なんとなく思うこと・・・ニュースや世間のいろいろなこと、私が思うことと世間が感じることは違うみたいです。

特別番組なんかいらない    温暖化は本当に人類の危機か    フェイスブックが左前らしい
ロシア、ウクライナ侵攻    電気代請求額が6割増し    電力ひっ迫警報
auガラケーとうとう終わる    国の検査の下請けをやっていた時
コロナ送金ミス・悪いのは役場    選挙も廃品回収も同じ騒音


特別番組なんかいらない

最近感じることは、年末年始だからといってTV番組が特別編成になるのが嫌で仕方がないということである。

各曜日ごとに生活のリズムができているから、年末年始に普段の番組はお休みということになると、体内時計が変調するように思われる。NFLは正月でも原則として日曜日Gamedayと決まっている。偉いものである。

その昔は、盆と暮れしか休むことができなかったので、そういう時代ならば特別編成でも仕方がない。農家も商家も、正月くらいしかまとめて休むことはできなかっただろう。

しかし、いまは人口の大半がサラリーマンで週休2日、少ない人だって週に1度は休むことができる。正月だからといってことさら休みを拡大する必要はないし、私もサラリーマン当時、他人の休む時はなるべく休まなかった。どこも混むからである。

実際、三十年くらい前には正月3ヶ日は閉まっているスーパーが多かったと記憶しているが、いまや1日だけしか休まないし、コンビニなどは年中無休である。バイトの人だって、時給さえ上げてもらえれば正月に出勤でもそれほど嫌ではないだろう。

そんな時代に、TVとか新聞・雑誌だけが年末年始特別編成と言われても、儲かるからやっているのだろうと思うくらいである。元日は国民の祝日だから特別でいいけれども、3日とか1週間とか特別編成にしなくてもよさそうなものだ。

もともと、特別番組などというものは、皇室にご不例があったとか大きな自然災害があったとか、過激派が人質をとって立てこもったとか国民的な一大事に限られたものだったはずである。

それが、「24時間テレビ」などと言って単なる募金番組を特別編成にしたくらいからおかしくなった。いまの年末年始特番も業界内で内輪ウケの大騒ぎをしているだけで、ちっとも面白くない。

面白くないだけなら見なければいいけれども、それで普段見ている番組をやらなくなるのだからいいことが一つもない。それもあって今年もほとんどTVを見ていない。年末年始に見たのは、DAZNかYouTube、それとテレビ体操くらいである。

日本の人口は十年前から減少に転じており、あと十年くらいで年間100万人減という激減が始まる。そうなれば、新聞・雑誌や民放TVで売上げ確保は絶対できないし、経営が行き詰るところも出てくると思われる。

そうなっても仕方がないし気の毒だとも思わないのは、そういう事態が迫っているにも関わらず、内輪ウケの大騒ぎを続けているからである。きっとマスコミだけでなく、日本全国そんな調子なのだろうと思う。新年早々、気が重いことである。

[Jan 5, 2022]

2008年以降、日本の総人口は減少に転じている。近い将来、多くの分野で経営が成り立たなくなる可能性が大きいというのに、マスコミはバカ騒ぎばっかりである。


温暖化は本当に人類の危機か

12月も寒かったが、1月も寒い。6日には再び強力な寒気団が南下して、首都圏は予報を超える積雪量となった。

このところ、ご近所の我孫子や成田、利根川の向こうにある竜ヶ崎の観測点で、最低気温が-6℃とか-7℃になることが珍しくない。そして、かつて住んでいた船橋は東京湾に面した比較的暖かい土地にもかかわらず、7日に観測史上最低気温である-5.4℃を記録した。

こうした状況をみると、世の中で大騒ぎしている地球温暖化が、本当に人類にとって危機なのかどうか、首をかしげたくなってくる。

もちろん、温暖化というのは単に気温が上がるということではなく、気流の変化や海流の変化を通じて環境が激変して、異常気象や台風・竜巻、これまで寒かった地域が暑く、暑い地域が寒冷化することもある。それらを含めての温暖化である。

とはいえ、基本的には温室効果ガスといわれるCO₂排出量が増えるのが原因とされるから、地球規模でおしなべてみれば平均気温は上昇する。平均気温が上がることは、作物の成長を促し居住可能地域が増えるから、たいていの生物にとってありがたいはずなのである。

