若い時と同じようにすばやく動こうとしても、体が反応できないのである。
体重が84kg台と30年前に戻ってはいるせいか、この間立ちくらみを起こした。こんなことは数十年なかったことで、少し気がかりである。
2024年1月のアルコール摂取量は1日平均19gと引き続き20gを下回った。お正月だというのにかなり節制している。最近思うのは、アルコール摂取量が減っている要因のひとつが、新ジャンルの税率引き上げではなかろうかということである。
昨年10月に、かつて第三・第四のビールといわれていた新ジャンル(財務省用語)の税率が引き上げられた。現在は、350ml換算で、ビールは63.35円、発泡酒・新ジャンルが46.99円である。
つまり、払っている値段の半分近くが税金になる訳で、酒税全体に占める割合も、ビールとチューハイで半分以上である。節税という点では、ビール以外の清酒や蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ジンなど)を飲んだ方がいいことになる。
それはそれとして、新ジャンルの酒税引き上げ後の量販店の値付けをみると、350ml6本だと、一番搾りが1000円、金麦が800円である。以前は特売時に600円くらいだった第三・第四のビールが、軒並み800円前後に値上げされている。
ビールの税率も若干値下げ(350ml換算で7円弱)されているけれど、ビールの値段はあまり変わらない。しかし、ビールより6本セットで400円安かった金麦の値段が、200円しか変わらなくなってしまった。
一番絞りが1000円で金麦が800円なら、一番搾りを買う。金麦はビールより安くて味はビールとほとんど変わらないから飲んだけれど、値段が同じくらいならやっぱりビールがいい。
そして、酒税に関係ないノンアルコールビールの値段は、6本セットで600円なのである。ビール1000円との価格差は大きい。800円と1000円ならおいしい方を選ぶが、600円と1000円だと600円の勝ちである。
まして、ノンアルコールは健康にいい。糖質もプリン体もほとんど含まれないし、食欲が増進したり飲み始めると止まらないなんてこともない。夕食後の時間も有効に使えるし、眠れなくなることもない。
そんな訳で、酒税引き上げ以降、ますますノンアルコールビールを飲むことが多くなった。ヨーロッパでもノンアルコールの市場は急拡大しているというから、輸入品でおいしいノンアルコールが出回るのも遠くないだろう。
健康志向に加えて、お財布にもやさしいということになると、ますますノンアルコールビールの比重は高まっていくことが予想される。半世紀前には、酒とギャンブルは不況も関係ないと言われていたが、どうやらそうではないようである。
[Feb 10, 2024]
ヨーロッパでは、健康志向の高まりからノンアルコールビールの市場が急拡大している。日本でも酒税があまりにも高いことにより、ノンアルコール傾向が促進されるかもしれない。
2024年2月 厚労省発表の飲酒ガイドライン
2024年2月もゆるゆるの糖質制限を続行。最高体重は87.6kg、最低体重は84.9kgであった。最高体重・最低体重ともほとんど変わらなかったが、若干体重が増えてしまった。
2月は結婚記念日があってその前後に飲みかつ食べてしまったのと、ハーフマラソン挑戦で炭水化物を多めに摂ったことによるかもしれない。いずれにしても、体重のわずかな増減を気にしないよう心がけているし、いずれもコンマ以下の増加だから、まあいいとしよう。
さて、今回の話題はアルコール摂取量について。先月、厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表された。このガイドラインは不適切な飲酒を減らすことを目的としていて、わが国において公的機関がこうした指標を公表するのは初めてのことだそうだ。
その内容をみてちょっと驚いたのだが、脳卒中、大腸がんなどの項目で発症リスクが高まるとされるアルコール摂取量は1日平均20gなのである。
この数字はなんと、私が昨年来気にしている1日平均20g以下とまったく同じである。アルコール摂取量に換算するという考え方も同じである。
まさに、時代が私に追いついてきている。私の場合は、体調が悪くならない目安として経験的に出てきた数字だが、厚労省の数字は研究成果に基づき、きちんと統計的に処理されて出てきたものである。
ガイドラインによると、脳卒中(出血性)等で1日20g、脳卒中(脳梗塞)等で1日40g、肝がんで1日60gだそうである。どの項目も1日平均20g以内に納めれば、発症リスクは高まらないということになる。(男性の場合。高血圧などアルコールを少しでも摂取すればリスクが高まるものもあるが、これはまあ無理)
かつては酒は百薬の長とされ、適量のアルコールはむしろ健康にいいとされていたが、厚労省はこれを完全に否定した訳である。そして、チャンポンはいかんとか、週1日休肝日とかでは不十分で、きちんとアルコール摂取量を計算して飲むことが推奨されている。
ただ、1日平均20g以内ということは、1日におよそビール350ml1缶ということである。ビールを1缶におさめるだけなら簡単だが、その他に日本酒もワインも焼酎もあるのだから酒飲みには難しい。そしてガイドラインには、あらかじめ飲む量を決めてそれ以上飲むなとも書いてある。そんなことができる呑兵衛はいない。
厚労省のこの発表には、飲食業界や呑兵衛連中から非難轟々のようだが、信頼できる研究成果を基にしたものだから文句の付けようがない。
アルコール度数14%の養命酒の売上に響くかもしれないが、みんながアルコール摂取に気を使わなければならないのは、当り前といえば当り前なのである。
ちなみに、2月のアルコール摂取量は1日平均17g。最近は週2日くらいしか飲まない。休肝日2日ではなく、休肝日5日である。これで3ヶ月連続20gを下回った。厚労省の言う通りにしているから、何かいいことがあるだろうか。
厚生労働省が飲酒リスクについて発表。昨年から個人的に気にしていたアルコール1日平均20gが公的指標となった。時代が私を追いかけている?
