ランニング編 走ることが毎日の生活となってきたため、独立させました。
'24我孫子市新春マラソン10km 5ヶ月連続100km超え
1ヶ月に走る距離の1/6が一度に走れる距離 '24さかえドラムマラソン
2023年12月のランニング・経口補水液を試す
2023年12月に走った距離は169km。自己最長を更新、月間150kmを大きく超えることができた。
これまで最高が11月の132kmだから、一気に37km多く走ったことになる。昨シーズンは28年ぶりのランニングだったので月間100kmを行ったり行かなかったりしていたが、これはおそらく人生最長の月間走行距離である(歩きでは四国お遍路がある)。
今シーズンの目標はハーフマラソン挑戦で、2月のレースに向けて少しずつトレーニングしている。11月には栄町で実際のハーフマラソンコースを試走したものの、残り1kmで歩いてしまった。ふくらはぎが痙攣してしまったのである。
ふくらはぎが攣るのは、体力不足と水分不足である。体力不足を補うには練習するしかない。12月第1週の八千代ロードレース10kmまで軽めの調整にしたけれど、大会翌日からさっそく長い距離を練習した。
あとは水分補給である。本番では給水所があるので重い水を持って走る必要はないが、練習で道端にペットボトルを置くのも考えものである。
いろいろ考えて、百均でプラスチックの水筒150ccを買ってきた。中に入れるのは経口補水液OS-1。WEBによると、もっとも水分補給に有効とされる。
次週から週1回、4kmコース5周で練習した。水分補給はのどの渇きを感じる前というのが鉄則なので、3周して水分補給、4周で再び水分補給。ザックの肩に収納できるので、走りながらでも飲むことができる。
幸いに20km走ってもふくらはぎが攣るようなこともない。初回は遅めのLSDでタイムにはこだわらず、2時間40分かけて完走。2回目はラスト4kmを強めにして、2時間32分とタイムを縮めることができた。
4km練習コースは坂のない道を選んでいるので、本番でこのタイムでは走れないだろうが、ともかくハーフの距離を走り切る感触をつかめたのは収穫であった。
経口補水液の効果も確かめられてよかった。どちらかというとプレーンよりアップルの方が飲みやすかったので、シーズン後半に備えて300cc12本セットをAmazonで調達した。300ccならザックに付けて走っても、そんなに重くない。
[Jan 6, 2024]
経口補水液OS-1。長距離の水分補給には効果があるみたいです。
牛久シティマラソン'24 [Jan 8, 2024]
今シーズンのマラソン大会も、年が明けて2024年に入った。2023年12月に八千代を走った後は、1月8日に牛久シティマラソンにエントリーしている。
この大会は今年で第46回というから、かなり前からあったことになる。船橋に住んでいた頃は茨城県に行きづらかったが、千葉ニューからはすぐ近くである。牛久は筑波山の行き帰りに通る街で、家から1時間かからない。
エントリーしたのは5kmである。なぜかというと、10kmの制限時間が75分で、昨シーズンは75分以内で走れていなかったからである。秋の2つの大会で1時間9分台と10分台だから、いまなら10kmで申し込めたことになる。
誕生日が来ると67歳だし、もともと運動をしていた訳でもないので、無理は禁物である。だから「速く走るよりも楽に走る」ことをいつも念頭に置いている。とはいえ、走る以上はただ漫然とではなく、課題をもって走りたい。
5kmを走るのは今シーズン初めてなので、昨年の記録を上回りたい。しかし、がんばって走ったからといって必ずしもタイムがいいとは限らない。
暑いと息が上がるし、寒いと体が動かない。風や雨も大敵である。そして大会が開催される成人の日は、寒波がきて気温が下がるという予報である。昨シーズンこの時期に走っていないので、5kmとはいえ油断大敵である。
八千代ロードレースは5日前にゼッケンが届けられたが、牛久マラソンは年末年始なので2週間以上前に着いた。プログラムは普通の紙に白黒印刷だが、たいへん分かりやすい。参加費も3,500円と他の大会より安い。ありがたいことである。
2024年1月8日、いつも筑波山に向かうルートを走り、途中の牛久がこの日の会場である。駐車場はセントラル病院近くの生涯学習センター。会場までシャトルバスが運行される。
会場の牛久運動公園に着くと、すでに8時開始の開会式が始まっていた。横目で見ながら、更衣室兼休憩所の体育館に入る。
雨の中テントで着替えさせられた佐倉が例外なのであって、ほとんどの大会は雨天に備えて体育館など室内の待機場所を用意してくれる。そして、たいてい貴重品以外の荷物は置きっぱなのだ。
予想通り、体育館の中では参加者がそれぞれレジャーシートを広げて荷物を置いている。私もレジャーシートを用意していたが、まだ2階の椅子席が空いている。椅子の方が座りやすいので2階まで上がる。
身支度を済ませると8時半。スタートが9時15分なので座ってゆっくりする。下の様子がよく見えるので、みんなが出る時間に私もスタート地点に向かえばいいだろう。