北極の氷が融けてシロクマの食糧や居住可能範囲が不足することばかり宣伝されているが、人間にとって、人間の食糧と居住可能範囲の方がもっと大切なはずである。温暖化はそれらを減らすものではない。

人間にとってむしろ脅威となるのは寒冷化、つまり氷河期の再来であろう。氷河期は当分来ないとされているが、かつて氷河期だった時期には居住範囲はいまより相当狭く、穀物も育たないから食糧確保も困難であった。

全国の気温をみると、緯度の高い北海道でも沿岸部の最低気温がここ千葉ニューとほとんど変わらない場所がある。内陸部では-20℃を超える極寒であるが、釧路や室蘭、日によっては稚内でも、最低気温はマイナス2桁にならない。

そうした数字をみると、古代に人間が海の近くに住んだのは、食糧の確保や移動の便宜もあるけれども、少しでも暖かく暮らしやすい地域だったのだろうと考える。ものの本によると、漁労や家畜の育成は気温が低くてもあまり関係ないそうだ。

そして、ベネチアで街中に水が上がってきたとか、南太平洋で島が沈むとかいうけれども、その時々の環境によってこれまで住んでいた土地に住めなくなることは歴史上当り前にある。

いまでも、大規模な火山活動があれば、溶岩の流出や有毒ガスの発生によって、島ひとつ住めなくなることは珍しくない。日本でも、ここ数百年で鳥島でも硫黄島でもそういうことがあったし、大島・三宅島はつい最近である。

だから、海水の水位が数cm上がるからCO₂を出さないようにしようというよりも、海抜0mには住めないから新しい居住地を開発しようとする方がこれまでのやり方と合っているし、実効性も高いのではないかと思う。

歳をとるごとに寒さが堪えるようになった上に、温暖化を防がなければならないから電気も灯油もなるべく使わないようにと言われても、本当にそれで危機から逃れられるんですかという疑問がある。

衣食住とか最低減の文化的生活とか言われるけれども、人間にとってもっとも大切なのは食べるものがあることと、寒い時に暖かくして過ごせることである。それ以外のことは工夫すれば何とかなるけれど、そればかりは何ともならない。

[Jan 18, 2022]

先日の寒波では、千葉県でも観測史上最低気温を更新した。温暖化の影響は気候全般に及ぶけれど、温暖化よりも人類にとって困るのは氷河期だと思う。

フェイスブックが左前らしい

この間NHK-BSの海外ニュースを見ていたら、「フェイスブック、終わりの始まり」みたいなニュースが流れていた。

いい加減に聞いていたので定かでないが、フェイスブックの利用者数が減少に転じ、企業業績も減益になるらしい。3Dバーチャル・リアリティなどの新規分野も、先行投資しただけの収益拡大は当分望み薄で、これまでのような右肩上がりは難しいという論調であった。

普通に考えて、バーチャルリアリティなどの新規分野が四半期決算の何期かで採算に乗るはずがないので、それまでは現状維持にとどまるのが普通である。どんな一流企業だって、四半期ベースで毎期業績アップなどできるはずがない。

それに、自分でやらないから特に感じるのだろうけど、ソーシャルメディアが世の中になくてはならないものだとは思わないし、それで商売する人が大儲けというのもフェアでないような気がする。

日頃パソコンを見てもスマホを見ても広告だらけだから、フェイスブックやツイッター、LINEもきっと広告で稼いでいるのだろう。ある意味、テレビ局と一緒である。でも、最近は言わないけれど「公共の電波」という言葉もある。基本的に、商売に使ってはいけないものなのだ。

GAFAと呼ばれて、多国籍の情報集約企業としてひとまとめにされているが、Appleはもともとハードウェアの会社でIBMと同業だし、Amazonは通販だからショッピングセンターと同じ。Googleは検索で業績を拡大した会社で、フェイスブックと比べると基盤がしっかりしている。

だから、その3社と並べるならフェイスブックじゃなくてマイクロソフトだろうと前から思っていた。日本でいうなら、富士通やソフトバンクと5チャンネル(2チャンネル)を一緒にするような話である。まあ、ソフトバンクが大した会社かというと、違うような気もするが。

そのフェイスブック、現社名メタだが、4半期売上が約330億ドル、純利益が約102億ドルだそうだ。伸び悩んでいるとはいえ、日本円にして年間15兆円の売上、4兆円以上の利益。売上でNTTより大きく、利益は4倍である。