先月は、1月の精密検査の結果が返ってきた。例によって大差ない結果を予想していたのだけれど、案に相違していくつかの項目で大きく数字が変動していた。
お医者さんも、「腎機能がよくなってますね。ダイエットの効果かな」と意外そうにしていたけれど、クレアチニンが直近の1.01から0.85に大きく改善し、その結果eGFRも57.7から69.6に大きくアップした。
クレアチニンは最高で1.17まで上がり、eGFRは50.1まで下がっていた。クレアチニンは筋肉が運動した後にできる産出物で、本来腎臓で濾過されて血液中にそれほど残らないものである。それが残っているのは腎臓が十分働いていないということで、1を超えるとあまりよくない。
eGFRはクレアチニン値を性別・年齢で補正したもので、正常範囲は60以上である。私の場合、年齢に比べて筋肉量が多いので(体内年齢は51歳である)、eGFRはそれほど気にしなくてもよさそうだし、クレアチニンの上昇は糖質制限でタンパク質を多く摂取していることもあると思っていた。
ところが今回の結果をみると、 クレアチニンは0.85である。クレアチニンは昔は人間ドックの検査項目に入っておらず、入ってからもしばらくは小数点以下1ケタだった。だから昔の0.9は0.85から0.94の可能性があるのだが、ともかく0.8台というのはこれまであまりなかった数字である。
唯一の例外は二年前に帯状疱疹を発症した時で、この時の検査で0.82という数値が出ていた。帯状疱疹完治後には0.93に戻って今日に至るのだが、クレアチニンそのものは筋肉を使った結果発生するので、それが低くなっているのが何を意味するのかよく分からない。
前回検査以降に変わったことといえば、ランニングの距離を伸ばしたことである。運動療法は腎機能改善の方法として推奨されているので、その効果があったのだろうか。いずれにしても、クレアチニン値及びeGFRが改善したのは喜ばしいけれども、帯状疱疹の時と似た検査結果なので、用心しつつ半年後の検査を待つこととしたい。
他にも、ここ数年程度が進んでいた貧血傾向、ヘモグロビンやヘマトクリットといった項目も、10年前くらいのレベルに戻っている。さすがに40代の頃に比べると落ちているけれども、一時は基準値ぎりぎりまで悪化していたので、めざましい改善である。
2、3年前から鉄のサプリメントを飲むようにした効果が出てきたのかもしれないし、ランニングの影響があるのかもしれない。いずれにしても、予想より検査結果がよかったのはうれしいことである。年寄りの冷や水でやり過ぎないよう、さらに精進したいものである。
1月の血液検査の結果をみると、ここ数年少しずつ悪化していたいくつかの項目で数字が改善されていた。前回検査以降変わったことといえばランニングの距離を伸ばしたことだけである。
2024年3月 久方ぶりの減り期
2024年3月の最高体重は85.8kg、最低体重は83.5kgであった。2月と比べて、最高は1.8kg、最低は1.4kg絞れている。生活はそれほど変わっていないから、言うところの「減り期」なのだろう。
ダイエットをしていると、まったく同じように生活しているにもかかわらずちっとも体重が変わらない時期があるし(というよりも、ほとんどそういう時期である)、がくんと体重が落ちる時期もある。
過去記事をみると昨年6月と12月に減り期があって、12月には2年3ヶ月ぶりに最低体重が84kg台に落ちた。それ以降、年末には増えたのだけれど、ここへ来て毎日の節制が実ってきたようで、83kg台達成である。
83kg台はもちろんうれしいけれど、それ以上に成果を感じるのは最高体重でも85kg台ということである。昨年夏くらいまで最低体重が86kg台だったのに、今は最高体重が85kg台である。奥さんには「体が薄くなった」と言われる。
手足や顔には皺が目立つけれども、腹回りを見ると痩せたというよりも絞れたという印象で、筋肉は落ちていないようだ。この体重になったのは20代前半以来だから、40年間あったはずの皮下脂肪、ぜい肉がなくなったということで、不思議な気がする。(あとしばらくで骨だけになるが)
最近読んだ本「土と内臓」によると、人間が自分の意志や努力でしていると思っていることのかなりの部分は、腸の中で微生物が行っているという説がある。微生物の構成が変わると、ホルモンの分泌も変わるし脳への信号伝達も違うらしい。
脳内物質として知られるセロトニンの大半は脳ではなく腸で分泌されていて、気分の浮き沈み、やる気のあるなしなどセロトニン由来とされる脳の働きは、もともと人体と微生物間の調整に使われたことが徐々に明らかになっている。
ここ数十年で急拡大している疾患、膠原病(自己免疫疾患)やアレルギーの原因のひとつも、腸内微生物が関係している可能性が大きい。以前、花粉症が増えたのは寄生虫(回虫とかいろいろ)がいなくなったためと言われたが、もっと小さな微生物が重要だった訳である。
