なんとなく思うこと・・・ニュースや世間のいろいろなこと、私が思うことと世間が感じることは違うみたいです。

デマ拡散機としてのYouTube   組合は労働者の取り分を増やすのが目的では
盛山大臣不信任案否決   大谷・野球賭博関与?とちゃんと報道しろよ
小林製薬紅麹自主回収事件   何を言ってるんだ塩谷は

デマ拡散機としてのYouTube

朝ご飯の時に奥さんが言うことには「南海トラフ大地震って大変なことになるらしいよ。YouTubeでやってた」

NHKでずっと能登地震のことをニュースにしているように、確かに地震に対する準備と情報提供は大切である。そうだねとそこまでは同意して続きを聞くと、

「南海トラフが動いて、日本が北朝鮮の方に動いて行くらしいよ。日本が北朝鮮になっちゃう」

「あのね、地殻変動っていうのは何万年単位の話で、何日単位で動いたら日本はないだろうし、地球だってどうなるか分からないよ。そういうのはおかしいって思わなきゃ」

家の奥さんが亭主の言うことよりTVを信じるのは昔からだが、いまではYouTube信者である。エゴワの目撃者とかエルウェイによく騙されないものだ。

ひょっこりひょうたん島じゃないんだから、陸地だけが海の上を動いて行くことはありえない。海の下の地殻ごと動くし、それも万年単位である。マグニチュード8単位の地震でも動くのは数mだから、日単位で動いたら日本だけでなく北朝鮮も中国もなくなっている。

昨年暮のことだが、YouTubeで貴乃花死去というニュースがおすすめに出てきた。もちろん息子の方である。まだ50そこそこなのに、相撲取りは早死にするからなと思っていたら、真っ赤なデマだった。(能登地震の炊き出しをしていた)

大嘘でもフェイクニュースでも、アクセスが伸びればAIが反応して「おすすめ」に出てくる。かつては狼少年が目立ちたがるだけであったが、いまではアクセスが伸びればおカネが入ってくる仕組みである。

AIに真偽は分からないし、時々刻々変動するアクセス数に反応しているだけなので責められないが、こういう大嘘、フェイクを垂れ流していると、良識ある人は次第にそっぽを向くことになるだろう。

デマでも何でも目立てばいいという人が多いから、それをまたLINEとかフェイスなんとかで拡散して、それは結局デスマスクか誰かの収入になる。私だけなら普通に考えれば区別はつくけれども、誰それが急死したのは本当か嘘かすぐ分かる人はいない。

絆だの繋がりといった言葉自体は美しいが、みんなしてスマホでつながったところでろくでもない情報が拡散されるだけである。狼少年だけなら実害は少ないが、狼少年とルフィーの区別はほとんどできない。というか、狼少年がレベルアップしてルフィーになるのだろう。

そういうゲームの舞台となっているのがYouTubeだから、よっぽど注意して見なければならない。TVが通販番組専門になってしまったので、YouTubeとAmazon Premiumしか見るものがないのだけれど。

[Feb 9, 2024]

YouTubeのAIには動画の真偽を見極める機能がないので、アクセスが伸びていれば自動的に「おすすめ」してくる。注意して使わないと、デマ拡散機になってしまう。


組合は労働者の取り分を増やすのが目的では

この前ニュースを見ていたら、経営者と労働組合のトップが会談していた。経営者側が日本商工会議所、組合側が連合である。

組合が賃上げ要求をするのは当然で、そのために組合が存在するのだが、対して経営側の日商が、賃上げ分を価格転嫁すべきだと述べ、それに連合が同意したようなニュアンスであった。

会談内容がすべてニュースになった訳ではないし、TV局の意図的操作の可能性もあるが、もしそのとおりならお前たち何のために組合費取ってるんだという話である。

仮に賃上げができたとしても、それが100%価格転嫁されたら労働者の実質賃金は変わらない。持続的な賃上げという名前の賃金据え置きである。

昨今の情勢は、政府も日銀も経営者もインフレ待望であるが、インフレが進めば庶民の生活は真っ先に苦しくなる。結果的に喜ぶのは借金が目減りして喜ぶ人達だけである。(庶民は10%以上の金利で借りるのでかえって苦しい)

組合の目的は労働分配率の向上、企業の儲けをより多く労働者に還元することなのに、一緒になってインフレ待望とは何事かと思う。彼らは昔から「労働貴族」と呼ばれているが、組合員の納める組合費で暮らしていることを忘れてもらっては困る。

いま企業業績は軒並み最高益を更新していて、それで株価も30年ぶりに史上最高値に迫っている。とはいえ、個別の企業についてみてると、バブル時のような先行きバラ色という環境でないことは確かである。