スマホができる前はほとんどなかった産業分野だから、まさに夢のような話である。とはいえ、人口減の局面では間違いなく業績が悪化する。利用者も減るし、広告需要もスパイラル的に落ち込むはずである。

無から有を生み出す、まさにアメリカンドリーム的な会社だが、GoogleやAmazonに比べると生活に不可欠とはいえない。とはいえ買収されるとなったら、きっと経営陣は高値で売り抜けてノープロブレムだろう。

[Feb 23, 2022]

メタ(旧フェイスブック)の業績が急速に伸び悩んでいると海外ニュースでやっていた。GAFAとひとくくりにされるが、経営基盤の強弱にはかなり差があるのではないかとみている。


ロシア、ウクライナ侵攻。北京五輪で大騒ぎした人にも責任の一端

とうとう、ロシアがウクライナに侵攻した。

数週間前から、ヨーロッパのニュースはウクナイナ危機一色だった。マクロン大統領やショルツ首相がモスクワを訪れてプーチン大統領と会談、バイデン大統領もジョンソン首相も警告を重ねけん制していたのに、最終的にはウクライナへの直接攻撃が行われた。

この問題が最終的にどうなるのかまさに予断を許さないが、いま思うことをまとめておきたい。

ヨーロッパ各国が危機感をつのらせている中、日本のニュースは北京冬季五輪一色だった。これこそがまさに、ロシアの侵攻を招いた大きな要因のように私には思われる。

というのは、北京五輪に先立って香港の民主化運動が弾圧された。新疆ウイグル地区の少数民族弾圧(少数とはいっても、ヨーロッパの小国よりずっと人口が多い)も見逃されたままである。外交使節団を送らなくたって、放送局からカネが入れば中国としては痛くも痒くもない。

中国の対外政策を担当している部署はそういったことを当然監視していて、オリンピックで周辺諸国の警戒感はなくなったとみているだろう。アメリカだって株価は堅調だし、ヨーロッパも資源価格高騰の方が身近な問題である。

ロシアも当然そのあたりはみている。中国が香港に手出ししてどの国も有効な手段をとれないのなら、われわれがウクライナに進出して何が悪いということである。香港が中国の領土なら、ウクライナだって旧ソ連、プーチン的には自分達の領土ということになる(プーチンだけでなくロシア的には)。

株の値段とか石油の値段が高い安いいったところで、自由に商品をやりとりすることはもっと重要で、その前提となるのは民主的な政治がおこなわれていることである。ところが、ロシアとか中国、他にもいくつかの国はそうではない。

本来マスコミというのは、そのあたりに警鐘を鳴らし、いくらカネ儲けになるからといっても採り上げるべきでないイベントは採り上げないという判断をすべきである。ところが、どの媒体もオリンピック一色で、われわれはよくないと思うので報道しないというマスコミは、少なくとも大手にはなかったようである。

今回のウクライナ侵攻が北京冬季終了のタイミングを測ったように行われたのは、中国との連携とまではいえないにしても、事前の通告があったように思われる。ロシアとしても、国連の場ですべての国を敵に回すのは居心地が悪い。

そのウクライナ、ボクシング界においては近年急速な勢力拡大を果たしている国である。現在のキエフ市長は十年前まで世界ヘビー級チャンピオンだったビタリ・クリチコ。弟ウラディミールとともに兄弟で世界ヘビー級を席巻した。

ビタリ・クリチコはここ半世紀で最強のヘビー級ボクサーのひとりである。モハメッド・アリやマイク・タイソン、それに弟ウラディミールは強い時は強かったが完敗も少なくなかった。ところがビタリの2敗はいずれも負傷TKOで、それまでの途中採点では勝っていた。レノックス・ルイス戦は、私の見たベスト・バウトの一つである。

そして、いま世界のボクサーの中で、カネロ・アルバレスの次にファイトマネーの高いワシル・ロマチェンコもウクライナだし、ヘビー級チャンピオンの一角を占めるオレンサンデル・ウシクもウクライナである。ロマチェンコは現在国内にはいないようだが、ウシクはウクライナにとどまっているという。