県境を越えて牛久マラソンにエントリーしました。今シーズン唯一の5km戦です。
スタート/ゴールのゲートは住宅街の中。片側1車線を両側使うので2車線になるが、同時にスタート/ゴールできないのが難点である。だから、5kmと10kmがゴールしないと小中学生はスタートできない。
体育館から運動公園内を4、5分移動してスタート地点へ。後からスタートする5kmは10kmの後ろに並んでいる。例によって最後方に並ぶ。10kmの10分後が5kmのスタートである。
スタートしてしばらく住宅街を走り、右折してふれあい通りに入る。この通りは牛久旧市街とひたち野うしくを結ぶ幹線道路で片側2車線、帰りに対向の2車線になる。
2車線道路は以前も走ったことがあるが、新たに開発されたところは同じ2車線でも広い。ここはつくば学園都市の後なので、規格もつくば並みである。5kmエントリーは565人。雲一つないほどの晴天で風もないので、500人以上は走っただろう。
2車線使うにもかかわらず、早くも渋滞している。5kmは並んで走るお仲間ランナーが特に多いので、余計渋滞するのだ。そして、なぜこんな速いのに後ろに並ぶんだというランナーがハイピッチで追い抜いて行く。ぎりぎりにスタート地点に来たためであろう。
ふれあい通りをしばらく進むと、左折して学園西通りである。この通りは名前どおりつくば学園都市まで続く幹線道路だが、この大会のため通行止めにしているのだ。つくばマラソンもそうだが、このあたりは市民マラソンに理解がある。
学園西通りはもちろん片側2車線、ところによって3車線あるのでさらに広い。問題は、常磐線や国道6号と立体交差するので、意外とアップダウンがあることだ。この通りが後からできたので仕方がない。
学園西通りに入ったあたりが1km地点。掲示を見た時、まだ1kmしか走っていないのかと思った。渋滞したり抜いたり抜かれたりで結構疲れた。すぐ後ろの組が「6分45」と言っているので、そんなに早いペースではないようだ。
幸い、予報されていた強風はこの時点でも吹いておらず、どこも痛くない。ゆるやかなアップダウンを抑え目に走る。それでも、このあたりでは抜かれるより抜く方が多かった。
6号の立体交差を過ぎると、5km組は右側車線を走るよう指示される。少し先で折り返しなのだ。このあたりで「牛久市長 沼田和利」のゼッケンを付けた市長に抜かれた。軽やかな走りだった。後から調べると私より20若いから、まあ仕方ない。
折り返す頃には10km組がかなりの人数戻ってきている。引き続き5kmは右、10kmは左の指示がある。この先の第二折り返しが、5kmと10kmで違うのだ。そして、5kmの後続が数百m続いている。制限タイム50分なので、そんなにがんばって走ることもないのだ。
アップダウンは相変わらずだが、復路の方が楽に感じられたのは、学園都市に向かって少し登り坂だったのだろうか。第二折り返しの少し前が3km地点なので、あと少しと思ったからなのかもしれない。
牛久シティマラソンの参加者休憩室の体育館。普通のマラソン大会では、こんな風に待機室を用意してくれます。佐倉が異常。
第二折り返しを回ると、あとは運動公園まで戻るだけである。一度見た景色なので目が慣れている。後続はどのくらいいるんだろうと対向車線を見ようとすると、中央分離帯に倒れているランナーがいた。
すでに救護の4、5人に囲まれていたのは、私より10くらい上のシニアのように見えた。見た目はそうでも、もしかすると私と大差ないかもしれない。私も、無理は禁物である。
4kmの表示を過ぎて、左折してふれあい通りに戻る。このあたりで、先ほどから抜いたり抜かれたりしている男女ペアを抜く。女性ランナーの方がおそらくタイムが上で、男の方は飛ばしたりバテたりで安定しない。だから抜いたり抜かれたりするのだ。
ここで抜いた後はゴールまで追いつかれなかったから、自分なりにラストスパートできたということだろう。普段10kmを練習している効果かもしれない。
さらに左折して運動公園に向かう住宅街となり、前方にゴールゲートが見えてきた。走っている時は完走が目標だが、ゴールが見えたら後はがんばるだけである。今回は一度も時計を見ていないが、どんなものだろうか。
ゴールして時計を見ると32分台、意外とがんばった。1kmで6分45秒と誰かが言っていたので、今日はそれほどタイムは出ないだろうと思っていた。いずれにしても、正式計時は翌日にならないと分からない。
2日後にリザルトが発表されて、ちょっとびっくりした。グロスタイム32分10秒、一般男子60歳以上88人中48位である。ネットタイムが31分35秒。昨シーズン八千代の34分42秒だけでなく、30年前の33分16秒も上回っている。
普通のランナーなら当り前(むしろ遅い)だが、私には驚きのタイムであった。快晴無風のコンディションにも恵まれて、大幅に昨年を上回り、30年前の記録すら更新したのは我ながら上出来であった。