組合幹部としては、目先の賃上げさえ果たせば怠けていると責められないと思っているのだろうが、普通に頭を働かせれば経営サイドに要求することはいくらでもあるはずだ。ヨーロッパであれば、間違いなくCO₂削減とか持続的成長とかに投資を要求するだろう。

結局のところ、経営者だの組合といった役割分担をしているだけで、既得権を持った者がそれを引き続き確保したいというのが本音である。こういうロールプレイングゲームばかりしていると、仮に金利上昇、国債価格暴落となった時に、みんなしてあわてふためくことになるような情勢である。

[Feb 18, 2024]

盛山大臣不信任案否決・分かるけどまずいよね

統一教会から推薦を受けて立候補、政策協定にサインまでしていた盛山大臣が、まさに統一教会の解散命令を出す立場の文科大臣には不適当と不信任案が出されたのに対し、自民・公明・維新の反対多数で否決された。

常識的に考えれば、警察が犯罪組織から応援を受けて逮捕できるかという話だから言語同断だが、自民党的に考えればこれでクビにしていたら誰も大臣にできなくなるから譲れないのだろう。議員以外を文科大臣にできない理由も何かありそうだ。

十数年にわたる安倍政権・安倍院政の時代には、統一教会と関係のない議員は要職に就けなかったのだから、「昔のことはどうあれ」になるのも致し方ないのだが、いま現在関係がなければいいというのも良し悪しである。昔の約束は守らなくてもいいと行政が率先して言っているようなものである。

マスコミも今になって政治不信だの岸田不支持率が近年最低だの言っているけれども、安倍の天下で何も言えなかったのだから同罪である。政治倫理審査会が開けないと予算審議できないと誘導しているが、震災復興となぜ関係するのかちゃんと説明してほしいものである。

統一教会に話を戻すと、自民党がこぞって彼らと関係したのは、安倍の祖父である岸信介と深い関係がある団体だからである。われわれ世代の感覚では、岸信介、笹川良一、児玉誉士夫といった名前は右翼であり、怖い人達ということになる。

右翼は考え方が超保守だからではなく、裏で暴力と結びついているから恐れられた。旧軍隊やその取り巻きなど、第二次大戦以前の価値観で、暴力に訴えることに抵抗のない連中である。中国大陸や朝鮮半島で特殊任務にかかわったメンバーも多く含まれた。

いまでは、学生運動や新左翼といった人々の暴力体質が印象に深く残っているが、あれは学生運動の内ゲバや連合赤軍のニュースに影響されたもので、右翼の暴力体質も同じようなものである。その後継者であるから、安倍がどうこう言わなくても、「触らぬ神に祟りなし」でお供えくらいしないとすまなかったのだろう。

しかし、いまや21世紀。ポリティカル・コレクトネスを求められる世の中である。仮にも解散命令を出すかもしれない団体と関係ある人物が当該組織のトップというのは、いかにもまずい。

もし、他に適当な人物がいないというのであれば、自民党の人材不足もここに極まれるということだし、そういう政党に票を入れて選挙権を行使しましたという一般大衆も、ロシア並みの民度ということになりそうだ。

[Feb 21, 2024]

盛山大臣の不信任案否決。警察が犯罪組織から応援を受けて逮捕できるかという話だから言語同断だが、自民党的にはやむを得ないのだろう。


大谷・野球賭博関与?とちゃんと報道しろよ

今日ブログを書く予定はなかったのだけれど、あまりにひどいと思ったので手短かに。

わが家がTVを見る時間は限られていて、午前7時10分前からの10~15分がNHK総合を見るわずかな時間である。この時間に、天気予報と交通情報を見て、この日の行動を決める参考にしている。

ところが今日(2023年3月26日)のこの時間、何を考えたか大谷某の記者会見とかで通常番組を休止していた。地震や台風、重大ニュースであれば仕方ないが、大谷某などどう考えてもスポーツニュースで、録画で十分である。

日本全国の視聴者が大谷に興味がある訳ではないし、少なくともNHKに受信料を払うのは大谷を見たいからではない。晴天無風ならともかく、低気圧が急に勢力を増して暴風雨という話なのに、それを差し置いて大谷である。何を考えているのか。

しばらく経ってそろそろ終わったろうと思ったら、今度は長々と鯨のニュースである。受信料は視聴者の知りたいニュースを流すために払っているのであって、NHKのプロパガンダのためではない。結局、天気予報はアナウンサーが少ししゃべってすぐに終わった。

大谷のニュースにしても、本人がギャンブル依存症で非合法カシノに数億円払い問題となっているならともかく、通訳の話である。政治家の秘書でさえたいして問題にしないのに、スポーツ選手の通訳くらいでなぜ大騒ぎしなければならないのか。

NHKの番組制作責任者は、おそらく私より二十くらい若い年齢層である。報道とは何かとか、報道機関の使命なんて考えたこともないだろう。ましてや大企業や政治家のコネと帰国子女でやっている組織である。