ビタリは弟ウラディミールとともに、祖国ウクライナのために戦うとメッセージを出している。早く平和になればいいなどとお気楽なことを言うつもりはない。ただ、オリンピックで大騒ぎした人達には、責任の一端があると言いたいだけである。

[Feb 27, 2022]

キエフ市長ビタリ・クリチコ。ボクシングファンにとって、ロシアのウクライナ侵攻はひと事ではない。(写真出典:Wikipedia)


先週、ロシアのウクライナ侵攻は中国の民主化弾圧と軌を一にするもので、お気楽にオリンピックなどと浮かれて見ていた人達にも責任の一端があると書いた。今日はその続き。

オリンピックに続いてパラリンピックが始まる。会場は引き続き北京である。障害者スポーツ振興のためパラリンピックもオリンピックに続いて開催されることがIOCの開催条件となっているが、こういう状況になるとデメリットの方が大きいと分かる。

というのは、開催都市と同様にメディアや各国オリンピック委員会にも同様の縛りがあって、オリンピックの中継とパラリンピックの中継はセットである。NHKだって、わざわざ好き好んでパラリンピックを長時間放送している訳ではない。

だから、こういう状況下でも中国に好意的な放送が世界各地で行われる。その一方で、ウクライナへはロシア軍の侵攻が続いている。非難するのか見て見ぬ振りをするのか、どっちですかということである。

ウクライナへは、武器の供与など直接軍隊を派遣する以外の手段で欧米各国は支援しているというけれども、どれだけ効果があるだろうか。万一日本が侵略されても、きっと武器だけ来るんだろう。それも高値で買わされて。

こうした中、先週とりあげたウクライナの世界的ボクサーであるワシル・ロマチェンコ、オレクサンデル・ウシクが郷土防衛軍に参加することが伝えられた。

軍隊に入れば、当然日常のトレーニングは続けられない。ボクサーにとって最重要なウェイトの維持(減量)も、普段通りにはできない(ウシクはヘビー級だが)。早急に停戦に至らなければ、4~5月に予定されている試合は中止・延期となるだろう。

ロマチェンコもウシクも、ファイトマネーはおそらく十億円台。日本人トップである井上・村田の約10倍に達するはずだ。しかし、そんなことより祖国ウクライナを守ることがいまは大切ということである。

大したものである。こういう選手たちの決断を仄聞するだけで、日本のメディアやスポーツファンの甘さ加減はひどいものだと感じる。

何かというとマスコミは、「オリ・パラは厳しい練習に耐えた選手達の晴れ舞台」的な論調だけれども、厳しい生活に耐えて家族を何とか食べさせている人達など世界中にいくらでもいる。厳しい練習は、言い方はよくないけれども衣食住が確保できて初めて可能な、ぜいたくな余暇活動である。

そんなものを見て「夢をもらった」などと言っている人達がいるとすれば、それもまた平和ボケもいいところである。そんなにしてまで、他人から夢を見させてもらわなければならないのだろうか。夢ぐらい自力でいくらでも見られるはずだ(寝てればいい)。

ロマチェンコやウシクは若くて健康な男子だから、いざとなれば祖国の一大事に馳せ参じる一員として周りも期待するし、本人もそう思って参加したのだろう。カネとか練習の成果とか、そんなことより優先順位が上ということである。

ひるがえって日本のオリ・パラ選手。自分達が行こうとする北京では人権弾圧が行われているし、それが世界平和によくない影響を及ぼしているとすれば、多少の銭金や名誉は捨ててでも私は参加しないと誰か言ってもよさそうなものだが、寡聞にしてそういう話は聞かない。

メディアの論調をみてもいろんなブログを見ても、「早く平和的な解決を」みたいなお花畑ばかりだけれど、自分達は小さいけれども何かできないのか、もう少し考えた方がよさそうなものだ。

デモに参加したってその効果は知れたもの(北京やモスクワでは何とも思わない)だが、中国やロシアの宣伝になる番組を見ないことぐらい誰にでもできる。そして、少なくとも、デモに参加する以上の効果は間違いなくある。

[Mar 5, 2022]

3団体統一世界ヘビー級チャンピオンであるオレクサンデル・ウシクも、ウクライナ防衛軍への参加を表明した。後列右だと思うけれど、前列右も似てる。兄弟かな。(写真: BOXING MASTER)