運動公園に戻ると、テニスコートに誘導され、ここで計測タグの取り外し・返却。そのままコートを横切って参加賞のタオル受け渡し。すぐ横でバナナの補給はうれしかった。その少し先で、ポカリ300ccのドリンクサービス。さらに体育館前で豚汁、流れがスムーズである。
たびたび引き合いに出すけれども佐倉マラソンとの違いは驚くほどである。参加費が倍ほど違うのに、スタートまでの待機場所から更衣室から、ゴール後のサービスまでまるで違う。
参加賞のタオルはほとんど同一規格である。どちらが倍高いんだと思わせるほどである。別に、プログラムやパンフレットをコート紙でカラーにしたり、広告宣伝にカネを使うこともないのだ。
体育館で着替えた後、小中学生のレースを見ながら歩いて駐車場に戻る。5km走った後の3km歩きは予想外にきつく、40分の予定が50分かかってしまった。レースが終わって歩いていると、突風が吹いてきた。
昨年の白井でも同じようにレース後歩いたのだが、それほどきついと思わなかった。1つ歳をとったということかしれない。明くる朝はかかととふくらはぎが少し痛んだ。
[Jan 11, 2024]
牛久シティマラソンスタート間近。ひたち野うしくの住宅街がスタート/ゴールで、スタート後しばらくは一戸建ての街並みを走ります。e-TAXのユニフォームが見えますが、出場者名簿を見ると龍ヶ崎税務署チームのようです。
休むのも練習のうち
今シーズンはハーフマラソンの完走が目標なので、距離を伸ばして長い時間走る練習をしている。
何しろ年寄りの冷や水なので、あまり根を詰めないように心がけている。けれど、日によってよく走れると感じる日と、そうでない日がある。走った後タイムをみても、その日の調子とタイムは必ずしも同期しないような気がする。
風が強かったり気温が高くてもいいタイムで走れることがあるし、快晴無風で手足も軽いのに終わってみるとタイムはそんなによくないこともある。練習間隔ともあまり関係ないみたいだ。
まだランニングを復活して2年目だし、その前は28年前である。若い頃も、体系的にトレーニング方法を教わったことがない自己流である。だから当り前かもしれないが、自分の体なのにまだまだ分からないことが多い。
そして、毎日走ったから体力がつく、心肺機能が上がるということでもないらしい。リタイアしたシニアは天気が許せば毎日だって走れるけれども、毎日走るとそれだけ疲労も蓄積するし、筋肉の回復も追いつかない。
WEBは基本的に現役世代の若い人達を対象としているので、そのあたりを説明した資料はほとんどない。「60代以上の人はこれまでの経験を生かして」と書いてあるくらいである。これまでの経験がないから教えてほしいのだけれど。
だから自分なりに試行錯誤するしかないのだが、いま感じているのは「休むのも練習のうち」である。調子がいい時、大会が近い時にトレーニングを休むと、調子が落ちるような気がするけれど、おそらくそれは違うのである。
トレーニングする時はして、休む時は休む。筋トレの日は筋トレに集中する。大会1週間以内は、疲労をためないことを最優先にする。60の手習いだが、まったく見当違いということもなさそうだ。
仮に中学高校の部活で陸上をやっていたとしても、そうした一生役立つ知識は得られなかっただろう。何しろその時代は、「練習中に水を飲むな。根性がない」と言われていたのである。
[Jan 27, 2024]
トレーニングも大切だが、休むことも大切。特に年寄りはやりすぎ注意で、休むのも練習のうちと考えた方がよさそうだ。
'24我孫子市新春マラソン10km
我孫子市はわが印西市の隣にある。市役所の最寄り駅であるJR木下駅のすぐ北が市境である。
こんなお近くに大会があるのに昨年参加しなかったのは、会場近くに駐車場がなく電車で行かなければならないからである。とはいえ、会場のあるJR湖北は木下から3つ目である。移動距離は歩きを入れても1時間以内である。
加えて、参加費が2,500円と格安である。会場が近くて参加費が安いとなれば、気軽に参加できる。RUNNETの参加者コメントをみると運営は相当手薄らしいが、募集人数は小中学生1,200、一般600の合計1,800人と小規模な大会である。
参加費が格安なのは経費節減に努めているからで、会場は市立中学校、コースは片側1車線の往復、給水は我孫子市特製の「あび水」。この水は我孫子市供給の水道水で、水道局のPR用なので市販されていない。
プログラムはWEBのみで、記録証はもちろんWEB発行である。参加賞はフェイスタオルで、うなぎのキャラクターが描かれている。参加賞があるのは一般参加だけである。小中学生の参加枠の方が多いから、参加賞の経費は大したことはない。
プログラムを印刷しないで経費が浮くのなら他の大会もそうすべきであるが、きっと宣伝企業との兼ね合いもあるのだろう。昨年の大会では運営に問題があったらしいが、今年はコロナ対応もなく、ゼッケン等事前送付で受付なしである。
それにしても、コースが共通する手賀沼エコマラソンは7,000円、我孫子市新春マラソンは2,500円と段違いである。エコマラソンは環境保護のためのファンドもあるのだろうが、本来は利用者の負担増ではなく経費節減で対応すべきと思う。