学生運動華やかなりし頃には、どんなミーハーな連中だって報道機関の使命くらい考えた。いまや、自分の給料と生活レベルのことしか考えない。

だから大谷がロールモデルになるのだろう。別に何の興味もないが、少なくとも決まった時間に天気予報を流す仕事意識や、臨時ニュースを流すのはどういう場合かの良識くらい持ってもらわないと、月に二千円近い受信料を払うに値しない。

[Mar 26, 2024]

大谷問題がアメリカで注目されているのは、どうやら大谷本人の野球賭博関与が疑われているかららしい。だったらちゃんとそう報道しろよ、という話。


最初にお断りしておくが、私は野球にほとんど興味がなく、大谷某がすごい選手なのかどうか知らない。昔の高校野球みたいにエースで四番打者らしいが、予備知識はそれくらいである。

だから、通訳の非合法賭博関与釈明の記者会見を、定時ニュースをすっ飛ばして流すNHKの良識を疑っている。昔のように受信料不払いにしようと思うくらいである。

いくら長年のつき合いとはいえ、他人は他人。ギャンブル依存症だろうがバカラで数億借金を作ろうが大騒ぎすることではない。大谷の口座から送金したからといって、詐欺・横領で通訳自身の悪事であると思っていた。

ところが聞くとはなしにニュースを聞いていると、「ブックメーカー」という単語が何回も出てくる。もちろん、ブックメーカーのサイトでバカラでもBJでもやっているけれども、本業はスポーツの勝敗に賭けるのがブックメーカーである。

NHKや日本の民放各社の報道でははっきり言わないが、どうやら大谷が疑われているのは、自身がブックメーカーにのめり込み、自分の負けだから自分の口座から払ったのではないかということらしい。

だったらちゃんとそう報道しろよという話である。選手が自分の口座で取引する訳にいかないから、通訳の名義を使う。勝っていたらいいが、負けたら当然通訳には払えないし、大谷口座からカネを動かすことになる。

ありえる話であるが、道義的責任で済むのはボクシングや他のスポーツに賭けていた場合である。野球に賭けていたら冗談ではすまないし、MLBとしても処分しなければならない。それで釈明会見がものものしかった訳である。

大谷自身にも言い分があるし、まったく関係なかったら迷惑な話である。ただ、ベンチ内外で自分達にしか分からない言葉でやりとりし、球場を離れてもぴったりくっついていたというから、周囲に疑われたとしても無理はない。人種による偏見もあるはずだ。

もちろん、通訳も日本のプロ選手並みの給料を取っている訳だから、ブックメーカーに入れ込むのは職業人としてありえない。株取引ならインサイダーで、どこの州なら合法という話ではない(ラスベガスに行けばもちろん合法)。

さらにうがって考えれば、たかだか英語に翻訳するだけでそれだけの高給をもらえるのだから、多少の無理は聞かなければならないということにもなる。だからますます、大谷本人の関与が疑われるのである。釈明しなければ収まりがつかない。

しかし、仮にそうだとしても、スポーツニュースでダイジェストを流せば済むことで、天気予報も交通情報もすっ飛ばす話ではない。どうしても実況で流す理由があるとすれば、メディア各社も大谷自身の関与を疑っていた場合である。

スポーツの才能と人格や品行がリンクしないのは、多くのスター選手が証明済みである。大谷の場合、通訳の個人的嗜好という線が濃厚だが、これだけやられるのは、マスコミに好かれていないからかもしれない。

[Mar 29, 2024]

小林製薬紅麹自主回収事件

にわかに大ニュースとなってしまった小林製薬の紅麹事件。ちょっと調べると首をひねる点が多いが、まず思い出したのは数年前まで私自身が小林製薬のサプリを愛用していたことであった。

使っていたのは紅麹由来のサプリではなく(Wikipediaによると、紅麹商権は2016年にグンゼから買い取ったらしい)、ごく普通のビタミン剤であったが、安価なノコギリヤシ単品をやめていろいろ混ぜた高額商品にしたのが原因で、他メーカーのものにした。

小林製薬ぐらいの規模になると(純資産は2000億円を超える)、健康食品で儲ける必要はなく、企業のイメージアップ、消費者戦略としてほどほどにやっていればいいものを、おそらく担当部署が手柄を立てたかったのだろう。

(YouTubeの北條先生によれば、製薬と名が付いているだけで実態は食品加工会社であり、今回の件は薬害ではなく食中毒と言うべきだそうだ。)

そもそも紅麹は薬品・食品としてEUでは健康被害が報告されていて、10年も前に注意喚起文書が出ている。わが国においても、内閣府食品安全委員会がHPに載せていて、にもかかわらず1月に被害が報告されて3月下旬に至るまで何も対応しなかったのである。