2月は寒かった、電気代請求額が6割増し

コロナと北京ばっかりであまり世間で話題になってないみたいだけど、2022年2月はここ数年になく寒い2月だった。

ここ数年、毎朝の最低気温と結露の状況をExcelに記録しているのだけれど、2月で最低気温が氷点下にならなかった日は月末に暖かくなるまで1日しかなかった。その割に結露が少なかったのは乾燥していたせいだが、3月近くなっても寒い朝が続いた。

千葉ニューからもっとも近い観測点である我孫子の最低気温平均(2月)平年値は、-0.3℃である。最低気温平均が-1℃を下回ったのは、ここ30年間で1度(2012年、-1.5℃)しかない。

ところが今年の最低気温平均は、-1.9℃である。過去30年間でダントツに寒い。にもかかわらず、温室効果ガスで地球温暖化だそうである。騒ぐ方向が違ってるじゃないかと思うのは、私だけだろうか。

暖房はエアコン(電気)と灯油を使っているが、2月の電気代を見て驚いた。使用量が前年同月の3割増し、請求額は6割増しである。電気・ガス代が上がっているのは承知していたが、これはひどい。資金繰りひっ迫の家計を直撃する。

ヨーロッパでもエネルギー価格の高騰が続き、混迷するウクライナ情勢もあって先行きが見通せない状況だが、ニュースは車通勤に困るというだけである。輸送コストの上昇とか、農業機械が動かせないというならともかく、通勤なら何とかしろよと思う。リモートならコロナ対策にもなるのに。

前にも書いたけれど、地球温暖化よりきついのは地球寒冷化である。温室効果ガスで異常気象になるのは困るけれども、シロクマの住める場所が少なくなるからという理由は勘弁してほしい。大切なのは熊より人間だろうと思う。

「ポリティカル・コレクトネス」の世の中で、万事建前論が幅を利かしているけれども、貧乏人にとって困るのは食べ物がないことと寒いことである。いずれも、暖かくなれば改善する。シロクマのことまで心配していられない。

[Mar 2, 2022]

今年の2月は寒くて、また雪が降った。山も50cmの積雪とかで、今年の山行はいつもの年よりかなり遅れそうな気配。


電力ひっ迫警報、いきなりなので驚いた

昨日(2022年3月22日)の朝、いつものように天気予報と交通情報を見るためTVのスイッチを入れると、見たことのないテロップが流れている。「電力ひっ迫初の警報」「できるかぎりの節電を」と出ている。何事が起ったかと、続けて7時のニュースを見てしまった。(普段はアンヌ・ソフィーの海外ニュースにするのだ)

ニュースのいうことには、先週起こった地震の影響で東北地区にある火力発電所が休止しており、昨日から10℃下がることが見込まれる本日、多くの家庭や企業がエアコンをフル稼働させれば、大規模停電が発生するおそれが大きいということである。

これは大変である。大震災の時はこういう警報はなかったから、最近できたものだろう。いずれにしても、大事になる前に騒いで、事故を未然に防げればそれに越したことはない。

年金生活者のありがたいところで、通勤もなければ今すぐやらなくてはならない仕事もない。とりあえずエアコンを止めて石油ストーブを出し、毎日お掃除してくれるルンバもお休みにし、Jackeryの非常用電源を確認した(100%だった)。

ということで急いですべきことを片付けた後で、WEBでいろいろ調べてみた。今回の警報を出したのは政府、対象は東電管内である。すでに東京ガスにしているわが家は東電から直に供給されている訳ではないが、地域としてひっ迫しているのだから協力するのが筋だろう。

そして、東ガスの個人用ページMy Tokyo Gasを見て驚いたのだが、2日前までの使用量実績がグラフで出ているのである。スマートメーターにすればこういうことができるのは知っていたが、実際に見るとやっぱり驚く。節電にもたいへん励みになる。

それによると、わが家の使用量ピークは午前5~7時台で、他の時間帯と比べて圧倒的に多い。警報の対象時間帯は午前8時から午後11時というから、わが家のピーク時間帯が終わった後になる。

22日は朝から雨で、午後から寒気が入って真冬並みの寒さになるという。できるだけ、エアコンを使わずに過ごそうと奥さんと話をする。

時間別使用量のグラフを見て他に分かったことは、1日中動いている冷蔵庫、パソコンやTVといった情報家電はほとんど関係なく、エアコンの稼働と7時台に動いている洗濯機が、突出して電気を使っているということである。

