せいうち・・・セイウチ科セイウチ属の肉食獣で、北極圏に生息する。体重は成獣で500kgから1200kgに達する。最初は減量日記で始まりましたが、日々は移ろい、リタイア生活の徒然日記になりました。
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31最も過激な夏    32断水恐怖症    33酒は長い友達    34じん帯損傷!?
35人間ドックで考えた    36仕上げの2週間    37カップヌードルTimeCan
38週休0日    39月月火水木金金    402011年の野望   


サラリーマン生活で最も過激な夏 ~せいうち日記31

ばたばたしている間に、いつのまにか8月も残りあとわずか。今年の夏の忙しさは格別で、6月の初めに沖縄に行ったきり連休すら取れない(それでも、奥さんには「土・日休んでるでしょう?」と言われてしまうのだが・・・)。そして、WSOPに行けなかった6~7月に続く第二のピークが今週から始まるのであった。

今週後半に一泊二日で東北。来週は四国と関西一泊二日。さ来週は中部一泊二日。もしかするとまだ続く可能性もあるが、とりあえずここまでは確定している。なぜこうなるかというと、人は減ったのに仕事は減らない(むしろ増えている)からである。あまり細かいことは言いたくないけれど、正直なところやってられないよという感じである。

決められた夏休みを消化することは絶望的で、ラスベガスはおろかマカオに行くこともできそうにない。今年はどこか新規開拓を、という新年の目標などはとんでもない話になってしまった。おそらくこんな状況はサラリーマン生活で最後だろうから(そうあってほしいものである)、思い出になるだろうと思って無理しているのである。

そんな訳で、ウィークデイは無事出勤することだけを目標にやり過ごし、ウィークエンドは体力の回復を図るだけ、という日々が続いている。

体調の方はというと、いつも疲れているのでいいのか悪いのかよく分からない。出先で歩く距離はそこそこ長くて、1万歩歩くことも珍しくない(新しい携帯には歩数計もついているので)。けれどもスポーツクラブにはほとんど行けないし、プールに行っても夏休みで子供が多くて、運動量は落ち気味である。

最近気になっていることを一つあげるとすれば、いよいよ老眼が進んできたということである。若い頃は、小さな字の本を読むのが段々難しくなってメガネの度数をどんどん上げて行ったのだけれど、最近は近くのものが見えづらくて、メガネを外して小さな字を見るようになってしまった。もしかすると、ハードスケジュールと関係あるのだろうか。

そんなこんなで、この夏はともかく無事に過ごすことだけで精一杯ということになりそうである。

[Aug 25, 2009]

薩摩豚の角煮で一杯。今回はスーパーを回る気力がなく、ホテルの近くに飲みに行きました。


断水恐怖症 ~せいうち日記32

長いこと、少しばかり不便な思いをしてきたことがあったのだが、このところのハードスケジュールがきっかけとなって克服されつつある。

それは、飛行機や山登りなど、簡単に水分補給ができないようなシチュエーションにおかれると、過剰に飲み水を確保しようとすることである。山行の際には、通常想定される分量に加えて2リットルのペットボトルは余分に持って登っていたし、たった1、2時間の飛行機でも500のペットボトルを持たないと心配でいられなかった。

「断水恐怖症」とでも名付けられるような、一種のパニック症候群である。普段、通勤で1時間半かけているのに妙なことといわざるを得ないが、これにははっきりとしたきっかけがあって、それは、高校生の時の林間学校であった。

浅間山の近くに、みずのとやま・かごのとやま(水ノ塔山・篭ノ登山)という2000mくらいの山がある。いたって普通の初心者向けの山である。そしてこの山を登った時に、たまたま水をあまり持っていなくて、しかも午前中の早い段階ですべて飲み尽くしてしまったため、午後一杯たいへんに苦しい思いをしたのである。

以来、どんな時でも、水がなくなることを極端に恐れるようになった。山登りに2リットル=2kgの余計な荷物を持つと大変な負担になるのだけれど、水がなくなるという不安の方が大きかったのだ。

そして飛行機である。飛行機に頻繁に乗るようになったのは、大阪に転勤になってからのことであるが、ちょうどその頃、JAL123便という帰省した東京出身者が仕事場の大阪に帰る指定便ともいうべき飛行機が、墜落したのである。この事故以来、非常事態になるとスチュワーデスも飲み物を持ってこない。自分で水分を確保するしかない、と思い込んでしまった。