地球外生物というと、火星人とかETを想像してしまうけれども、微生物とか単細胞生物だったら、太陽系外まで出なくても見つかるかもしれない。土星や木星の地下数kmまで調べられないし、地球人と意思疎通できない。そもそも目に見える大きさでないから見つからないだけである。
とはいえ、目に見えなくても人体に影響を与えるから、地球外生物と遭遇するのもよしあしである。どんな病気を招くか分からないし、彼らにとって出会うものはエサである。地球内の微生物だってまだ解明途上なのだから、地球外まで手は回らない。
モントゴメリー&ピクレー著「土と内臓」。土づくりが植物の生育に不可欠であるように、腸内微生物の構成が人間の健康に重要であると述べている。
先月のアルコール摂取量は1日平均18g、2024年に入って20g以下のレベルを維持している。
厚生労働省がアルコール摂取は健康維持に問題があると言った途端、9%のチューハイが安売りスーパーから姿を消した。2、3ヶ月前まで、低アルコールの安売りはごくわずかしかなかったのに、いまや9%がその運命にある。
普通に考えると、おカネをかけずに酔いたければ2㍑の焼酎とかウイスキーを買えばいいのであって、100円チューハイを5%から9%にしたところであまり意味がない。世の多くの人達は宣伝に左右されるということだろう。
だったら厚労省が何を言おうと旨い酒を呑むでよさそうなものだが、そういうものでもないらしい。昔の酒飲みは家計より酒だったが、いまそんなことを言っていたら家から放り出される。
私の場合、厚労省が通達を出す数ヶ月前からアルコール含有量に気をつけていた。体調にてきめんに響くようになったからである。安売り店に5%のチューハイがあまり置いてないし、9%より高いのはどうしたことかと思っていた。まあ、それだけ安い原料だということだが。
一方で、内閣府が以前から問題提起しているのにほとんど注目されなかったのが紅麹である。YouTubeの北條先生が力説するように製薬と名前が付いているけれどもあれは食品加工会社で、食中毒事件であると指摘している。
いずれにしても、EUでは何年も前から問題視されていて規制、日本では政府機関がHPで注意喚起しているにもかかわらず死者が出るまで放置である。これは何なんだろうと思う。
厚労省が指針を出してすぐ、マーケットから9%チューハイが姿を消しつつある。そのうち2㍑の焼酎やウイスキーもそうなるかもしれない。
YouTubeの北條先生の動画は、更新頻度が多いのと参考となる内容が多いのでよく見るのだが、今回の「サプリメント依存症」はいまひとつ。内容が乏しい上に説明不足で、結果的に言いっぱなしの話であった。
「サプリメントを3種類以上飲んでいる人を、私は依存症と定義します」はいいのだが、知りたいのはサプリ依存症になるとどういう実害があるかなのだ。ビタミンBとCとミネラルのサプリを飲むと、どういう実害があるのか。
依存症に警鐘を鳴らすのはいいけれど、実害がないものに口出しするのは大きなお世話である。先生の大好きな「科学的な実証・根拠」でいえば、神頼みに科学的裏付けはない。しかし、毎朝神棚を拝んでいる人にどうこう言うのは科学ではない。医者だからといって声高に主張するのは勝手だが、それでどうするかは個人の自由である。
酒・タバコ・違法薬物、スマホ、テレビゲーム、ギャンブル等々で依存症が問題となるのは、第一に人体に有害であること、そして経済的に負担が大きいことである。それらは社会的に悪影響を及ぼす。
依存症に陥った人間が時間をそればかりに使うことにより生産性が落ちることも問題ではあるが、それは社会的な問題とはいえない。活字中毒になる人の稼ぎが少なくても、それは個人の自由である。
北條先生としては、小林製薬の紅麹が問題になっているので便乗したのであろうが、先生の動画によればあれはそもそも食中毒なのだから、依存症に関連付けるのは無理筋である。食中毒を避けるため食べるのをやめましょうでは、食中毒になる前に飢え死にである。
動画をみる限り、サプリメントに頼ること自体を問題としているようだが、もともと食品なのだから、薬効(薬理効果)もないかわりに実害もない。摂りすぎを問題とするのなら、水だろうがコメだろうが中毒になる。
依存症を問題とするならサプリメントより処方薬の方がずっと実害がある。すべての医薬品には薬効が証明されているが、同時に副作用も証明されている。連続して服用すれば当然副作用のリスクは大きくなる。処方された薬は必ず飲みましょうというのは、薬局の陰謀だと思っている。(少なくともケースバイケースである)
サプリメントに話を戻すと、もともとサプリは食品なのだから、サプリを摂りすぎるのと野菜を食べ過ぎるのに本質的な違いはない。腹八分目・偏食は控えましょうと言えば済む話である。