午前10時台から午後2時台、午後9時台から午前4時台が冷蔵庫を含む待機電力だとすると、電灯による使用量も意外と大きい。食事準備で朝晩が多くて昼はそれほどでもないのは、電子レンジよりも換気扇で電気を食うということだろうか。

わが家はオール電化にしていないから、こういう時はダメージが少ない。まあ、月にせいぜい1万数千円の家庭で節電してもほとんど効果はないかもしれないが、そこはそれ、気は心である。できることは協力するのが年寄りの義務であろう。

[Mar 23, 2022]

2022年3月22日、朝のNHKで妙なテロップが出ていたので驚いた。珍しく、海外ニュースを見ないで国内のニュースを見てしまった。


調べていたら、My Tokyo Gasのサイトで、2日前までの時間別使用量が出ていることが分かった。わが家のピークは、なんと午前5~7時台でした


auガラケーとうとう終わる

auの3Gサービス、いわゆるガラケーが3月末まででとうとう終了となった。

4月1日の朝、ガラケーの表示画面を見ると、これまでアンテナ3本立っていたところに、「圏外」という非情な文字。住宅地の真ん中でも山の奥深くと同じになってしまった。

1年前にスマホに機種変更していたけれどガラケーはそのまま持っていて、3G契約はないはずなのに律儀にアンテナは立っており、緊急地震速報だけは受信して呼び出し音が鳴っていた。これからは、それもなくなるのである。

今回の3G終了はauだけで、ドコモとソフトバンクはまだ1年以上続けるという。契約台数の問題もあるけれど、auがサービス終了して特に問題はないかどうか見ているということでもあるのだろう。

まあ、かつてあったところのポケベルもピッチ(PHS)もいつの間にかなくなったから、ガラケーがなくなっても特に問題はないのだろう。10年前に買った電気製品が使えなくなるのは釈然としないが。

個人的には、ガラケーが携帯電話として使えなくなった後も、アラームと携帯カメラ、万歩計としては使っていた。万歩計は最近小さなものを買ってそちらに移行したけれども、アラームとカメラとしてはまだ現役である。

もちろん、1年前に買い替えたスマホにそれらの機能は付いているのだが、いかんせんガタイが大きいのが使いにくいのである。カメラも画質はよさそうなのだが、時々ピントが合ってなかったり手ブレがひどかったりするので、まだガラケーと並行して使っている。アラームも夜中に手探りで時刻を見るのに、ガラケーの方が慣れている。

4月に入って強制圏外になってからバッテリーの減りが著しく、夜中に「電池がありません」とアラームが鳴ったのには驚いた。3月までとの違いはそこなのであろう。携帯の設定を「送受信停止」にして様子をみているところである。

とはいえ、基地局からの電波が受信できなければ、次第に正確な時刻が分からなくなって、表示と正確な時刻に齟齬をきたすのだろう。そうなると、時刻の微修正という機能がないので、アラームとしても使えないことになるのかもしれない。

それまでの間は、枕元に置いて夜中に時間を見るのと、お散歩の時に気軽に写真を撮る目的で引き続き使うことになる。替えのバッテリーも3本あるので、全く使わないのはもったいない。10年前に買ったTVもパソコンも、まだ現役ばりばりなのである。

[Apr 5, 2022]

10年使ったガラケーSH001も、とうとう3G停波。すでにスマホに代えていましたが、3月の東北地震までけなげに緊急地震速報を流してました。お疲れさまでした。


昔、国の検査の下請けをやっていた時のこと

知床遊覧船事故で、沈没した船には数日前に国の検査があったにもかかわらず、通信手段の不備などを見逃して合格としていたことが問題になっている。

現役時代に、船ではないけれども国の検査の下請けをやっていて、似たようなケースがあったことを思い出した。検査基準を充たしていないにもかかわらず合格させようとする有形無形の圧力はあるけれど、それに屈していては検査の意味がない。

私の関わった検査では、施設の設備が基準を充たしておらず、それを見逃しては検査する意味がないので、役所のご担当に「これは認めてはダメですよ」と言って不合格にしてもらった。

基準に達していなくても指摘して合格とするケースももちろんあるが(というか、大部分そうである)、このケースでは必要な壁もなく鍵の掛かるドアもなく、検査に来ることが事前に分かっているのにこれはないだろうという体たらくだった。