その後今日に至るまで、搭乗前に飲み物を買って用意しておくというのがマイルールになったのである。とはいえ、水平飛行に移れば飲み物のサービスは回ってくるし、ほとんど1口か2口飲むだけでほとんど残してしまうというのがいつものことで、いい加減にやめたいなあ、やめられないかなあというのが本音ではあった。

そして、最近のハードスケジュールである。週に2回飛行機出張なんてことが頻繁になってくると、なんだか通勤も飛行機出張も同じような気がしてきた。そこで、先日意を決して何も持たずに飛行機に乗ってみたところ、全くパニックは起こらなかったのである。

長いこと、少しばかり不便な思いをしてきたことがあったのだが、このところのハードスケジュールがきっかけとなって克服されつつある。

それは、飛行機や山登りなど、簡単に水分補給ができないようなシチュエーションにおかれると、過剰に飲み水を確保しようとすることである。山行の際には、通常想定される分量に加えて2リットルのペットボトルは余分に持って登っていたし、たった1、2時間の飛行機でも500のペットボトルを持たないと心配でいられなかった。

その時は心が弱くて、帰りの便ではやっぱりペットボトルを買ってしまったのだけれど、先週の出張では遂に、行き帰りとも水を用意せずに通すことができたのである。正直なところ、このままずっと直らないのかもしれないと思っていたので、思っていたので、大変うれしい。ハードスケジュールもしんどいことだけではないのだなあ、とちょっと思った。

[Sep 8, 2009]

酒は長い友達 ~せいうち日記33

昔、「髪は長い友達」というCMがあった。髪という漢字が長と友から出来ていて、右上の「彡」が抜けていく髪の毛を示しているという内容である。私についていえばこのところめっきり髪が薄くなって、長い友達ともお別れの時間が近づきつつあるようだ。(どうやら、糖尿病の薬には男性ホルモンの成分が含まれていて、そのせいもあるらしい。)

髪は致し方ないとあきらめられるけれど、やはり三十年以上お付き合いしてきた長い友達である「酒」が、いよいよ飲めなくなってきてしまった。こちらの方はまだまだ名残り惜しく思うので、なんとか細々とお付き合いしたいと考えている。

若い頃は、キャパシティを上回る量を摂取して、翌日ひどい二日酔いに苦しむということが数え切れない位あった。それでも、酒をやめようと思うのは翌日の昼過ぎくらいまでのことで、それ以降は忘れてまた飲んでしまうのであった。そんな時分から飲まなければ飲まないでいられたので、飲みすぎではあってもアル中ではなかったと勝手に思っていた。

ところがこのところ、飲んだその夜のうちに眠れなくなるのである。これは苦しい。苦しい上に、胃腸もつらい。結局のところ睡眠導入剤とか胃腸薬を夜中に飲むことになるが、これもまた頭痛を招くことが多い。家の奥さんには、「中川大臣のようだ」と言われてしまう。まあ、酒も薬もレベルが(質も量も)違うとは思うが、体に良くなさそうなのは確かである。

そんなこんなで、飲むと後でつらくなるので、あまり酒に手が伸びないようになりつつある。飲むとしても、発泡酒とか果汁入りチューハイが大部分で、それでもあまり不満を感じなくなってきてしまった。貯蔵庫にはもう1年前からとってあるワインもあるし、沖縄に行ったときの泡盛も、新潟に行ったときの久保田千寿も、まだ残っているというのに。

ところで、昨年の秋分の日に始めたバナナダイエットは、世間の流行り廃りとは別に、まだ続けている。朝はバナナとシリアル、昼は弁当orサンドイッチ、夜だけが普通の食事というパターンで1年間過ごしてしまった。体調も体重もほとんど変わらない。ただ、酒が飲めなくなり髪が薄くなっただけである。

[Oct 20,2009]

じん帯損傷!? ~せいうち日記34

「ここ、斜めに線みたく見えるでしょ。ヒビまでは行ってないんだけど、じん帯にかなりダメージがあるようですね」

X線撮影のプリントアウトを見ながら、先生は言った。おお、じん帯といえば、よくNFLの選手が痛めるところではないか。なんだか、すごく大層なケガのようだけれど、実際はそれほどでもない(もっとも、本人にとってはかなり辛いのだ)。

「何か、すごく堅いもの噛んだ記憶ありませんか?」

そう。私の痛めたのは歯なのである。しばらく前から何かのはずみで、前歯がぐらっと来ていた。露骨にぐらぐらするという訳ではないのだが、前歯で強く噛むと、そのまま歯が前に倒れてしまうのではないかと思えるくらいに感じる。痛むことは痛むのだが、それ以上にそのまま前歯が倒れてしまうのではないかという恐怖感がたまらないのであった。