エントリーは10km。制限時間は80分なので大丈夫だろう。手賀沼エコマラソンは柏市・我孫子市の共催で手賀沼の南岸・北岸を走るが、新春マラソンは北岸の我孫子市域だけである。とはいえ、我孫子市側は同じコースである。
秋に一度、大会2週間前にもう一度試走した。コース半ばの五本松公園の前後と、ゴール近くの高台に登る場所でアップダウンがあるが、そこを除いては手賀沼沿いの平坦コースである。片側1車線を往復で使うが、参加者が少ないので大丈夫だろう。
1週前に、やはりお隣の鎌ヶ谷市でマラソン大会があったが、その日は冷たい雨だった。季節柄仕方ないとはいえできれば晴れればと思っていると、前日までの強風も収まって無風晴天となったが、なにしろ寒かった。当日朝10時、スタート時刻の気温は、2.9℃であった。
成田線は1時間に2本なので、早めに会場入りしなくてはならない。家を出たのは8時前、木下まで車で、成田線で湖北まで。そこから10分ほど歩いて会場の湖北台中学校である。電車から降りた数十人が会場まで歩くので、その後を付いて行った。
体育館が男子更衣室。おのおのレジャーシートを広げて、おなじみの光景である(しつこいが、何で佐倉はこれができない?)着替え中に地震があって揺れたが、誰も騒がなかった。避難するにも、一番安心できる場所である。
今月2走目のエントリーは、我孫子市新春マラソン。お隣の我孫子市で開催される大会で、参加費が2500円と昨今の大会の中では段違いにリーズナブルである。
交通規制が午前中だけなので、10時前後に次々とスタートする。1.5km親子と1.5km4年生は別地点からなので、10kmはバス停前からスタートする組では最先発となる。例によって後方に並ぶが、三、四百人の参加者なのでたいしたことはない。
この大会の募集人数は全部で千数百人。早く申し込まないとすぐ満杯になってしまうかと心配したが、意外とすんなりエントリーできた。
この日は勝田全国マラソン(参加者一万人以上)、館山若潮マラソン(数千人)があるので、コアなランナーはそちらに行っている。府中、藤沢、厚木など首都圏近郊でも大会があるので、あえて我孫子を選ぶ人は比較的少ないのだろう。
10分前にはスタンバイしたが、とにかく寒い。列の最後尾からさらに後方へ、ダッシュをして体を温める人が何人かいた。5分前、3分前、2分前とアナウンスがあり、号砲とともにスタート。
スタート地点は線だけなので、ネット計時はないようだ。「速い人は前に来てください」と注意があったが、スタートまで20秒ほどかかったので、細かい人は気にするかもしれない。私も、自己ベストかどうか微妙だったら、やっぱり気にする。
1km過ぎの五本松公園まで登りなので、慎重に走る。例によって後方に並んで飛ばして行く人達もいたが、五本松公園までには流れが落ち着いた。往路は2車線使えるので、混み合うことはない。五本松公園から先は下り坂である。登りで抜いた何人かに、下りで抜き返される。
この後しばらく平坦なので少しスピードを上げたいと思ったのだが、向かい風である。2日前まで突風だったのだが、この日も北西の季節風が少し吹いている。まあいい。折り返してから追い風になる。
気がつくと、並んでゆっくり走るペアもいなければ、ずっとしゃべり続ける耳障りなランナーもいない。こじんまりした大会も意外といいものだと思った。余計なことに気を取られず、自分の体調だけを心配すれば済む。
幸いに、息も上がらないし痛むところもない。向かい風で足が上がらないのはいつものことである。坂を下り切って進むと5kmの折り返しポールが立っている。20分後スタートの5kmには、さすがに追いつかれなかった。
今度は、前方からマイクの音声が聞こえてきた。「先頭走者が通過します」と言っている。私が3km走る間に、すでに6km走っているのだ。ここから先は左側車線のみで、反対車線は折り返したランナーが走る。
先頭を走って来るのは、黄色いユニフォームの中央学院の集団だ。駅伝部が総出で参加したのか、先頭集団から後ろまで十数人続いた。法政のユニフォームも見えた。彼らは5km15分で走るから、私の倍以上早い。
中央学院の後に、私と同じゼッケンを付けた一般参加のランナーが続く。すれ違うランナーを見ている間に天王台駅へのT字路を越え、水生植物園の横を走り、右カーブを曲がると折返し点である鳥の博物館である。
ここまで、後ろを振り返ることもしなかったし時計も見ていない。息の入り具合、体調をみながらマイペースで走ってきた。それでも、過去の大会では下位2割、悪くても1割くらいだったから、後ろにニ、三十人いるだろうと思っていた。
ところが、折り返しを過ぎると、私の後ろは100mほど誰もいない。係の人がランナーが来ないのを見計らって道路を横断しているくらいである。最後尾の救護車まで7、8人しかいない。1割どころか、下位2%を走っていたのであった。
会場の湖北台中学校。体育館を、更衣室・待機場所として用意してくれる。寒いのでたいへん助かった。
20分前に校庭に集合し、スタート地点まで引率される。信号の向こうになる。