場所は九州の先の方で、役所の人は福岡から、私は東京から出張で来ている。関係者もわざわざ県境を越えて大勢来ている。検査をやり直すとなるとまた日程調整してやり直しになるし、指摘するだけでいいだろうという雰囲気も感じたけれど、私は認めなかった。権限は役所にあるけれど、ストップできるのは私だけだったからである。

そういうことをしているから嫌われて、出世できなかったし長く会社にいられなかったという考え方もある。けれどいま思っても、あれを認めていたら自分自身の運気を間違いなく落としていただろう。

検査というものは国土交通省の役人がいくらあり方を見直すと言ったところで、検査担当者が問題意識を持って対応しなければ実効はあがらない。もし問題が起こったらどうするか、やり直しをする時間と仕事量、最悪のケースのデメリットと比べてどちらが優先順位が上かを見極める、検査担当者の判断が何より大切である。

私の場合も、それで施設が使えなければいくら損するか分かってるのかみたいな圧力はあったし、土下座していたあの社長だって検査担当者にそのくらい言っていたはずである。ただ、それを認めなかったからこそ、いまの私の心の平安がある。

後日談になるが、その施設は業者にカネを払えず工事を止められていた結果、壁もドアも検査までに作れなかったというのが真相だった。そんないい加減な施設管理者だから、結果的に数年後、私が業務を離れてから多くの関係者に迷惑をかけて閉鎖に至った。

衛星携帯電話も使い勝手がよく大抵の場合信頼できるが、もしもの場合に備えるから緊急連絡装置なのである。本社の無線装置が使い物にならず、船長に「衛星で通じます」と言われて合格させた検査担当者は、自分の権限と責任についてきちんと考えなければならない。

例え自分自身は少々の減給で済むとしても、多くの人命を失ったことによる悪影響は、カネよりも大切なものを失わせるだろうと私は思う。

[May 2, 2022]

知床遊覧船事故で、国の検査が行われていたにもかかわらず通信手段が不備なのを見逃して合格させていたことが問題になっている。似たような仕事をしていたけれど、責任の大部分は検査担当者にある。


コロナ送金ミス・悪いのは役場に決まっている

天気予報が終わるとBSの海外ニュースに回すので、フランスの5月猛暑で農作物に影響が出ているとか、ドイツの地方選挙で与党では緑の党だけが伸びた(ベアボック効果?)のは知っているが、日本で何が起こっているのかよく知らない。

だから、奥さんがパートで話を聞いてくるまで、こんな事件が起こっているのは知らなかった。聞いてすぐ思ったのは「こんなもの、振り込んだ役場が悪いに決まっている」である。

もう四十年前以上のことになるが、就職したのは銀行だった。最初に教えられるのは「現金その場限り」。現金を渡してしまったら、後から金額が違ってましたと言ったところでどうにもならない。だから、絶対に間違えてはいけないのである。(奥さんも同じ職場だったので、同じことを言っていた。)

振込も同じことで、一度振り込んでしまったら、後から取り消ししようとしたってできない。自分の銀行であればすぐ修正すれば何とかなる場合もあるが、他の銀行に振り込んだらおしまいである。

私の経験でも、振り込んで引き出されてしまったケースを聞いたことがある。国内であれば、三和銀行事件のように行員がぐるにならなければ不正は無理だが、海外の場合はどういう相手なのか分からない。日本の銀行の常識はあてはまらないのである。

さて今回のケース、ネットで見る限り、件の男性の口座に振り込まれたことは間違いないようだ。もともとコロナで困っている所得の少ない人向けの資金だから、相手は当然カネに困っている。当然、すぐに引き出して使われるに決まっている。

金額を見れば間違いと分かるだろうとか、入るはずのないカネに権利はないとかいうのは余裕のあるお金持ちの甘えた考えで、貧乏人は自分の口座に入った金額は自分のカネである。落ちている現金を拾うのと同じである。

だから、私の考えでは悪いのは役場で、間違えましたが相手が返さないのが悪いんですなどという言い訳が通用すると思うのがおかしい。非難されるべきは、数千万円を疑いもせず振り込んだ担当者とそれを許した上司である。4000万円くらい、退職金と町長以下の減給で払ってしかるべきである。