以来、なるべく前歯では噛まないようにしていたのだけど、そううまくは行かない。長いものを噛み切るには、やっぱり前歯が必要なのである。そんな苦戦を見ていた奥さんから、さっさと医者に行くように言われていたのだけれど、歯医者マターではないような気がして(多分年のせいなんだろうと)、放っておいたのである。

しかしいつまで経っても直らないし噛むたびにこわがるのも何なので、とうとう先週末に歯医者を予約して診てもらったところ、そういうことなのだそうである。歯にもじん帯があるとは知らなかったが、骨と組織をつないでいるのがじん帯なので、体中にじん帯はあるのだろう。骨折までにはいかなかったが、それに近い衝撃があったということらしい。

つまり、もしかしたら歯が折れていたかもしれないところが、そこまで行かずに歯のじん帯を痛めたということであろう。これは、まだまだ体が柔軟に対応していることを喜ぶべきか、あるいは衝撃そのものに弱くなっていることを悲しむべきか、いずれにしても虫歯以外で歯医者さんのお世話になるのは初めてである。

俗に、年を取るとまず目に来て、次に歯だそうである。目はとっくの昔に老眼で、今度は歯である。実はこのまま前歯が抜けたらどうしようと、ちょっとだけ心配していた。インプラントとかさし歯とかいろいろな手当ての仕方があるようだけれど、いずれにせよ年だから、そろそろそういうことがあってもおかしくはないのであった。

とりあえず、じん帯を痛めた前歯を、隣の歯に接着剤で固定している。はっきりしないもの言いを「奥歯にもののはさまったような」と言うが、前歯にものがはさまるのも結構つらいのでありました。年内一杯は、歯医者通いが必要になりそうである。

[Dec 7, 2009]

人間ドックで考えた~ せいうち日記35

ここ十年ほど、毎年人間ドックを年末に受けている。そもそもの発端は、年末年始に暴飲暴食してしまうため、その前にダイエットをし体調を整えて、少しでもいい数値を出そうという目論見であった。ところが昨年は、とうとう12月までハードスケジュールが続いたため、結局普段のままで他には何もできずに人間ドックの日を迎えることになった。

体重計には、しばらく乗っていない。その上最初の採血で下手な看護婦に当たって血が採れず、「水を飲んできてください」と言われてますます不利(?)になる。参ったなあと思いながら計量に臨んだら、考えていたほど増えていなくて、いつもの年と比べて3kgほど多いだけだった。

(水を飲むと血管が出てくるらしい。後で採血した看護婦さんはあっさり採れたので、そういう問題ではないような気がしたが。)

一通り検査が終わって、生活指導という項目になる。メタボリック・シンドロームが注目されるようになって、こういう検査が加わったのである。難儀なことであるが、仕方がない。例によって太りすぎだと言われるんだろうなーと思いながら、順番を待つ。個別にブースに呼ばれて、指導士さんは若い女性。手元にはキーボードがあり、ディスプレイがこちらを向いている。

「摂取カロリーが消費カロリーよりも多くなければ、太らないんですよ。○○さんの場合は、・・・少なくとも15kgくらいは減量したいですね。まず、カロリー計算してみましょう。普段、朝は何を食べていらっしゃいますか?」

コーンフレークを少しと、バナナを1本。あとはコーヒーで砂糖は入れません。」

「それですと・・・400kcalくらいですね。お昼は、外食ですか?」

「家から弁当を持って行きますので、おそらく500kcalくらいだと思います」

「(問診表を見ながら)お酒を週に1、2度ですか。夕食はかなり量を取られるんですか」

「まあ、カレーライスだとお代わりしますが、ほとんど毎日家で食べますので、アルコール入れてもせいぜい1500~600kcalというところかと思います」 「それですと、太らないんですが・・・」

そうなのだ。ここしばらくそういう気がしていたのだが、最近は、少々食べ過ぎてもそんなに増えないし、ダイエットしても全然減らない。年とともに基礎代謝が少なくなる一方で、飲み食いできる量も減っているので、徐々に高値安定してしまったようなのだ。

考えてみれば、昨年で結婚25周年。結婚後1年でいまのウェイトになったので、四半世紀この体型ということになる。その後、健康診断などでいろいろ言われるので、人間ドックを目標に減量するのだが、15年くらい前まで10~15kgは楽に落とせたのに、5年前くらいから5kg落とすのがやっとという状況になった。