少なくとも、本人が飲んだ方が体調がいいと思って飲むのを、医師免許を持っているからといって指図しようというのは僭越である。こういうのを見ると、カネになれば何でもいいと思っている人ばかりだと改めて感じる。嘆かわしいことである。
[Apr 20, 2024]
北條先生のYouTubeは参考になることが多いのだが、今回のサブリメント依存症の動画は今一つ。サプリメントを飲み過ぎると実害があることを説明しなきゃ(ないのか?)。
2024年4月 最低体重83.2kg
2024年4月の最高体重は86.3kg、最低体重は83.2kgだった。3月との比較では、最低体重は0.3kg減って記録更新、最高体重が0.5kg増えた。1年前と比べると、ともに3~4kg減っている。
わずかな増減に一喜一憂しないように心がけているが、これだけ絞れると体が軽く感じる。3~4kg減っているということは、1年前の最低体重より現在の最高体重の方が軽いということで、かなりのシェイプアップである。
一方で気になることがいくつかある。ひとつは糖質制限がなあなあになっていることで、3年前に比べると糖質をかなり多く摂っていることは間違いない。
白米・うどん・ラーメンの悪の枢軸(w)こそ回避しているものの、暑くなって揖保乃糸をがまんできなくなってきたし、食パンの消費量も以前より増えている。糖質0麺を買うことはほとんどなくなった。
糖質制限も一種の偏食なので、糖質を避けることばかり考えているのもよくないと思うが、かといって野放図に食べていればリバウンド必至である。何よりも量を減らすこと。大量に食べなければ極端なリバウンドはしないはずである。
もうひとつの気がかりは、体調面で気になることがいくつか出てきたことである。今年はじめに立ちくらみを起こして、ちょっとびっくりした。いまのところ小康状態であるが、今度は三叉神経が痛む。
2年前に85kgを下回ってシェイプアップした時、帯状疱疹になった。帯状疱疹は体内に潜伏していた水ぼうそうウイルスが、抵抗力が弱まることにより再び動き出すことで発症する。
だから85kgを割り込んでいるいまも気を付けなければならないのだが、私の場合は患部が頭と顔だから、ウイルスがいるのは三叉神経である。折に触れて奥歯や耳が痛むのは、その後遺症かもしれない。
奥さんに言わせると「どこも痛くない人なんかいない」そうだが、私の場合特に具合が悪くなければどこも痛くないのが普通である。だから、どこか痛かったり苦しかったりすると、一気にストレスが高まる。
約三十年前、血糖値が極端に上がった時には、夜中1時間おきにトイレに行くようになった。これはまずいと医者に行くと「糖尿病です」。以来、糖質制限で薬が減るまで何種類もの糖尿病薬を飲まなければならなかった。
歳だからある程度仕方ないし、だましだまし付き合っていく以外にないが、極端な糖質制限をしにくいのもそういう心配があるからである。
2年前の帯状疱疹以来、折に触れて三叉神経が痛むことがある。歳だからある程度は仕方ないが、極端な糖質制限がしにくいのもこれが原因のひとつである。
2024年4月のアルコール摂取量は1日平均18g。引き続き1日20gの厚労省推奨レベルを下回っているのだが、最近気にしていることがある。
というのは、アルコールを減らせている大きな理由が、ビールを飲まずにノンアルコールビールを飲むようになったことなのだが、果たしてこれが本当にいいことなのかという疑問がふつふつと兆してきたのである。
カロリーというのは燃やすとどのくらいの熱量を発するかということだし、アルコール摂取量はエチルアルコールがどのくらいの分子量あるかということである。人体の中でどのように変換されているか完全に分かった訳ではない。
糖質でなく合成甘味料を摂れば、脳は糖質だと思って満足するし体は余計な栄養をとらなくてすむという理屈だが、本当にそうなのだろうか。
体に必要ないものであればそのうち脳も分かってきて、こんなもの食べたり飲んだりしても生きていくのに関係ないと思いそうなものだが、そうならない。ノンアルコールでも飲めばビールと同じように満足感が得られる。
ということは、カロリーがない=燃やそうとしても燃料にならないだけで、実は体内ではそれなりの用途に使われているのではないかと思うのである。
疑わしいのは腸内微生物である。腸内微生物にとって、例えば食物繊維にはカロリーはないが、これを分解して栄養にすることができる。牛が草食なのにあの体格を維持できるのも、腸内微生物が関わっている。
だから、ノンアルコールビールやダイエットコーラに含まれる人工甘味料も、腸内微生物には分解できるかもしれない。それにより「悪玉」微生物が増えるなんてこともない話ではない。この分野の研究は、まだまだ進んでいないのだ。