担当者が新人などというのは言い訳にもならない。任せっきりにした上司も、それで給料をもらっているのだから間違いが起こったら弁償すべきである。役場だから、ノーリスクで給料だけもらえると思う方がおかしい。

なのになぜか、ネット上では振り込まれた男性に非難ごうごうである。もう逮捕されてしまったので実名が出るのは仕方ないが、それ以前から実名も顔写真も出まくっていた。

警察だって、まあ役場絡みなので逮捕せざるを得なかったのだろうが、例えば道に落ちていた札束を拾った人間がそのまま持って行ったとして、逮捕するだろうか。大げさにいえば、公権力をこういう形で使うのは、中国化への第一歩である。

現金か口座振込かというのは、役場の手間を少なくするためにやっていることで、利用者に便利にという目的ではない。振込金額を間違えるのは、窓口で多く現金を渡すのと本質的な違いはない。

もちろん、振り込まれた男性に何の落ち度もない。役場に許されるのは民事で返還請求をするまでであって、そもそも自分達の間違いで起こったことで町民を罪に落としてどうするのか。

と私は思うのだが、世の中の大勢は男性に批判的なようである。いずれこんなニュースは忘れられてしまうけれど、逮捕された男性は嫌な思い(と逮捕歴)が一生残る。町長や役人はいずれ忘れる。昔は「公僕」という言葉があって、役場は住民のために尽くすと習ったものだけれど。

[May 20, 2022]

家ではほぼニュースは見ないので、奥さんが聞いてくるまでこのニュースは知らなかった。ネットでは実名がさらされていたが(その後逮捕)、振り込んだ役場が悪いに決まっている。


選挙も廃品回収も同じ騒音

先日、部屋でパソコン作業をしていたら、何か大きな声が近づいてきた。直に話している声ではなくマイクで音量を大きくしている。車で流していると思われ近づき方が早く、しかも音がでかい。

廃品回収がどうこうとは言いたくないが、静かな住宅街で「テレビは映らなくても結構です。無料にて、無料にてお引き取り致します」と繰り返されると、ここで商売しないでくれと言いたくなる。

また新手の廃品回収かと思っていたら、いまの政治は庶民のことを考えていない、などという内容である。ああ選挙が近づいたんだなと思った。しかしよく考えてみると、ポスターの掲示場所もまだ設置前だし、もちろん公示はされていない。

選挙期間中に大声で叫ばれるのは、民主主義のコストだから仕方がない。ウクライナのように銃声や爆発音が響くのに比べれば、ずっとましである。ましなのだけれども、身近でやられるのはかなり迷惑である。

廃品回収だって、本当のことを言えば大音量を流しながら車で流すのは法律や条例に触れているはずである。選挙だって、選挙期間中だから許されるのであって、選挙が近いとかそういう理由は本人達の事情であって、われわれには関わりがない。

警察もマスコミも、選挙違反といえばうちわをタダで配ったとか香典を持って行ったとか、ウグイス嬢に報酬が多すぎるとかそんなことばっかりだけれど、正直言って一般庶民には関係のないことである。

それよりも、選挙だからといって静かな日常を乱すことを遠慮なしにやられる方が、よほど迷惑である。大きな音を立てるなら、駅前とか商業施設とか、そういうことが許される場所でやっていただきたい。

こういうことを書くと良識がないと言われるが、個人的には、選挙でうるさくされるよりカネを使ってもらった方がずっといいと思っている。

昔であれば選挙期間に事務所に行けばタダで弁当が食べられたというし、農村では現金が配られたらしいが、自分のカネでやるならいいじゃないか。

自分のカネじゃなくて実は税金だというけれども、選挙民に直接配らなくたって政党助成金とかにたくさんおカネが使われている。選挙民に直接渡すと選挙違反になるから、今回のような選挙カーとか顔写真入りポスター・チラシに使われる。 ガソリン代や車の維持管理費、ポスター・チラシの印刷代や職員の人件費などに使われることが選挙違反でないとしても、その結果が騒音とポストのゴミになるのなら、その方がずっと迷惑だ。

[May 25, 2022]

選挙前から顔写真入りのポスターを貼るのも選挙違反のような気がするが、大音量の選挙カーを走らせるよりも迷惑度は少ないと思う。


ページ先頭に戻る    思うこと2021(2)←    →思うこと2022(2)    思うこと目次