逆に考えると、25年前の体重を上回ることはなかったということである。標準体重とか人様と比べると恥ずかしい数字だけれど、脂肪だって体の一部、うまく付き合っていく他はないのである。結果が出るのは1ヵ月後。果たして、数値の方はどうなっているのか。おっとり構えていられるのは今だけなのだろうか。ちょっと心配である。

[Jan 5, 2010]

ハードな1年の仕上げの2週間~せいうち日記36

何度も書いているように、この1年間はサラリーマン生活の中で移動距離的にみて最も忙しい1年だった。それも、もう3月。4月になればおそらく環境も変わるだろうから(おそらく・・・)、最後のハードな月ということになるのかもしれない。

世間一般、仕事というのは年度ごとにやることが決まっているのが普通だから、これまで終わらせていない仕事は必ずこれから2、3週間のうちに片付けなければならない。基本的に、先延ばしにできないのである。だからこの3月は、ハードな1年間の総仕上げということになる。

今週は、四国往復が2回。来週は関東と東北。その他にも年度内にすませなければならない出張が2つほどあって、今後2、3週の移動距離は3000マイル(空路)+1000km(陸路)くらいにはなりそうだ。羽田空港との往復だけだって、ほぼ始発駅から終点まで1時間40分×2、相当足腰に来ることは間違いない。

しかも来週末の連休には1年振りの海外遠征も予定に入れてある(+4000マイルくらい?)。昨夏のベガスをキャンセルして以来、これだけを楽しみに仕事に耐えてきたと言ってもいいくらいなのでこれは最優先。となると、これから2週間は、家に泊まるより外で泊まる方が多くなりそうな気配になってしまった。

そうでなくても、この季節は体調をくずしやすい。花粉症か鼻炎か、それとも本格的な風邪なのか自分でも区別がつかないことも多い(ここ数年で例にあげたそれぞれ別の原因で体調が悪くなった)。だから、おかしいなと思ったらちゃんと食べてゆっくり眠るのがベストである。特に遠征前に不調となったら目も当てられないのである。

そんな訳で、週末のスイミングこそ欠かさないものの、ウィークデイはできるだけ体に負担をかけないように心がけている。そうすると現金なもので、体重はあっという間に1kg2kg増えてしまうのであった。とはいえ、体調を維持するために減量をするのであってその逆ではないから、ここは我慢のしどころである。

最近ではお酒もほとんど飲めなくなってきたので、年初に仕入れた大量の泡盛もほとんど全部残っているくらいである。朝食のバナナダイエットも1年半続いている。以前は1kg楽勝だったCoCo壱のカレーも、この間500g注文したら結構きつかったくらい、食べる量も減った。なのに体重がほとんど減らないのは、やっぱり基礎代謝が急激に落ちているんだろうなーと思う今日この頃である。

[Mar 8, 2010]

どこかで使おうと思っていたハブ注意の写真。沖縄ではいろんなところに書いてあります。


さらにハードな日々とカップヌードルTimeCan ~せいうち日記37

ハードな日々がもうすぐ終わると書いたのは先月。そして予想どおり異動になって全国飛び回らされる部署からは動いたのだけれど、今度はシステム関連である。これもまたきついところに割り当てられたものである。

前の部署は確かに空間的にはハードなことこの上なかったけれど、大分に行けば別府温泉に、広島に行けば江田島兵学校にと足を伸ばすことができた。まさかそういった行動が知れ渡ってしまったということではないだろうが、今度はあまり動くことができない部署である。

そして、システム関連の会社には珍しくないのかもしれないが、ひとたび有事があれば、何時間以内に出社せよみたいな規定がある。おそらく、実際に何かあった時にみんな集まらずにそう決めたのだろうが、1年365日そんなことができるはずがないのである。海外カシノはおろか、沖縄にだって行くことができない。

新しい仕事も、五十代半ばにかかろうとする頭ではなかなかついていけない。よくいわれるところの50過ぎのパソコンもできないオヤジという訳ではないと思うけれど、やっぱりもともと文系なので限界がある。そんなこんなで、4月に入って毎日くたくたである。せっかく先月末にマカオに行けたのに、レポートもなかなか進まない。

五十代半ばといえば、今日は確か誕生日である。お釈迦さまと一緒なのだ。そして、2010年の誕生日に楽しみにしていたことがあったのだが、それが先日どんでん返しを食らってしまったのである。カップヌードルTimeCanというやつである。