折返して5km地点で時計を確認するつもりだったが、距離表示を見逃した(どうやら、掲示を出し忘れたようだ)。しかし、後ろに7、8人しかいないとなると、タイムよりバテて抜かれることの方が心配だ。体感では1時間10分ペースで走っているはずなのだが。
折返し後は追い風なので、少し楽になる。スタート直後から数十m先を走る男女ペアをペースメーカーにして走る。歩き出すランナーもいて、前を走るランナーとの距離は縮まったみたいだ。
この日の給水は、折り返し点すぐの1ヶ所。あび水500mlと分かっていたので、300mlの経口補水液を用意してある。500mlは飲み切れないし、持って走るのも重いからだ。
練習では10kmくらいだと走り終わって飲めば済むのだが、坂の前あたりで右足のふくらはぎに違和感。まだ大丈夫そうだが、念のため経口補水液で水分補給する。途端に汗が噴き出したから、やっぱり水分が足りていなかったようだ。
帰りの五本松公園の坂で、歩いたりスピードの鈍った何人かを交わす。ペースメーカーにしていたペアのランナーもここで抜く。抜いたり抜かれたりした同年配のおじさんもパス。この後抜き返されなかったから、それなりにラストスパートできたのだろう。
スタート地点を左に折れて、残り1km。このコース最大の難所である急坂である。さすがにスピードは鈍ったものの、歩かずに走り通すことができた。ここで限界のランナーも多かったようで、激坂の前後でさらに4、5人抜く。
途中の5km表示を見逃して、この日は時計を見ていない。しかし、ゴール前の電光掲示を見ると1時間8分を過ぎたところである。これはがんばらねばと思ってスパート。ゴール板では1分8分40秒くらいだった。
スタート地点には計測ボードが置いてなかったからグロスタイムのみの計測だが、それでも1時間8分台であれば今シーズンのベストである。八街落下生マラソンのネット1時間9分台を上回ることができた。
帰ったから正式計時を確認すると、1時間8分42秒だった。しかし順位は、最後方から数えてちょうど20位。年齢別でも57人中52位。順位を参加者で割った0.948は、昔のレースを含めてもっとも順位が大きい。小規模な大会だからこそ、みんな本気でレベルが高いのだろうか。
他人は関係ない、ライバルは過去の自分と分かってはいても、今期自己ベストなのに救護車まですぐというのは落ち込む。しかしよく考えてみると、次の栄町ハーフマラソンでも、同じようなレースになる可能性はかなり大きい。
栄町ハーフマラソンの昨年の参加者は798人。私の想定タイム(試走時)である2時間50分を超えてゴールしたランナーは十数人である。制限タイムは3時間半なので大丈夫そうだが、自分より後ろは数人というシチュエーションは同じになりそうだ。
その意味では、他のランナーを気にせず、自分の体と相談しながら走る練習になったかもしれない。いずれにせよ、天気もよく気持ちよく走れたいい大会でした。
[Feb 1, 2024]
スタート地点で10分ほど待機。何しろ寒いので、ウォーミングアップでダッシュする人が何人もいた。
参加賞のなまずタオルの他に、「あび水」がいただける。近くの湖北台採水場で採水し、高度浄水処理したそうです。
2024年1月のランニング 5ヶ月連続100km超え
2024年1月に走った距離は160km、昨年9月から5ヶ月続けて100km以上になり、2ヶ月続けて150kmも超えた。
12月の169kmには及ばなかったが、そこそこがんばった。12月より少なかったのは1月に2度マラソン大会があり、大会直前は軽めの練習で調整したためである。昨年1月は68kmだったから、倍以上に増えている。
幸いに、足腰に違和感はない。20km走った時、奥さんに「小さくなって帰ってきた」と言われ心配したが、栄養補給してゆっくり寝たら翌朝には元に戻った。もうすぐ67歳だから、無理は禁物である。
トレーニングの甲斐あって最近は10kmは特に問題ないが、20km近く走るといろいろある。まず足の裏が痛み、背中から始まって全身が堅くなる。次に来るのがふくらはぎの痙攣である。
だから最近は、足の裏に違和感を感じたら、すぐに経口補水液で水分補給する。なるべく10km超えるまで飲まないようにするが、感じた時にはもう遅いという説もある。
全身が固まるのは、両腕が振れなくなるので気がつくけれど、よく考えるとその少し前から背中に違和感がある。おそらくこれも水分不足が原因なので、早めの水分補給で対応するしかない。
20km走ると「小さくなる」のは、自分では気づかないが体内の糖分が枯渇して起こるのかもしれない。それが原因だとすると栄養補給が必要となるが、ハーフで途中に補給というレースも少ないので、自分で対処することになる。
考えてみれば、3時間あれば速い人はフルマラソン走れるのだから、栄養補給が必要になっておかしくない。もう本番まで2週間なので長い練習は控える予定だけれど、そのあたりも考えながらレースに臨みたいと思っている。
[Feb 6, 2024]
長距離走る場合、適切に水分補給することが大切である。栄養補給まで必要かどうか、いま考えている。