エチルアルコールは結局、水素と酸素と炭素の集まりだから、厚労省の言う通り悪いものなら、水だって食物だって悪くないとは断言できない。いずれにしても生物は、死に向かって不可逆的に進んでいく存在なのである。
ましてノンアルコールビールはエチルアルコールよりもっと高分子の、人工甘味料の集まりである。アルコール抜きで脳をだましているつもりで、体にとって実は有害という落ちは、ないとは限らない。
[May 11, 2024]
まだそれほど昔ではない時期、コレステロールは動脈硬化の原因でありできるだけ摂らないのが正しいと言われていた。その後、コレステロールの増加は原因ではなく結果であることが判明して、そういうことは言われなくなった。
それと同じような匂いを感じるのが、トランス脂肪酸絶対悪の風潮である。だから、マーガリンは避けてバターにすべきというのが現在の考え方だが、本当にそうなのかと感じている。
まず大原則として押さえておくべきは、脂肪(脂肪酸とグリセリンからできている)は人間の体内で合成されないので、外から摂取するしかないということである(必須栄養素といわれる)。糖が足りなければ筋肉や皮下脂肪を分解して作れるが、脂肪はそういう訳にはいかない。(皮下脂肪や内臓脂肪は中性脂肪で、もともと糖である)
そして、トランス脂肪酸が心筋梗塞その他の悪影響があるというのは欧米の調査結果であって、それらの調査が行われた国のトランス脂肪酸摂取量は日本の7~8倍なのである。
どんな栄養素であっても、摂りすぎが体によくないのは当り前である。例えば米国でトランス脂肪酸摂りすぎの原因となってるのはジャンクフードをはじめとする食べ過ぎである。トランス脂肪酸以前にカロリー過多で、だから肥満が多い。
必ず摂らなければならず、しかも摂りすぎでなければ、基本的にほとんど問題にならない。マーガリンをお菓子代わりに食べていれば害になるとしても、パンに塗るくらいはたいした影響はない。(アメリカではポテトチップやケーキ、ドーナツを大量に食べるので、結果としてマーガリンを1パック食べるようなレベルになる)
また、トランス脂肪酸は植物性油脂を加熱した場合にだけ発生する訳ではない。牛など反芻動物の体内でも発生するので、牛乳にもバターにも当然含まれている。
だから市販商品を調査した結果をみると、トランス脂肪酸が最少のマーガリンは、最大のバターよりトランス脂肪酸含有量が少ない。トランス脂肪酸を避けてバターにしたところで、マーガリンと変わらないというケースがありうるのである。
その意味では、パンには何も付けずに食べるのがいちばん体にいいことになるのかもしれないが、ひとつ注意喚起したいのは、体にいいと言われるEPA、DHAも脂肪酸であることは変わらないことである。
EPA、DHAは魚由来だから問題なく、トランス脂肪酸は植物由来だから有害だというのは、常識的に考えて成り立たないように思う。どんな栄養素であっても摂りすぎは毒であることは確かで、バランスよく食べていればマーガリンだからと気にすることもないと思っている。
[May 25, 2024]
ニ、三十年前は、コレステロールは摂らない方がいいと言われていた。いまの世の中ではトランス脂肪酸絶対悪の状況だが、しばらく先にはどうなっているか分からない。
2024年5月 体脂肪率19%!!・ラクトアイス
2024年5月の最高体重は86.0kg、最低体重は83.3kg。最高・最低とも4月とほとんど変わらないが、83kg台の日が2日から5日に増えたので、自分としては気をよくしている。
単純平均だと、3月が85.0kg、4月が84.9kg、5月が84.4kgである。一時的な「減り期」ではなく、確実にシェイプアップされているようでうれしい。走ってきた後には82kg台になることもある。
糖質制限を始めた頃、体重計に乗ると90kgそこそこなのでかなりびっくりしたことを覚えている。そこまで減ったのは20数年ぶりのことであった。それがいまでは85kgを下回るようになった。まだ2年しか経っていない。
さて、先月は何ヶ月かぶりにスポーツジムの体組成計に乗ってみた。今年3月の「減り期」以来はじめての測定である。
測定前は、きっと筋肉量が落ちてるんだろうなと思っていた。糖質制限開始後間もなく体組成計に乘った時、体重が落ちた分筋肉量も減っていて、結局体脂肪率はほとんど変わらなかったからである。
ところが今回は様子が違った。まず体脂肪率が19.0%である。糖質制限開始後だって、20%を下回ったことなんてない。かつては30%近かった。
驚いて結果を細かく見てみると、前回、2月に測定した時から体重は2.8kg減っている。一方で筋肉量は1.3kg増えている。脂肪量は4.2kg減である。体脂肪率が落ちるはずである。