このカップヌードル、10年前の西暦2000年に、10年保存可能なカップヌードルとして日清食品が売り出したものである。当時も、会社に行きたくなくて仕方なかったので、あと10年がまんして働こうと思って買った。そして会社の机の上に置き、何とか2010年まではここで仕事しようと歯を食いしばってきた汗と涙のカップヌードルなのである。

ところが、つい先日カップヌードルを食べた時、その裏側に、「もうすぐ賞味期限を迎えるカップヌードルTime Canまだありませんか?全品回収を進めています」と書いてあるのを発見してしまったのである。どうも缶詰の製造工程に不備があったらしく、10年も保存できるものではなかったらしい。

そしてそのことは、売り出して2、3年後にはすでに広告してあったようなのだ。かえすがえすも、無念である。代金受取人払いで送れば、購入代金を戻してくれるそうだが、たかだか200円くらいで買ったものなので、それっぽっち戻してもらったところで10年間の汗と涙は戻ってこない。

回収広告は見なかったことにして、中身のカップヌードルを作って食べてしまおうか、そして万一具合が悪くなったら、日清食品にクレームをつけてみようかなどと不埒なことを考えている今日この頃である。ちなみに、ヤフオクに出すと1000円位の値がつくらしい。

[Apr 8, 2010]

こいつを見ながら10年間、歯を食いしばってきたカップヌードルTimeCan。仕方がないのでとりあえず家に持って帰りました。


週休0日 ~せいうち日記38

5月はとんでもない一ヵ月だった。のんびりできたのは1日だけで(「こしあぶらを求めて」の記事)、2日からはずっと仕事。それも信じられないくらいの事故(システム障害)の連発で、とうとう先週は土・日も出勤で週休0日となってしまった。

前にも書いたように、3月までの仕事から全然畑違いのシステム部門へ異動になった(出向である)。システム専門でない人間がシステム部門に行くというのは、良く言えばユーザーとの調整役であり、はっきり言うと何かあったときのあやまり役である。そして1年分以上の事故が1ヵ月に集中して起こったのでは、どうしようもないのである。

こういうことは、ついこの間も経験したような気がする。私がプレイヤーに張るとなぜかコン(絵札)が2枚で、バンカーはナチュナル9。次もその次も私の張った目は出ないで7連敗も8連敗もするというパターンである。カシノに行けば珍しくもないことなので免疫ができていることは確かだが、気が滅入ることは間違いない。

来る日も来る日も対応に追われて、早朝から深夜まで働いている間に、毎朝拭いていた結露はなくなり、木々の緑は深くなり、いつの間にかバラが満開である。近くを走る北総鉄道では、新型スカイライナーの試運転が真っ盛りで、真新しい列車が東京方面へ、成田方面へと行き来している。

忙しくしている間に、長谷川の試合もモズリーvsメイウェザーも、リアルタイムで見ることはできなかった。結果を知ってからビデオを見るのでは、リアルタイムとは興奮のレベル、試合への感情移入の度合いが間違いなく違うのである。そう考えると、仕事に追われたこの一ヵ月は、とてももったいなかったことは間違いない。

幸いに、6月に入って打って変わって静かである。先週は少しずつ空いた時間で、たまっていたビデオを見たり、インターネットの記事を見たり、失われた一ヵ月を懸命にフォローアップしている。また、明日の日曜日は、このブログに時々コメントをいただく中学から高校までの同級生Ⅰ君のお誘いで、何十年ぶりに同窓会にお伺いする予定である。

そんなこんなで思い出したくもない5月だが、ほとんど唯一の良かったことは体重が2kg落ちたことである。とはいえ、体脂肪率は逆に上がっているので、運動不足で筋肉だけが落ちたのだとすると、あまり喜ばしいことではないのかもしれない。

[Jun 6, 2010]

リビングから見えるバラ一輪。ジャルク・フランスという名前だそうだ(家の奥さんが言うことなので、あまり信用おけないが・・・)


月月火水木金金 ~せいうち日記39

なんとか9月まで生き延びた。

5月の連休からずっとタイトな日程が続き、夏休みはおろかゴールデンウィークの代休も取れていない。当然、海外遠征などできるはずもない。先週末もマカオでポーカーがあるとは承知していたが、どうにも動きが取れないのである。遠征のみなさんお疲れさまでした。楽しまれたようでうらやましいです。