1ヶ月に走る距離の1/6が一度に走れる距離
ランナーズに書いてあったのだが、1ヶ月に練習で走った距離の1/6が1度に走れる距離だそうだ。
だとすると、1ヶ月に100km走ってなかった昨シーズンは、10km走るのが精いっぱいだったのもうなずける。今シーズンは150kmまで距離を伸ばしたから、ハーフマラソンでも何とかがんばれることになる。
確かに、今シーズンになってから10kmの大会に出るのにそれほど緊張しなくてすむ。慣れてきたのもあるだろうけれど、練習で普段走っているから、走り切れるか不安に思うこともなくなった。
ハーフマラソンとなると、21kmをそう何度も練習できないし、年金生活者とはいえ時間的制約もある。だから、その6倍の距離を毎月走っていれば大丈夫という目処を示してもらえると、安心できる。
こうして何度もマラソン大会に出るようになって、参考書を読んだりYouTubeを見て研究している。それによると、ただ走るだけでなく、インターバルトレーニングやビルドアップ走といった方法や、フォームとかストライドとか、いろいろ指摘されている。
ただ、ひととおりやってみたのだが、本番レースに近いタイムで走るのと、ゆっくり走るロング・スロー・ディスタンスが合っているようだ。「ゆっくりでいいから、とにかく距離を走る」のが、効果も感じられるし分かりやすい。
距離を走ると、レース半ばでバテてしまうのではないかという不安を少なくすることができる。そして心肺機能や足腰もそれなりに鍛えられるので、昨年と比べてかなりタイムがよくなっているのだろう。
一方で、ビルドアップ走やペース走、フォームを気にしていろいろ試すのは、若い人にはともかく66歳のじいさまには向かないようだ。何歳になっても改善できるという言葉尻は美しいが、改善するのと走れなくなるのとどっちが先かの話である。
週末は初のハーフ挑戦だが、コース自体は昨年も走っているし、今シーズンも2度下見で21km走っている。少なくとも目は慣れているはずだから、あとはトレーニングの成果である。6倍の距離を月に走っているので、何とかがんばれると思うことにする。
とりあえず、目前に迫ったハーフマラソンを完走することが差し当っての大目標である。考えてみれば、完走できないかもしれないという心配があるのは、久しぶりのことだ。
何しろ10km以上のレース自体初めてなので、まずここをクリアしなくてはならない。どの程度走れるかで、今後のスケジュールを決めようと思っている。
[Feb 17, 2024]
週末に初のハーフマラソンにエントリーしている。一度に走れる距離は1ヶ月に走った距離の6分の1だそうだから、月に150km走っていればハーフまでは大丈夫ということになる。
'24さかえドラムマラソン
いよいよ、今シーズンのメインイベント、さかえドラムマラソンである。
はじめに、ネットでも話題になっている参加者の減少について。プログラムには申込数をまとめていないが、参加者内訳を合計すれば分かる。昨年の参加者がハーフ952、10km542に対し、今年はハーフ891、10km493である。
ハーフで6.4%、10kmで9.0%減っている。募集がハーフ・10km合計で2千人だから、締め切りを伸ばしてもがらがらだったということである。差し出がましいが参加費収入を試算すると、55万円の収入減である。
栄町の人口は1万9千人しかいない。5年前より千人減っている。町は経費節減に努めているはずで、前年比収入減の影響は小さくないだろう。係員の謝礼を1万円とすると、55人分が不足することになる。
昨年の大会時に許容使用量を超えて公園トイレがパンクしたように、キャパシティとしては昨年の参加者でもオーバーである。だから参加者減は当の参加者にとってマイナスではないが、減りすぎて廃止が検討されないか心配である。
ちなみに、この大会は更衣室・待機所として町のふれあいセンター、文化ホールを開放してくれて、とてもユーザーフレンドリーである。スタート/ゴールが競技場でないこと、ネットタイムを計測しないことが嫌われているのだろうか。
さて、昨年10kmに参加した時から、次はハーフマラソンを走りたいと思っていた。10kmで何度も練習したなじみのコースだし、制限タイムが3時間半とハードルが低い。3時間を超えてゴールする選手も何人かいる。
昨シーズンもハーフのコースで何度か練習したが、21km通しで走ったのは2023年11月が初めてである。ところが、まず足の裏が痛み、肩と背中が痛み、とうとうふくらはぎが痙攣した。残り1kmは歩いたり走ったりになってしまった。
その時のタイムは3時間を超えていた。それでも制限タイムにひっかかることはないが、できれば多くの大会で採用されている3時間をクリアしたい。その後の練習で長い距離を増やしたこともあり、新春初ランの試走では2時間50分で完走することができた。
2月18日日曜日、2週前に雪が降って心配したが、その後に暖気が来た。金曜日まで続いた暴風もおさまって、冬とは思えないうららかな陽気である。