そして、脂肪量の内訳をみてさらに驚いた。減っている脂肪量の大部分が体幹部で、3.4kg減って7.7kgになっている。体幹部とは腹回りと内臓脂肪で、8~9年前のデータをみると14kgとか15kgある。10kgを下回ったのも初めてであるし、昔の半分である。
これだけ数字が極端だと誤作動の心配もあるので近々もう一度測らなければいけないと思っているのだが、過去のデータをみると測定誤差があったとしても1~2kgで、体幹部の脂肪が落ちてきていることは確かなようだ。
いずれにしても、「減り期」は体重だけが減っているだけでなく、体質全体が改善の方向に向かっているようでありがたい。糖質制限とトレーニングは、それだけ効果があるということかもしれない。
アルコール摂取量は、1日平均18gと引き続き厚労省基準を下回った。20gを下回るのは昨年12月以来6ヵ月連続である。
体重が減ったからなのか酒に弱くなったからなのか、ワイン半分くらいで少し残るのがきついところである。とはいえ以前と比べると5分の1くらいしか飲んでいないので、夜中に起きてふらふらするくらいで済む。
スポーツジムで体組成計で測定したところ、体幹部脂肪量が急激に減っていた。数字が極端なので誤作動の可能性もあるが、内臓脂肪が減っているとすればありがたいことである。
先月、マーガリンについて少し書いたけれど、その後もトランス脂肪酸についていろいろ調べている。そこで出てきたのは、ラクトアイス有害説である。
不勉強で恥ずかしいのだが、アイスクリームと同じケースで売られているものの種類に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」があって、ラクトアイスには牛乳由来の成分がほとんど含まれていないことを知った。うかつなことであった。
ラクトアイスはアイスクリームの基準を満たしていないだけで、アイスミルクよりアイスクリームに近いのかと思っていたら、大間違いであった。ラクトアイスはコーヒーフレッシュにガムシロップを入れて固めたものらしいのである。
コーヒーフレッシュは出始めの頃からあまり使わない。常温保存できるというのがまず怪しいし、あれはサラダ油と同じ成分と知ってまったく使わなくなった。ところが、ラクトアイスも同じだった訳である。安いはずだ。
とはいえ、三四十年使われていて食中毒になったという話も聞かないから、特に害はないのだろう。コーヒーに油を入れるのも紅茶に果汁を入れるのもたいして変わらないという考え方もある。
とはいえ、個人的にコーヒーにサラダ油は入れたくないので、バイキングでもわざわざ牛乳を入れに行っていた。ところがラクトアイスはコーヒーが入っていない。コーヒーフレッシュとガムシロップだけなのである。
コーヒーフレッシュにせよラクトアイスにせよ、まっとうな原材料で作られているのであれば文句はない。例えばアーモンドミルクや豆乳で作っても表記はラクトアイスになるはずである。しかしあの値段からいって、そういうことはあり得ない。
サラダ油であれば菜種、大豆、とうもろこしが主な原料である。コーンマーガリンという商品もあったから、とうもろこしが使われているのだろう。しかしラクトアイスやコーヒーフレッシュはおそらくもっと安い油、パーム油が使われている可能性が大きい。
パーム油は熱帯のアブラヤシから作られる油で、石鹸やバイオ燃料の他、現地では食用として使われている。とはいえ、熱帯から消費地(日本やアメリカ)まで輸送しなければならないので、防腐剤や酸化防止剤を大量に使われているうえ、高温で処理する際にトランス脂肪酸が発生する。
森林破壊でプランテーションが作られ、そこで栽培されるので、環境破壊の元凶ともいわれなにかと問題の多い油なのである。とにかく安いので、ポテトチップをはじめとするジャンクフード、冷凍食品、外食産業向けなどに多く使われている。
まっとうな原材料を使っているのであれば、例えばアーモンドミルクから作ってますとか宣伝するはずであるが、それをしないということはおそらくパーム油である。得体の知れない油を乳化して甘くした食べ物を、あえて食べたいとは思わない。
コンビニとか観光地で売られているソフトクリームも、大部分はラクトアイスだそうである。店のどこかに表記されているのだろうが、そんなこと誰もいちいち確認しない。結果、冷たいだけのパーム油を食べていることになる。
健康にいいものばかり食べていても面白くないが、あえてよくない油を食べることもない。コーヒーフレッシュを使わないのだから、ラクトアイスも避けるのが筋の通った考え方である。冷たいものがほしいなら、かき氷を食べればいいのだ。
[Jun 8, 2024]
三、四十年前からコーヒーフレッシュは使わないが、ラクトアイスはコーヒーフレッシュと同じである。それを知ってあまり食べたくなくなった。
2024年6月 82kg台達成!!