先週も、以前から休日出勤が確定していたので、そもそもマカオに行ける可能性がなかった。せめて1日くらいどこかに行こうと思っても、この暑さである。先週くらいからは日が短くなって朝晩涼しくなったけれど、外に出ようという気が起きないのは仕方がない。熱帯夜が続いてエアコンをつけっ放しで寝る毎日が続き、電気代も大変である。

以前はこういう時、なんとか休みをとろうとがんばっていたのだけれど、最近はあまり気合いを入れないようにしている。どんなにスケジュールを調整したところで、そこで突発事故が起これば水の泡だからである。(現に、6月のラスベガスはキャンセルせざるを得なかった)

そのあたりは「宝くじは買わないと当たらないが、当たらないので買いたくなくなる」というのと似ている。まあ、観測史上最高に暑い夏を、体調もくずさず乗り切っただけでもよしとしなくてはならないのかもしれない。

そんな毎日を送っていたら、ふと、30年前就職した当時にカラオケでよく歌っていた軍歌を思い出した。当時はまだ土曜日も仕事があって、しかも日曜日にも行事(スポーツ大会とか、宴会とか遠足とか)が多く、ほとんど毎日仕事場の人と顔を合わせていたのである。だから自虐的に、「海の男の艦隊勤務、月月火水木金金!」なんて歌っていたのであった。(当時はやっていた歌をあまり知らなかったので。尾崎豊とか)

その頃は考えが足りないから、「スケジュール満杯の自分」みたいなことを思っていたような気がするけれど、考えてみれば、入社してすぐの平社員がいなければ仕事が回らないなんてことはありえない。そんな罰当たりなことを考えていたから、今になって本当に仕事が回らなくなっているのだろうか。

そういえば、前の暑い夏(平成6年か7年)の頃、北海道に毎年行っていた。当時は北海道のエアコン普及率はそれほど高くなかったので、宿に冷房がなくてひどく難儀したことを覚えている。いずれにしても、暑い夏とタイトな仕事を何とか乗り切りたいと願う毎日である。

[Sep 7, 2010]

2011年の野望 ~せいうち日記40

あっという間に、12月になった。一時は、果たして無事に年末が迎えられるか疑問に思うほどの状況だったのだが、時間は誰の上も平等に流れるようである。

前にも書いたけれど4月から職場が変わって、それまでの全国を回って報告書を作る部署から畑違いのシステム関連になってしまった。以来、24時間365日、いつ電話がかかってくるか分からない。電話がかかってくれば出勤しなければならないかもしれないし、そうでなくても夜中じゅう待機しなくてはならない。したがって、海外遠征などは望み薄なのである。

夏頃までは、なぜこんな部署になったのだろう。なぜ休みが取れないのだろうと毎日のように思いながら仕事していた。全日本ポーカー選手権(AJPC)予選には徹夜明けでいかなくてはならなかったし、ポーカー世界選手権(WSOP)遠征は、昨年に続いてキャンセルしなければならなくなった。そろそろ休もうと思うとなぜかシステム障害が起こり、それどころではなくなってしまう。

そんなこんなで半年が過ぎて秋になると、休みなんて取れないんだとはなからあきらめる気持ちになってしまった。長期休暇などという大それた望みはそもそも無理。夜中まで電話がかかってきて睡眠薬を飲まなければ眠れないというのでなく、普通の時間に布団に入って朝まで眠れればいいじゃないか。朝起きて頭も胃腸も痛くなければいいじゃないか、と思うようになった(同じ職場なのに理不尽な話である)。

いまは、目覚ましが鳴った時に具合が悪くなければまず一安心。普通に会社に行って、特に大きな事件もなく予定した分量の6割か7割の仕事をして、定時を過ぎたら切りのいいところで退社して、帰りの電車で読書して家に帰ってNFLのビデオを見て、という何気ない一日を過ごすことに集中している。これも一つの「打たれ越し」かもしれない。

だからといって、野望を全く忘れてしまった訳ではない。

今は12月ということは、次のWSOPまであと半年ということである。予定が立たなくてくやしい思いをしたのがついこの間のような気がしていたけれど、もうあと一年の半分である。来年になったからといって急に時間に自由が利くようになることはないけれど、半年前から準備しておけば今年よりは幾分かましな状況で6月を迎えられるのではなかろうか。

来る2011年は3年ぶりのラスベガス遠征を実現すべく、仕事の調整、費用の工面と、忘れてはならないポーカー修業にまい進する所存である。

[Dec 8, 2010]

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