昨年は河川敷の特設駐車場に止めたけれどガラガラで、その割に帰りのバスは満車になるまで発車しない。だから会場近くの駐車場に行ってみた。スタート2時間前に着いたら、まだ若干の空きスペースがあった。
会場のふれあいセンターに行くと、文化センターの観覧席で休むことができる。ここで、スタートまでの待ち時間を過ごす。30分前になったので、外に出て準備体操をしていると、「ハーフの選手は召集所に集まってください」とアナウンスがあった。
ハーフのスタートは9時半である。最低気温がそれほど下がらなかったので、上はランニングシャツ1枚で下はランニングパンツである。リュックには、経口補水液とゼリー飲料を用意してある。
2時間も何をして時間を潰そうと思っていたのに、あっという間にスタートである。約800人参加で2車線使えるけれども、スタートラインを越えるまで40秒ほどかかった。
さかえドラムマラソンは今年はハーフに挑戦。今シーズンのクライマックスであり、がんばりたい。
昨年とはスタート時刻・スタート順が変わって、ハーフ→5km→10kmの順にスタートする。昨年は3レースのランナーがコース上で重なってしまう不具合があったけれど、今年は5kmを早くスタートさせるので重なっても2レースである。
ハーフは10kmとのスタート差が50分から30分に縮まったが、私の場合追いつく心配はない。心配するとすれば20分後の5kmに追いつかれないか。共通するのは3.5kmまでだから多分大丈夫だが、スタートまでのロスタイムがどれくらいあるかによる。
もし抜かれたとしても、序盤は極力控えなければならない。5km地点の給水所を過ぎると、かなりの傾斜の坂道を登る。そしてその分だけ下る。前半戦の難所である。
参考にするのは、タイムではなく息の入り具合である。息がはずむようでは速すぎで、心拍数にして120を超えている。できれば深呼吸できるくらいの息遣いで、肩の力を抜いて楽に走らなければゴールまでもたない。
われながら軽快に田舎道を走る。3.5kmで5kmレースと分かれるまでもうすぐというところ、これで大丈夫だと思ったとたん後ろから自転車が来た。「先頭走者通りまーす。左に寄ってください」
交差点まで20mくらいで抜かれた。先頭集団の5、6人は素人離れしたスピードで、どうやら順天堂チームらしい。まあこれは仕方ない。コースが分かれて1.5kmほど走って5km地点、給水所である。
ここまでも1kmごとに距離表示はあったものの、あえて時計は見なかった。息がはずんでいないので遅めのペースだろうと思ったら、なんとここまで36分01秒。スタートまでのロスを勘案すると、35分台前半で走っている。
「こりゃ速すぎだよ」と独り言。練習だって、こんなペースでは走っていない。給水は左にスポドリ、右に水。水だけとって補給。紙コップ4分の1しか入っていないので、喉を潤す程度にしかならない。(これが後半に響いたか)
そして難所の坂。ゆっくり登ってゆっくり下る。杉本アナウンサーの菊花賞実況のようだ。この朝は右ひざに違和感があって、直前に走り込み過ぎたかと心配になったのだが、幸いどこも痛くない。
登り坂下り坂を終えて、しばらく平坦路である。昔は利根川の流域だった地域で、いまはスーパー堤防ができて水田地帯である。5kmまで自分としてはハイペースなので、若干抑え目にする。このあたりで、視覚障害の伴走付きランナーに抜かれた。
我孫子マラソンのように、前後左右誰もいなくなるかと心配したのだが、意外と近くにランナーがいる。前方から下がって来るランナーがよく見えるので、無理しない程度に抜く。
利根川を渡る鉄橋が見えてくると、国道408号が間近い。ここは国道に入らず、田舎道をVの字に曲がって方向転換。今度は進行方向右手に工業団地が見えてくる。
工業団地入口付近が10km。再び時計を見ると、1時間12分。10kmレース並みのペースだし、5kmから10kmまでも36分台である。無理していないはずなのに、体は軽快である。これは、予想タイムを大幅に上回れるかもしれない。
普段の駐車場は、模擬店の出店となる。100円の補助券が付くけれども、子供連れでない限り妙味はない。
ふれあいセンター入口にFINISHゲートが置かれる。最後の登り坂が厳しいが、それよりもネットタイムの計測がないのが寂しい。
ここから工業団地内を周回する。このコースに折返しはないが、ほぼ中間であり折返し的な位置づけになる。
この工業団地は面白い配置で、いちばん水田寄りは農家が並び、一車線の道路をはさんで国道・利根川側に工場・倉庫が並ぶ。マラソンコースはちょうど農家と工業団地の境い目である。後方集団のせいか、すでに規制が終わって車が入ってきている。
工業団地から堤防まで若干の坂があり、登り切ると堤防上に給水所が設けられている。ここまで予想以上のハイペースで時間があるので、念のためトイレに行っておく。仮設トイレが3、4台用意されている。
トイレを過ぎると、水とスポドリの給水である。ここでも水を補給。ただ、ここではそれほど水分が足りないとは思わなかった。それよりも、国道356号の歩道を走るので、舗装道路よりかなり走りにくい。それは、試走でも分かっていたことなのだが。