EUの報告書で原因とされたのはカビ毒のシトリニンで、小林製薬の調査では検出されなかったという。それでたまたまアレルギーのある患者にぶつかったのだろうと、対策が後手後手に回ってしまったらしい。あれだけ多くの会社に原料として売っていれば分からないでもないが、残念ながら「人の噂も七十五日」ではすまなかった。

この間読んだ微生物の本によると、人間の1世代は細菌やウィルス、微生物の75万世代以上にあたり、それだけ世代も重ねるのでどんどん変異して別の生き物になってしまう。現人類が原人から進化したのだって数十万年単位。微生物にすれば10年もあれば十分である。

小林製薬がにわかに自主回収を決めたのも、シトリニンではないかもしれないが未知のカビ由来毒物であった可能性を否定できないからで、EUで規制されているのにアレルギーで済まそうという見通しが甘すぎる。

そもそも、年間数百億円の利益を上げる小林製薬で、もっと儲けようという根性がいけ好かない。ブルーレットや消臭元でこの先ずっとやれる訳ではないだろうが、健康食品の利益がたとえ0であっても企業の屋台骨にはまったく影響しない。

にもかかわらず、私が小林製薬のサプリを敬遠した原因となったのは、もっと売上をもっと儲けをという突っ張った欲の皮である。まだ原因が特定された訳ではないが、ある意味で天罰といえるかもしれない。

紅麹がコレステロール値を正常に保つというセールストークに乗せられて買ってしまう客も客である。北條先生のいう通り、そもそも健康食品に薬効はない。体調が悪ければ医者にかかるか医薬品を使うべきで、サプリはビタミンやミネラルくらいにとどめるのが順当だろう。

[Mar 30, 2024]

紅麹を使用した製品の自主回収を発表した小林製薬。何が原因かはまだ調査中だが、この間まで小林製薬のサプリを使っていただけに格別の思いがある。


何を言ってるんだ塩谷は

安倍派キックバック問題は、自民党執行部が安倍派・二階派を処分して終わりとしたかったのだが、野党が許さんと先行きは不透明である。とりあえず、しばらく解散・総選挙は無理だろう。

野党はともかく、自民党内部でも塩谷元文部科学大臣が処分に異議を唱え、再審査を要求している。もちろん地元後援者の突き上げもあるのだろうが、自民党嫌いの私でさえ、これをやったら組織がもたないだろうと思う。

世間一般のネームバリューからすれば、塩谷は小物で、世耕と同じ離党勧告というのは重い。萩生田だの松野、下村、西村が資格停止半年とか一年で、なんで我々の先生が離党勧告だと地元が言うのも分かる。しかし塩谷は、安倍死去後の派閥代表なのである。

キックバックの件で政治責任を問われるとしたら、まず派閥会長の安倍である。しかし、安倍はすでにこの世にいない。死去後に安倍派を続けた方が政治的に有利だと考えて、その代表になった者にもっとも重い処分が下されるのは、理の当然である。

加えて、安倍は生前にキックバックの帳簿不記載はやめろと指示していたと言われるが、にもかかわらずうやむやのうちにその慣行が続けられた。誰がそう言ったのか分からないと政倫審で弁明していたが、だったら代表者が悪いということになる。

だから塩谷が、私の与り知らない所でキックバック不記載が続けられたと主張するなら、誰がそう言ったか弁明すればいい(普通に考えて、キックバック額の大きい誰かである)。それができないのは、「派閥代表が我々を売るのか」と村八分になるからである。

責任はとりたくないが、代表者としていい目は見たい。でも仲間外れにされたくない。さすが根性の座っていない二世政治家である。だったら、派閥代表という器ではありませんと固辞すればよかったのにと思う。

そして、不記載額の少なさをみる限り、おそらくこのセンセイは地元の面倒をあまり見ていない。普通なら親の代から六十年国会議員をしていれば地元を説得できるはずなのに、できないのである。

昔のガキ大将は、威張るだけでなくグループ内の下級生や手下を守った。先生や大人に怒られる場合は、自ら前に出て殴られたものである。おそらくこの人は「僕は知りません。誰々が悪いんです」と言って育ったんだろう。だったらガキ大将になるなという話だ。

政治信条がどうこう以前に、こういう自分だけいい目をみたいという人間は不愉快である。組織でいい目をみてきたのなら、何かあったら黙って泥をかぶるのがまともな人間だろうと思う。

損得勘定、カネ勘定ばかりが優先される日本の組織は、どこも長いことはないだろうとつくづく思う。

[Apr 10, 2024]

自民党の処分に異議を唱えた塩谷元文科相。派閥代表にはなるけれど責任はとりたくないという恥ずかしい人間である。黙って泥をかぶれと思う。


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