2024年6月の最高体重は85.1kg、最低体重は82.7kg。最高体重は5月より0.9kg、最低体重は0.6kg減って82kg台を達成した。過去45年間でもっとも軽い体重になっている。
先月も朝計量では83kg台だったものの、ランニング後は82kg台という日もあったから、近いうちに朝計量でも82kg台になりそうだと思っていた。それにしても、少し前は92kg台でもうれしかったのに、82kg台である。
人間ドックを受けるようになってからの記録は残っているのだけれど、それ以前は整理して残っていない。記憶の片隅をたどると、就職して酒を呑むようになって10kg以上太ったと覚えているので、学生時代は70kg台、社会人になって80kg台だったはずである。
昨年時点ですでに学生時代以来44年ぶりの体重まで落として、今年は昨年からさらに3kg絞っている。体脂肪率が20%を割っているのは先月書いた通り。体に余分な脂肪が付いているのは荷物を持っているのと同じことだから、楽に走るために体重を絞るのはたいへん有効である。
糖質制限自体は引き続き「マイルド糖質制限」で、通常は白米・うどん・ラーメンを避けるようにしている。開始以来約3年が経過して、主食を食べないこと自体にそれほど抵抗はなくなった。
今年初め以来の減り期は、自分としては酒量の低下がかなり効いているように思っている。厚労省が言い出す以前から、体がきついので1日平均20g以内にアルコール摂取量を抑えるようにしていた。そうすると、自然と食べる量も減るのである。
先月のアルコール摂取量は1日平均18g、引き続き20gを下回った。これで、2024年上半期は6ヵ月とも20g未満で、厚労省基準を下回っている。厚労省も節酒は医療費削減につながるのだから、ノンアルコールビールくらいご褒美をくれてもよさそうなものだ。
以前は、酒を呑んだ翌朝は3~4kg体重が増えることが当り前だったが、最近はそこまで増えない。連日飲めば2~3kg違ってくるだろうが、1日開けるようにすれば1~2kg増えるだけで済む。その方が体も楽である。
毎日トレーニングした甲斐があって、82kg台という日が時々ある。しばらく前は92kg台で相当うれしかったのに、それより10kg軽い82kg台である。
3年半前に糖質制限を始めてから、糖尿病の薬が格段に減った。減ったというよりも、現在糖尿病の薬は飲んでいない。高脂血症薬のアトルバスタチンだけである。血液検査も毎月から2ヶ月置きになり、現在は半年ごとである。
その半年に1回が、7月はじめであった。以前は血液検査の前に節酒・減量を心がけていたけれど、最近は間隔が長いので少々感じがつかめない。6月下旬から、アルコールを控え目にして検査に備えた。
さて、検査前には朝食を摂らないというのが常識だが、現役の頃から朝食抜きだと体調が悪くなる。だからリタイア後は朝食を朝一番で食べて、昼を抜いて午後検査に行くことが多かった。昼抜きは意外とお腹も空かないし、体調も悪くならない。
ところが今回は、前の日の夜からしばらく食べなくても大丈夫という感触があった。なぜそう感じたのかよく分からないが、朝を抜いても問題ないと体が言っている。
家の夕食は午後4時である。診察開始の9時に受けたとしても17時間食事抜きである。現役時の人間ドックでも12時間くらいだったから、結構長い。でも、朝一番は避けて(手足口病とかが多いみたいだから)9時半過ぎに行ったのだけれど、腹が減って我慢できないという感覚はなかった。
これは検査後の話になるが、帰ってから19時間ぶりにお昼を食べたのだけれど、いつもどおりグラノーラと、パイナップルを乗せたヨーグルトだけしか食べなかった。これまでは2食分とまではいかないものの、1.5食分くらい食べていた。
さすがに朝食抜きの影響は避けられず、午後はだるくて仕方なかったけれど、間食しないで夕飯になったから、結果的に抜いた朝食分のカロリー・糖分は摂らなかったことになる。
採血してその場で分かるのは、空腹時血糖だけである。普段は約8時間、今回は約18時間食事抜きだが、血糖値は100。前回は99、前々回も99だからほとんど変わらない。体内で調節しているので、変わらないというのは悪いことではない。
さて、今回の検査は今年春の「減り期」以来初の血液検査である。今回の「減り期」で、体重は85kg台から82kg台に約3kg減少している。その結果、スポーツジムの体組成計測定で体脂肪率が20%を割るなど数値が格段に改善した。
内臓脂肪が落ちているなら、肝臓や腎臓関係も負担が減って数値もよくなっているかもしれない。そううまく行かないとしても、現状維持はしてほしいものである。
[Jul 6, 2024]
今月は「減り期」以来初の血液検査。体組成計の数値が格段に改善したので、どうなっているか楽しみである。
5月にジムの体組成計で測ったところ、結果を見てびっくりしたという話を以前書いた。体脂肪率19.0%、体幹部脂肪が7.7kgと、かつて見たこともない数字になっていたからである。
機械の誤作動という可能性もあるので、近いうちにもう一度測るつもりでいた。前回測定から2ヶ月経ったし、ジムも空いていたので今週水曜日に測ってみた。その結果が下表である。