工業団地の周回を抜けて水田沿いの道に戻ると、前方の景色が開ける。このあたりで微妙に体調が変化する。まず気づいたのは、トイレ休憩時の数十秒で抜かれたランナーに、かえって差をつけられたことである。
そして、両肩から背中に違和感。周りに人がいないので、腕をぐるぐる回して調整するが、腕が真上まで上がらない。これは、水分不足の兆候である。リュックに付けた経口補水液、続けてゼリー飲料で栄養補給する。
その時は改善したような気がしたが、それほど長続きはしなかった。前半の軽快さが嘘のように足が重い。それでも、運動公園付近の15km地点を通過したのは1時間51分10秒。この5kmは38分台だから、そんなに極端には落ちていない。
水田を右左に進む道が、意外と長い。加えて、かなり強めの向かい風が吹いてきた。もしかすると、前半足が軽かったのは追い風だったのかと気づいても、もう遅い。
水田の向こうにゴールが見えるのに、まだ6kmある。格子状に走る舗装道路を行ったり来たりすると、最後の給水所になる。喉が渇いて、水をコップ2杯いただく。後続がいないのを確かめて、3、4回屈伸運動する。
給水所からすぐ左折して約2kmの直線となるが、ここに入った時にはすでに体調がおかしかった。水を飲み過ぎたのか、お腹がガボガボして腰が痛い。ランニングパンツを少しずり下げる。肩と背中の違和感はますますひどい。
1月の試走時にはこのあたりからラストスパートしたのだけれど、歩かないだけで精いっぱいの状態である。18kmの表示を見て、あと3kmがんばれと自分に言い聞かせる。でも、実測距離はハーフより数百m長いんだよな。
スタート15分前になると、ランナーは召集所に集まるようアナウンスがある。最後方でよければ、直接スタートに並んでも大丈夫。
互い違いに出てくる、10kmとハーフの距離表示を見ながら、必死に前に進もうとするけれども、足が上がらない。ヒザの裏あたりが縮こまっているような感覚だ。でも、ここで歩いたらまだ先は長い。遅くてもいいからがんばろうと思った。
がんばるで思うのは、このレースではコース監視員に注意しているのか、みんな「がんばれ」と声をかけてくる。こっちとしては十分がんばっているつもりだし、他人に大声で怒鳴られたくない。(もちろん、それが励みになる人もいる)
昨年のこのレースで、レース終盤で倒れたランナーがいて(フルマラソン男子60歳以上、YouTubeに動画あり)、心臓マッサージとかいろいろ必要だったらしい。むやみにがんばらせるのも考えものだと思う。
その点で救いになったのは、残り1km付近にいた監視員の方が「大丈夫ですか」「ゆっくりマイペースで」と声かけしていたことである。私も「大丈夫?」と声かけされたので、右手を上げて挨拶した。
残り1kmは序盤で右に折れた交差点を左に折れる。腕時計を見ると、2時間34分47秒。この5kmが、43分以上である。5km8分ペースは維持するつもりで練習してきたのに、予想以上のバテ方である。
15kmまでは5km36~38分台で走っているので、一気に5分以上タイムがかかっていることになる。こういうことがないように練習しているのに、情けない。しかし、足が重いのはどうしようもない。タイムはともかく、目標を完走に切り替えざるを得ない。
残り1kmを過ぎてからは、歩こうか歩くまいかずっと考えていた。最初に試走した時と同じである。せっかくここまで走ったのだから、何とか歩かないでゴールしようと思った。それでもペースは極端に落ちて、ゴール間際で5人ほどに抜かれた。
ゴール前の坂でいよいよふくらはぎが攣ったが、最後まで歩かないで何とかゴールにたどり着く。ペットボトルの水をいただき、石垣に座り込んで息が落ち着くのを待つ。こんなにバテたのは、試走を含めて初めてである。
ようやく息が落ち着いたので、すぐ横の完走証発行所まで進む。「お名前に間違いありませんか」と訊かれたのに、完走証に目のピントが合わずに答えられない。
出力された走破タイムは、2時間46分29秒。途中までのラップタイムからすると後半バテバテなのは明らかだけれど(最後の6km余に55分かかっている!)、とにかく試走時の2時間50分は上回れたので、初ハーフマラソンとしてはよしとしなければならないだろう。
ちなみに順位は、ハーフマラソン完走者772人中730位、60歳以上男子134人中122位。順位を参加者で割ると0.946で、過去もっとも下位だった我孫子マラソンの0.948と似たような成績だった。
それでも、ゴール間際まで近くにランナーがいたので、それほど心細い状況にはならなかった。さすがにその夜は肩も背中も足も痛んだが、一晩寝たら痛みは引いて、軽くジョギングできる程度に回復した。このあたりは日頃のトレーニングの成果かもしれない。
[Feb 22, 2024]
もちろん最後方からスタート。スタートラインまで40秒ほどかかった。
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