今年の3月頃から「減り期」に入って、体重は前回、今回と減少している。ところが筋肉量、脂肪量、体脂肪率の数字は、乱高下というか、かなりの変動である。
5月は体重が落ちたのに筋肉量が増え、体脂肪率が大幅に低くなった。前回と今回の比較では筋肉量が減って脂肪量が増えているが、前々回と今回を比較すると筋肉量も脂肪量も減って体重も落ちている。これは、これまでの減量に伴う経過とほぼ同じ傾向である。
してみると、前回の結果はやはり誤作動というか異常値で、今回の方が現実に近いと思われる。それでも体脂肪率は20.4%でこれまでの水準からするとかなり低いし、体幹部脂肪量は9.0kgと10kgを下回っている。いずれにしても、過去十数年なかったことである。
メタボとか言い出して体脂肪率とか脂肪量とか細かく出すようになったのはここ20年くらいのことで、それまでそんなに大騒ぎしていなかった。確かに100kgもあるのは太りすぎだとしても、無理やり標準体重に落とす必要なんてそもそも根拠薄弱なのである。
体脂肪というと、トンカツの脂身のような状態を想像して、なるほどあれは健康によくないと視覚的に納得するけれど、実際には牛肉のサシとか豚肉でもヒレみたいなもので、筋肉の中に脂肪が多い少ないではないのだろうか。だからトンカツの脂身みたく明確に分かれてもいないし、測定のタイミングによって全然違う結果が出てくるのである。
普通に考えて、減量で絞れるのはまず水分なり脂肪であって、筋肉が短期間に2kgも増えたり減ったりするのはおかしい。電気的に測定して間違いないみたいな印象を与えるけれども、実際はさまざまな要因で増えたり減ったりするらしいのである。
だとすれば、測るたびに違う体脂肪率を気にしても仕方がないというのが常識的な考え方であろう。体脂肪率何%以下が正常とか言うのもおかしいし、はっきり言って星占い程度の信頼性だと思う方がよさそうだ。百歩譲っても、過去の推移をみて自分なりの目安にする程度のもので、他人と比べたり平均とか標準にはほとんど意味はない。
少なくとも、精神衛生上はその方が健全だし、体調がいい悪いなんて自分が一番よく分かる。気にするのは、体重と体温、血圧くらいでいいのかもしれない。
[Jul 13, 2024]
歯科のお医者さんは、面倒見のいいところに通っている。なかなか予約がとれないくらい評判がいい歯科で、虫歯の治療で間隔が1ヶ月開いてしまうのが玉に瑕だが、治療が終わっても数ヶ月ごとに検査してくれる。
昔から、人間ドックで血液検査やレントゲンを撮るよりも、定期的に歯の検査をしてくれればいいのにと思っていた。医師会は政治力が強く歯科医師会はそうでもないということだが、歯の検査が体同様に重要であることはいうまでもない。
4年前に糖質制限を始めたのはいろいろ不調になったからだが、その一つが歯の痛みだった。糖尿病が歯周病を招くことはよく知られていて、歯の衛生管理がよくないとインシュリンが効きにくくなって膵臓に負担がかかり、毛細血管に血液が回らなくなって歯周病になるという循環する関係であることが分かっている。
かぶせた歯冠の下が虫歯になって、その治療に半年以上かかったのだが、それ以降も定期的に診てくれる。今回は4ヶ月ぶりくらいだが、歯茎の状態を検査して、歯垢をクリーニングして、ときどきレントゲンを撮る。おかげ様で、糖質制限前のような不快な痛みはなくなった。
「歯茎の状態もいいですし、ていねいにケアなさっています」とのことで、出血箇所も少なく歯周ポケットも深くなっておらず、特に問題はなかった。ただ、利き手の側にあたる右下の歯をもっと気をつけて磨いた方がいいのと、歯の隙間に広い狭いがあるので、注意した方がいいそうだ。
「間隔が狭いところはSSSでいいのですが、隙間が目で分かるところはSを使った方がいいかもしれません。広いところに細かい歯間ブラシを使うと、きちんと汚れが取れないことがあります。」
デンタルフロスや歯間ブラシがどこのドラッグストアでも買えるようになったのは、それほど前のことではない。私の若い頃は、朝晩と昼食後に歯磨きするくらいでかなり几帳面と言われたのだ。もっとさかのぼれば歯磨き粉で、まさに缶の中に粉末が入っていた。
現代の歯磨きはクリニカなどフッ素化合物配合で、洗口液、デンタルフロス、歯間ブラシは誰でも使うありふれたものである。昔に比べると、世の中全般が歯に注意するようになった。テレビCMで「歯槽膿漏になると歯が抜けます」なんてやっていたが、いまや歯槽膿漏が死語で、歯周病でないと通じない。
半世紀前は「8020運動」といって、80歳で自分の歯が20本を目指しましょうと言われていたが、それもいまや当り前である。逆の意味で20本にならないよう気を付けましょうという使い方になるかもしれず、私自身あと13年でこれから8本抜くことになったら(そうすると20本になる)、かなり老化が進んだということになる。
歯科検診が終わったので、控えていたアルコールを解禁。今月は内科検診があり歯科検診があって、20日過ぎまでアルコール摂取量が少なかった。あと1週間で飲み過ぎないよう、注意しなければならない。
[Jul 27, 2024]